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僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ
青春時代を渋谷で過ごした中年サラリーマンです。 昔のことを思い出そうとしたブログですが、最近はギター演奏が主体です。          旧タイトル「僕らの過ごした渋谷」
さりげないユニゾンリフにジャズ風アドリブのカシオペア「ザ・コンチネンタル・ウェイ」
高校卒業の時に渋谷河合楽器の、
ジャズギター教室に入り、大学と、
就職後も通って、ピアノ教室での、
発表会にもバンド形式で参加した。

当時はフュージョン音楽も流行し、
カシオペアやスクエアの楽譜は、
エレクトーン編曲も出ていたので、
当初はその伴奏を任されていた。

そのうちバンドスコアを元にして、
バンド形式で演奏するようになり、
原曲を知らなくてはと、スクエアも、
カシオペアも演奏するLPを買った。

LP「ダウン・アップビート」収録の、
「ザ・コンチネンタル・ウェイ」を、
演奏することになるが、この曲は、
ジャズ風のアドリブが延々とある。

ジャズギター教室の生徒だから、
見せ場を作ってくれたのだろうか、
中間部のベースとのユニゾンでも、
聴かせどころで気合を入れ練習。

発表会のメンバーはピアノ担当は、
本業が調律師で演奏も完璧なうえ、
楽器店に勤めていて、シンセにも、
精通していて、音色まで再現した。

ベースはセミプロで活動していたし、
ドラムは高校生だけれど教室では、
ピカ一と先生の折り紙付、自分が、
足を引っ張らないよう気をつけた。

野呂がギター講義で昔を述懐し、
高校の頃、チャーや和田アキラは、
アマチュアですごい奴がいるなど、
有名だったそうで野呂もそうだろう。

自分はせいぜい発表会の演奏と、
ベースに誘われたライブハウスに、
出たくらいで、まったく注目されず、
それが自分の実力の限界だった。

その頃よりギターもましだろうと、
こうして演奏してみるが、オケは、
ギターシンセの音色が今一歩で、
とりあえず何となく似た音にする。

このLPで向谷はヴォコーダーと、
ヤマハDX1、DX7と使っていて、
自分もFM音源のシンセブラスと、
エレピを選んで2回重ねて弾く。

今月の初めに下書きを間違えて、
公開したら、拍手までいただいて、
これは急ぎ完成させなければと、
この3連休で何とか形にできた。

昔、野呂がジャズギターの名手、
ジョー・パスを研究したというのが、
頷けるギターのアドリブも聴ける、
「ザ・コンチネンタル・ウェイ」です。






去りゆく夏をイントロから表現している稲垣潤一「夏のクラクション」
稲垣潤一のデビュー曲はラジオで、
新曲のCMとして聴いたような記憶、
「雨のリグレット」という多少地味で、
それでも、その歌声は印象に残る。

次の「ドラマティック・レイン」がヒット、
LPを買うと、自作の曲はないようで、
ニューミュージックはフォークと同様、
シンガーソングライターだと思ったが。

作詞も作曲もしないで歌うだけなら、
歌謡曲の歌手と変わらないわけで、
ドラムを叩きながら歌うところだけで、
歌謡曲との線引きになるのだろうか。

音楽通の友人は、そうじゃないんだ、
歌声だけでも勝負できるシンガーが、
日本にも現れたのだと絶賛していて、
考えてみれば、洋楽はそのパターン。

どちらにしても職業作家の曲だけに、
名曲も多いし、稲垣の歌声も良くて、
2・3枚目のLPを買い、CD時代は、
6~9枚目を買い、武道館にも行く。

そんな大ファンというわけでもないが、
ヒット曲の大半は歌詞も口ずさめて、
それこそ、最近リバイバルしてきた、
シティポップの代表の一人だと思う。

達郎には負けるが12月の定番曲の、
「クリスマスキャロルの頃には」や、
作曲した大瀧詠一本人も歌っている、
「バチェラー・ガール」も心に残る曲。

自分にとって、一番好きな曲なのが、
「夏のクラクション」で、カセットの頃、、
ウォークマンで繰り返し巻き戻しては、
テープが伸びてしまうくらいに聴いた。

イントロの湧き上がるコーラスの中、
むせび泣くようなスライドギターには、
まさに夏が終わっていく哀愁が漂い、
これだけでもう自分にとり名曲名演。

この曲のバンドスコアは見たことなく、
いくつかある稲垣潤一の曲集にさえ、
入ってないようだが、細かく検索して、
「男性ロックシンガー集」を見つける。

KMP出版のシリーズで、音楽春秋や、
東京音楽書院から出ていたスコアを、
オムニバスで載せていて、第2巻に、
稲垣に加えて佐野元春もあり購入。

この夏の終わりに間に合わせようと、
オケはすぐに作れたが、コーラスが、
夏風邪ではないものの声が掠れて、
何よりもスライドギターが下手すぎた。

チューナーを見ながら、正しい音程で、
フレーズが弾けるよう何度も練習して、
声がましになると、無理のないように、
3声のコーラスを何日も分けて録音。

暑さ寒さも彼岸までで、このところは、
朝晩も多少は涼しくなるが、それでも、
日中は30度超えの残暑が厳しくて、
夏の終わりの歌もまだ許容範囲かと。

稲垣潤一のもう40年も前のヒット曲、
「夏のクラクション」は歌が下手な分、
いつものギターを追加していますが、
雰囲気を壊さぬよう少し抑えました。





ユニゾンリフを決めてアドリブも弾きまくる高中正義「プラムド・バード」
フュージョン音楽が始まった当初は、
ジャズとロックの融合ジャズロック、
ジャンルがクロスするクロスオーバー、
といった名称で、まだまだ混沌状態。

自分にはクロスオーバーの呼称が、
一番なじむというか、高校生の頃に、
ギターに夢中になって、その時期に、
クロスオーバーギターがブームに。

何度も書いているが、77年の秋に、
リー・リトナーとラリー・カールトンが、
来日して、FMではライブ音源が流れ、
ヤングギターは特集を組んだりした。

すでに夏の頃に、プリズムはデビュー、
カシオペアはコンテストで注目されて、
高中はとっくに2枚のアルバムを出し、
渡辺香津美もその路線にした新譜。

クロスオーバー、フュージョン音楽は、
その起源も内容も複雑に入り組むが、
クロスオーバーギターに限定すると、
ロックスタイルのジャズギターが主流。

音を歪ませて、チョーキングを多用し、
アドリブは複雑なジャズのフレーズ、
分散コードやスケールを取り入れて、
テクニック重視というイメージだった。

そのテクニックのひけらかしというか、
やたらと早いユニゾンのリフも特徴で、
カシオペアの向谷が「32分音符の
必然性は?」と過去を振り返った程。

そして、高中も自身の集大成となる、
大作の組曲「虹伝説」では、当然に、
クロスオーバーギターの第一人者の、
名にふさわしいユニゾンリフを披露。

「セブン・ゴブリンズ」はテーマから、
テクニカルなユニゾンリフにハモリ、
「プラムド・バード」はメロディックに、
曲が進むと、中間部にユニゾンリフ。

リトナー「キャプテン・フィンガー」を、
彷彿させるような16分音符の連続、
少しテンポを上げれば、ディ・メオラ、
「スペイン高速悪魔との死闘」並み。

「虹伝説」は様々なパターンの曲に、
当時の最先端のギターテクニックの
宝庫で、本当に惜しみないくらいに、
高中の全てを披露してくれたと思う。

ヤフオクで高額落札のバンドスコア、
「虹伝説」の元を取るべくの活用で、
その後に買った高中のベスト集2も、
「プラムド・バード」があり取り組む。

ただ、どちらも鍵盤は1段譜のうえ、
ほとんどがコード表記のみなので、
ギターシンセでコードを鳴らす程度、
ユニゾンリフとアドリブに力を入れる。

MTR内蔵ドラムマシンは前機種の
ソング機能がなく、ドラムパターンを
組合せられないので、1パターンの、
最長サイズの99小節に入力する。

1小節を8拍にまでは伸ばせるので、
実質は1曲で198小節の入力可で、
たいていは収まるが、今回の曲では、
尺が長くて、2曲に分けPCで編集。

その編集のひと手間が面倒くさくて、
没にしてしまう曲もあるし、テンポも、
一定になるため、テンポチェンジで、
録音を分け、編集でつなぐ曲もある。

その手間をかけてでも演奏したい曲、
「プラムド・バード」もその1つなので、
2曲に分けたパートを行ったり来たり、
音色や音量の差がないように注意。

ただ、そんなことより、いざ弾いたら、
ユニゾンリフが情けないほど下手で、
イントロのメインリフもリズムがずれ、
お粗末すぎて2週間練習するも限界。

気がつけば発売からもう42年たち、
それでも、まだまだ自分には難しく、
勉強になる曲だらけ「虹伝説」から、
「プラムド・バード」をアップします。






櫻井の曲で野呂が迫真の弾きまくりするカシオペア「レッド・ゾーン」
昔の名前で出ていますではないが、
バンドの再結成や残党の集結だの、
本人の新バンドで昔の曲の演奏と、
ロックやフュージョンではよくある話。

日本のフュージョンバンドで屈指の、
カシオペアやスクエアも現役バンド、
中心メンバーによる新たなバンドが、
それぞれ元気に活動している状況。

スクエアを卒業したギターの安藤は、
須藤と則竹のリズム隊と赤坂トリオ、
カシオペアも櫻井と神保のリズム隊、
キーボードの向谷で葛飾トリオ結成。

こうなると、音楽的な相違というより、
単に仲が悪くて脱退したり、本家の、
再結成にお呼びがかからないのか、
勘繰りたくなるが、実際はどうだろう。

葛飾トリオをYouTubeで見たからか、
お薦めに櫻井のバースデイライブの、
映像があって、「レッド・ゾーン」だが、
櫻井のベース以外は部外者だらけ。

ギターはジャズギタリストの井上銘、
ドラムは天才キッズだった川口千里、
キーボードはディメンションで活躍の、
小野塚晃と錚々たるメンバーが揃う。

ただ、カシオペアの演奏に比べたら、
何だか下手に聴こえて、よく考えると、
全体にジャズミュージシャンの演奏、
力量は十分だが自分の好みでない。

自分ならば、バンドスコアがあるから、
完コピで弾けるだろうと、発表会でも、
やったことがなく、練習もしてないが、
ドラムは入力で良いから取りかかる。

ところがメロディやシンセのオブリに、
16分音符の裏拍が多く、自分では、
拍子の頭を突っ込んで弾いていると、
思っていたので、録音はずれまくり。

カシオペアに限らず、プロの方々は、
自分とは比べ物にならないくらいに、
実力があるんだと、反省しながらも、
最後を伸ばして好き勝手にギターを。

櫻井の作曲だが、テンポが速いから、
スピード違反、メーターが振り切れて、
「レッド・ゾーン」のタイトルにしたのか、
そうなると、いろいろと憶測したくなる。

第2期のキング・クリムゾンの解散時、
最後のアルバムとなった「レッド」では、
メーターの振り切った写真が掲載され、
「もう限界」と意味していると言われた。

シャンバラで活動をする櫻井と神保に、
野呂が脱退を迫るのは、この後だが、
もう人間関係がほころびたり、音楽も、
別方向になったのか想像してしまう。

櫻井と神保が参加の最後のアルバム、
「ユーフォニー」収録「レッド・ゾーン」は、
野呂も初期のように激しく弾きまくって、
楽譜があっても完コピには程遠いです。







エンディングで今剛の泣きのギターがさく裂する山本達彦「パシフィック・ブルー」
昭和歌謡がちょっとしたブームで、
同じような流れで、昭和の時代の
ニューミュージックがリバイバルし、
シティポップのくくりで注目される。

シティポップなるジャンル・名称は、
いつから始まったのか、シンコー
「ジャパニーズ・シティ・ポップ」は、
2002年に発売のディスクガイド。

その本は、都市型ポップスとして、
70年のはっぴいえんどから紹介し、
ユーミンや山下達郎、大貫妙子に、
吉田美奈子などに頁を割いている。

自分からすると、ユーミンや達郎は、
ニューミュージックとして聴いていて、
80年前後にAORの影響を受けた、
都会的サウンドがシティポップかと。

自分がけっこうファンで、LPを3枚、
CDも3枚買って、ライブにも行った、
山本達彦も、シティポップと思うが、
今のブームでもスポットは浴びない。

山本達彦はテレビでライブを見て、
ピアノを弾きながら歌うスタイルに、
見た目も端正で、何よりメロディが、
キャッチー、売れ線で気に入った。

石原良純が主演の映画「凶弾」で、
主題歌を担当して、ラジオで流れ、
すぐにとびついたわけではないが、
映画の曲が入ったLPをまず買った。

これが名曲ばかりの名盤のうえに、
かなりギターが目立つ曲が多くて、
「パシフィック・ブルー」は今剛が、
エンディングでギターを弾きまくる。

すごく気に入り、ベスト盤を買って、
CMで「夏の愛人」がヒットした時、
新譜を買うと、シングルは未収録、
それでも珠玉の名曲集で満足した。

ライブに行き、今剛は当然いないが、
ギター梶原順、サックス本田雅人と、
かなりの凄腕ミュージシャンを従え、
ピアノの弾き語りも素晴らしかった。

ヤフオクでバンドスコアを見つけて、
ずっと迷っていたが、夏の終わりに、
「パシフィック・ブルー」のギターを、
弾きたいと、1曲のために落札した。

曲が約5分ところ、エンディングの、
ギターソロは延々1分30秒あって、
インスト曲でも、そうそうこんな長く、
アドリブするのは珍しい気がする。

楽譜は今剛の見事なフレーズを、
フェイドアウトまで採譜してあって、
これだけ弾ければ十分だと思って、
最初はオケも、そのサイズにした。

だが、いざギターソロを録音すると、
もっと延々と弾きたくなり、結局は、
ドラム入力からやり直し、伴奏も、
録音がずれるから全部やり直す。

楽譜のピアノはイントロは2段譜で、
きちんとしているのに、途中からは、
1段でコード表記のみになるので、
手持ちのピアノ弾き語り譜を活用。

間違いなくシティポップの一時期を、
担った山本達彦が映画用に作って、
今剛のギターがとにかく格好良い、
「パシフィック・ブルー」をアップです。







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