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僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ
青春時代を渋谷で過ごした中年サラリーマンです。 昔のことを思い出そうとしたブログですが、最近はギター演奏が主体です。          旧タイトル「僕らの過ごした渋谷」
TVCMで、「ダッタン人の踊り」をアレンジした、天野清継
91年、TVのCMから、聴き覚えのある、
メロディーが、ガットギターで奏でられる。

ちょうど、その頃、小学館のCDブックから、
クラシック・イン」が出て、いくつか買って、
遅ればせながら、クラシックの有名な交響曲、
協奏曲、ピアノ、フルートの小品を聴いていた。

ボロディン「ダッタン人の踊り」が、気に入ったが、
そもそも、ダッタン人って、何のことだろうと、
辞書を引くと、「ダッタン国の人」と書いてあり、
ますます、訳がわからず、逆に印象に残った曲。

その曲を、天野清継が、ガットギターで弾き、
フュージョンインストの、かなりいい感じ。

「ダッタン人~」をアレンジした「アズール」を、
アルバムタイトルにした、デビュー作を買うと、
エレキも弾いていて、サックスやオケも入った、
極上のフュージョンアルバムと、なっていた。

天野が、神埼オンザロードに、在籍していた頃、
FMのライブを聴いたことがあるが、その時には、
ああ、ジャズ系のギタリスト、という程度の印象。

このソロアルバムは、ギターサウンドも良かったし、
どの曲も、ヒーリングミュージックのようであり、
各楽器のソロもフューチャーされた、上品な作品。

ドビュッシーの曲を、モチーフにした作品もあり、
「ダッタン人」といい、数少ない自分の知っている、
クラシックの曲ということもあり、アマの自分でも、
なんだか、先を越されたような、悔しさを感じた。

ギターに合いそうな、クラシックの名曲を探して、
自分も何とかできないだろうか、なんて考えるが、
そもそもギターのレベルが違うことは、思いもせず。

「アズール」は、さらにアコギのルバートソロによる、
CMバージョンも放映され、彼の代表曲となった。

ヒーリングミュージックの、コンピレーションである、
「イマージュ」や「フィール」「ピュア」などに先駆けて、
JTのCMが、いやしの音楽を輩出したと思うのです。






チェット・アトキンスと、レスポールの、さりげない名人対決
76年、高1のとき、ギターがうまくなりたいと、
インストのLPを雑誌で調べて、買ったのが、
ジェフ・ベック「ブロウ・バイ・ブロウ」だった。

同じときに、ギター界の大御所の共演だと、
話題になった、「チェスター&レスター」。

カントリー、ポピュラーギターの第一人者で、
チェット・アトキンス奏法と呼ばれる、伴奏と、
メロディを同時に奏でる達人である、チェット。

ギブソンのエレキギターに、その名前を残し、
エレキの開発者、多重録音の元祖、レス・ポール

チェットは、ビートルズの、ジョージ・ハリソンが、
影響されたと有名で、聴いてみたいと思っていた。

渋谷東急プラザのコタニで、店員さんに尋ねると、
「ジェット・アトキンス、デスポールですか?」と、
首をかしげられて、自分で、レコード棚を探した。

のちに、グラミー賞を受賞する作品だったから、
店頭にも置いてあり、早速買って、すぐに聴いた。

名人同士の丁々発矢のギターバトルではなく、
互いがギターで会話する、リラックスムードだが、
随所に、それぞれの持ち味のテクニックが光る。

チェットが、フィンガーピッキングならではの、
開放弦をからめた、早いフレーズを決めると、
レス・ポールは、フレットレスワンダーと自慢する、
弾きやすいギターらしく、縦横無尽のフィンガリング。

演奏後に、突然チェットが倍速でリズムを刻むと、
全員が、そのテンポについていき、いきなりの、
早弾きの応酬となり、セッションの楽しさも伝わる。

全体的に、ジェット・ストリームで、よくかかる、
ムード音楽の世界だが、時折ムキになったような、
レスポールの早弾きが現れ、ディメオラ級の速さ。

ギターの練習用で買ったものの、楽譜はなくて、
もっぱら聴くだけだったが、すごく気に入って、
ポピュラーギターも、あなどれないなとばかり、
後に、クロード・チアリや、タバハラスなども買った。

当時、ジャズのスタンダードの知識などはなくて、
レコード解説に、1926年の○○の曲なんてあると、
そんな昔の曲を、よく探し出して、演奏したなあ、
解説の人も、よく知っている、なんて感心した。

その後、グラミー賞受賞に、気を良くしたのか、
2枚目となる「ギターモンスター」を発表したが、
まさに、ジェットストリームでエアチェックしました。





ウエス・モンゴメリーの、オクターブ奏法は、12弦と違った
高1の頃、ギターがうまくなりたいなら、
ジャズを覚えるべきと、友人に言われた。

開祖と言える、チャーリー・クリスチャンや、
オクターブ奏法の、ウエス・モンゴメリーなど、
いくつか名前を挙げて、聴くよう薦められる。

オクターブなんて、ビートルズも弾いていた、
12弦ギターで十分じゃないか、と反論すると、
全然違うよ、とにかく聴いてみろと言われた。

ジャズと言うと、ジャズ喫茶のイメージで、
薄暗い中で、不気味なラッパやサックスが、
響き渡っている、暗く、難解だと思っていて、
フュージョン音楽が気に入って、さかのぼる。

オクターブ奏法自体も、元祖のウエスよりも、
プリズムの「モーニングライト」のテーマや、
ジョージ・ベンソンの「ブリージン」で覚えた。

ウエス・モンゴメリーを聴くようになったのは、
ジャズギター教室に、通うようになってからで、
インクレディブル・ジャズ・ギター」を買う。

いかにも、ビバップというリズムに合わせて、
縦横無尽に弾きまくる、ウエスのギターは、
オクターブ奏法以外も、フレーズが見事で、
コードボイシングも、美しい響きだった。

いつもながら、気に入った時のパターンで、
ハーフノート」「フルハウス」を筆頭に、
トリオ時代のもの、ライブやベスト盤など、
中古レコード屋まで、探し回って、集めた。

オーケストラをバックにした、3部作は、
あまりにポピュラーだし、ソロが少ないと聞き、
自分も敬遠して、聴かない、買わない状態。

ただ、ウエスの楽譜を、何冊か買ってみると、
それらLPの曲が、何曲も載っていたので、
教材代わりではないが、まず1枚買ってみる。

これが、すごく良くって、アドリブとしては、
1コーラスあるか、ないかの演奏ばかりだが、
奏でるテーマも見事だし、アレンジも良かった。

オクターブ奏法ばかりの曲も、いくつかあり、
まさにオクターブ奏法の練習曲と、呼べるほど。

ウエスは、単音のフレーズも、親指で弾き、
ピックを使わないと知り、映像が見たいと、
長年思っていたが、何年前だったか、ようやく
ビデオが発掘され、今は、Youtubeでも見れる。

ジャズギターの、鬼気迫る演奏を聴くなら、
いくつかのライブ盤が、何より良いだろうが、
イージーリスニングと、批判されたものの、
オーケストラとの3部作も、すごく好きなのです。





イマ風のナウいギターで、登場した、パラシュートの今剛
79年頃、雑誌プレイヤーのインタビューで、
松原正樹が、「最近、スタジオの仕事では、
今(こん)ってギタリストと、一緒になる」と、
語っていて、初めて、今剛の名前を知る。

同じインタビューで、「人が弾きにくいような、
フレーズを弾くのが、好きになってきて、
いけないとは思うんだけど」など語っていた。

確かに、1st「流宇夢サンド」の頃に比べ、
2nd「テイク・ア・ソング」では、アドリブで、
異弦同フレットや、ポジション移動が複雑な、
運指となるフレーズが、やたら目立っていた。

そんな時、ニューミュージックのLPなどで、
今剛の演奏を聴き、双子とはいかないまでも、
かなり松原正樹に、似たスタイルと感じた。

同じ頃、松原、今、二人のギタリストも参加し、
スタジオミュージシャンが、集まったバンド、
パラシュートが、アルバムデビューしたが、
ますます、二人のギターは、区別しにくくなる。

今剛の方が、エッジが効いた音作りだが、
チョーキングのニュアンスや、ロングトーン、
バッキングのコーラス、ディレイのエフェクトが、
似ているというか、互いに影響しあっているよう。

松原正樹は、明らかにディストーションの音が、
それまでと、変わってきていたし、おそらく、
ジェイ・グレイドンスティーブ・ルカサーの、
新しいスタイルを、吸収した結果ではないか。

ちなみに、先日アップした高中正義「虹伝説」の、
ギター譜面には、「ナウいチョーキング」などと、
注釈が書かれてて、今では恥ずかしくなる表現。

そんな、ナウいフレーズで、登場した今剛は、
80年に、アメリカ録音の「スタジオキャット」で、
ソロデビューもして、これがフュージョンの名盤。

自分は、ギターの弾きまくりを期待していて、
パラシュートでは、抑えていたのが、爆発かと、
針を落とすと、これも、サウンド重視となっていた。

どの曲も、テーマから、ギターが奏でてはいるが、
8小節、16小節程度のアドリブしかなくて、
またテーマに戻ってしまう、アレンジだった。

歌もので、効果的なバッキングや、フィルイン、
いかしたギターソロを弾いてきたのだから、
その延長上なのだろうか、少し物足りなかった。

かなり後だが、マイケル・ランドウのソロCDでも、
同じような印象で、ギターサウンド全開であっても、
延々と続くソロを弾いたり、早弾きしてくれないと、
どうも自分には、しっくりこないのかもしれない。

それでも、有名になった「アガサ」なんかは、
テーマのギターや、気合いのチョーキングが、
何度も出てくるアドリブが、すごく格好良かった。

トーツキィ・ヘブン」は、伸びやかなギターで、
フレーズのニュアンスも、気に入りコピーしたが、
これも、もっとアドリブしてほしいと、勝手な願い。

そうは言いながらも、最近CDで買いなおして、
iPodに入れている、愛聴盤なのは事実です。





四人囃子「レディヴァイオレッタ」は、プログレで元祖フュージョン
四人囃子ゴールデン・ピクニックス」が出て、
ラストのインスト曲「レディ・ヴァイオレッタ」が、
一躍話題になったのは、76年だったようだが、
自分が、その曲を聴いたのは、翌77年でした。

高校の文化祭で、演奏しているバンドを聴いたり、
雑誌ロッキンF連載で、プリズムの和田アキラが、
この曲を紹介して、譜面も出ていたのが、きっかけ。

渋谷東急プラザのコタニレコードに、置いてあり、
すぐに買ってきたのだが、どんなバンドなのかは、
ほとんど知らなかったから、耳にしたメロディが、
よほど気に入ったのか、アキラ推薦を信じたのか。

ビートルズの唯一のインスト曲「フライング」の、
カバーから始まるLPは、ビートルズはもちろん、
パープル、ツェッペリン、ベックとも違っていた。

「日本のピンクフロイド」と言われていたらしいが、
ボーカルがいない、4人編成が同じというくらいで、
「なすのちゃわんやき」は、変拍子の連続で、
プログレらしさが出ていたが、イエスに近い感じ。

実質デビュー作の「一触即発」は、売り切れていて
78年になり、デビュー当時の幻のライブ盤が出て、
「おまつり」「一触即発」が聴けるようになると、
確かに、ピンクフロイドと呼べるなあと、実感した。

森園のストラトが奏でる、マイナー調のフレーズは、
デイブ・ギルモアを、思わせたのだが、全体的には、
ピンクフロイドよりも、ずっとロックしていた感じ。

「ゴールデンピクニック」に戻るが、「空と海の間」に、
さりげなく、オクターブ奏法のフレーズが出てきて、
「これは、ジャズだよ」と、友人と、興奮して聴いた。

当時、ギターが生音だったり、スケールを弾いたり、
まして、オクターブ奏法だと、高校の友人たちと、
「ジャズの弾けるすごいギタリスト」と、盛り上がった。

そして、「レディ・ヴァイオレッタ」は、アコギで、
テーマを奏でると、中間部のフルートソロをはさみ、
テーマをフェイクしながら、泣きのフレーズへ続く。

ややこもったストラトの音が、コンプレッサーを通し、
クゥィーンという感じに、サスティンのロングトーンで、
歌い上げていく、テーマのラストに、ぞくぞくした。

当時、ジャズロック、クロスオーバーと呼んだが、
まさに黎明期のフュージョンの、名曲中の名曲です。







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