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僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ
青春時代を渋谷で過ごした中年サラリーマンです。 昔のことを思い出そうとしたブログですが、最近はギター演奏が主体です。          旧タイトル「僕らの過ごした渋谷」
ギターキッズに夢をくれたエディに感謝しヴァン・ヘイレン「ドリームス」
エドワード・ヴァンヘ・イレンが先月に亡くなって、
その追悼記事とカバー演奏をブログで公言して、
バンドスコアを買ったり、初期6枚組のCDも買い、
サミー時代の2~4枚目は図書館で借りてくる。

バンドスコアは昔買った「1984」全曲集があり、
今回「アメリカン・ハード・ロック」も買ったのだが、
「炎の導火線」や「5150」、各種ベスト集の方は、
オークションで入札するも、いかんせん資金不足。

手持ちの2冊のスコアだけでも、演奏したい曲は、
いくらでもあるが、自分のギターの実力だったり、
ボーカルのことを考えると、無理そうな曲ばかり、
ここは開き直って、古い曲から少しずつ取り組む。

高校時代に衝撃のデビューを体験した思い出と、
「暗闇の爆撃」のカバーといった感じで、多少は、
自分にとって空白の期間はあるが、その時々の、
思い出の記事とカバー演奏をするのも良いかと。

ただ、実際に訃報に接した時にも、そうだったが、
何をどう語ろうか、いまだに、エディの思い出が、
自分の中で、まとまった文章にはなっていなくて、
追悼記事も書かないまま、ずるずるきてしまった。

そこで、まずは、エディへの追悼をこめて1曲演奏、
自分が一番好きなヴァン・ヘイレンの曲にしようと、
デイブ・リー・ロスには申し訳ないが、サミー時代、
「5150」から、名曲中の名曲「ドリームス」にする。

ビートルズが、デビュー後、不動の4人でいたまま、
メンバーチェンジすることなく、解散を選んだだけに、
バンドとは、そういうものだと、自分に刷り込まれて、
基本的にメンバーチェンジは嫌だなと思ってしまう。

特にボーカルが変わる場合、まったく別のバンドに、
なってしまうようで、それだけバンドの顔なのだが、
ディープ・パープルは、イアン・ギランになったから、
ハードロック路線で、人気が急上昇したのも事実。

パープルの場合、歌だけでなく、リッチーのギター、
ジョン・ロードのオルガンといったサウンド面も重要、
再度ボーカルはデヴィッド・カバーデイルに変わるが、
一応はパープルとしてサウンドは保っていたと思う。

やはり不動の4人だったレッド・ツェッペリンの場合、
ボーカルが交代したら、すごく違和感を感じたろうが、
サウンドの要は、ギターのジミー・ペイジだったから、
シャウト系のボーカルなら、それなりの音にはなる。

ヴァン・ヘイレンにしても、兄のアレックスのドラムや、
アンソニーのベース・コーラスも重要なサウンドだが、
エディのギターがあれば、ヴァン・ヘイレンの音だと、
デイブからサミーの交代劇のリアルタイムで感じた。

もちろん、デイブの頃は、そのパフォーマンスもあり、
陽気なアメリカンの能天気な、おバカロックというか、
派手に楽しくやれば良いというバンドイメージだが、
サミー・ヘイガーだと正統派ロックの重厚さも加わる。

当然、エディのギターも、その曲調による変化だと、
単純に言えるか微妙だが、「5150」を聴いた時に、
あれ、珍しく泣きのギターを弾いているじゃないかと、
驚いたと同時に、すごく嬉しくなったのを覚えている。

渋谷陽一が新潮文庫「ロック」で、エディのギターを、
「フレーズは情緒性のようなものが一切欠落して~、
無機質的な印象がある。」「湿気を一切感じさせず」
と評して、けなすのではなくて、彼しかいないと語る。

確かに、マイナー調の曲はあっても、フレーズ自体、
ペンタトニック中心のロックギターフレーズが多くて、
メジャーともマイナーともとれる音使いになっていて、
攻撃的な面だけが印象に残るアドリブが多かった。

それだけに、「5150」で「ラブ・ウォークス・イン」の、
これぞという泣きのギター、「ドリームス」イントロの、
しっとりしたアコギ、派手な間奏後のエンディングで、
メロディアスで天を駆け登るようなギターには涙した。

ヤングギターだったか、ギターマガジンだったかは、
記憶が曖昧だが、レコード評で、「泣きのギターは、
エディに弾けないと言ってた奴らは、これを聴け。」
とばかりに、狂喜していて、自分もすごく同感した。

これまでのギタートリオに、キーボードサウンドを、
大胆に取り入れた「ジャンプ」には、すごく驚いたし、
マイケル・ジャクソン「今夜はビート・イット」と同様、
テク満載ながらキャッチーなギターソロも良かった。

その「ジャンプ」のヒットを意識したか、「5150」の、
前述の2曲は、伴奏は、ほとんどキーボード中心で、
MTV迎合、産業ロック路線と言われかねないが、
ギターソロが映えるし、とにかく名曲だから許せる。

「ドリームス」は歌詞も素晴らしくて、繰り返すように、
「Spread your wings」、翼を広げろと歌うのだが、
これは、クイーンの「永遠の翼」にも通じるものが、
あると勝手に結びつけて、一人感動しては涙ぐむ。

新譜として買ったクイーンのLPが「世界に捧ぐ」で、
「ウイ・ウィル・ロック・ユー」「伝説のチャンピオン」と、
ヒット曲、名曲揃いだが、高校生だった自分にとり、
「永遠の翼」の勇気づける歌詞は本当心に染みた。

ショーを見続けながら、いつか自分もと思うサミー、
ここで床掃除をしているのが身の丈だと諭す店長、
そして、フレディが「翼を広げて、飛び立とう」と歌う、
この主人公がサミーというのは、ちょっとできすぎ。

「ドリームス」では、エンディングのギターソロの後、
本当の最後の最後、「And in the end」と歌われ、
「結局のところ、夢しだいなのさ、だって、愛は、
夢から作られるんだからね」という言葉で終わる。

これまた、自分の知識と結びつける癖があるから、
ビートルズの実質、最後の録音となったアルバム、
「アビー・ロード」のB面メドレーの最後の最後で、
「And in the end」とポールが歌ったのを思い出す。

「最後にひとこと、愛はギブ・アンド・テイクだよ。」と、
「ビートルズ事典」の訳詞が、意訳になるが好きで、
「君の手に入れる愛は、君が作る愛に等しい。」と、
直訳するよりも、すごく伝わってくるような気がする。

そして、「And in the end」も「ドリームス」と同じだが、
末尾の言葉も、ビートルズは「the love you make」
ヴァン・ヘイレンでは「love is made of」と似ていて、
ビートルズの影響もあるかなと我田引水したくなる。

ビートルズとクイーンのオマージュとも思える歌詞に、
最後のエディの歌い上げるようなギターが気に入り、
「ラブ・ウォークス・イン」と共に繰り替えし聴いたが、
バンドスコアは「ドリームス」だけなので迷わず決定。

ボーカルは歌い出しから高いラの音から始まるから、
裏声でしか歌えず、上のミの音はまったく出なくて、
父から、お前の歌は鶏が絞め殺されているようだと、
変声期の頃によく笑われたのと、今でも変わらない。

ギターは、エディの代名詞、ハムバッキングのリア、
フロイドローズのアームロックシステムが必須だが、
自分のレスポールにアームはなく、ストラトの方も、
シングルコイルのピックアップにノーマルのアーム。

バッキングは、レスポールのリアで、エンディングも、
アームなしで弾けるフレーズなのでレスポール使用、
間奏は、最初のハーモニクスだけストラトで弾いて、
他をレスポールと思うが、アームのフレーズが続く。

エディが好んだ、アラン・ホールズワースが得意な、
アームをウネウネしながら弾くフレーズから始まり、
途中のロックの定番のペンタトニックフレーズでも、
アームダウンを入れてくるので、全部ストラトで弾く。

この間奏は、アームを絡める以外にも小技満載で、
チョーキングしながらのタッピング・ハーモニクスや、
ライトハンド奏法で、押さえた右手をスライドさせる、
16分音符トレモロのハミングバード・ピッキングも。

タッピング・ハーモニクスは、「伝説の爆撃機」の、
「スパニッシュ・フライ」で、エディは弾いていたが、
87年ヤングギター別冊に載っているスコアでは、
こんな情報が乏しかったのかと驚く間違いだらけ。

間奏の出だしは、ごく当たり前のハーモニクスで、
チューニングにも使う7フレットで鳴らしているのに、
10フレットの実音を指定し、「エディのことだから、
とんでもない弾き方の可能性もある。」と注意書き。

チョーキングダウンしながら、12フレと14フレとを、
交互に叩いて鳴らすタッピングハーモニクスには、
3フレット近辺のナチュラスハーモニクスのTABで、
この時点でも解明できないほど、エディは革新的。

ただ、それがわかって、正確なスコアがあるから、
完コピで弾けるかというと、自分には歯が立たず、
右手のスライドを交えるライトハンドは雑音だらけ、
歌もひどいが、ギターソロの方も、かなりお粗末に。

それでも、まずは1曲でも演奏しておきたいから、
エンディングのソロに全集中とばかり気合を入れ、
タイトルどおりギターキッズに夢を与えてくれたと、
エディに感謝し、半ば泣きつつの「ドリーム」です。




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おはようございます♪

これぞヴァン・ヘイレン というサウンド
難しいギターフレーズもバッチリ決まってますね。
今回も素晴らしいカバー演奏を聴かせて頂き、ありがとうございます!

ももPAPA | URL | 2020/11/04/Wed 09:01 [編集]
Re: タイトルなし
いつも、コメントありがとうございます。


> おはようございます♪
これぞヴァン・ヘイレン というサウンド


キーボードが活躍する曲ですが、ギターのリフや、
間奏などは、いかにもヴァン・ヘイレンですよね。



> 難しいギターフレーズもバッチリ決まってますね。


ライトハンド奏法は、危なっかしいうえ雑音だらけでして、
エディのような歪んでもクリアな演奏には、まだまだです。



> 今回も素晴らしいカバー演奏を聴かせて頂き、ありがとうございます!


お聴きいただき、ありがとうございました。
ギターマジシャン | URL | 2020/11/04/Wed 19:18 [編集]
こんばんは。

音源楽しませていただきました。
まさかこのあたりくるとは想像していませんでしたが。
そんなに練習する時間もないでしょうに、エディーのカバーされるところが本当にすごいです。ギターいい音ですね。

VAN HALENが一部のマニアックなギターファンだけでなく、ごく一般のヒットソングリスナーにも聴かれているのは、この曲や「Can't Stop Lovin' You」みたいな曲もあるからですよね。自分もポップなこのあたりの曲大好きです。

それにしてもこの曲のギターソロの出だしはシンプルなのにかっこいいです。自分みたいなヘタクソではなく、ギターマジシャンさんが今の宅録用シミュレーター使われたら、すごいことになると思います。
SMO | URL | 2020/11/04/Wed 22:54 [編集]
Re: タイトルなし
いつも、コメントありがとうございます。


> こんばんは。
音源楽しませていただきました。
まさかこのあたりくるとは想像していませんでしたが。


どこから手をつけようか迷ったのですが、
自分が一番好きな曲をまず演奏しました。



> そんなに練習する時間もないでしょうに、エディーのカバーされるところが本当にすごいです。ギターいい音ですね。



ひたすらライトハンド奏法だけ練習していますが、
まだまだお粗末で、せめて音作りは工夫しました。



> VAN HALENが一部のマニアックなギターファンだけでなく、ごく一般のヒットソングリスナーにも聴かれているのは、この曲や「Can't Stop Lovin' You」みたいな曲もあるからですよね。自分もポップなこのあたりの曲大好きです。


デイブの時代でも、キンクスのカバーがあったり、
「ジャンプ」もありますが、サミー時代のほうが、
一般受けするポップな曲がたくさんありますよね。



> それにしてもこの曲のギターソロの出だしはシンプルなのにかっこいいです。自分みたいなヘタクソではなく、ギターマジシャンさんが今の宅録用シミュレーター使われたら、すごいことになると思います。



自分の場合、フュージョンに比べるとロックギターは、
ビブラートやチョーキングに問題点も多々ありますし、
エディとなると、中高生よりも劣っているのが現状で、
まずは手持ちの機材で、ギターの腕をもっと磨きます。

お聴きいただき、ありがとうございました。
ギターマジシャン | URL | 2020/11/05/Thu 00:49 [編集]
こんばんは。

ヴァン・ヘイレンはギターもですが、ヴォーカルもどちらを選んでも強者なので、大変ですね。

渋谷氏の「フレーズは情緒性のようなものが一切欠落して~、
無機質的な印象がある。」「湿気を一切感じさせず」という指摘は、
僕もまったく同感です。
これこそがエディがエディたる唯一無二の所以だと思っています。
バニーマン | URL | 2020/11/05/Thu 19:22 [編集]
Re: タイトルなし
いつも、コメントありがとうございます。


> こんばんは。
ヴァン・ヘイレンはギターもですが、ヴォーカルもどちらを選んでも強者なので、大変ですね。


おっしゃるとおりで、サミーの曲もデイブの曲も、
キーの高さ、歌いまわしと自分には撃沈状態です。



> 渋谷氏の「フレーズは情緒性のようなものが一切欠落して~、
無機質的な印象がある。」「湿気を一切感じさせず」という指摘は、
僕もまったく同感です。
これこそがエディがエディたる唯一無二の所以だと思っています。



「こういうキャラクターは、ロック界広しといえども、
今現在彼くらいしかいないのでは」とまで評してます。

エディが後続のタッピングを駆使するギタリスト達と、
明らかに違うと聴き分けられるゆえんなのでしょうね。

お聴きいただき、ありがとうございました。
ギターマジシャン | URL | 2020/11/05/Thu 20:12 [編集]
アームを使いながらの演奏は大変だったと思いますが、それっぽい感じで良かったです。ライトハンド奏法もやっておられましたね。僕は全くやったことがありませんが。
JK4HNN/とっとりLC575 | URL | 2020/11/07/Sat 05:18 [編集]
Re: タイトルなし
いつも、コメントありがとうございます。


> アームを使いながらの演奏は大変だったと思いますが、それっぽい感じで良かったです。ライトハンド奏法もやっておられましたね。僕は全くやったことがありませんが。



エディというとライトハンド奏法に過激なアームなので、
それらしくなるように、そこだけ練習して録音しました。

お聴きいただき、ありがとうございました、
ギターマジシャン | URL | 2020/11/07/Sat 06:28 [編集]
ヴァン・ヘイレンというと、アメリカの能天気なロックというイメージが強く、
ロックでさえ顔をしかめて難しく聞いてしまう日本人には、やや誤解されていた感じもしましたが、ロックギターの歴史には確実に残る人ですよね。ギターマジシャンさんの記事を読みながら、以外とこれから評価されるのかなと思いました。
ライトハンド奏法、雰囲気が出ていて良かったです。
AKISSH | URL | 2020/11/07/Sat 10:57 [編集]
Re: タイトルなし
いつも、コメントありがとうございます。


> ヴァン・ヘイレンというと、アメリカの能天気なロックというイメージが強く、
ロックでさえ顔をしかめて難しく聞いてしまう日本人には、やや誤解されていた感じもしましたが、ロックギターの歴史には確実に残る人ですよね。ギターマジシャンさんの記事を読みながら、以外とこれから評価されるのかなと思いました。



プログレに限らず、難解な詩や演劇性のストーリーの導入や、
悪魔がからんだり、近未来の不可解な映像のPVだったりと、
いろいろと意味を持たせたいところ、ストレートなロックで、
それをキャッチーなリフとハイテクソロで彩ったと思います。



> ライトハンド奏法、雰囲気が出ていて良かったです。



まだまだ、ミストーンが多くて、これからも練習します。
お聴きいただき、ありがとうございました、
ギターマジシャン | URL | 2020/11/07/Sat 12:36 [編集]
ブルースの呪縛
ギターマジシャンさん、コンバンワ。

渋谷氏曰く「無機質的な印象~湿気を一切感じさせず」には同感です。
当方もヴァン・ヘイレンを初めて聴取した際、それまでのギタリストと違って「ブルース(フレーズ)の呪縛!?」から脱却した新しいギタリストが現れた印象でしたから。

描かねばならないギタリストの一人ですが、彼が癌闘病中だった為作画は控えてました。私事ながら自営業廃業後、企業へ勤務した為作画時間の制約あるものの、訃報聞き及びトリビュート作品のモチベーションが現在芽生えつつ・・・・の状態です。

演奏は、「ヴァン・ヘイレンらしい」アンサンブル醸し出してます。
take10n | URL | 2020/11/11/Wed 22:47 [編集]
Re: ブルースの呪縛
> ギターマジシャンさん、コンバンワ。
渋谷氏曰く「無機質的な印象~湿気を一切感じさせず」には同感です。
当方もヴァン・ヘイレンを初めて聴取した際、それまでのギタリストと違って「ブルース(フレーズ)の呪縛!?」から脱却した新しいギタリストが現れた印象でしたから。


おっしゃるように、ブルース、ロックの定番であった、
ペンタトニックフレーズのようでいて、どこか違って、
クロスオーバー系のフレーズも自在にこなしてました。



> 描かねばならないギタリストの一人ですが、彼が癌闘病中だった為作画は控えてました。私事ながら自営業廃業後、企業へ勤務した為作画時間の制約あるものの、訃報聞き及びトリビュート作品のモチベーションが現在芽生えつつ・・・・の状態です。



take10nさんのミュージシャンが題材のエッセイと作画は、
いつも楽しく拝見していましたので、お待ちしております。


> 演奏は、「ヴァン・ヘイレンらしい」アンサンブル醸し出してます。


バンドのノリみたいのが出せていたら幸いです。
お聴きいただき、ありがとうございました。
ギターマジシャン | URL | 2020/11/12/Thu 02:19 [編集]



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