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僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ
青春時代を渋谷で過ごした中年サラリーマンです。 昔のことを思い出そうとしたブログですが、最近はギター演奏が主体です。          旧タイトル「僕らの過ごした渋谷」
街にたむろする若者を描いた佐野元春「ダウンタウンボーイ」
もともとが、しゃがれ気味の声で、美声でも何でもないが、
風邪でかすれた声では、小田和正や山下達郎は無理で、
前回のジョンの曲のように、ハスキー声でシャウト気味に、
歌えば、何とかごまかせるかと、今度は佐野元春を選曲。

佐野はデビュー当時、ブルース・スプリングスティーンに、
例えられ、疾走するサウンドに載せて街の風景を歌うと、
レビューに書かれたり、バックバンドにサックスを加えて、
スプリングスティーンのEストリートバンドと同じスタイル。

自分はスプリングスティーンの曲は、彼の一番有名な曲、
「ボーン・イン・ザ・USA」くらいしか知らないので、実際、
スプリングスティーンも街を歌詞にしているのか、また、
サウンドも疾走感に溢れて、似ているのかは分からない。

だから、一部で言われた和製スプリングスティーンとか、
どの曲がどの曲のパクリだとか、その辺には疎いのだが、
少なくとも、佐野が街の風景を書き割りのように切り取り、
ロックのビートの疾走するサウンドで歌うのは間違いない。

初期の3部作を聴けば、ほとんどが、そうした内容であり、
「街を歌うということに関しては、僕がアマチュア時代から、
ずっとやってきたことなんですよ。」と、佐野自身も語って、
「その核だけは、全然変わっていない。」とも付け加えた。

「ファーストアルバムでは、大雑把に街を観察した作品が、
多かったので、2枚目の『ハートビート』では、もうちょっと、
焦点を絞って、その街で生活している僕や僕の友だちの、
心の中まで立ち入って、曲を書いてみたんです。」と語る。

「1枚目は街路に立ち、2枚目はそこを歩いている人達の、
心に入った、そして3枚目はヘリコプターの上から俯瞰で、
見たという感じです。いずれにしても、歌っているのは、
街の出来事なんです。」と本人解説で、反論の余地なし。

2枚目から3枚目の発売日までは、1年3カ月あいたので、
その間にシングル盤は3枚出て、代表曲の「サムデイ」と、
「ダウンタウンボーイ」は、3枚目にも収録されているので、
先行シングルと呼ぶのか、他に「彼女はデリケート」を出す。

実は、今回「ダウンタウンボーイ」を演奏することに決めて、
バンドスコアを見たら、自分の覚えているのと違っていて、
アルバムで単に録音をやり直したのではなく、シングルと、
アレンジも変更していたのだと、今頃になりようやく知った。

「ダウンタンボーイ」は、最初のベスト盤「ノーダメージ」にも、
収録されているが、こちらもアルバムバージョンだったので、
おそらくシングルバージョンは、一度も聴いてなかったはず、
図書館で90年のシングルベストを借りて、ようやく聴けた。

テンポが多少アルバムではゆっくりになっていて、何よりも、
イントロがギターとサックスの違いがありフレーズも異なる、
伴奏にしても、ドラムのパターンはかなり変えて叩いていて、
シンバルや、フィルインの入る箇所も、別物のように違った。

テンポとサックスの違いくらいなら、自分が慣れ親しんでいる、
アルバムバージョンにしようと思ったが、キーボードやシンセ、
ドラムを耳コピするのは無理なので、バンドスコアのとおりに、
シングルバージョンで演奏し、エンディングにサックスを追加。

歌詞は、シングルもアルバムも同じで、本当に見事なくらい、
街にたむろする若者たちの行動や心情を、切り取って示し、
「夜のメリーゴーランド、毎日が迷子のアクロバット」の件は、
どう生きて行くのか、わからない迷いをうまく比喩で表した。

「本当のものより、きれいな嘘に夢を見つけてるあの娘」や、
「すべてをスタートラインに戻してギヤを入れ直している君」、
映画館の前で、「たった一つだけ残された最後のチャンスに
賭けている」ブルーボーイと、佐野は彼らの心に踏み込む。

そして、「ここにもひとり、あそこにもひとり」と眼差しを向け、
自分であり、君であり、あの娘であるダウンタウンボーイへ、
「明日からのこともわからないまま、知りたくないまま」でも、
それでもなお、「But it's alright 」、大丈夫だと言い切る。

とまあ、佐野元春の歌詞について、ふれていくと長くなり、
結局、全部を引用したくなるので、これくらいでやめておき、
風邪で悪化した声でも歌えるだろうと、ちょっとなめていた、
「ダウンタウンボーイ」は、一度きりの録音でも限界でした。






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こんばんは。佐野は詳しくないと以前書いたのですが
この曲も知っています。
というか、ギターマジシャンさんの声、佐野のカバーすごく合っていますよね。
いつか「アンジェリーナ」聴かせてください(笑)
SMO | URL | 2019/12/17/Tue 19:15 [編集]
Re: タイトルなし
いつも、コメントありがとうございます。


> こんばんは。佐野は詳しくないと以前書いたのですが
この曲も知っています。


「サムデイ」は別格としても、けっこうラジオで流れたり、
何かと聞いたことのある曲が、佐野元春には多いですよね。


> というか、ギターマジシャンさんの声、佐野のカバーすごく合っていますよね。
いつか「アンジェリーナ」聴かせてください(笑)


多少高音は無理してますが、キーが合っているのでしょうね。
「アンジェリーナ」は手持ちの楽譜がなく、バンドスコアも、
市販は稀少のようなのですが、いずれ挑戦してみたい曲です。

お聴きいただき、ありがとうございました。
ギターマジシャン | URL | 2019/12/17/Tue 20:21 [編集]
風のおかげ?佐野さんっぽい感じになっていますね。

やはり佐野さんは詩も良いですね。

ナイアガラトライアングルで大瀧さんが
杉さんはメロディを、佐野さんについては詩を特に評価していたことを思い出しました。
面白半分 | URL | 2019/12/25/Wed 21:39 [編集]
Re: タイトルなし
いつも、コメントありがとうございます。


> 風のおかげ?佐野さんっぽい感じになっていますね。


咳によるハスキーなしゃがれ声が功を奏したでしょうか。



> やはり佐野さんは詩も良いですね。


本当に佐野の詩は見事で、詩集が欲しいくらいです。



> ナイアガラトライアングルで大瀧さんが
杉さんはメロディを、佐野さんについては詩を特に評価していたことを思い出しました。


ビートルズでは、歌詞のジョン、メロディのポールと、よく言われて、
ジョンにも良いメロディがあって、ポールにも良い詩はあるのですが、
的を射た評価とされ、佐野と杉の場合にも、それは当てはまりますね。

お聴きいただき、ありがとうございました。
ギターマジシャン | URL | 2019/12/25/Wed 23:53 [編集]



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