僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ
青春時代を渋谷で過ごした中年サラリーマンです。 昔のことを思い出そうとしたブログですが、最近はギター演奏が主体です。 旧タイトル「僕らの過ごした渋谷」
また、こうして、ジョンとお別れした日を迎えることになり、
あの時、20歳を目前にしていた自分が、いつのまにか
ジョンの享年の40歳をはるかに超え、あと2年もしたら、
還暦、定年退職を迎えるという、長い長い月日がたった。
ブログ仲間のマサジョンさんや、AKISSHさんの記事で、
ビートルズが存在しないパラレルワールドにスリップして、
彼らの曲を主人公が歌ったら大絶賛されるストーリーの、
映画「イエスタデイ」が紹介されていて、絶賛公開中とか。
マサジョンさんによれば、78歳のジョンが登場するそうで、
ビートルズがいない世界では、狂信的なファンもいなくて、
事件も起きず生きているという設定なのか、それにしても、
本来なら、ジョンは生き続けて音楽を続けていただろうに。
人としてどうかと非難されたり、炎上しかねない発言だが、
ジョンのファンが集まり、あの犯人を1人1発ずつ殴っても、
罰が当たらないだろうし、イベント参加費をチャリティーに、
寄付し、世界平和に貢献すれば、ジョンも報われないか。
もちろん、ヨーコによれば、ジョンは崇高な平和主義者だし、
若い頃は喧嘩っ早かったにしても、暴力否定の聖人君子、
浅はかな自分の考えは、憎しみの連鎖を生むだけと却下、
だけど、今でもあの日を思い出すと、何ともやりきれない。
自己満足にすぎないが、せめてジョンの曲でも歌うことで、
今年も哀悼の意を表しようかと思いつつ、この数週間ほど、
まともに声が出ない状態で、声の回復の様子を見ながら、
どの曲を演奏しようかなと、CDを聴いたり、楽譜を眺めた。
後期の曲では、オケを作るのが難しくて、実際に何曲もが、
バンドスコアにない部分の耳コピができず、挫折していて、
ここは前期の曲の方が良く、ただそうなると、ジョンの曲は、
かなり演奏してしまっているので、おのずと曲は絞られる。
声がかすれているから、ジョン自身も風邪気味で発熱して、
のど飴をなめながら、最後の絶叫とばかりに夜中に歌った、
「ツイスト&シャウト」がぴったりだが、もうやっているので、
それに匹敵する、しゃがれ声の「ディジー・ミス・リジー」に。
「デイジー・ミス・リジー」は、LP「ヘルプ」のB面最後の曲、
このアルバムは、「ヤァ!ヤァ!ヤァ!」と同様にA面が、
映画のサントラで、B面は映画とは無関係だが、長いこと、
「ディジー~」も映画のエンディングの曲だと思っていた。
週末の昼間に、「ヘルプ」が日本語吹き替えで放送され、
テレビからテープに録音して、すり切れるほど聴いたが、
その際に、エンディングのクレジットロールで流れたのが、
「ディジー・ミス・リジー」で、映画館もそうだと勘違いした。
新宿武蔵野館のビートルズ映画大会や、シネクラブでの、
上映で、何度か字幕版を見ていたのだから、ラストでは、
オーケストラの曲が流れるのを、何度も聴いたはずだが、
つい先日、DVDを見ていて気づき、本当にびっくりした。
「ディジー・ミス・リジー」の録音は、映画用の曲の大半を、
2月に終え、さらにタイトル曲「ヘルプ」も録音した1ヶ月後、
書下ろしの新曲でなく、カバー曲として「バッド・ボーイ」と、
1日で録音し、結果的にカバー曲の録音は、これが最後。
もうビートルズにとって、アマ時代のように他人の楽曲を、
レパートリー不足を埋めるよう演奏する必要性もなくなり、
音楽的にも、もうオリジナル曲は別次元に到達していて、
「バッドボーイ」は収録されずに、企画盤で日の目を見る。
「レコーディング・セッション」によれば、まず「ディジー~」、
テイク2をOKにすると、「バッドボーイ」をテイク4までやり、
再度、「ディジー」をテイク7までやり直したので、実質的に、
「ディジー」がビートルズがカバーした最後の録音となった。
「ビートルズ全曲バイブル」によれば、4トラックの録音で、
1トラックはリズムギター、ベース、ドラムで左チャンネル、
2トラにはリードギターで右チャン、3トラが歌でセンター、
4トラに、リードギター、オルガン、カウベルをセンターに。
ダビングは、オルガンがジョン、「アイム・ダウン」のように、
グリッサンドや3連フレーズをぶち込み、カウベルはリンゴ、
ジョージはリードギターで、歌をダブルトラックにするように、
ユニゾンで最初のフレーズをなぞるが、かなりずれている。
イントロや間奏、歌のバックで、ほとんど同じフレーズだが、
歌の時は、メロディに1小節遅れてフレーズを繰り返すので、
そこを間違えて、2番で片方が遅れて弾いたり、弾き始めも、
チョーキングが2回と3回とのバラバラで、左右でもずれたり。
こんな演奏をするから、ジェフ・ベックやジミー・ペイジから、
「冗談で弾いているのかと思った。」や、「かわいそうだから、
代わりに弾いてやろうかと思った。」などと、言われるわけで、
見事なリードも弾けるのだから、どうしてOKにしたのか謎。
ダビングの際に、ポールも鍵盤楽器のピアネットを弾いたと、
一部のマニア本には書いてあるが、オルガンの音にしても、
モコモコして聴き取れなくて、さらに重ねているかは不明で、
ただ、ダビング時に1人暇にしている性格とも思えないが。
この曲は、アマ時代から演奏していたというのが定説だが、
デッカ・オーディション・テープやハンブルグのライブ盤には、
収録されていないので、どのくらい、やったことがあるのか、
3人はともかく、ジョージは久しぶりで、ど忘れしていたか。
この後、LPに収録した関係から、ライブで披露したようで、
「ライブ・アット・BBC」に入っていて、ジョージのギターは、
多少心もとないが、スタジオ盤よりはましで、録音の際は、
思い出しながら弾いていたら、「はい、終了」となったのか。
ジョンは、ビートルズ脱退を意識して、カナダのトロントで、
初のソロライブを敢行し、この曲も演奏するが、ギターは、
ジョージの親友でもあるエリック・クラプトンが弾いたから、
その差は歴然で、歪んだ音のレスポールで見事な演奏。
ジョージは、ジョンのソロアルバムには参加しているのに、
このライブは断ったそうで、ジョンと不仲というのではなく、
もうライブは嫌だったのか、ゲット・バック・セッションでも、
コンサートの計画は、ジョージ1人が反対して没になった。
ジョンの追悼のつもりで、ビートルズとしての最後のカバー、
「ディジー・ミス・リジー」は、ジョージのミスはあったものの、
ロックンローラー、ジョンの面目躍如の絶叫の雄たけびで、
自分が歌うには、声が出ないままの、無理やりアップです。
あの時、20歳を目前にしていた自分が、いつのまにか
ジョンの享年の40歳をはるかに超え、あと2年もしたら、
還暦、定年退職を迎えるという、長い長い月日がたった。
ブログ仲間のマサジョンさんや、AKISSHさんの記事で、
ビートルズが存在しないパラレルワールドにスリップして、
彼らの曲を主人公が歌ったら大絶賛されるストーリーの、
映画「イエスタデイ」が紹介されていて、絶賛公開中とか。
マサジョンさんによれば、78歳のジョンが登場するそうで、
ビートルズがいない世界では、狂信的なファンもいなくて、
事件も起きず生きているという設定なのか、それにしても、
本来なら、ジョンは生き続けて音楽を続けていただろうに。
人としてどうかと非難されたり、炎上しかねない発言だが、
ジョンのファンが集まり、あの犯人を1人1発ずつ殴っても、
罰が当たらないだろうし、イベント参加費をチャリティーに、
寄付し、世界平和に貢献すれば、ジョンも報われないか。
もちろん、ヨーコによれば、ジョンは崇高な平和主義者だし、
若い頃は喧嘩っ早かったにしても、暴力否定の聖人君子、
浅はかな自分の考えは、憎しみの連鎖を生むだけと却下、
だけど、今でもあの日を思い出すと、何ともやりきれない。
自己満足にすぎないが、せめてジョンの曲でも歌うことで、
今年も哀悼の意を表しようかと思いつつ、この数週間ほど、
まともに声が出ない状態で、声の回復の様子を見ながら、
どの曲を演奏しようかなと、CDを聴いたり、楽譜を眺めた。
後期の曲では、オケを作るのが難しくて、実際に何曲もが、
バンドスコアにない部分の耳コピができず、挫折していて、
ここは前期の曲の方が良く、ただそうなると、ジョンの曲は、
かなり演奏してしまっているので、おのずと曲は絞られる。
声がかすれているから、ジョン自身も風邪気味で発熱して、
のど飴をなめながら、最後の絶叫とばかりに夜中に歌った、
「ツイスト&シャウト」がぴったりだが、もうやっているので、
それに匹敵する、しゃがれ声の「ディジー・ミス・リジー」に。
「デイジー・ミス・リジー」は、LP「ヘルプ」のB面最後の曲、
このアルバムは、「ヤァ!ヤァ!ヤァ!」と同様にA面が、
映画のサントラで、B面は映画とは無関係だが、長いこと、
「ディジー~」も映画のエンディングの曲だと思っていた。
週末の昼間に、「ヘルプ」が日本語吹き替えで放送され、
テレビからテープに録音して、すり切れるほど聴いたが、
その際に、エンディングのクレジットロールで流れたのが、
「ディジー・ミス・リジー」で、映画館もそうだと勘違いした。
新宿武蔵野館のビートルズ映画大会や、シネクラブでの、
上映で、何度か字幕版を見ていたのだから、ラストでは、
オーケストラの曲が流れるのを、何度も聴いたはずだが、
つい先日、DVDを見ていて気づき、本当にびっくりした。
「ディジー・ミス・リジー」の録音は、映画用の曲の大半を、
2月に終え、さらにタイトル曲「ヘルプ」も録音した1ヶ月後、
書下ろしの新曲でなく、カバー曲として「バッド・ボーイ」と、
1日で録音し、結果的にカバー曲の録音は、これが最後。
もうビートルズにとって、アマ時代のように他人の楽曲を、
レパートリー不足を埋めるよう演奏する必要性もなくなり、
音楽的にも、もうオリジナル曲は別次元に到達していて、
「バッドボーイ」は収録されずに、企画盤で日の目を見る。
「レコーディング・セッション」によれば、まず「ディジー~」、
テイク2をOKにすると、「バッドボーイ」をテイク4までやり、
再度、「ディジー」をテイク7までやり直したので、実質的に、
「ディジー」がビートルズがカバーした最後の録音となった。
「ビートルズ全曲バイブル」によれば、4トラックの録音で、
1トラックはリズムギター、ベース、ドラムで左チャンネル、
2トラにはリードギターで右チャン、3トラが歌でセンター、
4トラに、リードギター、オルガン、カウベルをセンターに。
ダビングは、オルガンがジョン、「アイム・ダウン」のように、
グリッサンドや3連フレーズをぶち込み、カウベルはリンゴ、
ジョージはリードギターで、歌をダブルトラックにするように、
ユニゾンで最初のフレーズをなぞるが、かなりずれている。
イントロや間奏、歌のバックで、ほとんど同じフレーズだが、
歌の時は、メロディに1小節遅れてフレーズを繰り返すので、
そこを間違えて、2番で片方が遅れて弾いたり、弾き始めも、
チョーキングが2回と3回とのバラバラで、左右でもずれたり。
こんな演奏をするから、ジェフ・ベックやジミー・ペイジから、
「冗談で弾いているのかと思った。」や、「かわいそうだから、
代わりに弾いてやろうかと思った。」などと、言われるわけで、
見事なリードも弾けるのだから、どうしてOKにしたのか謎。
ダビングの際に、ポールも鍵盤楽器のピアネットを弾いたと、
一部のマニア本には書いてあるが、オルガンの音にしても、
モコモコして聴き取れなくて、さらに重ねているかは不明で、
ただ、ダビング時に1人暇にしている性格とも思えないが。
この曲は、アマ時代から演奏していたというのが定説だが、
デッカ・オーディション・テープやハンブルグのライブ盤には、
収録されていないので、どのくらい、やったことがあるのか、
3人はともかく、ジョージは久しぶりで、ど忘れしていたか。
この後、LPに収録した関係から、ライブで披露したようで、
「ライブ・アット・BBC」に入っていて、ジョージのギターは、
多少心もとないが、スタジオ盤よりはましで、録音の際は、
思い出しながら弾いていたら、「はい、終了」となったのか。
ジョンは、ビートルズ脱退を意識して、カナダのトロントで、
初のソロライブを敢行し、この曲も演奏するが、ギターは、
ジョージの親友でもあるエリック・クラプトンが弾いたから、
その差は歴然で、歪んだ音のレスポールで見事な演奏。
ジョージは、ジョンのソロアルバムには参加しているのに、
このライブは断ったそうで、ジョンと不仲というのではなく、
もうライブは嫌だったのか、ゲット・バック・セッションでも、
コンサートの計画は、ジョージ1人が反対して没になった。
ジョンの追悼のつもりで、ビートルズとしての最後のカバー、
「ディジー・ミス・リジー」は、ジョージのミスはあったものの、
ロックンローラー、ジョンの面目躍如の絶叫の雄たけびで、
自分が歌うには、声が出ないままの、無理やりアップです。
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![]() こんばんは。
音源ありがとうございます。これも印象深い曲ですよね。おそらくファン以外からは、この曲何がいいの?とか言われそうですが(笑)ポールの「Birthday」はこの曲のアンサーソングみたいに聴こえるのは自分だけでしょうかね?歌詞はもちろん無関係ですが。 SMO | URL | 2019/12/11/Wed 21:09 [編集]
![]() いつも、コメントありがとうございます。
> こんばんは。 音源ありがとうございます。これも印象深い曲ですよね。おそらくファン以外からは、この曲何がいいの?とか言われそうですが(笑)ポールの「Birthday」はこの曲のアンサーソングみたいに聴こえるのは自分だけでしょうかね?歌詞はもちろん無関係ですが。 確かに、バースデイのリフは何となく似ていますし、 険悪になりつつあったホワイトアルバムの時期でも、 懐かしい映画を揃って見て、盛り上がっての録音で、 アマ時代の気分に戻って演奏したのかもしれません。 お聴きいただき、ありがとうございました。 ギターマジシャン | URL | 2019/12/11/Wed 23:33 [編集]
![]() アルバム HelpのB面7曲目に収録された このDizzy Miss Lizzy
ジョンのシャウトしたボーカルが印象的なナンバーですね。 ロックンロールしたサウンドとギターのリフ そしてマジシャンさんの熱のこもったVocal がナイスです♪ ![]() いつも、コメントありがとうございます。
> アルバム HelpのB面7曲目に収録された このDizzy Miss Lizzy ジョンのシャウトしたボーカルが印象的なナンバーですね。 ロックンローラー、ジョン・レノンの面目躍如たるシャウトでして、 ツイスト&シャウト、ロックンロール・ミュージックと並びますね。 > ロックンロールしたサウンドとギターのリフ そしてマジシャンさんの熱のこもったVocal がナイスです♪ 3コードに典型的なリフで、単純ゆえに力が入るパターンです。 お聴きいただき、ありがとうございます。 ギターマジシャン | URL | 2019/12/14/Sat 20:11 [編集]
![]() いつも、コメントありがとうございます。
> ギターがずっと同じフレーズ という印象しかない曲でした。 おっしゃるように、歌の間でも、ずっと繰り返していて、 コード進行が変わっても、とにかく同じフレーズですね。 > 今回、この曲の裏話が楽しくちょっと好きになりました。 ビートルズは真偽はともかく、裏話には事欠かないです。 お聴きいただき、ありがとうございました。 ギターマジシャン | URL | 2019/12/25/Wed 23:55 [編集]
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