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僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ
青春時代を渋谷で過ごした中年サラリーマンです。 昔のことを思い出そうとしたブログですが、最近はギター演奏が主体です。          旧タイトル「僕らの過ごした渋谷」
鈴木と松尾のギターバトルが迫力のオフコース「時に愛は」
フォークデュオと呼んでよいのか、多少は疑問もあるが、
アマ時代を除き、レコードデビュー以来、小田と鈴木との、
2人で活動してきたオフコースが、バックバンドを固定し、
録音にも参加させると、その3人を正式メンバーに迎える。

ライブもこなして、「ジャンクション」でも5人揃っていたが、
「スリー・アンド・トゥー」は、3人がメンバーになったことを、
アルバムタイトルで宣言して、さらに、ジャケット写真でも、
表に3人、裏に小田と鈴木を配し、新メンバーを強調した。

バンドサウンドを追求しようとしたのか、これまでに比べて、
サウンド面の変化は著しくて、小田は囁くような歌い方から、
シャウトするようになり、鈴木のギターは歪ませた音になり、
リズム隊の音も音圧が上がり、かなりロック色が強くなる。

ヘビメタまではいかずとも、ロック系の洋楽、流行し始めた、
AORや産業ロックを参考にしたのは明らかで、イーグルス、
ボストン、TOTOのアレンジを、パクリ寸前まで取り入れて、
ギターサウンド主体のスケールの大きいアルバムとなった。

2枚組ライブを挟んでの「ウイアー」は、その路線を推し進め、
アルバムジャケットは、ビートルズのホワイトアルバムまでは、
いかずとも、シンプルな白地に、「We Are」 「Off Course」の、
ロゴに、メンバー5人の名前を表記して、これまた5人を強調。

このアルバムタイトルは、活動休止となる82年武道館公演で、
次のアルバムと続けて、「We are Over」と、解散宣言のように、
使われたので、すでに「ウイアー」の作成中から解散の方向で、
次のアルバムとセットでタイトルを決めたと取られることもある。

ただ、山際淳司のドキュメンタリー「ギブ・アップ」やWikiでは、
鈴木が最初に脱退を口にしたのは、「ウイアー」の発売後の、
82年12月とされているので、アルバムを作成した段階では、
「僕達5人がオフコース」と、バンドであることを強調したはず。

1曲目「時に愛は」は、鈴木のギターのロングトーンで始まり、
間奏のアドリブは松尾、エンディングでは2人の掛け合いが、
延々と続いて、まるでイーグルス「ホテル・カリフォルニア」で、
「さよなら」の12弦ギターアルペジオ同様、影響が出ている。

オフコースのライブ音源は、「スリー・アンド・トゥー」のライブが、
2枚組で出て、「オーバー」は武道館最終日がビデオになって、
この「ウイアー」だけは正式には出ていないが、NHKだったか、
FMでライブ中継が放送されて、友人から録音テープをもらう。

その大学の同級生の影響もあり、オフコースのファンになって、
LPを買ったりしたが、友人は、レア音源とかには興味がなくて、
LPを録音してあげたら、ラジオで録音したのは、もういらないと、
くれたので、大切にしていたが、カセットだから今では聴けない。

実際のライブのセットリストのままに放送したのかは、不明だが、
「時に愛は」から始まると、ほとんどレコードどおり再現していて、
バンドメンバーが固まり、コーラスもできるギターとベースだから、
複雑なハモりも再現できる強みで、演奏能力もかなりのレベル。

オフコースの全楽曲を通じて、一番ギターソロが長いのではと、
思えるくらいに、エンディングのリードギターの掛け合いも長く、
4小節交代のギターバトルを3回ずつ繰り返し、フェイドアウト、
ライブの長さも同様だが、自分はさらに長くして勝手にアドリブ。

コーラスは左チャンから鈴木が下のパートを、右チャンからは、
小田が上のパートを歌っていて、サビの「時に愛は~」からは、
さらに最高音を鈴木が重ねてきて、ライブでは清水と松尾が、
歌っているが、レコードのハモリは小田と鈴木だけに聴こえる。

清水は、かつてビートルズのコピーバンドのバッドボーイズで、
ポールを担当して、初期のポールを思わせる、こもった声質、
松尾はかなり高音も出る甲高い声質で、それぞれ特徴があり、
わりと聴き取れるので、「時に愛は」では、その声に感じない。

自分の場合は、誰が歌おうが、1人でコーラスを重ねるから、
別にどうでも良いことだし、物真似をする気などはないのだが、
ビートルズであれば、ジョンっぽく歌おうとは思ったりするから、
オフコースでも、ちょっとくらい、小田や鈴木を意識しようかと。

そうは言っても、とにかくメインボーカルもハモリがキーが高く、
何とか歌うのがやっとで、曲の後半になると明らかに声が枯れ、
ハモリは2回、メインボーカルは3回重ねて、歌が下手なのを、
ごまかすにも、各パートを日を分けて録音しないと無理だった。

オフコースが、バンドとして充実したサウンドを確立した頃の、
「ウイアー」の冒頭「時に愛は」は、オケは7月に作りつつも、
喉が痛くて保留していた曲、多少ましになったので、何よりも、
リードギターが弾きたくて、声がかすれつつも、アップします。




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おはようございます。

また大好きな曲のアップありがとうございます。
まずはイントロの音色がそっくりでびっくりしました。さすがです。
あと、「We are」は異常にドラムのミックスが大きいですよね。ビル・シュネーに頼んだ話は有名ですが、この人のこの頃の曲聴いても、ここまでは大きくありません。なんか意図的な感じがします。

それにしてもこの頃のオフコースのパクり感はすごかったですね。
もうリスペクトという、よく使われる言い訳が効かないレベルかと。
書かれている2曲と、ライヴ版「のがすなチャンスを」の「Girl Good-bye」感(笑)
それでも「Three and~」~「OVER」まで大好きなアルバムたちです。

オフコースがバンドサウンド化した理由はよくチューリップが売れたことと書かれています。なんであっちはあんなに売れるんだ?と。
SMO | URL | 2019/09/16/Mon 08:48 [編集]
おはようございます♪ いつもありがとうございます!
この曲では、彼らは既にバンドアンサンブルとして楽曲を歌い、演奏している という部分で惹かれる曲のひとつですね。

こういった曲を打ち込みでカバーされるのに必要なプロセスでは、もう作業に入られる段階では一気に仕上げていかれるのでしょうね。

後半からエンディングに至る部分でのギターの掛け合いが心地よく、最後までじっくりと聴かせて頂きました。




ももPAPA | URL | 2019/09/16/Mon 10:17 [編集]
Re: タイトルなし
いつも、コメントありがとうございます。


> おはようございます。
また大好きな曲のアップありがとうございます。
まずはイントロの音色がそっくりでびっくりしました。さすがです。
あと、「We are」は異常にドラムのミックスが大きいですよね。ビル・シュネーに頼んだ話は有名ですが、この人のこの頃の曲聴いても、ここまでは大きくありません。なんか意図的な感じがします。


ドラムのミックスはおっしゃるとおりで、リアルタイムの頃は、
「アイ・ラブ・ユー」のバスドラムがやたらと目立っていると、
気になってはいましたが、すでに、このアルバムでも全体的に、
ドラムが大きく、リズムを強調したいとかあったのでしょうね。


> それにしてもこの頃のオフコースのパクり感はすごかったですね。
もうリスペクトという、よく使われる言い訳が効かないレベルかと。
書かれている2曲と、ライヴ版「のがすなチャンスを」の「Girl Good-bye」感(笑)
それでも「Three and~」~「OVER」まで大好きなアルバムたちです。


「のがすなチャンスを」は、「セレクション」に収録された、
ライブバージョンでも、原曲とはアレンジを変えていますが、
ライブ盤は、そこまでやるかというくらいTOTOですよね。

TOTOでいうと、「汐風の中で」のギターソロのパートは、
「ふりだしの恋」のフレーズを、ほぼ同じに弾いていますね。


> オフコースがバンドサウンド化した理由はよくチューリップが売れたことと書かれています。なんであっちはあんなに売れるんだ?と。


たしかにチューリップは、デビューからバンドでしたが、
売れ線の曲を書いたり、プロモーションが違ったからで、
同じ東芝だけに、本人たちまで意識したのでしょうかね。

お聴きいただき、ありがとうございました。
ギターマジシャン | URL | 2019/09/16/Mon 11:24 [編集]
Re: タイトルなし
いつも、コメントありがとうございます。


> おはようございます♪ いつもありがとうございます!
この曲では、彼らは既にバンドアンサンブルとして楽曲を歌い、演奏している という部分で惹かれる曲のひとつですね。


バンドとしてのオフコースのアルバムも2枚目となって、
そのサウンドが確立されて、一体となった楽曲ですよね。


> こういった曲を打ち込みでカバーされるのに必要なプロセスでは、もう作業に入られる段階では一気に仕上げていかれるのでしょうね。


ドラムを入力したら、それを聴きながら、仮メロを録音して、
ベース、ギターシンセと演奏を重ねますが、体調によっては、
ベースだけでやめて、翌日にシンセを回すことなどあります。


> 後半からエンディングに至る部分でのギターの掛け合いが心地よく、最後までじっくりと聴かせて頂きました。



実は、エンディングのギターを弾きたくて選曲しました。

お聴きいただき、ありがとうございました。
ギターマジシャン | URL | 2019/09/16/Mon 11:32 [編集]



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