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僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ
青春時代を渋谷で過ごした中年サラリーマンです。 昔のことを思い出そうとしたブログですが、最近はギター演奏が主体です。          旧タイトル「僕らの過ごした渋谷」
サーフィン映画サントラを達郎が担当した「ビッグ・ウェイヴのテーマ」
例年よりも、かなり早い梅雨明けで、雨にまつわる曲とかを、
演奏しないまま、夏になってしまったなあ、で、夏と言ったら、
「夏だ、海だ、達郎だ」と、かつてのキャッチフレーズのように、
山下達郎をやらないわけにはいかないと、実に安直な発想。

夏であり、しかも海となると、達郎がサントラを担当した映画、
サーフィンのドキュメント「ビッグ・ウェイヴ」がちょうど良いし、
そのアルバムからは、タイトル曲だけだが、全2巻からなる、
オフィシャルバンドスコアに、かなり細部まで採譜されている。

マクセルのCMに「ライド・オン・タイム」が起用されてブレイク、
82年には「ラブランド・アイランド」を収録した「フォー・ユー」、
83年は、「高気圧ガール」を収録の「メロディーズ」と続けて、
夏のイメージ全開、その達郎が84年に映画音楽を手がけた。

「クリスマス・イブ」がJRのCMで流れ出すのは、88年からで、
この頃は、アルバム「メロディーズ」の中の1曲にすぎなくて、
とにかく達郎と言ったら夏・夏だったから、サーフィン映画の、
サントラ担当というのは、出来すぎなくらいにぴったりだった。

ただ、あくまでも企画ものということなのか、オリジナル曲は、
A面のみで、それも半分は以前の曲の歌詞を英語にしただけ、
B面はビーチボーイズのカバー曲で、これも以前のアルバム、
シングルB面などで発表している曲が大半という有様だった。

それでも、「ビッグ・ウェイヴのテーマ」、「マジック・ウェイズ」、
「オンリー・ウィズ・ユー」と、珠玉の3曲を提供しているからと、
思っていたが、つい最近、「ビッグ~」はラジオで発表済みだし、
「マジック~」は、「フォー・ユー」の頃の未発表曲だったと知る。

サントラを担当したものの、忙しかったのか、B面のカバーも、
企画ものだからこそ、敬愛するビーチボーイズの曲をやれたと、
当時のレビューにあったが、焼き直しどころか、発表した曲を、
寄せ集めたわけで、なかなか新曲が書けなかったのかと邪推。

山下達郎の次のアルバムは、これまでの年1枚のペースから、
やや空いて、2年後の86年「ポケット・ミュージック」になるが、
自分の場合、「ビッグ・ウェイヴ」はLPで買い、「ポケット~」は、
CDで買ったという、ちょうど移行期になっていたのは偶然か。

「ビッグ・ウェイヴのテーマ」の原曲となったのは、ラジオ番組で、
曲作りから、演奏、歌入れ、ミキシングの過程を披露する企画で、
シュガーベイブ時代の仲間、大貫妙子を迎え、達郎が作曲して、
大貫が作詞、さらに達郎バンドでレコーディング、歌入れした曲。

この番組の音声は、YouTubeにアップしてくれた人がいて、今も、
消されることなく残っているので、簡単に大貫と打ち合わせた後、
達郎がピアノを弾いて作曲、そのメロディに大貫が歌詞を考えて、
別スタジオに達郎バンドを集め、ヘッドアレンジするのが聴ける。

コーラスは時間的制約もあるからか、達郎の一人多重録音でなく、
達郎、大貫にギタリストの椎名和夫を加えた3声でハモるのだが、
これも、ほとんどそのまま「ビッグ・ウェイヴ」で、再録音とはいえ、
ラジオの企画の曲を、イントロからアレンジをほとんどそのままに。

間奏は椎名のギターソロでなく、野力奏一のピアノにしていたが、
再録音が達郎のギターソロなのは、バンドメンバー全員ではなく、
ベースの伊藤、ドラムの青山だけ、ギター、ピアノは達郎なので、
ピアノソロよりギターソロの方が、やりやすかったのかもしれない。

ラジオで、「対旋律でグロッケンを入れたいが、このスタジオには、
グロッケンもチェレスタもないから。」と、こぼしていて、再録音は、
しっかりとグロッケンが入っていて、このキンコンカンと高い音は、
達郎の曲の定番とも言えて、角松なんかもけっこう真似している。

サントラに際し、ここにも収録した「ユア・アイズ」の歌詞を書いた、
アラン・オデイに、「ジョディー」の歌詞を英語にしてもらったほか、
「ビック・ウェイヴ」を含む新曲3曲の歌詞を依頼しているのだが、
原曲の「魔法を教えて」が、どこで「ビッグ・ウェイヴ」になったか。

それこそ魔法つながりで、これが「マジック・ウェイズ」になっても、
おかしくはなかったろうに、この曲こそがテーマ曲にふさわしいと、
映画タイトルの「ビッグ・ウェイヴ」を曲名にし、歌詞を依頼したと、
あくまでも想像の域を出ないが、そんなやりとりを浮かべてしまう。

まあ、自分は「魔法を教えて」を知らなくて、最初から、この曲が、
「ビッグ・ウェイヴのテーマ」として、アルバム冒頭にふさわしいと、
思って聴いていたから、遡っての感想だが、ラジオを聴いた人は、
全然違うタイトルで、大貫妙子に関係なく出た時、どう感じたろう。

この曲の演奏は、バンドスコアがオフィシャルの名にふさわしくて、
ギターもリードギターに、リズムが2本、さらにアコギも採譜されて、
キーボードもエレピとシンセパッド、シンセブラス、グロッケンまで、
2段書きながら詰め込んでいて、さらにタンバリンやベルも採譜。

それだけに、再現しやすい反面、録音トラックはフル活用となり、
3声コーラスを2回重ねると、ボーカルはダブルトラックにできず、
自分の下手な歌声はエコーを深くして、ごまかすのが精一杯で、
いつもながら、演奏部分と歌の部分のクオリティの差が半端ない。

カセットのMTRを手に入れて、ニューミュージックの曲あたりを、
多重録音して悦に入っていた頃、友人に、イントロのギターから、
歌になった時の落差が激しすぎるから、歌はやめた方が良いと、
笑われたし、ピアノの先生からもギターに専念するよう言われた。

自分の好きなジェフ・ベックは、一時歌ったが、やめてしまったし、
リッチー・ブラックモアも、ジミー・ペイジも最初から歌ってなくて、
ギターに専念するロックギタリストは多いし、ましてジャズギター、
フュージョンギターは、歌わないギタリストの方が多数派だろう。

ポピュラー曲をソロギターにしたり、ジャズ風にアレンジするなら、
歌なしで良いが、自分のような、あくまでも完コピを目指す場合、
歌の部分だけギターや他の楽器にすると、エレクトーンの演奏、
スーパーのBGMみたいで味気なく、下手な歌でも入れたくなる。

ただ、今回もトラック不足から、最初にギターで弾いた仮メロを、
歌入れまで終えた後から消して、タンバリンを録音したのだが、
間違えて、歌のトラックを消してしまい、これは歌はやめとけと、
神様が言っているのかと落ち込むが、気を取り直して歌い直す。

夏が来たというより、猛暑、酷暑で、熱中症も懸念され、演奏も、
ついついサボってしまう中、夏男、山下達郎の絶頂期の作品で、
サーフィン映画のサントラという、「ビッグ・ウェイブのテーマ」を、
歌の出来はともかく、何とか形にして遅ればせながらアップです。




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季節ですね
達郎の曲の中では珍しくギターソロが全面に出ている曲ですね。私もコピーしました。テレキャスターと思えるサウンドと、カッティングのキレが素晴らしい音でした。

今回はギターマジシャンさ見事に再現されていて、さすがです。途中のブレイクのパターンがこの曲の命ですが・・・そこも上手くこなしていますね。

達郎バージョンはギターはライン録りですが、高域の繊細さが今回はギターマジシャン上手く再現されていますね。

ライブで佐橋くんの弾くこの曲のソロの入りがフェイクしていて格好良いですよ。一小節前からファイクしながら入っています。

ギターマジシャンっさんの演奏にはいつもながら、関心しきりです・・・。
kamiyo.m | URL | 2018/07/16/Mon 01:36 [編集]
Re: 季節ですね
いつも、コメントありがとうございます。


> 達郎の曲の中では珍しくギターソロが全面に出ている曲ですね。私もコピーしました。テレキャスターと思えるサウンドと、カッティングのキレが素晴らしい音でした。


短い小節ですが、数少ないギターソロが出てきて、
あのテレキャスらしい見事な達郎の音色ですよね。


> 今回はギターマジシャンさ見事に再現されていて、さすがです。途中のブレイクのパターンがこの曲の命ですが・・・そこも上手くこなしていますね。


裏拍で入ったり表に戻るアルペジオは、ずれがちで、
ブレイクも全体のノリは、かなり危なっかしいです。



> 達郎バージョンはギターはライン録りですが、高域の繊細さが今回はギターマジシャン上手く再現されていますね。


自分のイングヴェイストラトでは音が違っていて、
エフェクトとイコライザーで多少は似せました。


> ライブで佐橋くんの弾くこの曲のソロの入りがフェイクしていて格好良いですよ。一小節前からファイクしながら入っています。


佐橋・小倉コンビによるアコギの「山弦」が好きでして、
お二人ともエレキも名手で、あちこち顔を出しますが、
達郎バンドにまで関わっているとは、すごいですよね。



> ギターマジシャンっさんの演奏にはいつもながら、関心しきりです・・・。


お聴きいただき、ありがとうございました。
ギターマジシャン | URL | 2018/07/16/Mon 03:56 [編集]
こんばんは。また楽しませていただきました。

実はですね。2013年のツアーからハズれたことのなかった
達郎コンサート、今年は抽選申し込んだ5会場全てハズれて
落ち込んでいるタイミングでした(涙)
今年のツアーは自分が一番好きな超マイナー曲がリストに入っていて
絶対にハズれたくなかったのですが・・・
なんかなぐさめていただいた感じです(笑)

自分もこの曲生で聴けました。このアルバムでは
「ONLY WITH~」についで大好きです。

今度は是非「SPARKLE」のカバーも聴かせてください。
SMO | URL | 2018/07/16/Mon 21:06 [編集]
Re: タイトルなし
いつも、コメントありがとうございます。



> こんばんは。また楽しませていただきました。


いつも、お聴きいただきありがとうございます。


> 実はですね。2013年のツアーからハズれたことのなかった
達郎コンサート、今年は抽選申し込んだ5会場全てハズれて
落ち込んでいるタイミングでした(涙)
今年のツアーは自分が一番好きな超マイナー曲がリストに入っていて
絶対にハズれたくなかったのですが・・・
なんかなぐさめていただいた感じです(笑)



自分はメロディーズとビックウェイヴのツアーの2回しか、
行ったことがないので、SMOさんの5年連続とはすごいです。
すでに公開されているセットリストを見ると、名曲揃いで、
どれも聴きたいし、そこにない曲も聴きたくなってきます。


> 自分もこの曲生で聴けました。このアルバムでは
「ONLY WITH~」についで大好きです。


新曲の少ない企画盤のようなあのアルバムにあって、
自分も「ONLY~」の方がテーマ曲よりも好きでして、
他のアルバムの曲と比べても、5本の指に入ります。



> 今度は是非「SPARKLE」のカバーも聴かせてください。


実は、SMOさんと交流していただく遥か前に挑戦しましたが、
演奏、ミックス、特に歌がひどくて、いつかリベンジします。
ギターマジシャン | URL | 2018/07/16/Mon 22:57 [編集]
Kind of Blue!?
ギタマジさん今晩は。

ツェッペリンやジェフ・ベックに激しく傾倒してきましたが、「達ちゃんサウンド」も大好きです。どうしてかと云うと音色が海っぽいんですよね、其れまでビーチボーイズ一辺倒だった此のカテゴリーを、彼は或る意味変革した様に思います。

80年代初頭、日本ではサーフィンブームで映画「ビッグ・ウェンズデー」や「メニー・クラシック・モーメントツ」等、サーフィン映画参観しましたよ、海辺住まいの私にとって若い頃サーフィンは極めて日常的なスポーツでした。

当時サーフ・サウンドでは、マイアミっぽいボビー・コールドウェルも好まれてましたネ。

歌唱に対して自虐的論評されてますけど、大切なのは「フンイキ」であって小賢しい技術より「イイカンジ」かどうか?、マイルス・デヴィスに言わせれば「Kind of Blue」かどうかですよね。

そういう意味で、ギタマジさんオリジナリティの「イイカンジ」ありますね。
take10n | URL | 2018/07/17/Tue 00:32 [編集]
Re: Kind of Blue!?
いつも、コメントありがとうございます。


> ギタマジさん今晩は。
ツェッペリンやジェフ・ベックに激しく傾倒してきましたが、「達ちゃんサウンド」も大好きです。どうしてかと云うと音色が海っぽいんですよね、其れまでビーチボーイズ一辺倒だった此のカテゴリーを、彼は或る意味変革した様に思います。



ビーチボーイズそのものを達郎は敬愛してやまないですが、
それと別の形で、夏や海のサウンドを作り上げましたよね。


> 80年代初頭、日本ではサーフィンブームで映画「ビッグ・ウェンズデー」や「メニー・クラシック・モーメントツ」等、サーフィン映画参観しましたよ、海辺住まいの私にとって若い頃サーフィンは極めて日常的なスポーツでした。


「ビッグ・ウェンズデー」は青春映画としても素晴らしいし、
「メニー~」はカラパナが音楽を担当しPVの方を見ました。



> 当時サーフ・サウンドでは、マイアミっぽいボビー・コールドウェルも好まれてましたネ。


ボビーは何といっても「風のシルエット」が大ヒットしましたし、
いち早く来日し、ゴールデンライブステージでも放送されました。



> 歌唱に対して自虐的論評されてますけど、大切なのは「フンイキ」であって小賢しい技術より「イイカンジ」かどうか?、マイルス・デヴィスに言わせれば「Kind of Blue」かどうかですよね。
そういう意味で、ギタマジさんオリジナリティの「イイカンジ」ありますね。



そうおっしゃっていただけると、救われた気分になりますし、
せめて音程とリズムに気を配って、また歌おうかと思います。
お聴きいただき、ありがとうございました。
ギターマジシャン | URL | 2018/07/17/Tue 02:10 [編集]
私がその人です!
>ラジオを聴いた人は、全然違うタイトルで大貫妙子に関係なく出た時どう感じたろう。

私がまさにその人です。
FMの深夜の番組で、達郎と妙子で昔話でもするのかと思ったら、「今日はこのスタジオで2人で1曲作ってみます。」といきなり始まって、
ギターかピアノを弾きながら、あれよあれよという間に1曲つくってしまった。
(もしかすると2週にまたがっていたか?私の部屋のどこかにエアチェックしたカセットが今でも転がっているはずです。)


ずいぶん素敵なメロディだなと、達郎が最初にハミングした時から感じてました。
その時の曲は、妙子さんの詞が、少女趣味の典型のような(わざとでしょうが)詞だったので、曲全体は余興感が強かったのですが、メロディは素敵なので、もう一ひねりしてくれないかなと思っていたら、番組の最後で妙子さんが、「これ、ター坊がちゃんとした曲にしてアルバムにいれたら印税は折半ね。」なんて言い出した。(もちろん冗談で。)
でも、あの一言で、達郎の遊び心に火がついたのではないかと思ってます。

こんな経緯があったので、アルバムの1曲目で聴いた時は、「やっぱりやったか」という思いでしたね。

(長くなりました。このアルバム、フルオリジナルではありませんが、達郎の中でもかなり好きなアルバムです。Only with You は自分の結婚式のエンディングで使った曲です。)
AKISSH | URL | 2018/07/17/Tue 21:10 [編集]
Re: 私がその人です!
いつも、コメントありがとうございます。



> >ラジオを聴いた人は、全然違うタイトルで大貫妙子に関係なく出た時どう感じたろう。

> 私がまさにその人です。
FMの深夜の番組で、達郎と妙子で昔話でもするのかと思ったら、「今日はこのスタジオで2人で1曲作ってみます。」といきなり始まって、
ギターかピアノを弾きながら、あれよあれよという間に1曲つくってしまった。
(もしかすると2週にまたがっていたか?私の部屋のどこかにエアチェックしたカセットが今でも転がっているはずです。)



まさか、こんなに身近な方が、まさにそうだったとは!
後の改変がなくても、番組の中で曲を作り上げるのは、
そのことだけでも、かなりインパクトがあったのですね。


> ずいぶん素敵なメロディだなと、達郎が最初にハミングした時から感じてました。
その時の曲は、妙子さんの詞が、少女趣味の典型のような(わざとでしょうが)詞だったので、曲全体は余興感が強かったのですが、メロディは素敵なので、もう一ひねりしてくれないかなと思っていたら、番組の最後で妙子さんが、「これ、ター坊がちゃんとした曲にしてアルバムにいれたら印税は折半ね。」なんて言い出した。(もちろん冗談で。)
でも、あの一言で、達郎の遊び心に火がついたのではないかと思ってます。


20代の新人歌手のター坊に、達郎と大貫が曲を作るという、
架空の設定があったので、少女趣味の歌詞になったそうです。
YouTubeにアップされている中で、印税の話も出てきました。


> こんな経緯があったので、アルバムの1曲目で聴いた時は、「やっぱりやったか」という思いでしたね。


リスナーの方は、あの曲を使い回しているなというより、
なるべくしてなったリメイクというのが印象なのですね。


> (長くなりました。このアルバム、フルオリジナルではありませんが、達郎の中でもかなり好きなアルバムです。Only with You は自分の結婚式のエンディングで使った曲です。)


貴重な情報をいただき、拙記事が補足できて、ありがたいです。
「Only~」が結婚式で流されたとは、すごく素敵な演出ですね。
自分もこのアルバムは、コンセプトアルバムっぽくて好きです。
お聴きいただき、ありがとうございました。
ギターマジシャン | URL | 2018/07/18/Wed 00:14 [編集]



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