僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ
青春時代を渋谷で過ごした中年サラリーマンです。 昔のことを思い出そうとしたブログですが、最近はギター演奏が主体です。 旧タイトル「僕らの過ごした渋谷」
このブログを始めたのは、2010年夏にNHKで放送されていた、
「中高年のためのらくらくパソコン塾 ゼロからはじめるブログ」が、
きっかけだが、ほんの数年前なのに、たまたまテレビで見たのか、
書店でテキストを手にしたのか、どちらが先かの記憶はおぼろげ。
図書館でも入門書を数冊借り、アメブロ、ココログなど出ていたが、
これまた、何がきっかけでFC2ブログを選んだかは覚えていなくて、
ただ、これも縁というか、このブログにしたから、訪問者リストから、
様々な交流が生まれ、今でも訪問しあう方々と知り合いになれた。
他のブログでは、足あととかが同じ機能なのか、FC2ブログの場合、
訪問者リストに履歴が残り、その人のブログへとリンクされるから、
どういったブログをやっている人が、こちらを見に来てくれたのか、
覗きに行けるから、同じ趣味だとか興味のある内容だとかわかる。
ブログを始めた当初、いろいろ参考にしようと、ランキングの画面で、
自分と同じジャンルのブログを中心に、あちらこちら訪問していたら、
足跡から来ましたと、思いがけず、コメントをいただき、こちらからも、
訪問先に恐る恐るコメントを書き込んだりして、交流先が増えていく。
ただ、自分は今でも何とかブログを続けているが、1年以上長い間、
更新が途絶えていたり、休止の宣言をされる方もいらして、さらには、
悲しい知らせに触れることもあり、あの3月11日の犠牲になった方、
闘病しながらもバンド活動を続けた方と、この7年間でお2人の方が。
そして、今でも信じられずにいるのが、いつもコメントいただいている、
pipco1980さんが1月12日にお亡くなりになったと、先方のブログに、
友人の方が報告されているが、pipco1980さん自身の記事更新は、
1月10日で、こちらの訪問履歴には1月11日の足跡が残っている。
自分も同じ1月11日にブログを訪問して、コメントを書き込んだところ、
いつもは、すぐにお返事いただけるのが、翌日になっても、ないため、
体調でも崩されたのか、以前のように入院されたのかと思っていたら、
思いもしなかった訃報で、悲しいというより戸惑ってしまったのが本心。
pipco1980さんは、学生時代からプロギタリストとして、アイドル歌手の、
バンドリーダーや編曲を担当、その後は、会社の役員などをされたが、、
数年前に帰郷、「ぼちぼちと生きてくよ!秋田編」のブログが始まって、
撮影された写真や音楽紹介の記事で、自分も15年夏からお邪魔する。
こと音楽に関しては本当に博学で、記事で紹介されるミュージシャンは、
半分以上は、名前さえ知らなかった人たちで、いろいろ教えていただき、
知っているミュージシャン、曲についても、かなりマニアック情報ばかり、
さらにアイドル歌手については当時の裏情報などと、とても楽しかった。
おそらく一番好きなミュージシャンは、ブログのプロフィール欄の写真に、
アルバムジャケットを拝借しているフランク・ザッパで、海賊盤も含めて、
何百枚ものCDやDVDを集められたそうだが、自分は1枚も持ってないし、
楽譜があっても、演奏可能なレベルでないので、手を出したことさえない。
2番目になるかは確信がないが、キング・クリムゾンもかなり蒐集されて、
マニアックな内容の記事もあったり、自分が昨年クリムゾンを演奏したら、
「クリムゾン関連だと話が長くなりますので、以下省略です。」のコメント、
かなり細かいことも教わって、本当プログレに詳しいなあと思っていた。
キング・クリムゾンのスコアは、自分はデビュー作のしか持っていなくて、
たぶん、他のアルバムにしても、過去に発売されたのも見ていないから、
耳コピの苦手な自分は、この中から、まだやっていない「風に語りて」を、
演奏しようと思うが、pipco1980さんは「宮殿とレッド以外が好きです。」
自分がキング・クリムゾンを聴いたのはリアルタイムどころか、ずっと後、
80年頃だったか、FM東京「真夜中のポップス」で、キング・クリムゾンの、
デビューアルバムを全曲かけると知り、エアチェック、それもタイマーで、
起きてから聴くと、「21世紀~」で目が覚め、全曲が想像を絶していた。
すぐにではなかったが、他の曲も聴きたくなったので、LPを買うことにし、
「宮殿」はテープで持っているから、2枚組ベスト盤「新世代への啓示」と、
ラストアルバム「レッド」、ベスト盤に入っていない「太陽と戦慄パート2」、
「21世紀」をライブ演奏している「USA」を、解説のある国内盤で買う。
それにしても、「ひばりの舌のゼリー」が、「太陽と戦慄」になっていたり、
「青少年のための管弦楽入門」を意識したようなベスト盤のタイトルが、
「新世代への啓示」となるなど、邦題のつけ方で、「プログレ=難解」の、
イメージが拡大されたようで、レコード会社はあえてそれを狙ったのか。
プログレだと、ピンクフロイド「狂気」や、ELP「恐怖の頭脳改革」だとか、
意訳を通り越して、仰々しいタイトルばかり多くて、どうかと思うのだが、
かつてのビートルズの曲名に、「こいつ」「嘘つき女」「浮気娘」があって、
それに比べれば、難解で箔がつくプログレのタイトルはましな方だろう。
「新生代への啓示」は、単なるベスト盤にしたくなかったのか、それとも、
セールスを考えての未発表音源収録だったのか、「風に語りて」だけは、
デビューアルバムとはまったくの別テイク、ボーカルもグレッグではなく、
フェアポート・コンベンションの歌姫、ジュディ・ダイブルが担当している。
フォークロックバンドの女声ボーカルを起用しているせいもあるのだが、
サウンドも、フォーク、アイリッシュ・トラッド、ケルト風で、クリムゾンより、
その前身のジャイルズ・ジャイルズ&フリップに近くて、グレッグの歌と、
イアン・マクドナルドが活躍することで、クリムゾンが誕生したと言える。
今では、クリムゾンも何度か再結成して、第○期の分類も多々あるが、
当時は、デビュー作の「宮殿」からライブ盤「アースバウンド」が第1期、
「太陽と戦慄」から解散の「レッド」(解散後のライブ盤「USA」を含む)が、
第2期という分類で、自分には、第1期は、「宮殿」だけでも十分だった。
第2期にしても、アルバム「レッド」のうち、ベスト盤収録の「スターレス」、
「レッド」があれば十分で、要するに「新世代への啓示」があれば良いと、
それだけテープに録音して、テープの余りに「USA」からの「21世紀」と、
「太陽と戦慄」をいれて、CD時代まで、ウォークマンで繰り返し聴いた。
「ディシプリン」の再結成は、90125イエスと同様、別のバンドに聴こえ、
日本公演のエアチェックくらいはしたが、ほとんど聴かないに等しくて、
CD4枚組「紅伝説」を買ったときも、解散前のCDばかりを聴いていたし、
その後、様々なライブ盤が出た時も、デビュー時とUSA時だけ買った。
よくよく考えてみると、グレッグ・レイクと、ジョン・ウェットンの在籍時で、
どことなく声質の似たこの2人の歌声が好きなのであって、フリップが、
「これは、クリムゾンだ」と宣言して、別メンバーで名乗っても意味がなく、
2人の歌声を聴きたくて、ELPやUK、エイジアのアルバムに手を出した。
ジェネシスの元ギタリスト、スティーブ・ハケットが、セルフカバーになるか、
ジェネシスの楽曲をリメイクしたアルバムを出した際、ジョン・ウェットンに、
イアン・マクドナルドを率いて来日して、ジェネシス以外にクリムゾンの曲、
「クリムゾン・キングの宮殿」、「風に語りて」をやった時は、もう狂喜した。
ジョン・ウェットンが、クリムゾン在籍時は、決して歌うことなかった2曲を、
本家のマクドナルドと共演し、単なるプログレ同窓会ではないクオリティ、
ウェットンがエイジアで演奏するクリムゾンの楽曲よりも、本物っぽくて、
デビュー作は、マクドナルドが大きな役割を果たしていたのがより明確に。
「風に語りて」は、フルートのハモリから始まり、歌の伴奏では、ピアノと、
オルガンが交互に和音を鳴らすが、対位法のようにメロディと対峙する、
フルートやクラリネットが曲を引っ張っていて、間奏とエンディングとでは、
バッハのようでもあり、ジャズの要素満載のアドリブが延々と奏でられる。
ドラムもそれに呼応するように、ロックよりは、ジャズに近い叩き方をして、
当然ながら、シャッフル、スイングの4ビートではないが、手数を多くして、
アクセントをずらし、タムやシンバルを挟んできたり、かなり自由に叩き、
後任ビル・ブラッドフォートにも負けないくらい、テクニックもセンスも十分。
そのドラムをMTR内蔵のリズムマシンで再現するのは、ほとんど無理で、
バンドスコアを頼りに入力するが、弾けるようなスネア、タムの音が出ず、
スコアで省略されているリピート時のオカズは、雰囲気程度は耳コピして、
せめてもと、シンバル、ハイハットと別トラックにして、イコライジングした。
フルートはギターシンセで演奏して、キーボードのシンセで演奏するより、
強弱のニュアンスがつけられるが、早いフレーズのトラッキングに苦労し、
シンセのピックアップのマグネット部に、弦がひっついて雑音が出たりと、
ギターシンセの演奏は、かなりストレスがたまり、やっぱり生楽器が一番。
グレッグのボーカルにしては、かなりソフトに歌い、マーキーのライブでは、
いかにもグレッグという歌いまわしとハスキー声で、それを真似てみたが、
自分の声ではお粗末すぎて、レコードの歌い方に戻し、ダブルトラックで、
風呂場エコーとリバーブをかけたが、相変わらずボーカルがネックのまま。
キング・クリムゾンは、ピート・シンフィールドの歌詞もその存在は大きくて、
渋谷陽一は「ロックに対する深い洞察力が曲作りの需要なファクター」とし、
この「風に語りて」も、多くの訳詞ブログで、深読みされるような内容らしく、
単純にボブ・ディランの「風に吹かれて」をもじったと思った自分と大違い。
村上春樹のデビュー作「風の歌を聴け」は、プログレとは無関係だろうが、
劇中に出てくる作家、ハートフィールドの小説「火星の井戸」を紹介して、
宇宙を彷徨う青年に風が囁く場面が描かれ、再び静寂が訪れたとあり、
何となくシンフィールドの詩の世界にも通じると、勝手に結び付けている。
キング・クリムゾンのデビュー作から、イアン・マクドナルドのフルートが、
大々的に活躍する「風に語りて」を演奏しましたが、歌の出来はひどいし、
「毎度です」とコメントをくれるpipco1980さんは、シンフィールドの詩より、
パーマー・ジェイムスを評価されていて、どんな感想を持たれたろうか。
「中高年のためのらくらくパソコン塾 ゼロからはじめるブログ」が、
きっかけだが、ほんの数年前なのに、たまたまテレビで見たのか、
書店でテキストを手にしたのか、どちらが先かの記憶はおぼろげ。
図書館でも入門書を数冊借り、アメブロ、ココログなど出ていたが、
これまた、何がきっかけでFC2ブログを選んだかは覚えていなくて、
ただ、これも縁というか、このブログにしたから、訪問者リストから、
様々な交流が生まれ、今でも訪問しあう方々と知り合いになれた。
他のブログでは、足あととかが同じ機能なのか、FC2ブログの場合、
訪問者リストに履歴が残り、その人のブログへとリンクされるから、
どういったブログをやっている人が、こちらを見に来てくれたのか、
覗きに行けるから、同じ趣味だとか興味のある内容だとかわかる。
ブログを始めた当初、いろいろ参考にしようと、ランキングの画面で、
自分と同じジャンルのブログを中心に、あちらこちら訪問していたら、
足跡から来ましたと、思いがけず、コメントをいただき、こちらからも、
訪問先に恐る恐るコメントを書き込んだりして、交流先が増えていく。
ただ、自分は今でも何とかブログを続けているが、1年以上長い間、
更新が途絶えていたり、休止の宣言をされる方もいらして、さらには、
悲しい知らせに触れることもあり、あの3月11日の犠牲になった方、
闘病しながらもバンド活動を続けた方と、この7年間でお2人の方が。
そして、今でも信じられずにいるのが、いつもコメントいただいている、
pipco1980さんが1月12日にお亡くなりになったと、先方のブログに、
友人の方が報告されているが、pipco1980さん自身の記事更新は、
1月10日で、こちらの訪問履歴には1月11日の足跡が残っている。
自分も同じ1月11日にブログを訪問して、コメントを書き込んだところ、
いつもは、すぐにお返事いただけるのが、翌日になっても、ないため、
体調でも崩されたのか、以前のように入院されたのかと思っていたら、
思いもしなかった訃報で、悲しいというより戸惑ってしまったのが本心。
pipco1980さんは、学生時代からプロギタリストとして、アイドル歌手の、
バンドリーダーや編曲を担当、その後は、会社の役員などをされたが、、
数年前に帰郷、「ぼちぼちと生きてくよ!秋田編」のブログが始まって、
撮影された写真や音楽紹介の記事で、自分も15年夏からお邪魔する。
こと音楽に関しては本当に博学で、記事で紹介されるミュージシャンは、
半分以上は、名前さえ知らなかった人たちで、いろいろ教えていただき、
知っているミュージシャン、曲についても、かなりマニアック情報ばかり、
さらにアイドル歌手については当時の裏情報などと、とても楽しかった。
おそらく一番好きなミュージシャンは、ブログのプロフィール欄の写真に、
アルバムジャケットを拝借しているフランク・ザッパで、海賊盤も含めて、
何百枚ものCDやDVDを集められたそうだが、自分は1枚も持ってないし、
楽譜があっても、演奏可能なレベルでないので、手を出したことさえない。
2番目になるかは確信がないが、キング・クリムゾンもかなり蒐集されて、
マニアックな内容の記事もあったり、自分が昨年クリムゾンを演奏したら、
「クリムゾン関連だと話が長くなりますので、以下省略です。」のコメント、
かなり細かいことも教わって、本当プログレに詳しいなあと思っていた。
キング・クリムゾンのスコアは、自分はデビュー作のしか持っていなくて、
たぶん、他のアルバムにしても、過去に発売されたのも見ていないから、
耳コピの苦手な自分は、この中から、まだやっていない「風に語りて」を、
演奏しようと思うが、pipco1980さんは「宮殿とレッド以外が好きです。」
自分がキング・クリムゾンを聴いたのはリアルタイムどころか、ずっと後、
80年頃だったか、FM東京「真夜中のポップス」で、キング・クリムゾンの、
デビューアルバムを全曲かけると知り、エアチェック、それもタイマーで、
起きてから聴くと、「21世紀~」で目が覚め、全曲が想像を絶していた。
すぐにではなかったが、他の曲も聴きたくなったので、LPを買うことにし、
「宮殿」はテープで持っているから、2枚組ベスト盤「新世代への啓示」と、
ラストアルバム「レッド」、ベスト盤に入っていない「太陽と戦慄パート2」、
「21世紀」をライブ演奏している「USA」を、解説のある国内盤で買う。
それにしても、「ひばりの舌のゼリー」が、「太陽と戦慄」になっていたり、
「青少年のための管弦楽入門」を意識したようなベスト盤のタイトルが、
「新世代への啓示」となるなど、邦題のつけ方で、「プログレ=難解」の、
イメージが拡大されたようで、レコード会社はあえてそれを狙ったのか。
プログレだと、ピンクフロイド「狂気」や、ELP「恐怖の頭脳改革」だとか、
意訳を通り越して、仰々しいタイトルばかり多くて、どうかと思うのだが、
かつてのビートルズの曲名に、「こいつ」「嘘つき女」「浮気娘」があって、
それに比べれば、難解で箔がつくプログレのタイトルはましな方だろう。
「新生代への啓示」は、単なるベスト盤にしたくなかったのか、それとも、
セールスを考えての未発表音源収録だったのか、「風に語りて」だけは、
デビューアルバムとはまったくの別テイク、ボーカルもグレッグではなく、
フェアポート・コンベンションの歌姫、ジュディ・ダイブルが担当している。
フォークロックバンドの女声ボーカルを起用しているせいもあるのだが、
サウンドも、フォーク、アイリッシュ・トラッド、ケルト風で、クリムゾンより、
その前身のジャイルズ・ジャイルズ&フリップに近くて、グレッグの歌と、
イアン・マクドナルドが活躍することで、クリムゾンが誕生したと言える。
今では、クリムゾンも何度か再結成して、第○期の分類も多々あるが、
当時は、デビュー作の「宮殿」からライブ盤「アースバウンド」が第1期、
「太陽と戦慄」から解散の「レッド」(解散後のライブ盤「USA」を含む)が、
第2期という分類で、自分には、第1期は、「宮殿」だけでも十分だった。
第2期にしても、アルバム「レッド」のうち、ベスト盤収録の「スターレス」、
「レッド」があれば十分で、要するに「新世代への啓示」があれば良いと、
それだけテープに録音して、テープの余りに「USA」からの「21世紀」と、
「太陽と戦慄」をいれて、CD時代まで、ウォークマンで繰り返し聴いた。
「ディシプリン」の再結成は、90125イエスと同様、別のバンドに聴こえ、
日本公演のエアチェックくらいはしたが、ほとんど聴かないに等しくて、
CD4枚組「紅伝説」を買ったときも、解散前のCDばかりを聴いていたし、
その後、様々なライブ盤が出た時も、デビュー時とUSA時だけ買った。
よくよく考えてみると、グレッグ・レイクと、ジョン・ウェットンの在籍時で、
どことなく声質の似たこの2人の歌声が好きなのであって、フリップが、
「これは、クリムゾンだ」と宣言して、別メンバーで名乗っても意味がなく、
2人の歌声を聴きたくて、ELPやUK、エイジアのアルバムに手を出した。
ジェネシスの元ギタリスト、スティーブ・ハケットが、セルフカバーになるか、
ジェネシスの楽曲をリメイクしたアルバムを出した際、ジョン・ウェットンに、
イアン・マクドナルドを率いて来日して、ジェネシス以外にクリムゾンの曲、
「クリムゾン・キングの宮殿」、「風に語りて」をやった時は、もう狂喜した。
ジョン・ウェットンが、クリムゾン在籍時は、決して歌うことなかった2曲を、
本家のマクドナルドと共演し、単なるプログレ同窓会ではないクオリティ、
ウェットンがエイジアで演奏するクリムゾンの楽曲よりも、本物っぽくて、
デビュー作は、マクドナルドが大きな役割を果たしていたのがより明確に。
「風に語りて」は、フルートのハモリから始まり、歌の伴奏では、ピアノと、
オルガンが交互に和音を鳴らすが、対位法のようにメロディと対峙する、
フルートやクラリネットが曲を引っ張っていて、間奏とエンディングとでは、
バッハのようでもあり、ジャズの要素満載のアドリブが延々と奏でられる。
ドラムもそれに呼応するように、ロックよりは、ジャズに近い叩き方をして、
当然ながら、シャッフル、スイングの4ビートではないが、手数を多くして、
アクセントをずらし、タムやシンバルを挟んできたり、かなり自由に叩き、
後任ビル・ブラッドフォートにも負けないくらい、テクニックもセンスも十分。
そのドラムをMTR内蔵のリズムマシンで再現するのは、ほとんど無理で、
バンドスコアを頼りに入力するが、弾けるようなスネア、タムの音が出ず、
スコアで省略されているリピート時のオカズは、雰囲気程度は耳コピして、
せめてもと、シンバル、ハイハットと別トラックにして、イコライジングした。
フルートはギターシンセで演奏して、キーボードのシンセで演奏するより、
強弱のニュアンスがつけられるが、早いフレーズのトラッキングに苦労し、
シンセのピックアップのマグネット部に、弦がひっついて雑音が出たりと、
ギターシンセの演奏は、かなりストレスがたまり、やっぱり生楽器が一番。
グレッグのボーカルにしては、かなりソフトに歌い、マーキーのライブでは、
いかにもグレッグという歌いまわしとハスキー声で、それを真似てみたが、
自分の声ではお粗末すぎて、レコードの歌い方に戻し、ダブルトラックで、
風呂場エコーとリバーブをかけたが、相変わらずボーカルがネックのまま。
キング・クリムゾンは、ピート・シンフィールドの歌詞もその存在は大きくて、
渋谷陽一は「ロックに対する深い洞察力が曲作りの需要なファクター」とし、
この「風に語りて」も、多くの訳詞ブログで、深読みされるような内容らしく、
単純にボブ・ディランの「風に吹かれて」をもじったと思った自分と大違い。
村上春樹のデビュー作「風の歌を聴け」は、プログレとは無関係だろうが、
劇中に出てくる作家、ハートフィールドの小説「火星の井戸」を紹介して、
宇宙を彷徨う青年に風が囁く場面が描かれ、再び静寂が訪れたとあり、
何となくシンフィールドの詩の世界にも通じると、勝手に結び付けている。
キング・クリムゾンのデビュー作から、イアン・マクドナルドのフルートが、
大々的に活躍する「風に語りて」を演奏しましたが、歌の出来はひどいし、
「毎度です」とコメントをくれるpipco1980さんは、シンフィールドの詩より、
パーマー・ジェイムスを評価されていて、どんな感想を持たれたろうか。
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![]() |
|
![]() pipco1980さんとはギターマジシャンさんのコメント欄で、つい最近ご挨拶したばかりですので・・・驚きです。
残念な事ですが、残った我々がブログを継続していくことが供養になると思います。 今回の音源はクリムゾンですね。何故かヴォーカルが物悲しく聞こえてきます。 切ない気持ちになりました。 私が音源をアップするのはまだまだ先ですので・・・お待ちください。 訳も分からず買ったMTRはZOOMです。その前にヤマハのAG03も買ってしまい・・・素人丸出しですね。今は勉強の最中です。 それ以前にギターの練習もあるので、忙しいです。 pipco1980さんのブログに訪問だけしてみます・・・悲しいですね。 kamiyo.m | URL | 2018/02/04/Sun 00:04 [編集]
![]() いつも、コメントありがとうございます。
> pipco1980さんとはギターマジシャンさんのコメント欄で、つい最近ご挨拶したばかりですので・・・驚きです。 残念な事ですが、残った我々がブログを継続していくことが供養になると思います。 kamiyo.mさんとpipco1980さんは、プロ活動された時期は、 ちょうどすれ違いくらいかもしれませんが、お二人ともに、 同じようなアイドル歌手のバックをされていたのが奇遇です。 ブログを続けて、忘れないようにしていこうと思っています。 > 今回の音源はクリムゾンですね。何故かヴォーカルが物悲しく聞こえてきます。 切ない気持ちになりました。 プログレ好きのpipco1980さんを思って演奏しました。 > 私が音源をアップするのはまだまだ先ですので・・・お待ちください。 訳も分からず買ったMTRはZOOMです。その前にヤマハのAG03も買ってしまい・・・素人丸出しですね。今は勉強の最中です。 自分が使用しているMTRもZOOM製で、ブログ当初はMRS8、 それが壊れてからはR24で、今回の演奏もそれだけで作っていて、 AG03のようなインターフェイス類は、使ったことがないです。 > それ以前にギターの練習もあるので、忙しいです。 演奏アップには、やることが多いですが、楽しい忙しさです。 > pipco1980さんのブログに訪問だけしてみます・・・悲しいですね。 膨大な記事が残っているので、自分も過去記事を読んでいます。 お聴きいただき、ありがとうございました。 ギターマジシャン | URL | 2018/02/04/Sun 00:28 [編集]
![]() 今日の記事、「風に語りて」という懐かしい曲で、さっそくコメントを書こうと読み始めてショックを受けました。
pipco1980さんとは、ギターマジシャンの本ブログにしばしばコメントされていた方ですね。時に辛口のコメントもあり、どんな方かと思うとプロだった方とか。 今でも音楽が好きでしょうが無いという気持ちが、コメントから伝わってきました。 つい、先日までコメントされていましたよね‥‥‥ 私のブログで直接やり取りすることはなかったですが、ギターマジシャンさんのブログを通じて、お名前を知ったのも何かの縁でしょう。ご冥福をお祈りします。 「風に語りて」はご存知だと思いますが「新世代への啓示」にジュディ・ダイブル版が収録されていますが、一般的には評判が悪いです。 しかし、なぜかそちらを最初に聴いてしまって、自分はそちらが好みなんです。 最初に聴いたバージョンというのは、やっかいですね。 AKISSH | URL | 2018/02/04/Sun 18:12 [編集]
![]() いつも、コメントありがとうございます。
> 今日の記事、「風に語りて」という懐かしい曲で、さっそくコメントを書こうと読み始めてショックを受けました。 pipco1980さんとは、ギターマジシャンの本ブログにしばしばコメントされていた方ですね。時に辛口のコメントもあり、どんな方かと思うとプロだった方とか。 今でも音楽が好きでしょうが無いという気持ちが、コメントから伝わってきました。 つい、先日までコメントされていましたよね‥‥‥ 私のブログで直接やり取りすることはなかったですが、ギターマジシャンさんのブログを通じて、お名前を知ったのも何かの縁でしょう。ご冥福をお祈りします。 こちらのブログにコメントいただいたのが1月7日ですし、 pipco1980さんのブログの更新も1月10日でしたので、 あまりにも突然すぎて、本当今でも信じられない気分です。 いつもいただくコメントが、すごく励みになっていたし、 おっしゃるとおり、時に辛口なコメントが的を射ていて、 演奏や選曲に際し、とても良いアドバイスになりました。 > 「風に語りて」はご存知だと思いますが「新世代への啓示」にジュディ・ダイブル版が収録されていますが、一般的には評判が悪いです。 しかし、なぜかそちらを最初に聴いてしまって、自分はそちらが好みなんです。 最初に聴いたバージョンというのは、やっかいですね。 自分の場合も、最初に聴いたバージョンというのは大きくて、 ライブ盤を先に聴くとスタジオ盤に違和感を感じたりします。 お聴きいただき、ありがとうございました。 ギターマジシャン | URL | 2018/02/04/Sun 20:16 [編集]
![]() こんばんは。
Pさんの訃報ほど驚いたことは、ここ最近はなく、 すぐに知ることが出来なかったことも含めて、 何とも言えない虚無感に打ちのめされました。 Pさんへの鎮魂歌として、何を選ぶべきか悩みましたが、 ザッパに関しては当然のことながらPさんに勝る選択はできる はずもなく、いやザッパ以外でもPさんにスゴイ!と言われる自信 はまったくなくて、結局ローウェル・ジョージに捧げた歌で勘弁して 頂きました(^_^;) この「風に語りて」イイですね。 宮殿(というかクリムゾン)はアナログしか持っていなくて、30年は 聴いていないです・・・(^_^;) Pさんおブログで紹介されるとPC(ユーチューブ)で聴くというかんじ でしたね。 宮殿もマクドナルド&ジャイルスも良く聴いていたんですけど、 何故かプログレ関係はCD時代になって買い直ししていなくて、 狂気ぐらいかなCDがあるのって。 その狂気もほとんど聴いていないんですが・・・(>_<) ![]() > こんばんは。
いつも、コメントありがとうございます。 > Pさんの訃報ほど驚いたことは、ここ最近はなく、 すぐに知ることが出来なかったことも含めて、 何とも言えない虚無感に打ちのめされました。 本当に突然でしたし、今でも信じられません。 > Pさんへの鎮魂歌として、何を選ぶべきか悩みましたが、 ザッパに関しては当然のことながらPさんに勝る選択はできる はずもなく、いやザッパ以外でもPさんにスゴイ!と言われる自信 はまったくなくて、結局ローウェル・ジョージに捧げた歌で勘弁して 頂きました(^_^;) バニーマンさんが追悼記事にされたジャクソン・ブラウンの曲を、 自分は知らなかったのですが、ローウェル・ジョージへの歌詞が、 あまりにぴったりすぎていて、しんみりしながら聴いていました。 > この「風に語りて」イイですね。 宮殿(というかクリムゾン)はアナログしか持っていなくて、30年は 聴いていないです・・・(^_^;) Pさんおブログで紹介されるとPC(ユーチューブ)で聴くというかんじ でしたね。 宮殿もマクドナルド&ジャイルスも良く聴いていたんですけど、 何故かプログレ関係はCD時代になって買い直ししていなくて、 狂気ぐらいかなCDがあるのって。 その狂気もほとんど聴いていないんですが・・・(>_<) 自分の好きな曲は、当然ながらレコードの時代が大半なので、 エアチェックしたものや買い集めたレコードのお気に入りは、 少しずつCDで買い直していますが、けっこうムラがあります。 「狂気」は実はテープにもなくて、先日図書館で借りました。 お聴きいただき、ありがとうございました。 ギターマジシャン | URL | 2018/02/05/Mon 01:05 [編集]
![]() つい最近中古CDで「heartbeat the abbreviated king crimson」というのを入手し、宮殿を含むコンピレで内容の構成がなんとも不思議で面白かった。それで宮殿を久しぶりに通しで聴いたばかり。やっぱり格好よかった。
なんという奇遇かと思いきや、訃報の話、私の友人が脳梗塞で運ばれ手術、HCUであった彼は、復帰しても左半身の回復は難しいのではという姿になっていた。先週の土曜日の話になる。その彼が倒れたことを知ったのは、もう一人の友人が偶然に土産を持って家に尋ねたところ救急車が来ていたところから、、。見舞いのために待ち合わせた友人は「虫の知らせか」と言っていた。 pipco1980と西暦めいた数字、私の場合は単純に誕生年1960で Anchor60 としたんだよねぇ~とか思っていた。今通いのウエスタンの諸先輩方はそこそこの年齢で、出逢いながらお別れが実際に起きている。自然な事と思えない場面もあるものさと思いながら、、。人は知り合った方の空耳を聞きながら過ごすことがある。あいつの声が聞こえるって感じ、、。それは彼が自分の中で生き続けていることになる。pipco1980さんのご冥福をお祈りします。 先週といい、フリューとの音色、、穏やかな気持ちになれていいですね。声質も自然でいい感じ。先週は2つとボーナス気分でしたが、今回は楽曲の別テイク音源か編曲元音源のようで味わい深いです。 ロッシー | URL | 2018/02/05/Mon 10:24 [編集]
![]() いつも、コメントありがとうございます。
> つい最近中古CDで「heartbeat the abbreviated king crimson」というのを入手し、宮殿を含むコンピレで内容の構成がなんとも不思議で面白かった。それで宮殿を久しぶりに通しで聴いたばかり。やっぱり格好よかった。 Wikiによれば4枚組「紅伝説」の販促用にラジオ局に配られた、 レアなCDだったそうですが、再発か何かしたのでしょうか? 「宮殿」は自分は名盤だと思っていて、「ポセイドン」以降の、 第1期の作品は全部がこのバリエーションかという気がします。 > なんという奇遇かと思いきや、訃報の話、私の友人が脳梗塞で運ばれ手術、HCUであった彼は、復帰しても左半身の回復は難しいのではという姿になっていた。先週の土曜日の話になる。その彼が倒れたことを知ったのは、もう一人の友人が偶然に土産を持って家に尋ねたところ救急車が来ていたところから、、。見舞いのために待ち合わせた友人は「虫の知らせか」と言っていた。 ロッシーさんのご友人の件は、本当「虫の知らせ」としか思えません。 > pipco1980と西暦めいた数字、私の場合は単純に誕生年1960で Anchor60 としたんだよねぇ~とか思っていた。今通いのウエスタンの諸先輩方はそこそこの年齢で、出逢いながらお別れが実際に起きている。自然な事と思えない場面もあるものさと思いながら、、。人は知り合った方の空耳を聞きながら過ごすことがある。あいつの声が聞こえるって感じ、、。それは彼が自分の中で生き続けていることになる。pipco1980さんのご冥福をお祈りします。 pipco1980さんのブログ名の由来は、お尋ねしないままとなり、 過去記事から推測すると、1958年頃のお生まれと思われますが、 何か特別な年だったのか、西暦とは関係ないのか謎のままです。 今回の曲を演奏していて、「空耳」というまではいきませんが、 どんなコメントをいただけだんだろうなあと想像していました。 > 先週といい、フリューとの音色、、穏やかな気持ちになれていいですね。声質も自然でいい感じ。先週は2つとボーナス気分でしたが、今回は楽曲の別テイク音源か編曲元音源のようで味わい深いです。 ギターシンセのフルートは、かなりリアルな音色が出るので、 先週のような二重奏を更新危機の時にやろうと目論んでます。 お聴きいただき、ありがとうございました。 ギターマジシャン | URL | 2018/02/05/Mon 19:57 [編集]
![]() 最近更新されていないなあと思っていたのですがそうでしたか。
残念です。 クリムゾンはレッドがお好きでないようなのが印象に残っています ************* フルートのパートはギター・シンセですか。 難しそうなフレーズになりますね。 この楽譜は私も所有していますが まったく弾けないのでDTMにこのまんま打ち込んでいました。 でも演奏できる方が100倍たのしそうです。 面白半分 | URL | 2018/02/07/Wed 21:54 [編集]
![]() いつも、コメントありがとうございます。
> 最近更新されていないなあと思っていたのですがそうでしたか。 残念です。 クリムゾンはレッドがお好きでないようなのが印象に残っています 3日おきくらいには更新されていたので、本当に突然で、 今日もブログを訪問しましたが、時間が止まっています。 pipco1980さんは、「太陽と戦慄」がお好きなようで、 「レッド」は低評価、エディ・ジョブソンがダビングし、 「USA」は良くなったということを書かれたような。 > ************* > フルートのパートはギター・シンセですか。 難しそうなフレーズになりますね。 細かいフレーズが多く、何とかギターシンセで弾きました。 > この楽譜は私も所有していますが まったく弾けないのでDTMにこのまんま打ち込んでいました。 でも演奏できる方が100倍たのしそうです。 DTMで完コピ・再現されている達人の方々も多いですが、 自分は苦手なので演奏していて、うまくいくと楽しいです。 お聴きいただき、ありがとうございました。 ギターマジシャン | URL | 2018/02/07/Wed 23:56 [編集]
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