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僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ
青春時代を渋谷で過ごした中年サラリーマンです。 昔のことを思い出そうとしたブログですが、最近はギター演奏が主体です。          旧タイトル「僕らの過ごした渋谷」
安藤まさひろの泣きのギター弾きまくり「サスピシャス・ストーリー」
Amazonからのおすすめで、プリズムや松岡直也のアルバムが、
廉価盤で再発とあり、何でも、どちらもレコードデビュー40周年で、
すなわち日本のフュージョン誕生からも、40周年になるのだそうで、
他にも多くのアルバムが再発されたり、初CD化というものまである。

レコード会社のキャンペーンだから、必ずしも40年前、1977年が、
日本のフュージョン音楽の始まった年なのかは、諸説あるだろうが、
昨年は、ボズ・スキャッグス「シルク・ディグリーズ」発売から40年で、
AORフェアがあったし、まあ、CDが安く再発されるのは、ありがたい。

ただ、自分にとって、77年こそは、日本のクロスオーバーというより、
いわゆるクロスオーバー・フュージョン音楽に、出会ったと言える年で、
5月に高中正義のLPを買い、FM「アスペクト・イン・クロスオーバー」で、
リー・リトナー、ラリー・カールトンの特集が2週続いたのは、8月のこと。

しかも、その2週続いた放送の合間の週末、ヤマハ主催のコンテスト、
イースト・ウエストで、2度目の出場となるカシオペアを目の当たりにし、
9月に、月刊プレイヤーのラジオ番組で、プリズムのデビュー作を聴く、
さらに、リトナーが10月に来日して、ラジオの生演奏を聴くという具合。

そのリトナーを呼んだ渡辺貞夫も、テレビに出て演奏するような状況で、
お茶の間にも、クロスオーバーが流れたという、画期的な年になるが、
それでも、盛り上がっていたのは、自分のようなギターキッズが中心で、
フュージョン全般でなく、当時のクロスオーバーギタリストに夢中だった。

自分が日本のフュージョンで、三大バンドと思っているのは、プリズム、
カシオペア、スクエアで、どれも、ギタリストがリーダーという共通点で、
これだけでも、自分がギターばかり注目している偏った聴き方だろうし、
プリズムをカウントするのは、当時のギターキッズくらいかもしれない。

カシオペアも一般的にはどうなるのか、やはり、F1のテーマ曲を作り、
お茶の間に浸透したスクエアだけが、突出した存在なのかもしれず、
これまた偏見だが、プログレのプリズム、ディスコのカシオペアに対し、
ニューミュージックのスクエアという感じで、ヒットしやすい要素がある。

ソフト&メロウ路線のフュージョン以前、クロスオーバーミュージックは、
ジャズから派生したこともあり、テーマの後は延々とアドリブソロを回し、
最後にまたテーマに戻る形だったが、スクエアは、Aメロ、Bメロ、サビ、
という構成で、間奏にアドリブするというニューミュージックのパターン。

もちろん、プリズムやカシオペアも、そうした構成の曲へとシフトするが、
スクエアの曲は、メロディも含めて、すごくわかりやすい感じがするし、
和田アキラも野呂一生も、特徴ある良いメロディを作ることは同じだが、
安藤のほうが、口ずさみやすくて、お茶の間受けする曲をうまく作る。

スクエアが、プリズム、カシオペアと違うのは、サックスのフロントマン、
伊東たけしがいることも大きな要素で、より歌ものに近い曲調になるし、
安藤は、自分の書くメロディを惜しげもなく、サックスやピアノに任せて、
バッキング中心になる編曲も多く、自分からすると、ちょっと物足りない。

安藤がソロアルバムを出したは86年で、和田の83年、野呂の85年に、
やや遅れをとった感はあるが、「メロディ・ブック」と名付けられた作品は、
まさに、安藤のメロディの良さが楽しめるし、ギターもけっこう弾きまくり、
3人のソロアルバムでは一番気に入って、楽譜を買ったのも、これだけ。

ギタリストならば、誰でも憧れると、断言してしまうと、異論もあるだろうが、
早弾きと、泣きのギターのどちらも、このアルバムでは、聴かせてくれて、
おそらく、スクエアならば、サックスがメロディをとるような曲も弾いていて、
何より、ジェフベックを思わせる泣きのギターは、スクエアでは無理だろう。

これまた自分の極論になるが、クロスオーバーギターを弾くアマチュアは、
誰もが、ジェフ・ベック「ギター殺人者の凱旋」に影響を受けているはずで、
「哀しみの恋人たち」の泣きのギターと、「スキャッターブレイン」の早弾き、
その両方に憧れ続け、スローとスピードのどちらにも手を出すことになる。

安藤まさひろの「サスピシャスストーリー」は、まさに、そんな1曲であって、
本人は否定するかもしれないが、最後のアドリブもベックぽっかったりして、
また話が戻るが、77年に自分がクロスオーバーにすんなり入ったのも、
前年に、ベックの「ギター殺人者」「ワイアード」を聴いていたからだと思う。

そのベックっぽいギターを弾きたくて、オケの方は、わりと手抜きにして、
それでもピアノソロは、かなりそれっぽくなったと思いつつ、逆にギターは、
ビブラートとチョーキングが苦手だったのを、再認識する羽目となった、
安藤まさひろ「サスピシャス・ストーリー」は、未完成ながらアップします。





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泣きのギター
ついにフュージョン系の泣きのギター曲ですね。この系統の泣きのギターは同じ泣きのギターでもロックこそれとは違いますよね。

今の時代の人達は違いが分かるんだろうか・・・?やっぱり音作りで私たちはフュージョン世代でしたからね。すぐに違いは分かりますね・

スクエアの安藤さんがカシオペア・プリズムのギタリストより好きです。レベルの問題ではなくて、個人的に聴いた限りでは一番端正なギターを弾かれるからです。
フレーズ・リズム・バッキング・音色の気配りのある端正な音は、私の好きなギターですね。

確かにまとまり過ぎてインパクトには欠ける部分もあるのかも知れませんが、私達バッキングでギターを弾いてきた人間には、お手本の様なギターですからね。
スクエアは確かユーミンのバックも何度かやっていたと記憶しています。

今回はヴォーカルなしのギターの演奏で、しかも懐かしのフュージョン・・・良かったです。

40周年ですか1977年から・・・早いもんですね。当時私は17才でした・・・77年はギターばかり弾いて、レコードばかり聴いていた記憶しかありません。でも楽しかった時代ですね。

お疲れ様でした。
kamiyo.m | URL | 2017/10/22/Sun 00:52 [編集]
Re: 泣きのギター
いつも、コメントありがとうございます。


> ついにフュージョン系の泣きのギター曲ですね。この系統の泣きのギターは同じ泣きのギターでもロックこそれとは違いますよね。


マイナーブルースの泣きのギターとも微妙に違いますよね。


> 今の時代の人達は違いが分かるんだろうか・・・?やっぱり音作りで私たちはフュージョン世代でしたからね。すぐに違いは分かりますね・


音色やフレーズ、さらにノリも含めた空気感も違うような。


> スクエアの安藤さんがカシオペア・プリズムのギタリストより好きです。レベルの問題ではなくて、個人的に聴いた限りでは一番端正なギターを弾かれるからです。
フレーズ・リズム・バッキング・音色の気配りのある端正な音は、私の好きなギターですね。


おっしゃるとおり、安藤の演奏は、すごく端正なギターで、
時に教則本の模範フレーズのような、正確無比な感じです。


> 確かにまとまり過ぎてインパクトには欠ける部分もあるのかも知れませんが、私達バッキングでギターを弾いてきた人間には、お手本の様なギターですからね。


スタジオミュージシャンとして通用する丁寧な演奏です。


> スクエアは確かユーミンのバックも何度かやっていたと記憶しています。


アルバムにも参加していますし、YouTubeにもライブ音源がありますね。


> 今回はヴォーカルなしのギターの演奏で、しかも懐かしのフュージョン・・・良かったです。



ギターもそこそこですが、歌よりは、はるかにレベルが上と思います。


> 40周年ですか1977年から・・・早いもんですね。当時私は17才でした・・・77年はギターばかり弾いて、レコードばかり聴いていた記憶しかありません。でも楽しかった時代ですね。


自分も1日8時間は練習しようなんて、ひたすら弾いていました。


> お疲れ様でした。

お聴きいただき、ありがとうございました。
ギターマジシャン | URL | 2017/10/22/Sun 02:26 [編集]
毎度です
ご承知のようにフュージョンに私は辛口なんです。

というか、当時からこの言葉が大嫌いで、普通にジャズだし...
敢えて言うなら、ジャズから魂とか、いろいろ暑苦しいエモーショナルな
ものを抜いたクールで、BGMとして邪魔にならないオシャレな音楽...
そう思ってましたし、プレーヤーたちも、たぶんこれは「お仕事」だから
こそ、極力感情を抑えた、魂にぬけがらみたいな音楽をプレイしている
けれど、ホントは...もっと厚い音楽をやりたいに違いない!!
本気でそう信じ込んでましたから、自分も半笑いでリトナーの真似っこで
小銭を稼いでたりしました....。

で、安藤さん...?全く存じ上げなかったんですが、どうやらお互いの
奥方絡み(先方は残念ながら先方の奥様は既にご逝去されてますが)の
関連で、知人の長谷部君のいたバンドであることが分かりました。

随分ワイルドで肉食な彼のドラムとベースがいるわりには、なぜだか
ギターとサックスのフロント2人は草食系で、線の細さが売り物?
のバンド...って認識でしたかね。スタジオ仕事なんかでも、
忙しかったのはむしろここのドラムとベース君...だったような...。

ここまで一貫して歪み一辺倒の泣きで来るのなら、もっとゴリゴリ
来いやあ!甘めのサンタナじゃなくて、ジェフベックみたいに
エゲツナイところをもっと攻めんかい!って気になりますが、
弾いた感じいかがだったでしょうか? 野呂さんとか、和田さんとか
個人的には苦手ですが(4とか8小節くらいに纏められるのに増長!)、
もっと良い意味でえげつない感じがします。
(正樹さんがスタジオで需要があるのは、まさにそのコンパクトさです!)

まあ...スキー場で楽しく滑る為、レストランで料理を美味しく戴くため
夜を楽しく過ごす為(?)...の、そういう用途の、あくまでもお仕事音楽なら、それなりにフュージョン...心地よいとは思いますけどね。

そういうわけで、弾かれた完走って言うのを、ギターマジシャンさんには
お聴きしてみたいなあって思います。哀しみの恋人たちとか、
パリの散歩道などと、どう違うのか??...てな感じ。

あっ、演奏はお見事ですよ!いつも通り!。
でもベックで聴きたかったかな。
pipco1980 | URL | 2017/10/22/Sun 13:02 [編集]
Re: 毎度です
いつも、コメントありがとうございます。


> ご承知のようにフュージョンに私は辛口なんです。

というか、当時からこの言葉が大嫌いで、普通にジャズだし...
敢えて言うなら、ジャズから魂とか、いろいろ暑苦しいエモーショナルな
ものを抜いたクールで、BGMとして邪魔にならないオシャレな音楽...
そう思ってましたし、プレーヤーたちも、たぶんこれは「お仕事」だから
こそ、極力感情を抑えた、魂にぬけがらみたいな音楽をプレイしている
けれど、ホントは...もっと厚い音楽をやりたいに違いない!!
本気でそう信じ込んでましたから、自分も半笑いでリトナーの真似っこで
小銭を稼いでたりしました....。



フュージョン、クロスオーバーも結局は、元々ジャズから派生していて、
アドリブラインだけ見れば、ビバップと変わらないと言われていますし、
今のスムースジャズも、聴きやすいジャズと解釈しても良いでしょうね。

自分がクロスオーバーに夢中だったころ、MJQのファンだった知人は、
どうせ楽屋で指をなめなめ、金勘定しているんだろうと笑っていました。



> で、安藤さん...?全く存じ上げなかったんですが、どうやらお互いの
奥方絡み(先方は残念ながら先方の奥様は既にご逝去されてますが)の
関連で、知人の長谷部君のいたバンドであることが分かりました。

随分ワイルドで肉食な彼のドラムとベースがいるわりには、なぜだか
ギターとサックスのフロント2人は草食系で、線の細さが売り物?
のバンド...って認識でしたかね。スタジオ仕事なんかでも、
忙しかったのはむしろここのドラムとベース君...だったような...。



長谷部徹は、ジャニーズ出身ですが、それに似合わず、骨太な音で、
スクエアが黄金期を迎えた頃の、ロック系サウンドを支えていたし、
同じジャニーズ仲間の松原秀樹のベースとも、よくやっていましたね。



> ここまで一貫して歪み一辺倒の泣きで来るのなら、もっとゴリゴリ
来いやあ!甘めのサンタナじゃなくて、ジェフベックみたいに
エゲツナイところをもっと攻めんかい!って気になりますが、
弾いた感じいかがだったでしょうか? 野呂さんとか、和田さんとか
個人的には苦手ですが(4とか8小節くらいに纏められるのに増長!)、
もっと良い意味でえげつない感じがします。
(正樹さんがスタジオで需要があるのは、まさにそのコンパクトさです!)


おっしゃるとおり、安藤の演奏は、チョーキングやビブラートは控えめで、
それが苦手な自分には、さらにノンビブラートっぽくなってしまったので、
本人の演奏は教則本的ではありますが、かなり良い感じだとは思います。



> まあ...スキー場で楽しく滑る為、レストランで料理を美味しく戴くため
夜を楽しく過ごす為(?)...の、そういう用途の、あくまでもお仕事音楽なら、それなりにフュージョン...心地よいとは思いますけどね。


シャカタクを真似たフルーツケーキのような、完全BGM路線もありますし、
フュージョンの一部は、ヒーリングやムード音楽と同列かもしれませんね。


> そういうわけで、弾かれた完走って言うのを、ギターマジシャンさんには
お聴きしてみたいなあって思います。哀しみの恋人たちとか、
パリの散歩道などと、どう違うのか??...てな感じ。


どちらも、以前にアップしていて、なかなか本物のように弾けなくて、
いずれリベンジしたいと思う曲でして、それはもう別格と言えますし、
ただ自分の場合、ベックも完コピを目指すというスタンスになります。


> あっ、演奏はお見事ですよ!いつも通り!。
でもベックで聴きたかったかな。


お聴きいただき、ありがとうございました。
ギターマジシャン | URL | 2017/10/22/Sun 13:49 [編集]



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