僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ
青春時代を渋谷で過ごした中年サラリーマンです。 昔のことを思い出そうとしたブログですが、最近はギター演奏が主体です。 旧タイトル「僕らの過ごした渋谷」
サイモン&ガーファンクルの曲を初めて聴いたのは、高1の頃、
76年7月に、NHK「世界のワンマンショー」の枠で放送された、
BBCの「ポール・サイモン・ショー」の中で、他の番組になるが、
久々に2人が共演した映像が、回想シーンのように挿入される。
共演の場面をすべて流したのか一部なのかは、わからないが、
アートが拍手喝采の中登場すると、まずは「ボクサー」から始め、
続けて「スカボロー・フェア」を歌ったところで、画面は切り変わり、
BBCでのポールのステージへと戻り、ソロ曲の演奏が再開した。
結果的には、「ボクサー」が、自分にとって初のS&Gの曲であり、
それ以前も、名画名場面特集とかで、「卒業」は見ているけれど、
必ず放送されるラストシーンは覚えていても、音楽まで流れたか、
主題歌の「サウンド・オブ・サイレンス」さえ、まったく記憶にない。
中2か中3で買ってもらった、LP5枚組の映画音楽大全集には、
サントラでなく、イージーリスニングのオーケストラ演奏であるが、
「卒業」は入っていて、曲目は「サウンドオブ・サイレンス」なので、
S&Gとは意識せず、メロディくらい聴いていたのは間違いない。
だが、例えば、「燃えよドラゴン」や「80日間世界一周」のように、
サントラ盤で聴き込んだり、テレビ放送をカセットテープに録音し、
主題歌も繰り返し聴いた「イージーライダー」や「シェーン」と違い、
口ずさみもしなければ、「卒業」と映画音楽は切り離されていた。
ただ、厳密にというか、こだわるというか、こじつけっぽくなるが、
「ポール・サイモン・ショー」では、再結成の場面を紹介する前に、
S&G時代の曲、「早く家に帰りたい」を、ポールが弾き語りして、
これを先に聴いているが、2人のデュオで聴いたのは「ボクサー」。
テレビでは、ポールがスリーフィンガーを中心に伴奏をしていて、
その後の何度かの再結成でも、ポールの演奏は変えていないが、
レコードは、印象的なイントロを始め、ガットギターが入っていて、
楽譜の解説によると、少なくとも4本のギターが多重録音だとか。
バンドスコアには、左チャンのガットに、右のアコギが載っていて、
これが一番正確な感じで、高1の頃買った「グレイテストヒット」の、
全曲ギター譜も、95年のムック本の「アコースティックギター3」も、
2本に分かれてはいるが、アルペジオのパターンが異なっている。
ポール・サイモンは、アコギの半音下げチューニングで、開放弦の、
Cのコード主体で、スリーフィンガーを弾くが、「グレイテスト~」や、
「アコギ3」では、16分音符の繰り返しとなり、バンドスコアの方は、
1・3拍目は、タタタタでなく、タンタタで、おそらくレコードはこっち。
ガットギターのイントロは、昔から2カポにし、クラシックギターでの、
カンパネラ奏法のように、4~6フレットのハイポジションを押さえて、
開放弦を組み合わせ、音を響かせるが、バンドスコアは、4カポで、
確かに、伴奏になってからは、高音を使うことが多くて、4カポが楽。
ただ、バンドスコアのTAB譜のとおりでは、イントロの響きが出ず、
これは、「アコギマガジン創刊号」に載る、4カポで3~7フレットを、
押さえながら、開放弦を組み合わせるのが、かなり近い響きになり、
自分は、4カポにし、これで弾き、伴奏はバンドスコアに沿って弾く。
ガットギターはポールでなく、ナッシュビルのベテランミュージシャン、
フレッド・カーターJrが弾いたそうで、スリーフィンガーで弾きながら、
オブリガードのように、スライドや和音を加えて、変幻自在の伴奏で、
「ライブ1969」でも、レコードに近い見事な演奏を聴かせてくれる。
「グレイテスト」のギター譜では、「4本のギターをミキシングで」とされ、
2本の伴奏に、「ガットのアドリブと12弦のサイドを加えると完璧」と、
注釈になっているが、フレッドが伴奏しながら、アドリブを加えたのを、
あまりにも流麗なので、別々に弾いていると判断したのかもしれない。
所々に入ってくるバスハーモニカも、カントリー音楽のベテラン奏者で、
チャールズ・マッコイという人、アクセントのつけ方もすごく見事なのが、
ギターシンセのハーモニカの音では、アコーデオンのような音になって、
話にならず、バリトンサックスの音色だと、多少ましになって妥協した。
この曲の歌詞は、ニューヨークという大都会にやってきた少年が感じる、
都会の孤独をモノローグのように歌い、真冬の寒さが身に染みてきて、
故郷へ帰ろうかと歌うのだが、最後、唐突に、ボクサーの話へと変わり、
「もうごめんだ」と言いながらも、戦い続けるという歌詞になって終わる。
ここを、映画のラストシーンのように、語り部であった少年の視線から、
最後は、彼が成長し、ボクサーになった姿を映し出すという説もあるが、
それよりは、都会で孤独と闘い続ける少年、さらにそうした人々の姿を、
ボクサーの姿に例えて、誰もやめないと語ったように自分は解釈する。
自分が最初に聴いたと、ちょっとこじつけているS&Gの「ボクサー」は、
ガットがエレガットで今一歩、エコードラムは、ジャングル風呂のようで、
バスハーモニカ、テルミンの音色も、ギターシンセで再現できないまま、
ちょっとオケ作りもまずいまま、歌は相変わらずというハスキー声です。
76年7月に、NHK「世界のワンマンショー」の枠で放送された、
BBCの「ポール・サイモン・ショー」の中で、他の番組になるが、
久々に2人が共演した映像が、回想シーンのように挿入される。
共演の場面をすべて流したのか一部なのかは、わからないが、
アートが拍手喝采の中登場すると、まずは「ボクサー」から始め、
続けて「スカボロー・フェア」を歌ったところで、画面は切り変わり、
BBCでのポールのステージへと戻り、ソロ曲の演奏が再開した。
結果的には、「ボクサー」が、自分にとって初のS&Gの曲であり、
それ以前も、名画名場面特集とかで、「卒業」は見ているけれど、
必ず放送されるラストシーンは覚えていても、音楽まで流れたか、
主題歌の「サウンド・オブ・サイレンス」さえ、まったく記憶にない。
中2か中3で買ってもらった、LP5枚組の映画音楽大全集には、
サントラでなく、イージーリスニングのオーケストラ演奏であるが、
「卒業」は入っていて、曲目は「サウンドオブ・サイレンス」なので、
S&Gとは意識せず、メロディくらい聴いていたのは間違いない。
だが、例えば、「燃えよドラゴン」や「80日間世界一周」のように、
サントラ盤で聴き込んだり、テレビ放送をカセットテープに録音し、
主題歌も繰り返し聴いた「イージーライダー」や「シェーン」と違い、
口ずさみもしなければ、「卒業」と映画音楽は切り離されていた。
ただ、厳密にというか、こだわるというか、こじつけっぽくなるが、
「ポール・サイモン・ショー」では、再結成の場面を紹介する前に、
S&G時代の曲、「早く家に帰りたい」を、ポールが弾き語りして、
これを先に聴いているが、2人のデュオで聴いたのは「ボクサー」。
テレビでは、ポールがスリーフィンガーを中心に伴奏をしていて、
その後の何度かの再結成でも、ポールの演奏は変えていないが、
レコードは、印象的なイントロを始め、ガットギターが入っていて、
楽譜の解説によると、少なくとも4本のギターが多重録音だとか。
バンドスコアには、左チャンのガットに、右のアコギが載っていて、
これが一番正確な感じで、高1の頃買った「グレイテストヒット」の、
全曲ギター譜も、95年のムック本の「アコースティックギター3」も、
2本に分かれてはいるが、アルペジオのパターンが異なっている。
ポール・サイモンは、アコギの半音下げチューニングで、開放弦の、
Cのコード主体で、スリーフィンガーを弾くが、「グレイテスト~」や、
「アコギ3」では、16分音符の繰り返しとなり、バンドスコアの方は、
1・3拍目は、タタタタでなく、タンタタで、おそらくレコードはこっち。
ガットギターのイントロは、昔から2カポにし、クラシックギターでの、
カンパネラ奏法のように、4~6フレットのハイポジションを押さえて、
開放弦を組み合わせ、音を響かせるが、バンドスコアは、4カポで、
確かに、伴奏になってからは、高音を使うことが多くて、4カポが楽。
ただ、バンドスコアのTAB譜のとおりでは、イントロの響きが出ず、
これは、「アコギマガジン創刊号」に載る、4カポで3~7フレットを、
押さえながら、開放弦を組み合わせるのが、かなり近い響きになり、
自分は、4カポにし、これで弾き、伴奏はバンドスコアに沿って弾く。
ガットギターはポールでなく、ナッシュビルのベテランミュージシャン、
フレッド・カーターJrが弾いたそうで、スリーフィンガーで弾きながら、
オブリガードのように、スライドや和音を加えて、変幻自在の伴奏で、
「ライブ1969」でも、レコードに近い見事な演奏を聴かせてくれる。
「グレイテスト」のギター譜では、「4本のギターをミキシングで」とされ、
2本の伴奏に、「ガットのアドリブと12弦のサイドを加えると完璧」と、
注釈になっているが、フレッドが伴奏しながら、アドリブを加えたのを、
あまりにも流麗なので、別々に弾いていると判断したのかもしれない。
所々に入ってくるバスハーモニカも、カントリー音楽のベテラン奏者で、
チャールズ・マッコイという人、アクセントのつけ方もすごく見事なのが、
ギターシンセのハーモニカの音では、アコーデオンのような音になって、
話にならず、バリトンサックスの音色だと、多少ましになって妥協した。
この曲の歌詞は、ニューヨークという大都会にやってきた少年が感じる、
都会の孤独をモノローグのように歌い、真冬の寒さが身に染みてきて、
故郷へ帰ろうかと歌うのだが、最後、唐突に、ボクサーの話へと変わり、
「もうごめんだ」と言いながらも、戦い続けるという歌詞になって終わる。
ここを、映画のラストシーンのように、語り部であった少年の視線から、
最後は、彼が成長し、ボクサーになった姿を映し出すという説もあるが、
それよりは、都会で孤独と闘い続ける少年、さらにそうした人々の姿を、
ボクサーの姿に例えて、誰もやめないと語ったように自分は解釈する。
自分が最初に聴いたと、ちょっとこじつけているS&Gの「ボクサー」は、
ガットがエレガットで今一歩、エコードラムは、ジャングル風呂のようで、
バスハーモニカ、テルミンの音色も、ギターシンセで再現できないまま、
ちょっとオケ作りもまずいまま、歌は相変わらずというハスキー声です。
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![]() ナイロンが思いのほか良い音でなってますね!
音もぐっと前に競り出す心地よい音圧感で、おお ギターマジシャンさん、ミキシングの腕も上げたねえ! って感じで桃わずに槍としてしまいました。 全体的にバランスも良くて、とても素晴らしい出来だと思います。 ただね、時代的に今となっては余計な音っていうのを、 敢えてコピーする必要あるかなあ??っていうのは、まあ 私とのポリシーの違いでしょうから、これは仕方ありませんね。 なにしろおつかれさまでした。 pipco1980 | URL | 2017/03/19/Sun 01:04 [編集]
![]() いつも、コメントありがとうございます。
> ナイロンが思いのほか良い音でなってますね! 音もぐっと前に競り出す心地よい音圧感で、おお ギターマジシャンさん、ミキシングの腕も上げたねえ! って感じで桃わずに槍としてしまいました。 これまで開放型で低音の強いヘッドフォンを使っていましたが、 シュアの密閉型に変えたので、多少ミキシングも向上したのか、 どちらも子供が買い換えた際のお古ですが、重宝したようです。 > 全体的にバランスも良くて、とても素晴らしい出来だと思います。 ただね、時代的に今となっては余計な音っていうのを、 敢えてコピーする必要あるかなあ??っていうのは、まあ 私とのポリシーの違いでしょうから、これは仕方ありませんね。 「スカボローフェア」の時にも、アドバイスをいただきましたが、 バンドスコアを集めて完コピするのが、中学時代からの癖でして、 ビートルズに限らず、ロック、フュージョンでも、その癖が出て、 ジャズでさえ、アドリブをそっくりに弾けると嬉しくなるという、 ちょっと自分でも、どうなんだろうと思うことは、多々あります。 S&G本人は、セントラルパークで、大半の曲のアレンジを変えて、 数年前の再結成でも、さらに変えたり、ギター伴奏だけにした時も、 テンポやメロディをいじっていて、そうするのが本筋なのでしょうね。 > なにしろおつかれさまでした。 お聴きいただき、ありがとうございました。 ギターマジシャン | URL | 2017/03/19/Sun 09:36 [編集]
![]() ギターマジシャンさん こんばんは。
いやぁ~、これ最高ですね。 最初から最後まで聞きいってしまいました。 音もバランスもよくて引き込まれていって長い曲ですが すごく短く感じました。 エコードラム、バスハーモニカ等、ギターマジシャンさんの こだわりが感じられ心地よかったです。 生ギターを何本も重ねた複雑な響きが好きで、 これも心地よかったです。 抜群です。 マサジョン | URL | 2017/03/19/Sun 21:20 [編集]
![]() この曲を再現するのは、並大抵ではない作業だと思います。
ギターの絡みや、アコギとナイロン弦のバランスとか、何より効果音的な音源を再現するのには大変だったと思います。 とても良い演奏で感心するばかりです。 S&Gの中でも私の好きな曲なので、思い入れもひとしおでした。 エレガットで弾いていると書いてありましたが、とても良い音で再現されていて、これ又感心しました。 ギターマジシャンさんはどこまで進化してしまうのか? 期待しています。 今度機会があれば、ポールの様にジャズのスタンダードに挑戦してみて下さい。 声のの感じからは期待できると思ってやみません。 Les Paul L-5 | URL | 2017/03/19/Sun 22:22 [編集]
![]() いつも、コメントありがとうございます。
> ギターマジシャンさん こんばんは。 いやぁ~、これ最高ですね。 最初から最後まで聞きいってしまいました。 もともとの曲が、すごくひきこまれる曲ですよね。 > 音もバランスもよくて引き込まれていって長い曲ですが すごく短く感じました。 ビートルズにしても、3分に満たない曲が多いなかで、 5分近い曲が、かえって短く感じたり、実際の時間と、 聴いている感覚とが違うこともあったり、不思議です。 > エコードラム、バスハーモニカ等、ギターマジシャンさんの こだわりが感じられ心地よかったです。 音色がなかなか再現できず、無理やりみたいな感じですが。 > 生ギターを何本も重ねた複雑な響きが好きで、 これも心地よかったです。 基本は2本のギターですが、リズムのストロークや、 異なるアルペジオとか、本当複雑にからみあってます。 > 抜群です。 お聴きいただき、ありがとうございました。 ギターマジシャン | URL | 2017/03/19/Sun 23:18 [編集]
![]() いつも、コメントありがとうございます。
> この曲を再現するのは、並大抵ではない作業だと思います。 ギターの絡みや、アコギとナイロン弦のバランスとか、何より効果音的な音源を再現するのには大変だったと思います。 とても良い演奏で感心するばかりです。 バンドスコアが、きちんと採譜されているので、耳コピの苦手な自分には、 それだけで、再現する作業の半分はすんでいて、あとは音色の再現くらい、 ドラム、ハーモニカの音色は妥協しましたが、ギターは何とかなりました。 > S&Gの中でも私の好きな曲なので、思い入れもひとしおでした。 エレガットで弾いていると書いてありましたが、とても良い音で再現されていて、これ又感心しました。 クラシックギターと違い、わりと硬めの音でフラットな感じの演奏なので、 エレガットでも近い音色が出せて、生音でない欠点も目立たずすみました。 > ギターマジシャンさんはどこまで進化してしまうのか? 期待しています。 指が動く限りは演奏を続け、ミキシングを向上させていきます。 > 今度機会があれば、ポールの様にジャズのスタンダードに挑戦してみて下さい。 声のの感じからは期待できると思ってやみません。 ジャズギターの曲を、また演奏したいなとは思っていましたが、 ジャズボーカルだと、ハードルが高いですが、勉強してみます。 お聴きいただき、ありがとうございました。 ギターマジシャン | URL | 2017/03/19/Sun 23:29 [編集]
![]() こんばんは♪
この曲、大好きなので一緒にハモらせていただきました(*^-^*) 「世界のワンマンショー」も大好きな番組なので、S&Gも観た記憶があります。 私の記憶が定かなら、バーブラ・ストライサンドも登場したことがあったかも。 なんて、歌のうまい人なんだろう!!日本人には絶対いないと思った記憶が あります(^-^; シンディ・バーバー | URL | 2017/03/26/Sun 19:57 [編集]
![]() いつも、コメントありがとうございます。
> こんばんは♪ この曲、大好きなので一緒にハモらせていただきました(*^-^*) シンディさんは、ゴスペルをされていて、声量もあるので、 現実にハモッたら、自分は音程をつられてしまいそうです…。 > 「世界のワンマンショー」も大好きな番組なので、S&Gも観た記憶があります。 私の記憶が定かなら、バーブラ・ストライサンドも登場したことがあったかも。 なんて、歌のうまい人なんだろう!!日本人には絶対いないと思った記憶が あります(^-^; 「世界のワンマンショー」は、様々な人のコンサートを放送していましたし、 他の枠でも、海外のTVショーやっていて、昔はよい番組が多かったです。 バーブラ・ストライサンドは、追憶のテーマから、スター誕生と名曲も多く、 女優としても一流で、歌唱力も含めて、なかなか日本にはいないですよね。 ギターマジシャン | URL | 2017/03/26/Sun 20:37 [編集]
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