僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ
青春時代を渋谷で過ごした中年サラリーマンです。 昔のことを思い出そうとしたブログですが、最近はギター演奏が主体です。 旧タイトル「僕らの過ごした渋谷」
ビートルズの曲のうち、ジョンとポールが作った曲については、
どちらかの単独作であっても、レノン=マッカートニーと表記し、
アマチュア時代からの取り決めを、若き日の友情の証のように、
解散するまでは、どんなに不仲な時期でも、それを守り続けた。
デビュー前後、ポールの部屋やツアー中のバスで作った曲は、
誰がどの部分かは区別しにくい、まさに共作と呼べる曲だが、
せいぜい10曲くらいで、中期から後期になると、少ないうえに、
サビだけ片方が作るとか、別々に作った曲をつなげた形のみ。
「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」では、ポールが中間部を作っていて、
「ベイビー・ユア・リッチマン」、「アイヴ・ガッタ・フィーリング」は、
2人の別々の曲をつなげているが、一緒に作った曲となったら、
「ラバーソウル」でリメイクした「ウェイト」が、最後かもしれない。
実質的なラストアルバムとなる「アビーロード」に、共作はなく、
B面メドレーが、2人の別々の曲を、繋いだと言えば繋いだが、
それを共作と呼ぶには無理があり、2人の曲をうまく合体した、
「アイヴ・ガッタ・フィーリング」が、最後の共作になるだろうか。
ただ、これはすごいことで、険悪な雰囲気で、失敗と言われる、
「ゲット・バック・セッション」において、2人が曲を持ち寄る形で、
別々の曲を見事に合わせて、最後の部分では、お互いの曲を、
同時に歌うという、まるで相聞歌のような形に、うまく仕上げた。
藤本「213曲全ガイド」には、ポールの弁、「僕らはまだ一緒に、
仕事をしていたんだ。お互いの曲を、気に入っていなかったら、
あんなに簡単に一緒に録音しないよ。」が載って、そのとおりで、
解散から逆算して、いろいろ邪推するから、いけないのだろう。
映画にしても、ビートルズの解散が決定的になっての公開で、
もともとのライブのリハーサルとして、TVで放送予定の映像が、
解散へ向かう姿へと編集され、これじゃあ、解散するよなあと、
当時はみんなが思ったし、今見ても、そういう雰囲気を感じる。
YouTubeで、未公開映像を見ると、けっこう楽しそうにしていて、
すごく驚いたのだが、映画にしても、リハーサルではしゃいだり、
最後の屋上の演奏シーンは、リハ中の険悪さをまったく感じず、
バンドとして一体となった、圧巻のライブ演奏が繰り広げられる。
ところで、前も書いたが、自分がビートルズを聴き始めた74年、
「ゲットバック・セッション」や、「ルーフトップ・コンサート」なんて、
どこにも書いてなく、「レット・イット・ビー」の撮影、録音だったし、
映画の最後の場面の屋上の演奏とか、呼んでいた程度だった。
確かに、当初はLP「ゲット・バック」を出すつもりで、お蔵入りと、
ビートルズ本に書いてあり、幻のLPだと海賊盤も出ていたから、
もともとは、「ゲット・バック」の録音とか呼んだのかもしれないが、
一般的でなかったろうし、近年、知らない呼び名が増えすぎる。
そのゲットバック・セッションで、「アイヴ・ガッタ・フィーリング」が、
演奏されるが、もともとポールの同名の曲が未完成だったから、
ジョンが作った「エブリバディ・ハド・ア・ハード・イヤー」をサビにし、
コード進行が同じだから、最後に同時に歌うこともできたという。
YouTubeには、映画の撮影に入る前、68年末のジョンの映像で、
「エブリバディ~」を歌うものがあり、アコギにカポタストをつけて、
ジュリアのようなスリーフィンガーで歌っていて、これを基にして、
ポールの曲とキーやコード進行を合うよう、多少変えたのだろう。
イントロからずっとジョンが弾く、アルペジオ風のギターのリフは、
原曲の「エブリバディ~」とは、まったく違うので、合作する際に、
作り変えたのだろうが、近年、ポールがライブで、ベースでなく、
レスポールを抱え、このリフを弾き始めるのが、かなり気になる。
途中のチョーキングのフレーズを指示したように、このイントロも、
ポールが考えたり、さらには、ポールの原曲の段階からあったか、
リハ撮影中心だったトゥイッケナム・スタジオの、全録音があれば、
どんな形から作り上げたか、それが、わかって興味深いのだが。
映画の中で、「マックスウェルズ・シルバー・ハンマー」のコードを、
ポールが口頭で伝えながら、練習する場面があり、中学生には、
こうやって、ビートルズは曲を作るかと、ものすごく感動した場面、
他の曲でも、まずは、メンバーに弾き語った場面とかがあるはず。
映画で勘違いしていたのが、この曲の途中で、ギターだけになり、
半音階でチョーキングダウンする箇所を、何度もポールが指示し、
ポールの納得するニュアンスになるまで、やり直しさせているのを、
ジョージが相手だと思っていたら、カジノを弾いているジョンだった。
この間まで、この件で、ジョージがふてくされて、「君の言うように、
弾けばいいんだろう、そうでなければ、弾かないさ。」と口論する、
有名な場面になったと思ったら、事の発端は、「トゥ・オブ・アス」で、
ベースの代りに弾くリフで、どのフレーズにするかで、もめていた。
逆に、何度もやり直ししていたジョンは、そのリードギターを弾かず、
本番はジョージが代り、バッチリと決めていて、気分が晴れたのか、
それとも、「言われたとおり弾くよ」と弾いたのか、屋上の映像では、
けっこうジョージもノリノリだから、脱退騒ぎでガス抜きできたのか。
屋上の演奏は、ギターの持替えはなく、ジョンはエピフォン・カジノ、
ジョージはフェンダー・テレキャスター、ポールはバイオリンベース、
どれも持っていないので、ギターは、リッケンバッカー、レスポール、
ストラトで、それぞれセッティングを変えつつ録音し、似た音を探す。
テレキャスは、同じフェンダー製のストラトが近い音かと思ったが、
自分のストラトは音が細く、レスポールのリアピックアップが似て、
カジノは、レスポールだと音が歪みすぎるが、ストラトはキンキンし、
リッケンバッカーは、3弦が巻き弦のせいか、音が甘くなりすぎた。
結局、カジノもテレキャスも、レスポールを使って、エフェクターは、
MTR内蔵のみ、フェンダーツインリバーブのアンプセッティングで、
ゲインを半分にしたが、イコライザーなどを、もう少し、いじくったら、
もっと似るんだろうなと、昔のエフェクター本を見ながら、反省する。
一番の問題は、ポールの高音とオペラ唱法で、ポールは実音では、
高いドまでは楽々で、この曲では、レまで実音、自分はソが限度で、
それも、伸ばしているとひっくり返り、ジョンが実音で出せるソ#も、
裏声になり、得意のはずのジョンの曲でも、歌えてない曲が多い。
曲のタイトルの「アイヴ・ガッタ~」を歌うところも、ソ・ラ・ドと上がり、
全部ひっくり返るし、例のギターのブレイクの前は、シを歌い続けて、
全部裏声でないと無理、EW&Fにならないよう、シャウト気味にし、
ロックっぽさを出したいが、鶏を絞め殺したみたいな声が情けない。
ビートルズの最後のライブとなった、ルーフトップ・コンサートから、
「アイヴ・ガッタ・フィーリング」は、どう考えても、ポールのパートは、
無理なのに、ジョンのパートをどうしても歌いたくて、やりましたが、
せっかくの最後の掛け合い部分も、どうも、ちぐはぐに聴こえます。
どちらかの単独作であっても、レノン=マッカートニーと表記し、
アマチュア時代からの取り決めを、若き日の友情の証のように、
解散するまでは、どんなに不仲な時期でも、それを守り続けた。
デビュー前後、ポールの部屋やツアー中のバスで作った曲は、
誰がどの部分かは区別しにくい、まさに共作と呼べる曲だが、
せいぜい10曲くらいで、中期から後期になると、少ないうえに、
サビだけ片方が作るとか、別々に作った曲をつなげた形のみ。
「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」では、ポールが中間部を作っていて、
「ベイビー・ユア・リッチマン」、「アイヴ・ガッタ・フィーリング」は、
2人の別々の曲をつなげているが、一緒に作った曲となったら、
「ラバーソウル」でリメイクした「ウェイト」が、最後かもしれない。
実質的なラストアルバムとなる「アビーロード」に、共作はなく、
B面メドレーが、2人の別々の曲を、繋いだと言えば繋いだが、
それを共作と呼ぶには無理があり、2人の曲をうまく合体した、
「アイヴ・ガッタ・フィーリング」が、最後の共作になるだろうか。
ただ、これはすごいことで、険悪な雰囲気で、失敗と言われる、
「ゲット・バック・セッション」において、2人が曲を持ち寄る形で、
別々の曲を見事に合わせて、最後の部分では、お互いの曲を、
同時に歌うという、まるで相聞歌のような形に、うまく仕上げた。
藤本「213曲全ガイド」には、ポールの弁、「僕らはまだ一緒に、
仕事をしていたんだ。お互いの曲を、気に入っていなかったら、
あんなに簡単に一緒に録音しないよ。」が載って、そのとおりで、
解散から逆算して、いろいろ邪推するから、いけないのだろう。
映画にしても、ビートルズの解散が決定的になっての公開で、
もともとのライブのリハーサルとして、TVで放送予定の映像が、
解散へ向かう姿へと編集され、これじゃあ、解散するよなあと、
当時はみんなが思ったし、今見ても、そういう雰囲気を感じる。
YouTubeで、未公開映像を見ると、けっこう楽しそうにしていて、
すごく驚いたのだが、映画にしても、リハーサルではしゃいだり、
最後の屋上の演奏シーンは、リハ中の険悪さをまったく感じず、
バンドとして一体となった、圧巻のライブ演奏が繰り広げられる。
ところで、前も書いたが、自分がビートルズを聴き始めた74年、
「ゲットバック・セッション」や、「ルーフトップ・コンサート」なんて、
どこにも書いてなく、「レット・イット・ビー」の撮影、録音だったし、
映画の最後の場面の屋上の演奏とか、呼んでいた程度だった。
確かに、当初はLP「ゲット・バック」を出すつもりで、お蔵入りと、
ビートルズ本に書いてあり、幻のLPだと海賊盤も出ていたから、
もともとは、「ゲット・バック」の録音とか呼んだのかもしれないが、
一般的でなかったろうし、近年、知らない呼び名が増えすぎる。
そのゲットバック・セッションで、「アイヴ・ガッタ・フィーリング」が、
演奏されるが、もともとポールの同名の曲が未完成だったから、
ジョンが作った「エブリバディ・ハド・ア・ハード・イヤー」をサビにし、
コード進行が同じだから、最後に同時に歌うこともできたという。
YouTubeには、映画の撮影に入る前、68年末のジョンの映像で、
「エブリバディ~」を歌うものがあり、アコギにカポタストをつけて、
ジュリアのようなスリーフィンガーで歌っていて、これを基にして、
ポールの曲とキーやコード進行を合うよう、多少変えたのだろう。
イントロからずっとジョンが弾く、アルペジオ風のギターのリフは、
原曲の「エブリバディ~」とは、まったく違うので、合作する際に、
作り変えたのだろうが、近年、ポールがライブで、ベースでなく、
レスポールを抱え、このリフを弾き始めるのが、かなり気になる。
途中のチョーキングのフレーズを指示したように、このイントロも、
ポールが考えたり、さらには、ポールの原曲の段階からあったか、
リハ撮影中心だったトゥイッケナム・スタジオの、全録音があれば、
どんな形から作り上げたか、それが、わかって興味深いのだが。
映画の中で、「マックスウェルズ・シルバー・ハンマー」のコードを、
ポールが口頭で伝えながら、練習する場面があり、中学生には、
こうやって、ビートルズは曲を作るかと、ものすごく感動した場面、
他の曲でも、まずは、メンバーに弾き語った場面とかがあるはず。
映画で勘違いしていたのが、この曲の途中で、ギターだけになり、
半音階でチョーキングダウンする箇所を、何度もポールが指示し、
ポールの納得するニュアンスになるまで、やり直しさせているのを、
ジョージが相手だと思っていたら、カジノを弾いているジョンだった。
この間まで、この件で、ジョージがふてくされて、「君の言うように、
弾けばいいんだろう、そうでなければ、弾かないさ。」と口論する、
有名な場面になったと思ったら、事の発端は、「トゥ・オブ・アス」で、
ベースの代りに弾くリフで、どのフレーズにするかで、もめていた。
逆に、何度もやり直ししていたジョンは、そのリードギターを弾かず、
本番はジョージが代り、バッチリと決めていて、気分が晴れたのか、
それとも、「言われたとおり弾くよ」と弾いたのか、屋上の映像では、
けっこうジョージもノリノリだから、脱退騒ぎでガス抜きできたのか。
屋上の演奏は、ギターの持替えはなく、ジョンはエピフォン・カジノ、
ジョージはフェンダー・テレキャスター、ポールはバイオリンベース、
どれも持っていないので、ギターは、リッケンバッカー、レスポール、
ストラトで、それぞれセッティングを変えつつ録音し、似た音を探す。
テレキャスは、同じフェンダー製のストラトが近い音かと思ったが、
自分のストラトは音が細く、レスポールのリアピックアップが似て、
カジノは、レスポールだと音が歪みすぎるが、ストラトはキンキンし、
リッケンバッカーは、3弦が巻き弦のせいか、音が甘くなりすぎた。
結局、カジノもテレキャスも、レスポールを使って、エフェクターは、
MTR内蔵のみ、フェンダーツインリバーブのアンプセッティングで、
ゲインを半分にしたが、イコライザーなどを、もう少し、いじくったら、
もっと似るんだろうなと、昔のエフェクター本を見ながら、反省する。
一番の問題は、ポールの高音とオペラ唱法で、ポールは実音では、
高いドまでは楽々で、この曲では、レまで実音、自分はソが限度で、
それも、伸ばしているとひっくり返り、ジョンが実音で出せるソ#も、
裏声になり、得意のはずのジョンの曲でも、歌えてない曲が多い。
曲のタイトルの「アイヴ・ガッタ~」を歌うところも、ソ・ラ・ドと上がり、
全部ひっくり返るし、例のギターのブレイクの前は、シを歌い続けて、
全部裏声でないと無理、EW&Fにならないよう、シャウト気味にし、
ロックっぽさを出したいが、鶏を絞め殺したみたいな声が情けない。
ビートルズの最後のライブとなった、ルーフトップ・コンサートから、
「アイヴ・ガッタ・フィーリング」は、どう考えても、ポールのパートは、
無理なのに、ジョンのパートをどうしても歌いたくて、やりましたが、
せっかくの最後の掛け合い部分も、どうも、ちぐはぐに聴こえます。
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![]() |
|
![]() 中学生の頃に、まだバンドって感じじゃなくて
友人と二人でこの曲に取りかかったものの、 どちらも♫Everybody had a hard year…を唄いたくて、 譲らず、結局不成立だったような…。 ご苦労されたらしいギターのサウンドは、どちらも歪み具合が 見事ドンピシャで、気持ちよく1969年1月ロンドン・ サヴィルロウ通りの曇り空に鳴り響いてます!流石です。 なにしろおつかれさまでした。 pipco1980 | URL | 2016/11/12/Sat 23:56 [編集]
![]() いつも、コメントありがとうございます。
> 中学生の頃に、まだバンドって感じじゃなくて 友人と二人でこの曲に取りかかったものの、 どちらも♫Everybody had a hard year…を唄いたくて、 譲らず、結局不成立だったような…。 pipco1980さんは、ジョン派というか、アンチポール気味ですが、 ジョンのパートの方が歌いやすいうえに、いかにもジョンという、 メロディラインと歌い方なので、こちらをやりたくなりますよね。 > ご苦労されたらしいギターのサウンドは、どちらも歪み具合が 見事ドンピシャで、気持ちよく1969年1月ロンドン・ サヴィルロウ通りの曇り空に鳴り響いてます!流石です。 手持ちのギターで、どこまで音が似るか、試してみましたが、 アップルビルの屋上の空気を感じていただけて、嬉しいです。 > なにしろおつかれさまでした。 お聴きいただき、ありがとうございました。 ギターマジシャン | URL | 2016/11/13/Sun 09:54 [編集]
![]() ギターマジシャンさん こんばんは。
ジョンのイントロが何ともいえませんね。 マインド・ゲームスの1曲に似たイントロがあって、そちらを先に 覚え、“アイブ・ガッタ~”に至りました。 バンドの練習曲で、何度か演奏しましたが合わせるのが 難しく、バラバラで途中で挫折しました。 ギターマジシャンさんの演奏はその辺が素晴らしく、 映画のワンシーンを思い出しました。 何よりイントロのギターが格好いいです。 マサジョン | URL | 2016/11/13/Sun 17:13 [編集]
![]() いつも、コメントありがとうございます。
> ギターマジシャンさん こんばんは。 ジョンのイントロが何ともいえませんね。 マインド・ゲームスの1曲に似たイントロがあって、そちらを先に 覚え、“アイブ・ガッタ~”に至りました。 マインドゲームスの「アイ・ノウ」でしょうか、アコギですが、 かなりアイブガッタに近いフレーズで、スリーフィンガーと別に、 ジョンの得意な、コードを流すパターンなのかもしれませんね。 > バンドの練習曲で、何度か演奏しましたが合わせるのが 難しく、バラバラで途中で挫折しました。 バンドでやる場合は、そもそも歌いながらの演奏ですし、 全員のノリを合わせる必要があり、宅録のほうが楽です。 > ギターマジシャンさんの演奏はその辺が素晴らしく、 映画のワンシーンを思い出しました。 何よりイントロのギターが格好いいです。 この曲は、まずイントロが印象的なので、音色もそうですが、 コードを流すニュアンスが出るよう、何度もやり直しました。 お聴きいただき、ありがとうございました。 ギターマジシャン | URL | 2016/11/13/Sun 18:00 [編集]
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