僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ
青春時代を渋谷で過ごした中年サラリーマンです。 昔のことを思い出そうとしたブログですが、最近はギター演奏が主体です。 旧タイトル「僕らの過ごした渋谷」
94年11月に、未発表曲を含む新作として、大々的に出た、
2枚組のCD、「ザ・ビートルズ・ライブ!!・アット・ザ・BBC」は、
フュージョンばかり聴いていた自分も、飛びつくように買うと、
いくつかは海賊盤で聴いていた曲、それも同じテイクだった。
アルバムに未収録のカバー曲を集めたとされた、海賊盤の、
「イエロー・マター・カスタード」も、BBC音源なら、アルバムの、
別テイク集とされた「アウト・テイクス」も、BBCで演奏したうち、
公式盤の曲を選んだに過ぎず、どちらもラジオ録音とわかる。
自分が持っている初期の音源の海賊盤は、「イエロー~」に、
「ウイスキー・フラット」、ゲット・バック・セッションの曲も含む、
「ピース・オブ・マインド」だが、ハリウッドボウルのライブ盤の、
別テイクとされた「ウイスキー~」も、どうやらBBC音源のよう。
BBCライブ音源が正規盤で出て、ラジオで放送された曲目の、
ほぼ全貌もリスト等で明らかになったが、カバー曲について、
CD解説やビートルズ本で、昔からのレパートリーとか書かれ
「60から62年のステージで」など、かなり詳しい記述もある。
ビートルズのアマ時代の演奏は、録音の形で残っているのは、
61年6月のトニー・シェルダンのバックバンド、62年元日の、
デッカのオーディションテープと、62年12月末ハンブルグの、
スタークラブの実況録音で、実質の曲数は50曲くらいになる。
BBCライブでは、それ以外のカバー曲が、かなり演奏されて
何年のステージの曲とか、BBCで一度演奏しただけと書かれ、
どこかにセットリストの記録があるのか、マニアの記憶頼みで、
「ああ、やってた、やってた」とかで、解説には書かないだろう。
ネット時代だから、検索すると、海外のサイトで、記入方式の、
セットリストがあるが、アマ時代は、ほとんど書き込みがなく、
マーク・ルウィソーンの力作「全記録」や、日経ムックあたりを、
ひも解けば、渾身のコンサート全曲リストが、あるのだろうか。
BBCライブで初めて聴いた曲の一つで、特に気に入ったのが、
「キープ・オフ・ユア・ハンズ・オフ・マイ・ベイビー」で、この曲は、
作曲家時代のキャロル・キングの作品で、原曲を歌ったのは、
「ロコモーション」が大ヒットした、リトル・エヴァという女性歌手。
この曲は、62~63年にかけてヒットしたそうで、ビートルズは、
63年1月のBBCで演奏し、アマ時代からの曲のわけはないが、
逆に、「最新のヒット曲をカバーしたのは、これが最後」と書かれ、
オリジナルが少ない頃は、こうしてレパートリーを増やしたのか。
CDに、「コンサートでも演奏したことはない貴重な曲」とあるが、
ビートルズ本に、当時ツアーで演奏した、デビューアルバムで、
録音したとかあり、ジョージが、「曲をさらって、1・2回やったが、
あきらめた。」と語ったのは、ライブなのかレコーディングなのか。
この曲は、かなり録音が悪く、BBCのテープの大半は破棄され、
海外の放送用に作ったレコードや、ファンのラジオ録音を集め、
さらに、海賊盤の音源まで使ったようだが、同じ日の放送でも、
この曲だけがとりわけ音質がひどくて、楽器の音も聴こえにくい。
何箇所か、オルガンがヒャーっと鳴っているようにも聴こえるが、
マーティンがピアノを、一緒に演奏するのは、翌月になってから、
デビューアルバムの数曲へのダビングが最初で、1月の段階で、
ラジオ用にジョンかポールがダビングすることも、ないと思える。
どの資料でも、オルガンのことは触れていないし、YouTubeも、
カバー演奏に、オルガンを使う人はいないから、ウーと伸ばした、
コーラスにベース、ギターの残響が混じって、そう聴こえたのか、
録音が悪いことで音が団子になった、マジックと言えばマジック。
イントロのドラムに関して、オルガンについてネットで調べた際、
海外の記事で、そこだけテープが紛失して、追加録音したとか、
意見を交わしていて、達人コピーバンドの甲虫楽団のブログも、
「打ち込みのようで違和感」とあり、BBC特集雑誌にもあるとか。
続くジョンの歌は、ちゃんとあるだから、イントロが切れていても、
ジョンの歌声から始まれば良いだけで、たった2小節のドラムと、
カチャカチャ鳴るギターを勝手に録音して、加える必要があるか、
もしそうなら、実際にリンゴを呼べば良いし、どこまで真実か謎。
音質が悪いから、ジョンのリズムギターも、あまりよく聴き取れず、
ジョージのリード以外の部分は、ジョンとユニゾンのコードなのか、
コードを流しているのか、わからないが、ジョンはミュートを主体に、
低音を強調しているようなので、もう1本は、1~3弦の高音を弾く。
このコード進行は、よくあるパターンというか、循環コードだから、
ギターをかき鳴らし、歌の練習をすると、別のメロディが浮かび、
鼻歌交じりで続けると、「ユア・オンリー・ロンリー」になってくるし、
ユーミンの「スイートドリーム」まで出て、スペクターサウンドかと。
中学時代から聴いて、歌いこんでいる、ビートルズの公式曲や、
「イエロー・マター・カスタード」のカバー曲と違い、BBCライブで、
初めて聴いた曲は、まだ(?)22年という、付き合いが半分だし、
弾き語りなどしなくなってから出会った曲なので、メロディに疎い。
歌入れで、ギターのコードが、メロディーとぶつかる音が多くて、
音程が取りにくいうえ、自分が音痴なので、高い音がフラットして、
そこから、低い音に戻ると、さらに音程を外すので、空トラックに、
ガイドメロディーを入れると、音程は安定するも、どうも味気ない。
ジョンは、音程を外すことはしないが、いわゆるジョン節と呼べる、
こぶしのような、独特の節回しがあって、楽譜のメロディを忠実に、
ギターで弾いて、それに合わせて歌うのは、ジョンと違いすぎると、
半ば音痴の言い訳で開き直り、何度も曲を聴いて、歌いなおした。
BBCライブで、チャートをにぎわしている最新曲をカバーしても、
持ち歌かのように思えるジョンの歌唱力と、ジョン節が見事な曲、
「キープ・オフ・ユア・ハンズ・オフ・マイ・ベイビー」は、音程やら、
シャウトがひっくり返ったり悲惨ですが、気分はなりきりジョンです。
2枚組のCD、「ザ・ビートルズ・ライブ!!・アット・ザ・BBC」は、
フュージョンばかり聴いていた自分も、飛びつくように買うと、
いくつかは海賊盤で聴いていた曲、それも同じテイクだった。
アルバムに未収録のカバー曲を集めたとされた、海賊盤の、
「イエロー・マター・カスタード」も、BBC音源なら、アルバムの、
別テイク集とされた「アウト・テイクス」も、BBCで演奏したうち、
公式盤の曲を選んだに過ぎず、どちらもラジオ録音とわかる。
自分が持っている初期の音源の海賊盤は、「イエロー~」に、
「ウイスキー・フラット」、ゲット・バック・セッションの曲も含む、
「ピース・オブ・マインド」だが、ハリウッドボウルのライブ盤の、
別テイクとされた「ウイスキー~」も、どうやらBBC音源のよう。
BBCライブ音源が正規盤で出て、ラジオで放送された曲目の、
ほぼ全貌もリスト等で明らかになったが、カバー曲について、
CD解説やビートルズ本で、昔からのレパートリーとか書かれ
「60から62年のステージで」など、かなり詳しい記述もある。
ビートルズのアマ時代の演奏は、録音の形で残っているのは、
61年6月のトニー・シェルダンのバックバンド、62年元日の、
デッカのオーディションテープと、62年12月末ハンブルグの、
スタークラブの実況録音で、実質の曲数は50曲くらいになる。
BBCライブでは、それ以外のカバー曲が、かなり演奏されて
何年のステージの曲とか、BBCで一度演奏しただけと書かれ、
どこかにセットリストの記録があるのか、マニアの記憶頼みで、
「ああ、やってた、やってた」とかで、解説には書かないだろう。
ネット時代だから、検索すると、海外のサイトで、記入方式の、
セットリストがあるが、アマ時代は、ほとんど書き込みがなく、
マーク・ルウィソーンの力作「全記録」や、日経ムックあたりを、
ひも解けば、渾身のコンサート全曲リストが、あるのだろうか。
BBCライブで初めて聴いた曲の一つで、特に気に入ったのが、
「キープ・オフ・ユア・ハンズ・オフ・マイ・ベイビー」で、この曲は、
作曲家時代のキャロル・キングの作品で、原曲を歌ったのは、
「ロコモーション」が大ヒットした、リトル・エヴァという女性歌手。
この曲は、62~63年にかけてヒットしたそうで、ビートルズは、
63年1月のBBCで演奏し、アマ時代からの曲のわけはないが、
逆に、「最新のヒット曲をカバーしたのは、これが最後」と書かれ、
オリジナルが少ない頃は、こうしてレパートリーを増やしたのか。
CDに、「コンサートでも演奏したことはない貴重な曲」とあるが、
ビートルズ本に、当時ツアーで演奏した、デビューアルバムで、
録音したとかあり、ジョージが、「曲をさらって、1・2回やったが、
あきらめた。」と語ったのは、ライブなのかレコーディングなのか。
この曲は、かなり録音が悪く、BBCのテープの大半は破棄され、
海外の放送用に作ったレコードや、ファンのラジオ録音を集め、
さらに、海賊盤の音源まで使ったようだが、同じ日の放送でも、
この曲だけがとりわけ音質がひどくて、楽器の音も聴こえにくい。
何箇所か、オルガンがヒャーっと鳴っているようにも聴こえるが、
マーティンがピアノを、一緒に演奏するのは、翌月になってから、
デビューアルバムの数曲へのダビングが最初で、1月の段階で、
ラジオ用にジョンかポールがダビングすることも、ないと思える。
どの資料でも、オルガンのことは触れていないし、YouTubeも、
カバー演奏に、オルガンを使う人はいないから、ウーと伸ばした、
コーラスにベース、ギターの残響が混じって、そう聴こえたのか、
録音が悪いことで音が団子になった、マジックと言えばマジック。
イントロのドラムに関して、オルガンについてネットで調べた際、
海外の記事で、そこだけテープが紛失して、追加録音したとか、
意見を交わしていて、達人コピーバンドの甲虫楽団のブログも、
「打ち込みのようで違和感」とあり、BBC特集雑誌にもあるとか。
続くジョンの歌は、ちゃんとあるだから、イントロが切れていても、
ジョンの歌声から始まれば良いだけで、たった2小節のドラムと、
カチャカチャ鳴るギターを勝手に録音して、加える必要があるか、
もしそうなら、実際にリンゴを呼べば良いし、どこまで真実か謎。
音質が悪いから、ジョンのリズムギターも、あまりよく聴き取れず、
ジョージのリード以外の部分は、ジョンとユニゾンのコードなのか、
コードを流しているのか、わからないが、ジョンはミュートを主体に、
低音を強調しているようなので、もう1本は、1~3弦の高音を弾く。
このコード進行は、よくあるパターンというか、循環コードだから、
ギターをかき鳴らし、歌の練習をすると、別のメロディが浮かび、
鼻歌交じりで続けると、「ユア・オンリー・ロンリー」になってくるし、
ユーミンの「スイートドリーム」まで出て、スペクターサウンドかと。
中学時代から聴いて、歌いこんでいる、ビートルズの公式曲や、
「イエロー・マター・カスタード」のカバー曲と違い、BBCライブで、
初めて聴いた曲は、まだ(?)22年という、付き合いが半分だし、
弾き語りなどしなくなってから出会った曲なので、メロディに疎い。
歌入れで、ギターのコードが、メロディーとぶつかる音が多くて、
音程が取りにくいうえ、自分が音痴なので、高い音がフラットして、
そこから、低い音に戻ると、さらに音程を外すので、空トラックに、
ガイドメロディーを入れると、音程は安定するも、どうも味気ない。
ジョンは、音程を外すことはしないが、いわゆるジョン節と呼べる、
こぶしのような、独特の節回しがあって、楽譜のメロディを忠実に、
ギターで弾いて、それに合わせて歌うのは、ジョンと違いすぎると、
半ば音痴の言い訳で開き直り、何度も曲を聴いて、歌いなおした。
BBCライブで、チャートをにぎわしている最新曲をカバーしても、
持ち歌かのように思えるジョンの歌唱力と、ジョン節が見事な曲、
「キープ・オフ・ユア・ハンズ・オフ・マイ・ベイビー」は、音程やら、
シャウトがひっくり返ったり悲惨ですが、気分はなりきりジョンです。
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![]() |
|
![]() 元が劣悪な録音状態のものを、ここまで見事に
再現されたことに、まずは敬意を表したいと思います。 特にフェンダーアンプがちょうどいい具合に歪みだしたような 絶妙な音色が、実にジョンらしくて、ジョージのチョイチョイ 手抜きなプレイなんかも、抜群の塩加減で、思わずニヤリと してしまいます。(VOXアンプを使ったことがないので 歪み方とか、よくわからないんです!?..) 一昨日、初CD化のHollywood Bowlを聴いたんですけど、 64〜5年のまさに脂の乗り切った頃の抜群のグルーヴに ちょっと感動しちゃいました。Giles Martin恐るべしです!。 pipco1980 | URL | 2016/09/11/Sun 16:37 [編集]
![]() ギターマジシャンさん こんばんは。
ビートルズのカバーは、原曲を自分達の曲にしているところが凄いですね。 BBCだけの演奏というのが信じられないです。 ジョンのボーカル、ポール、ジョージのコーラスを聞いてしまうと彼等の曲に なるというマジックですね。 ギターマジシャンさんは、そんなところを見事に再現されていて素晴らしいです。 初期ビートルズの匂いがプンプンします。 マサジョン | URL | 2016/09/11/Sun 17:29 [編集]
![]() いつも、コメントありがとうございます。
> 元が劣悪な録音状態のものを、ここまで見事に 再現されたことに、まずは敬意を表したいと思います。 基本はバンドスコアに頼っていて、採譜の方の労苦に感謝しつつ、 ここは違うぞというのもあり、聴き取れない部分は想像しました。 > 特にフェンダーアンプがちょうどいい具合に歪みだしたような 絶妙な音色が、実にジョンらしくて、ジョージのチョイチョイ 手抜きなプレイなんかも、抜群の塩加減で、思わずニヤリと してしまいます。(VOXアンプを使ったことがないので 歪み方とか、よくわからないんです!?..) いつも演奏は、MTRの内蔵エフェクトで処理していて、アンプも、 そのモデリングですが、VOXの場合ゲインをゼロにしないと歪み、 扱いにくいので、kの曲はツインリバーブのモデリングにしてます。 > 一昨日、初CD化のHollywood Bowlを聴いたんですけど、 64〜5年のまさに脂の乗り切った頃の抜群のグルーヴに ちょっと感動しちゃいました。Giles Martin恐るべしです!。 日本公演とは比べ物にならないくらい、迫力のある演奏ですし、 アナログを聴いていないので比較できませんが、各楽器同士の、 バランスもすごくよく、音もクリアで、リミックスが見事です。 演奏をお聴きいただき、ありがとうございました。 ギターマジシャン | URL | 2016/09/11/Sun 17:39 [編集]
![]() いつも、コメントありがとうございます。
> ギターマジシャンさん こんばんは。 ビートルズのカバーは、原曲を自分達の曲にしているところが凄いですね。 BBCだけの演奏というのが信じられないです。 ジョンのボーカル、ポール、ジョージのコーラスを聞いてしまうと彼等の曲に なるというマジックですね。 レコードの「ツイスト&シャウト」「ベイビー・イッツ・ユー」を筆頭に、 原曲を超えたのではというカバーも多いし、BBC音源で明らかになった、 数十曲に及ぶカバー演奏も、特にコーラスの入る曲は持ち歌になってます。 > ギターマジシャンさんは、そんなところを見事に再現されていて素晴らしいです。 初期ビートルズの匂いがプンプンします。 やはり、ライブバンドとして鍛えられた初期の演奏は見事で、 BBCライブは、その当時のほぼ全貌を伝えてくれています。 お聴きいただき、ありがとうございました。 ギターマジシャン | URL | 2016/09/11/Sun 17:52 [編集]
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