僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ
青春時代を渋谷で過ごした中年サラリーマンです。 昔のことを思い出そうとしたブログですが、最近はギター演奏が主体です。          旧タイトル「僕らの過ごした渋谷」
若きジョンの歌声が冴え渡るBBC音源から「アイ・ゴット・ア・ウーマン」
中学時代、ビートルズを聴くようになると、当たり前のように、
自分でもビートルズの曲を、ギターを弾いて歌いたくなって、
そんな中、最初に買った楽譜は、たしか「ビートルズ80」で、
当時は、何をおいても、この1冊からという感じだったと思う。

日本におけるビートルズの楽譜は、今でもシンコーが独占し、
そんなに何種類も、出してはいないはずだから、70年代に、
ビートルズのファンになって、自分でも演奏しようと思ったら、
まずは、これで、その後全曲集やバンドスコアを買ったと思う。

自分の「ビートルズ80」は、昭和49年7月20日という奥付で、
第21版とあり、初版はいつ出たか不明だが、ちょうど自分が、
ビートルズを好きになった夏休みの頃に、この版に改訂され、
東急本店とかのレコード売り場に並んだのを、見つけて買う。

この曲集は、メロディーに歌詞とコードが付いた簡単なもので、
キーが違ったり、コードの間違いもあるが、初心者の自分には、
全部のコードに、コードダイアグラム、左手の押さえ方の図が、
ついているのが便利で、コードを覚えるのには、すごく役立つ。

中1の秋に、ガットギターを買ってもらったものの、すぐ飽きて、
押入れにしまい込んだが、ユースホステルで弾き語りをする、
スタッフの人やら、中学の部活動合宿のキャンプファイヤーで、
演奏する先輩らを見て、再び出してきたのが、中2の夏だった。

雑誌「ギターライフ」など買って、ギター入門のページを見るが、
練習曲は「雪山賛歌」とかだし、憧れた弾き語りしている人らが、
こぞって演奏した吉田拓郎、かぐや姫には、あまり興味がなく、
そのタイミングで、ビートルズと出会ったのは、ちょうど良かった。

「ビートルズ・ビッグヒットコレクション」は、昭和50年5月1日付、
その春休み、二光通販のエレキギターとアンプを買ってもらい、
ますますビートルズの演奏に、のめり込んだ頃、それも第2巻、
ペパーズ以降の後期の曲集の方だけ買ったのは、通ぶったか。

面白いのは、「ひき語りビートルズ」が、50年8月1日第5版で、
その夏休み、やはり二光通販のフォークギターを買ってもらい、
アコギに挑戦とばかり、「ジュリア」、「ブラックバード」が出ている、
「ひき語り」を手に入れて、中学時代の自分は、あまりにも単純。

それと前後し、3冊のバンドスコア、黒表紙で手書き譜面のもの、
表紙は赤盤と青盤だが、曲はまったく違う内容の2冊を買ったり、
国内盤LPに準拠したピアノ譜も、ピアノはなく、弾けもしないが、
イントロや間奏がついているので、コピーの参考に何冊か買う。

「ビートルズ大全集」は、カバーを除くオリジナルと、他者への曲、
「愛なき世界」の数曲も収録し、他の楽譜は700円前後なのに、
3千円もしたから、最後の最後になって、ようやく決心して買って、
それで満足し、これ以降、ビートルズの楽譜を買うことはなかった。

80年代、全曲バンドスコアが、アルバムごとに順次出たときも、
ペパーズくらい買おうかと思いながら、結局買わずじまい、逆に、
ちゃんとしたバンドスコアが出たのだから、ページが取れている、
昔のバンドスコアは、実家に残したままで、その後処分してしまう。

このブログを始めて、またギターを弾いたり、多重録音までやり、
いろいろなバンドスコアを買ううちに、アマゾンで、ビートルズの、
全曲バンドスコアが、洋書だと、数千円で買えると知って、しかも、
アベノミクス円安のせいか、毎日値上がりするから、慌てて購入。

この全曲バンドスコアは、カバー曲も収録して、公式全213曲を、
ほぼ網羅しているので、これ一冊で十分だが、不満な点も多くて、
オーケストラやホーンが省略されたり、1番と2番とでは、伴奏が、
違っているのに、繰り返し記号になっていて、完全コピーではない。

ただ、現時点で、これ以上のスコアはないし、213曲以降に出た、
「フリー・アズ・ア・バード」、「リアル・ラブ」は、何が何でも楽譜が、
欲しいという曲でもないから、遥か昔、大全集を買った時と同様、
さらにビートルズの楽譜を買うこともないと、収集癖は満足する。

ところが、先年、「BBCライブ」の続編が出た際に、シンコーから、
「BBC1&2・セレクション」のバンドスコアが発売し、これ自体は、
旧作のBBCと合わせたCD4枚から、たった18曲のみの収録で、
BBCでしか演奏していない、全曲スコアにない曲は、僅か5曲。

このスコアを買おうと思わないが、94年にBBCライブが出た際、
全曲を2冊に分けて出していたと、アマゾンの関連情報で知って、
「つのる想い」を演奏したくなるが、著作権の関係で未収録らしく、
そもそも絶版になっているから、古本でも定価の倍以上はする。

そこまでして買う楽譜でないと、そのままになっていたが、先日、
近所の楽器屋を覗いて、ここは、売れ残った古い楽譜が多いと、
手の届かない上の棚を見ると、変色して見えにくい背表紙には、
「ビートルズ」「BBC」と読めて、vol.1の方だけだが残っていた。

「BBCライブ」が出た時、聴いたことのある曲が、けっこうあって、
未発表曲集、スタジオのアウトテイク集とされた、海賊盤の名盤、
「イエロー・マター・カスタード」が、もともとは、BBCライブと知り、
すごく驚いたが、新たに聴いた曲よりも、思い入れがずっと強い。

ジョンがリッケンをかき鳴らしながら、弾き語りのように始まった、
「アイ・ゴット・ア・ウーマン」は、ポールやジョージのハモもなくて、
若き日のジョンの歌声、ドスのきいた低音、ハスキーな高音とが、
存分に堪能できる曲で、中学時代、レコードに合わせて真似した。

原曲はレイ・チャールズだが、エルビス・プレスリーのカバー版を、
ビートルズは参考にしたとCD解説にあり、YouTubeで確認すると、
レイ・チャールズは、テンポもゆっくりで、ピアノやホーンも加わり、
プレスリーはギターがメインで、アップテンポと、確かにそうだった。

ジョージのギターは、ルート音中心のリフで始まり、間奏になると、
チェット・アトキンス奏法のソロで、後半部は、チェット奏法のまま、
高音弦のアルペジオで伴奏と、変化をつけているが、このあたり、
エンディングのソロも含めて、プレスリー版の完コピに近い演奏。

ポールは、8ビートを弾きつつ、ジャズのランニングベースも交え、
リンゴは、トップシンバルで、早いビートのシャッフルを難なく刻み、
時おり、スネアの3連でアクセントを出し、ジャズブルースの曲も、
楽々と演奏できる実力派だと言ったら、身びいきすぎるだろうか。

ただ、何と言っても素晴らしいのはジョンの歌声で、中期以降の、
エフェクト処理した声でもなく、後期のトッポジージョ声でもない、
ストレートなジョンの若き声は、この曲が持ち歌であるかのように、
本当に見事に歌っていて、初期のジョンは歌だけでも他を圧倒。

歌詞は、レイ・チャールズの原曲と一部変えたプレスリーを踏襲、
後半のブレイク部分も、そのまま「ブルー・スエード・シューズ」に、
なりそうなくらいに、ちょっとプレスリーっぽいが、全体の節回しに、
ジョンらしさが出ていて、繰り返しで、変化していくのが絶妙な程。

BBCでは、63年に続いて、64年も演奏し、BBC2に収録され、
演奏は、さらにパワーアップし、ジョンも叫びまくるが、エコーか、
ダブルトラックの歌声で、最初のほうを、昔から聴いた自分には、
違和感を感じてしまい、いつもながら、最初の刷り込みが大きい。

海賊盤でも聴きまくった、「BBCライブ」からの、ジョンのカバー曲、
「アイ・ゴット・ア・ウーマン」は、同じカバーでも、ポールの曲より、
キーが低いし、何より自分はジョン役なのだからと、調子に乗り、
なりきりジョンで歌いましたが、節回しの変化についていけません。



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まいどです
自分も最初は「ビートルズ80」…昭和47年版じゃないかな?
「その時はハートは盗まれた」って何?そんな表記だったですね!。

Yellow Matter Custardも同じ頃に入手してましたね!
わたしには逆に知らない曲ばかりで、何これ?って感じでしたよ。
あの頃はまだビートルズのブートレグなのに、
違うグループの唄も「未発表曲」?って感じのインチキが
横行してましたから、騙されないぞ!?って、
真剣に聴き込んで真四tら(笑。

この曲はいかにもジョンらしい歌唱の、とても良い作品ですから
おのずから期待感が高まりますが、ギターマジシャンさんの演奏は所謂「ジョン愛」って云うのがよく伝わる、素晴らしい出来に
とてもうれしくなってしまいました。

いやあお疲れでした!最高でしたよ!
pipco1980 | URL | 2016/09/03/Sat 19:54 [編集]
Re: まいどです
いつも、コメントありがとうございます。


> 自分も最初は「ビートルズ80」…昭和47年版じゃないかな?
「その時はハートは盗まれた」って何?そんな表記だったですね!。


「アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア」が、レコードにもない、
勝手な邦題で掲載されていて、いったい誰がどうしたのか不思議です。



> Yellow Matter Custardも同じ頃に入手してましたね!
わたしには逆に知らない曲ばかりで、何これ?って感じでしたよ。
あの頃はまだビートルズのブートレグなのに、
違うグループの唄も「未発表曲」?って感じのインチキが
横行してましたから、騙されないぞ!?って、
真剣に聴き込んで真四tら(笑。



自分は、最初にラジオの海賊盤特集で、「イエロー~」を聴いて、
さらに、音楽専科などの特集記事で確認してから、買いましたが、
実際のLPよりも、ラジオで録ったテープばかり聴いていました。




> この曲はいかにもジョンらしい歌唱の、とても良い作品ですから
おのずから期待感が高まりますが、ギターマジシャンさんの演奏は所謂「ジョン愛」って云うのがよく伝わる、素晴らしい出来に
とてもうれしくなってしまいました。


おっしゃるとおり、いかにもジョンらしい見事な歌唱なので、
昔から好きで歌っているし、少しでもジョンに近づきたいと、
まさに「ジョン愛」の塊でして、すごく嬉しいコメントです。



> いやあお疲れでした!最高でしたよ!


お聴きいただき、ありがとうございました。
ギターマジシャン | URL | 2016/09/03/Sat 20:31 [編集]
いいですねぇ
ギターマジシャンさん こんにちは。

私も最初に手にしたのは“ビートルズ80”だったと記憶しています。
当時は楽譜というと高知にはそれしかなかったですね。
それでも入手した感激は今でも覚えています。

“アイ・ゴット・ア・ウーマン”、ジョンらしくて凄くいいです。
ハンブルグ、キャバーンを彷彿とさせてくれますね。

ジョンは、プレスリー信仰者なのですべてプレスリーっぽく
なりますね。

最高です。
マサジョン | URL | 2016/09/04/Sun 15:34 [編集]
Re: いいですねぇ
いつも、コメントありがとうございます。


> ギターマジシャンさん こんにちは。
私も最初に手にしたのは“ビートルズ80”だったと記憶しています。
当時は楽譜というと高知にはそれしかなかったですね。
それでも入手した感激は今でも覚えています。


何と言っても、「ビートルズ80」が一番普及していたのでしょうし、
楽譜に加えて、写真のページがすごく多くて、それも嬉しかったです。



> “アイ・ゴット・ア・ウーマン”、ジョンらしくて凄くいいです。
ハンブルグ、キャバーンを彷彿とさせてくれますね。



BBCライブは、アマ時代にライブバンドとして鍛えられた実力が、
いかんなく発揮された演奏が多くて、ジョンの歌声も本当良いです。


> ジョンは、プレスリー信仰者なのですべてプレスリーっぽく
なりますね。



プレスリーの有名な曲はあえて避けて、カバーのカバーにして、
それでも、かなり意識した節回しがあり、にんまりとしますね。



> 最高です。


お聴きいただき、ありがとうございました。
ギターマジシャン | URL | 2016/09/04/Sun 18:25 [編集]



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