僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ
青春時代を渋谷で過ごした中年サラリーマンです。 昔のことを思い出そうとしたブログですが、最近はギター演奏が主体です。 旧タイトル「僕らの過ごした渋谷」
ビートルズを聴くきっかけは、中2の74年夏に見た映画で、
若き日の「ヤァ!ヤァ!ヤァ!」、「ヘルプ!」と3本立てで
解散前の「レット・イット・ビー」を見る、しかも最初の上映が、
「レット・イット・ビー」という、後追いならではの出会いだった。
4人のソロ活動も、すでに数枚のアルバムが出ていたから、
順番もバラバラ、それも断片的だし、ポールのウイングスは、
75年11月来日中止時、テレビでオーストラリア公演を見て、
その後に、初期メンバー出演の昔のテレビ番組を見ている。
NHKで見た、「ジェームズ・ポール・マッカートニ・ーショー」は、
ヤング・ミュージック・ショーと思っていたが、Wikiなどにある、
放送リストに載っていなく、79年のウイングスとしての放送は、
76年のUSAライブ、「ロック・ショウ」だったから、これは別物。
「マッカートニー・ショー」は、NHK「世界のワンマンショー」で、
放送したというネット情報もあり、当時、カセット録音したから、
そのテープのラベルを見れば、一目瞭然かと押入れを探すと、
見覚えのある紫色のラベル、TDKの120分テープがあった。
昔は120分テープの方が、たくさん録音できて、得だとばかり、
60分、90分は買わず、最初はスコッチ、次にTDK、ソニーと、
その時々で一番安い銘柄を買い、片面60分に余りが出れば、
何かしらラジオから数曲を録音して、バラバラの内容にもなる。
このテープも、ワンマンショーは45分くらいか、残りの部分は、
文化放送「ざ・ビートルズ」と書いてあり、B面は、チューリップ、
ジェフ・ベックと、ラジオで放送する順に、適当に録音していて、
大学生あたりから、90分にし、しかも同じジャンルで統一した。
「世界のワンマンショー・ポール・マッカートニー 51.7.25」と、
ラベルに書かれ、76年にNHKで、「世界の~」の枠とわかるが、
(48.3.28)とも書かれ、番組の最後か、新聞のTV欄にでも、
48年製作か、48年に一度放送したとか、出ていたのかと思う。
どんな曲を放送したのか、このカセットで聴いてみようと思って、
古いテープはくっついているから、下手に再生すると、ヘッドに、
からみついたり、巻き戻しでもしたら、ちぎれることが多いので、
そっと鉛筆で回してみると、とっくにテープは端から切れていた。
おそらく、捨てずに取ってあるカセットの大半は、こんな状態で、
もう再生することもできなそうだが、こんなのを録音したんだな、
テレビやラジオ放送したのは、この頃だったのか、という程度は、
ケースのラベルで思い出せるから、記念に残しておくのも良い。
ポールの番組で、自分が覚えているのは、「メアリーの子羊」を、
牧場で歌ったり、ダンサーと一緒にポールがタップダンスしたり、
ビートルズの曲を町の人が歌ったり、ウイングスのライブ映像、
最後には、メンバーに囲まれながら、「イエスタデイ」の弾き語り。
NHKは抜粋の放送のようで、英語版Wikiの曲目リストにある、
「ミッシェル」や「ブラックバード」とかは、まったく記憶にないから、
そのあたりがカットされたのだろうか、YouTubeにある映像でも、
1曲だけや10分程度のものしかなく、曲目リストとはかなり違う。
名曲「マイ・ラブ」も番組で演奏していて、オーケストラやホーンが、
かなりの大人数で共演していて、レコードと音も違うからライブで、
ヘンリー・マックローが弾くギターソロも、フレーズが多少違うから、
レコードはポールが弾いていて、完コピはしないんだなと思った。
ところが、今年ヘンリーの訃報に際して、ポールの追悼コメントに、
「マイ・ラブで彼が弾いたギターは、オーケストラの生演奏の前で、
その場で生み出した。」とあり、以前のインタビューでも、同様に、
「収録前に、『ちょっと違うことを試したいんだ。』と言ってきてね。」
これには、本当に驚いて、前からポールが語っていたそうだから、
訃報に際してのリップサービスではなく、正真正銘ヘンリーによる、
ソロだったわけで、まあ、アドリブではなくて、考えたソロだろうが、
ずっとポールの練り上げたソロで、弾いたのもポールと思っていた。
ソロの最後を切り上げる時、とってつけたような、くったフレーズで、
これは、ポールの指癖だと思っていたが、ギターの音色からみると、
ポールはもう少し歪ませて、音をウーマントーンっぽく、こもらせるし、
ピッキングもアタックが強いから、弾いたのは、ヘンリーなのだろう。
ツェッペリンのジミー・ペイジや、パープルでリッチーの後任となる、
トミー・ボーリンを思わせる、いかにもロックギタリストという風貌の、
ヘンリーは、あのウッドストックに、ジョー・コッカーのバンドで出演、
ビートルズのカバーを演奏していて、少なからず縁があったようだ。
前からウッドストックを見ていれば、あのギタリストがウイングスと、
気づくのだろうが、これまた自分は後追いになり、映画を見たのは、
さらに後の77年、公園通りにあるジョイシネマで、ツェッペリンとの、
2本立て、どちらも長時間の映画だが、感動して、再度行ったほど。
YouTubeで、ジョー・コッカーの映像を見ると、「マイ・ラブ」で使った、
ゴールドトップのレスポールを弾くヘンリーが、しっかり写っていて、
ブルースロック系のアドリブも見事なので、そんなヘンリーにとって、
ウイングスは音楽的にはどうだったのだろうと、今さら思ってしまう。
ただ、本当に「マイ・ラブ」のギターソロは、ウイングスの曲の中でも、
一番と呼べる名演だし、ロックや洋楽ポップスのギターソロとしても、
かなり上位に入ると思っていて、ビートルズのポールの作った曲で、
これだけのリードギターを弾けたのは、何ものにも変えがたい気も。
ウイングスの2枚目、「レッド・ローズ・スピード・ウェイ」のみ参加し、
次作「バンド・オン・ザ・ラン」では、アフリカへ行くのが嫌だったのか、
やはり音楽性の違いか、脱退してしまうから、ヘンリーの置き土産、
一世一代の名演を残してくれたと、今頃になり、彼を見直した次第。
このギターソロ、8小節が弾きたいがために、苦労してオケを作り、
バンドスコアのTAB譜は違うよと、PVのヘンリーの手元を確認して、
心をこめて再現しましたが、曲全体は、例によってポールの高音で、
声がひっくり返ったり、かすれたりで、歌と演奏の落差が激しいです。
若き日の「ヤァ!ヤァ!ヤァ!」、「ヘルプ!」と3本立てで
解散前の「レット・イット・ビー」を見る、しかも最初の上映が、
「レット・イット・ビー」という、後追いならではの出会いだった。
4人のソロ活動も、すでに数枚のアルバムが出ていたから、
順番もバラバラ、それも断片的だし、ポールのウイングスは、
75年11月来日中止時、テレビでオーストラリア公演を見て、
その後に、初期メンバー出演の昔のテレビ番組を見ている。
NHKで見た、「ジェームズ・ポール・マッカートニ・ーショー」は、
ヤング・ミュージック・ショーと思っていたが、Wikiなどにある、
放送リストに載っていなく、79年のウイングスとしての放送は、
76年のUSAライブ、「ロック・ショウ」だったから、これは別物。
「マッカートニー・ショー」は、NHK「世界のワンマンショー」で、
放送したというネット情報もあり、当時、カセット録音したから、
そのテープのラベルを見れば、一目瞭然かと押入れを探すと、
見覚えのある紫色のラベル、TDKの120分テープがあった。
昔は120分テープの方が、たくさん録音できて、得だとばかり、
60分、90分は買わず、最初はスコッチ、次にTDK、ソニーと、
その時々で一番安い銘柄を買い、片面60分に余りが出れば、
何かしらラジオから数曲を録音して、バラバラの内容にもなる。
このテープも、ワンマンショーは45分くらいか、残りの部分は、
文化放送「ざ・ビートルズ」と書いてあり、B面は、チューリップ、
ジェフ・ベックと、ラジオで放送する順に、適当に録音していて、
大学生あたりから、90分にし、しかも同じジャンルで統一した。
「世界のワンマンショー・ポール・マッカートニー 51.7.25」と、
ラベルに書かれ、76年にNHKで、「世界の~」の枠とわかるが、
(48.3.28)とも書かれ、番組の最後か、新聞のTV欄にでも、
48年製作か、48年に一度放送したとか、出ていたのかと思う。
どんな曲を放送したのか、このカセットで聴いてみようと思って、
古いテープはくっついているから、下手に再生すると、ヘッドに、
からみついたり、巻き戻しでもしたら、ちぎれることが多いので、
そっと鉛筆で回してみると、とっくにテープは端から切れていた。
おそらく、捨てずに取ってあるカセットの大半は、こんな状態で、
もう再生することもできなそうだが、こんなのを録音したんだな、
テレビやラジオ放送したのは、この頃だったのか、という程度は、
ケースのラベルで思い出せるから、記念に残しておくのも良い。
ポールの番組で、自分が覚えているのは、「メアリーの子羊」を、
牧場で歌ったり、ダンサーと一緒にポールがタップダンスしたり、
ビートルズの曲を町の人が歌ったり、ウイングスのライブ映像、
最後には、メンバーに囲まれながら、「イエスタデイ」の弾き語り。
NHKは抜粋の放送のようで、英語版Wikiの曲目リストにある、
「ミッシェル」や「ブラックバード」とかは、まったく記憶にないから、
そのあたりがカットされたのだろうか、YouTubeにある映像でも、
1曲だけや10分程度のものしかなく、曲目リストとはかなり違う。
名曲「マイ・ラブ」も番組で演奏していて、オーケストラやホーンが、
かなりの大人数で共演していて、レコードと音も違うからライブで、
ヘンリー・マックローが弾くギターソロも、フレーズが多少違うから、
レコードはポールが弾いていて、完コピはしないんだなと思った。
ところが、今年ヘンリーの訃報に際して、ポールの追悼コメントに、
「マイ・ラブで彼が弾いたギターは、オーケストラの生演奏の前で、
その場で生み出した。」とあり、以前のインタビューでも、同様に、
「収録前に、『ちょっと違うことを試したいんだ。』と言ってきてね。」
これには、本当に驚いて、前からポールが語っていたそうだから、
訃報に際してのリップサービスではなく、正真正銘ヘンリーによる、
ソロだったわけで、まあ、アドリブではなくて、考えたソロだろうが、
ずっとポールの練り上げたソロで、弾いたのもポールと思っていた。
ソロの最後を切り上げる時、とってつけたような、くったフレーズで、
これは、ポールの指癖だと思っていたが、ギターの音色からみると、
ポールはもう少し歪ませて、音をウーマントーンっぽく、こもらせるし、
ピッキングもアタックが強いから、弾いたのは、ヘンリーなのだろう。
ツェッペリンのジミー・ペイジや、パープルでリッチーの後任となる、
トミー・ボーリンを思わせる、いかにもロックギタリストという風貌の、
ヘンリーは、あのウッドストックに、ジョー・コッカーのバンドで出演、
ビートルズのカバーを演奏していて、少なからず縁があったようだ。
前からウッドストックを見ていれば、あのギタリストがウイングスと、
気づくのだろうが、これまた自分は後追いになり、映画を見たのは、
さらに後の77年、公園通りにあるジョイシネマで、ツェッペリンとの、
2本立て、どちらも長時間の映画だが、感動して、再度行ったほど。
YouTubeで、ジョー・コッカーの映像を見ると、「マイ・ラブ」で使った、
ゴールドトップのレスポールを弾くヘンリーが、しっかり写っていて、
ブルースロック系のアドリブも見事なので、そんなヘンリーにとって、
ウイングスは音楽的にはどうだったのだろうと、今さら思ってしまう。
ただ、本当に「マイ・ラブ」のギターソロは、ウイングスの曲の中でも、
一番と呼べる名演だし、ロックや洋楽ポップスのギターソロとしても、
かなり上位に入ると思っていて、ビートルズのポールの作った曲で、
これだけのリードギターを弾けたのは、何ものにも変えがたい気も。
ウイングスの2枚目、「レッド・ローズ・スピード・ウェイ」のみ参加し、
次作「バンド・オン・ザ・ラン」では、アフリカへ行くのが嫌だったのか、
やはり音楽性の違いか、脱退してしまうから、ヘンリーの置き土産、
一世一代の名演を残してくれたと、今頃になり、彼を見直した次第。
このギターソロ、8小節が弾きたいがために、苦労してオケを作り、
バンドスコアのTAB譜は違うよと、PVのヘンリーの手元を確認して、
心をこめて再現しましたが、曲全体は、例によってポールの高音で、
声がひっくり返ったり、かすれたりで、歌と演奏の落差が激しいです。
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![]() |
|
![]() お疲れ様でした
コテコテのソウルバラッドな△7th系コード進行を 流用しているのに、メロディはさほどソウル風にならずに、 きっちりマッカートニー印の意匠でまとまってるところが 何とも狡いというか、マッカらしくて、何ともニクいです。 ところがギターソロは、さすがに元グリースバンド! しっかり△7th系ソウルギターの大家=ルイシェルトン風を びしびしキメてるところが、何とも分かり易くて、 マッカほどあざとさがないというか、素直で分かり易い ところが、曲以上にギターソロが評価されてる由縁じゃないかな? などと考えたりします。 というわけで、果たしてこれは名曲なんだろうか? と、未だによくわからない定型的キラーコード曲!。 何が素晴らしいってやっぱりギターマジシャンさんの ソロ部分が一番安定して聴けます! 個人的にはJMP版の、リックデリンジャー風 ギリギリ崩壊寸前=やっぱ腐りかけが一番旨いぞ的な 絶妙ソロを再現して欲しかったなあなどと思ってしまいました。 何しろまた愉しませてもらいました! pipco1980 | URL | 2016/08/28/Sun 00:02 [編集]
![]() いつも、コメントありがとうございます。
> お疲れ様でした コテコテのソウルバラッドな△7th系コード進行を 流用しているのに、メロディはさほどソウル風にならずに、 きっちりマッカートニー印の意匠でまとまってるところが 何とも狡いというか、マッカらしくて、何ともニクいです。 おっしゃるとおり、完全にソウル系のコード進行なところ、 見事なマッカートニー節で、歌詞が先行するのかとは別に、 メロディが浮かんでから、コード付けするのか、ピアノで、 コードを弾いてメロディが浮かぶのか、それによりますか。 > ところがギターソロは、さすがに元グリースバンド! しっかり△7th系ソウルギターの大家=ルイシェルトン風を びしびしキメてるところが、何とも分かり易くて、 マッカほどあざとさがないというか、素直で分かり易い ところが、曲以上にギターソロが評価されてる由縁じゃないかな? などと考えたりします。 ルイ・シェルトンは、カールトンの師匠でもあり、モンキーズに、 カーペンターズ、さらにはボズ・スキャッグスでの名演もあって、 マイラブなどのポップスの歪んだギターソロの元祖みたいですね。 > というわけで、果たしてこれは名曲なんだろうか? と、未だによくわからない定型的キラーコード曲!。 何が素晴らしいってやっぱりギターマジシャンさんの ソロ部分が一番安定して聴けます! ギターソロだけを弾きたくて、フルコーラス演奏したので、 そう言っていただけると、曲をアップした甲斐があります。 > 個人的にはJMP版の、リックデリンジャー風 ギリギリ崩壊寸前=やっぱ腐りかけが一番旨いぞ的な 絶妙ソロを再現して欲しかったなあなどと思ってしまいました。 ギターの音色自体、ちょっとおとなしかったかとも思います。 > 何しろまた愉しませてもらいました! お聴きいただき、ありがとうございました。 ギターマジシャン | URL | 2016/08/28/Sun 09:47 [編集]
![]() ギターマジシャンさん こんばんは。
いやぁ、凄いですね。私の中ではポールの曲のなかでも トップに位置する名曲です。 “ワイルド・ライフ”がいまひとつで、ヘンリー・マックローが 加入しての“レッド・ローズ”が名盤でした。 で、収録曲の“マイ・ラブ”が秀逸でした。 ギターマジシャンさんの演奏はいつも通り完璧で 聴き込んでしまいます。 特に、ギターソロは弾いていて気持ちがよかったんじゃ ないかと想像してしまいます。 なぜか、ツアーでは“恋することのもどかしさ”と対をなす “マイ・ラブ”と変更して演奏してもいいと思いますが数年間 演奏していません。 そんな“マイ・ラブ”を聞かせていただき有難かったです。 マサジョン | URL | 2016/08/28/Sun 20:46 [編集]
![]() いつも、コメントありがとうございます。
> ギターマジシャンさん こんばんは。 いやぁ、凄いですね。私の中ではポールの曲のなかでも トップに位置する名曲です。 「イエスタデイ」に匹敵する曲とも呼ばれる名曲で、 自分にとっても、ポールの曲で五本の指に入ります。 > “ワイルド・ライフ”がいまひとつで、ヘンリー・マックローが 加入しての“レッド・ローズ”が名盤でした。 で、収録曲の“マイ・ラブ”が秀逸でした。 ヘンリーの加入は、ウイングスにとって大きかったし、 ポールも気合が入り、名盤、名曲を生み出したのでは。 > ギターマジシャンさんの演奏はいつも通り完璧で 聴き込んでしまいます。 特に、ギターソロは弾いていて気持ちがよかったんじゃ ないかと想像してしまいます。 このギターソロが弾きたくて、オケを作ったので、 失敗しなくても、何度もやり直して弾いてました。 > なぜか、ツアーでは“恋することのもどかしさ”と対をなす “マイ・ラブ”と変更して演奏してもいいと思いますが数年間 演奏していません。 「マイラブ」はリンダへの歌だったせいもあるのでしょうね。 > そんな“マイ・ラブ”を聞かせていただき有難かったです。 お聞きいただき、ありがとうございます。 ギターマジシャン | URL | 2016/08/28/Sun 22:19 [編集]
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