僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ
青春時代を渋谷で過ごした中年サラリーマンです。 昔のことを思い出そうとしたブログですが、最近はギター演奏が主体です。          旧タイトル「僕らの過ごした渋谷」
戦車に囲まれたうえ砲弾も飛び交う場面で歌う「ザ・ナイト・ビフォア」
ビートルズの主演映画第2弾、「ヘルプ!4人はアイドル」は、
彼らの日常風景を、ドキュメンタリータッチで追った、前作の、
「ヤァ!ヤァ!ヤァ!」とは一転し、オリジナルストーリーで、
アクションありのコメディと、まさにアイドル主演の娯楽映画。

モンティ・パイソンを思わせる、ナンセンス・ジョークも満載と、
お馬鹿映画の様相だし、笑い声をかぶせれば、海外ドラマの、
「奥様は魔女」とか「じゃじゃ馬億万長者」で、親しんだ光景で、
外国の邸宅での、外人さんの間抜けなやり取りが面白かった。

仏映画の「クレイジーボーイズ」みたいだと思ったが、当然で、
彼らはモンキーズを意識していて、モンキーズは、アメリカが、
ビートルズに対抗して作ったバンドで、それも、演奏活動より、
ドタバタコメディのテレビシリーズを前提に、集められたバンド。

ある意味、知らず知らずのうち、ビートルズの遺伝子というか、
影響を受けたコメディ映画を見ていたので、そんなこともあり、
自分は、3本立てで見たうち、「ヘルプ!」が一番、気に入って、
これがきっかけとなって、ビートルズに夢中になっていくことに。

ところが、これまた最近になり、ビートルズ本で知ったことだが、
出演した当人たちは、おふざけばかりの脚本だと、うんざりし、
虚構の4人、他人を演ずることに、不満を抱き、演技の面でも、
プロの俳優とのレベルの差から、没になった場面まであるとか。

そんなあ、ジョンは、いつもの、とぼけた仕草をしたり、リンゴは、
前作同様、コメディアン並みの演技、ポールは水浸しになるわ、
体が縮む薬を打たれ、素っ裸になるわ、ジョージにいたっては、
カースタントまでこなして、楽しんでやっていたんじゃないのか。

リンゴがファンからもらった指輪が、カイリ教の生け贄の指輪で、
奪い返しに襲ってきたり、目をつけた科学者にも狙われるという、
お間抜け設定で、それぞれのドタバタ場面に、脈絡がないから、
前後しても変わらないくらいに、話が練れていないのは、事実。

それでも、自分は、今見返しても、腹を抱えて笑う場面だらけで」、
演奏場面は、どれもがPVとして切り離しても、十分見ごたえあり、
冒頭の「ヘルプ」から、アルプスでスキーをする「涙の乗車券」に、
スタジオでレコーディングする「恋のアドバイス」と、本当に良い。

ロンドン警察に保護を求め、襲われないように、戦車に囲まれて、
ソーズベリー平原でレコーディングをするのは、お馬鹿すぎるが、
これも、PVとしては見事な出来で、笑顔でジョージが歌っている、
「アイ・ニード・ユー」に、ポールが決めてる「ザ・ナイト・ビフォア」。

教団は、戦車があるので、地上は無理だと、地下トンネルを堀り、
演奏しているビートルズの真下に、爆弾を仕掛ける作戦に出るが、
ビートルズの味方をする教団の女官の機転で、まったく別の所で、
曲のテープを流して、真上にビートルズがいると、勘違いさせる。

この場面で、流れていたのは、「シーズ・ア・ウーマン」で、一応は、
レコーディング中の「ザ・ナイト・ビフォア」とは、同じポールの曲で、
ビートルズに詳しくない教団の人が、騙されたという設定だろうし、
昔は、ラジオをかけたと思ったが、当時は珍しいラジカセのようだ。

「ザ・ナイト・ビフォア」は、映画と同様に、ジョンがエレピを弾いて、
デビュー時は、ジョージ・マーティンがピアノを弾いたが、この頃は、
ジョンやポールも弾くようになり、特に、ポールより、ジョンの方が、
機会が多く、コンサートでも、「アイム・ダウン」のオルガンを弾いた。

ジョンは、リズムギターの名手でもあり、リズム感も抜群なことから、
この曲のエレピも、ジョージのギターをあおるように、コードを弾き、
合間合間で、16分音符で、チャチャチャチャと刻んでくるのも見事、
自分も、ギターシンセで真似てみるが、なかなか感じは出なかった。

ジョンの弾く電気ピアノは、愛用しているハーモニカと同じメーカー、
ドイツのホーナー社の製品で、金属片を叩いて音を出す方式だが、
エレピの代名詞となっている、フェンダー・ローズに比べて、あまり、
金属音という感じでなく、シンセの音色で、似た音は作れなかった。

ジョージの弾くリズムギターと、同じトラックに録音され、同じように、
リズムを刻むから、音が一体化し、太めの音色に感じてしまうのか、
ギターも、グレッチの音より柔らかく、トーンを絞ったストラトのよう、
ただ、この頃に使ったか不明で、グレッチ代わりにリッケンで録音。

ポールのベースは、間違いなく、ヘフナーのバイオリンベースだが、
イントロはエレピでベースラインを弾いている、と思うような音色で、
裏拍からスライドで入っているフレーズが、本当に、ポールは見事、
ジョンのエレピは、裏拍は弾いてないようで、ポールなら弾いたか。

映画は、時折、ポールの弾くベースが、ネックのアップ映像になり、
今でこそ、ギターやベースのヘッド部分に、CCDレンズを搭載して、
手元のアップを写したりするが、当時としては、斬新な構図だろうし、
シンバルのアップ、ジョンの頭越しのジョージのギターと凝っている。

ベースのアップ映像で、ポールはチョッパー奏法とまでいかないが、
手のひらで弦を叩いては、つまむように弾き、派手な演出とはいえ、
この曲は指弾きだろうかと、目を凝らすと、全体が映っている場面は、
きちんとピックを握っているし、そのフォームは綺麗で、いつも感心。

リードギターは、2本によるオクターブ・ユニゾンで、ジョージとジョン、
ジョージとポールの説に分かれて、ポールのカジノと断定する人や、
これくらいジョンも弾けるとかで、さすがにジョンとポール説はないが、
下パートの軽く歪ませて、こもった音色は、ポール好みの音だと思う。

ポールではないと主張する人のうち、何人かが挙げている根拠には、
「アナザーガール」と「涙の乗車券」は、ポールが弾いたとクレジットが、
ジャケットに入っていて、「ザ・ナイト・ビフォア」には書いてないそうで、
それは英国盤なのか、自分は見たことはなく、このこと自体に驚いた。

戦車に囲まれて演奏し、曲の最後は、爆発炎上に、砲弾が飛び交い、
4人は逃げながら、戦車にひかれそうになる、「ザ・ナイト・ビフォア」、
エレピやギターの音色は、似せられなくて、何よりも、ポールの歌は、
やはりキーが高くて、かろうじてコーラスだけ、何とかなった感じです。




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まいどです
こんばんは
この曲とAnotherGirlは、敢えて云うのもなんですけど、
ビートルズ史上、最も嫌いな組に入る歌で、
実はあんまり馴染みがないんです。

ただ、ギターマジシャンさんのテイクを聴いて驚いたのは、
唄い出しまでの妙な浮遊感が、実にピチカートファイブっぽくて
何とも気持ちがよい!。ついつい原曲を聴いてみると
これが案外ヘビイなサウンドで、もしかすると
ギターマジシャンさんtakeの方が出来が良いかも!!
って思ってしまいました。ソロの部分も本物よりも
パロディっぽくデフォルメした感じで、実にキッチュで
素晴らしいです。取りあえず、ギターマジシャンさん史上
最耕作に間違いありません!。

因みにストラとは、丁度この時期、購入早々、
ヴォリュームコントロールが意外に近いことを即日発見して、
Yes It IsとAnother Girlの、あのヴォリューム奏法導入
となるわけですね!
pipco1980 | URL | 2016/05/28/Sat 23:26 [編集]
Re: まいどです
いつも、コメントありがとうございます。



> こんばんは
この曲とAnotherGirlは、敢えて云うのもなんですけど、
ビートルズ史上、最も嫌いな組に入る歌で、
実はあんまり馴染みがないんです。


自分も、嫌いな曲ではないものの、馴染みはなかったのですが、
「ヘルプ」のDVDを買い、何度も見返して、気に入りました。



> ただ、ギターマジシャンさんのテイクを聴いて驚いたのは、
唄い出しまでの妙な浮遊感が、実にピチカートファイブっぽくて
何とも気持ちがよい!。ついつい原曲を聴いてみると
これが案外ヘビイなサウンドで、もしかすると
ギターマジシャンさんtakeの方が出来が良いかも!!
って思ってしまいました。ソロの部分も本物よりも
パロディっぽくデフォルメした感じで、実にキッチュで
素晴らしいです。取りあえず、ギターマジシャンさん史上
最耕作に間違いありません!。


本物は、ポールの歌も、シャウトに近い力強さがあって、
全体の音圧も高いのですが、自分は、か細い歌のうえに、
ミキシングも音圧を上げられず、ヘビイさが足りないと、
反省していましたが、そう言っていただき、嬉しいです。



> 因みにストラとは、丁度この時期、購入早々、
ヴォリュームコントロールが意外に近いことを即日発見して、
Yes It IsとAnother Girlの、あのヴォリューム奏法導入
となるわけですね!



このあたりから、ビートルズも、リッケンとグレッチから、
ストラトを導入して、音色も演奏も広がっていくのですね。
ギターマジシャン | URL | 2016/05/28/Sat 23:58 [編集]
見事です。
ギターマジシャンさん こんにちは。

映画“Help”からの“ザ・ナイト・ビフォア”、“アナザー・ガール”は
ポールファンにはたまりませんね。
この曲はバンド練習にも取り上げ、勢いで演奏してました。

ギターマジシャンさんの演奏はいつも見事で
安心して聞いていられます。
仰る通りポールの曲はキーが高くボーカルに
悩まされますが、音もクリアで
コーラスも抜群です。
マサジョン | URL | 2016/05/29/Sun 08:30 [編集]
Re: 見事です。
いつも、コメントありがとうございます。


> ギターマジシャンさん こんにちは。
映画“Help”からの“ザ・ナイト・ビフォア”、“アナザー・ガール”は
ポールファンにはたまりませんね。
この曲はバンド練習にも取り上げ、勢いで演奏してました。


映画「ヘルプ」は、テーマ曲を始め、まだジョンに勢いがあって、
ポールの曲は2曲なので、ポールファンは一点集中に近いですね。

マサジョンさんのバンドの映像も、久しぶりに見てみたいです。


> ギターマジシャンさんの演奏はいつも見事で
安心して聞いていられます。
仰る通りポールの曲はキーが高くボーカルに
悩まされますが、音もクリアで
コーラスも抜群です。


コーラスが、常にポールより下の音なので、何とかなりましたが、
ポールの高音は自分にはきつく、サビは、何度もやり直しました。
ギターマジシャン | URL | 2016/05/29/Sun 12:02 [編集]



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