僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ
青春時代を渋谷で過ごした中年サラリーマンです。 昔のことを思い出そうとしたブログですが、最近はギター演奏が主体です。 旧タイトル「僕らの過ごした渋谷」
初主演映画、「ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!」の、
アルバムは、A面が映画で使用した曲、B面はそれ以外の曲と、
きれいに区別して収録されているが、当のビートルズ本人らは、
どこまで、映画の曲、それ以外の曲と、意識して演奏したのか。
タイトル曲「ハード・デイズ・ナイト」は、映画のタイトルに合わせ、
ジョンが作ったから、当然ながら映画向けだが、使う予定ながら、
没にされた曲や、演奏場面も収録したのにカットされた曲もあり、
さらに、同時期にカバー曲も3曲録音していて、入り組んでいる。
とにかく、カバーも含めて、どんどん録音し、オリジナルの新曲も、
面白いくらいに作れていたのか、LPからのシングルカットと別に、
4曲入りEP盤も発売したのは、最初から、そのつもりでいたのか、
完成した曲が、あまりに多かったから、カバー曲だけ別にしたか。
逆に、オリジナル曲が少なかったら、映画で使わない曲のB面は、
カバー曲も入れれば良いと考えたのか、レコーディングの日程も、
「素敵なダンス」と、「のっぽのサリー」が同じ日で、「僕が泣く」と、
「スローダウン」や「マッチボックス」が同じで、どんな選曲なのか。
ビートルズの場合、原則、シングル盤の曲は、LPに収録しないが、
並行というか、同時進行というか、続けて録音していることが多く、
一連のセッションの中で、「これは、シングルにしよう。」となったり、
アルバムのどの位置に入れようかは、曲がたまると、決めたのか。
映画の曲も、「ユー・キャント・ドゥ・ザット」は、最後のハイライトの、
スカラ・シアターのテレビ中継シーンで演奏、撮影されていたのに、
映画ではカットされたし、「僕が泣く」も、もともと広場を走る場面で、
使う予定が、監督が「キャント・バイ・ミー・ラヴ」に変更したらしい。
テレビ局を抜けて、広場を走り回り、飛んだり跳ねたりする場面は、
すごく印象的なので、何度も映画を見返したせいもあり、BGMは、
ジョン派の自分でさえ、「キャント・バイ・ミー・ラヴ」以外考えられず、
これが、刷り込みのすごさか、でも、「僕が泣く」だと、どうだろうか。
アルバムの先行シングル盤の形で、「キャント・バイ・ミー・ラヴ」を、
発売していたが、映画に使うことになったので、サントラ盤だから、
収録しないわけにいかず、シングル曲は、LPに収録しないという、
原則に反して、(この原則も微妙だが・・・)、入れたというところか。
LP発売日に、「ハード・デイズ・ナイト」を、シングルカットしていて、
この場合、シングルとLPがかぶっても良いのか、せっかくのLPに、
持っているシングル曲が入っているのは、ファンに申し訳ないから、
ダブらないようにしたという説は、マニアの後付けな気までしてくる。
それと逆というか、曲を減らして、浮いた分で別のLPを出すことで、
悪名高き(?)米盤は、映画で使った曲に、オーケストラの曲を加え、
純粋な映画サントラ盤を出したが、映画カットの「僕が泣く」を収録し、
かなりギリギリの段階で、映画で使う曲が変更されたのが、伺える。
「僕が泣く」は、2分に満たない曲なのに、2つのパートに分け録音、
「全曲解説シリーズ」では、録音に手こずって、一発録りをあきらめ、
編集したとあるが、それなら、通して録音し、編集すれば良いので、
ここは、「全曲バイブル」の、編集を前提に分割録音の説を採りたい。
映画で使うことが決まっていたうえに、演奏場面ではなかったから、
場面の尺に合わせて、曲の長さを変えられるように、分けて録音し、
実際、米盤では繰り返しを増やすことで、曲の時間を長くしていて、
今日で言う、エクステンデッド・バージョンの一種としても良いのか。
「僕が泣く」の邦題には、「僕は」でなく、あえて「僕が」とすることで、
「instead」の意味を出して、秀逸だと言われるが、そうは言っても、
ちょっとトホホな感じで、「ラバーソウル」に次ぐ、邦題の多いLPで、
「恋におちたら」、「恋する二人」、「家に帰れば」と、歌謡曲かと思う。
「僕が泣く」は、シャッフルリズムに乗せ、裏拍からスライドで入る、
6弦の低音が絡むリフで始まり、全体の雰囲気はカントリーっぽく、
それでいて、ジョンの歌い方のせいか、ブルース色も感じさせる曲、
ジョンの弾くアコギは、シンバルに消され気味だが、かなり荒々しい。
ジョージのギターは、次の「フォーセール」で頻繁に出るスタイルで、
師と仰いだチェット・アトキンスのような、カントリースタイルが主体、
イントロの低音は、いわゆるカントリーグリップというフォームを使い、
6弦を親指で押さえるそうで、YouTubeのカバーでも、それが多い。
自分にとって、ジョージは、細い指で、クラシックギター奏者のように、
バレーコードを押さえる姿で、この曲も、バレーで押さえ、右手では、
ピックと指弾きを使い、間の弦を鳴らさないと思ったが、YouTubeで、
ライブ映像を見ると、ジョージも、けっこうカントリーグリップを使う。
映画「ヤァ!ヤァ!ヤァ!」の、「アンド・アイ・ラヴ・ハー」の場面で、
ガットギターを弾く際の、指先のアップや、映画「ヘルプ」の冒頭で、
タイトル曲の下降するアルペジオ・フレーズを、難なく弾ききった時、
左手のアップの印象が強く、バレーばかり弾くとと思い込んでいた。
自分は、昔からカントリーグリップは苦手で、使ったことがないので、
バレーコード、クラシックで言うセーハで弾くと、低音のスライドする、
微妙なニュアンスが、カントリーグリップの場合と、どうも違うのだが、
押さえ方よりも、シャッフルへのノリ自体が、今一歩つかめていない。
自分の録音法は、ドラムマシンに入力したら、小節が分かるように、
ギターで、イントロに、メロディ、間奏を、混ぜこぜで、まずは録音し、
ベース、リズムギターと続けるが、この曲では、歌入れまでした時に、
どうも全体がバラバラで、またベースからやり直し、少しは修正した。
映画では没になったが、リバイバルで、本編上映前に流れたらしい、
「僕が泣く」は、ジョージのリフが難しく、何より、ブルーノートというか、
ジョンのブルージーな音程の取り方や、せつない声が、生半可には、
真似できないのは承知のうえ、懲りずに、なりきりジョンで歌いました。
アルバムは、A面が映画で使用した曲、B面はそれ以外の曲と、
きれいに区別して収録されているが、当のビートルズ本人らは、
どこまで、映画の曲、それ以外の曲と、意識して演奏したのか。
タイトル曲「ハード・デイズ・ナイト」は、映画のタイトルに合わせ、
ジョンが作ったから、当然ながら映画向けだが、使う予定ながら、
没にされた曲や、演奏場面も収録したのにカットされた曲もあり、
さらに、同時期にカバー曲も3曲録音していて、入り組んでいる。
とにかく、カバーも含めて、どんどん録音し、オリジナルの新曲も、
面白いくらいに作れていたのか、LPからのシングルカットと別に、
4曲入りEP盤も発売したのは、最初から、そのつもりでいたのか、
完成した曲が、あまりに多かったから、カバー曲だけ別にしたか。
逆に、オリジナル曲が少なかったら、映画で使わない曲のB面は、
カバー曲も入れれば良いと考えたのか、レコーディングの日程も、
「素敵なダンス」と、「のっぽのサリー」が同じ日で、「僕が泣く」と、
「スローダウン」や「マッチボックス」が同じで、どんな選曲なのか。
ビートルズの場合、原則、シングル盤の曲は、LPに収録しないが、
並行というか、同時進行というか、続けて録音していることが多く、
一連のセッションの中で、「これは、シングルにしよう。」となったり、
アルバムのどの位置に入れようかは、曲がたまると、決めたのか。
映画の曲も、「ユー・キャント・ドゥ・ザット」は、最後のハイライトの、
スカラ・シアターのテレビ中継シーンで演奏、撮影されていたのに、
映画ではカットされたし、「僕が泣く」も、もともと広場を走る場面で、
使う予定が、監督が「キャント・バイ・ミー・ラヴ」に変更したらしい。
テレビ局を抜けて、広場を走り回り、飛んだり跳ねたりする場面は、
すごく印象的なので、何度も映画を見返したせいもあり、BGMは、
ジョン派の自分でさえ、「キャント・バイ・ミー・ラヴ」以外考えられず、
これが、刷り込みのすごさか、でも、「僕が泣く」だと、どうだろうか。
アルバムの先行シングル盤の形で、「キャント・バイ・ミー・ラヴ」を、
発売していたが、映画に使うことになったので、サントラ盤だから、
収録しないわけにいかず、シングル曲は、LPに収録しないという、
原則に反して、(この原則も微妙だが・・・)、入れたというところか。
LP発売日に、「ハード・デイズ・ナイト」を、シングルカットしていて、
この場合、シングルとLPがかぶっても良いのか、せっかくのLPに、
持っているシングル曲が入っているのは、ファンに申し訳ないから、
ダブらないようにしたという説は、マニアの後付けな気までしてくる。
それと逆というか、曲を減らして、浮いた分で別のLPを出すことで、
悪名高き(?)米盤は、映画で使った曲に、オーケストラの曲を加え、
純粋な映画サントラ盤を出したが、映画カットの「僕が泣く」を収録し、
かなりギリギリの段階で、映画で使う曲が変更されたのが、伺える。
「僕が泣く」は、2分に満たない曲なのに、2つのパートに分け録音、
「全曲解説シリーズ」では、録音に手こずって、一発録りをあきらめ、
編集したとあるが、それなら、通して録音し、編集すれば良いので、
ここは、「全曲バイブル」の、編集を前提に分割録音の説を採りたい。
映画で使うことが決まっていたうえに、演奏場面ではなかったから、
場面の尺に合わせて、曲の長さを変えられるように、分けて録音し、
実際、米盤では繰り返しを増やすことで、曲の時間を長くしていて、
今日で言う、エクステンデッド・バージョンの一種としても良いのか。
「僕が泣く」の邦題には、「僕は」でなく、あえて「僕が」とすることで、
「instead」の意味を出して、秀逸だと言われるが、そうは言っても、
ちょっとトホホな感じで、「ラバーソウル」に次ぐ、邦題の多いLPで、
「恋におちたら」、「恋する二人」、「家に帰れば」と、歌謡曲かと思う。
「僕が泣く」は、シャッフルリズムに乗せ、裏拍からスライドで入る、
6弦の低音が絡むリフで始まり、全体の雰囲気はカントリーっぽく、
それでいて、ジョンの歌い方のせいか、ブルース色も感じさせる曲、
ジョンの弾くアコギは、シンバルに消され気味だが、かなり荒々しい。
ジョージのギターは、次の「フォーセール」で頻繁に出るスタイルで、
師と仰いだチェット・アトキンスのような、カントリースタイルが主体、
イントロの低音は、いわゆるカントリーグリップというフォームを使い、
6弦を親指で押さえるそうで、YouTubeのカバーでも、それが多い。
自分にとって、ジョージは、細い指で、クラシックギター奏者のように、
バレーコードを押さえる姿で、この曲も、バレーで押さえ、右手では、
ピックと指弾きを使い、間の弦を鳴らさないと思ったが、YouTubeで、
ライブ映像を見ると、ジョージも、けっこうカントリーグリップを使う。
映画「ヤァ!ヤァ!ヤァ!」の、「アンド・アイ・ラヴ・ハー」の場面で、
ガットギターを弾く際の、指先のアップや、映画「ヘルプ」の冒頭で、
タイトル曲の下降するアルペジオ・フレーズを、難なく弾ききった時、
左手のアップの印象が強く、バレーばかり弾くとと思い込んでいた。
自分は、昔からカントリーグリップは苦手で、使ったことがないので、
バレーコード、クラシックで言うセーハで弾くと、低音のスライドする、
微妙なニュアンスが、カントリーグリップの場合と、どうも違うのだが、
押さえ方よりも、シャッフルへのノリ自体が、今一歩つかめていない。
自分の録音法は、ドラムマシンに入力したら、小節が分かるように、
ギターで、イントロに、メロディ、間奏を、混ぜこぜで、まずは録音し、
ベース、リズムギターと続けるが、この曲では、歌入れまでした時に、
どうも全体がバラバラで、またベースからやり直し、少しは修正した。
映画では没になったが、リバイバルで、本編上映前に流れたらしい、
「僕が泣く」は、ジョージのリフが難しく、何より、ブルーノートというか、
ジョンのブルージーな音程の取り方や、せつない声が、生半可には、
真似できないのは承知のうえ、懲りずに、なりきりジョンで歌いました。
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![]() |
|
![]() まずはお疲れさまでした
なにしろ大好きな曲です。 エルヴィスの真似をするジョンの、満面の笑みが窺い知れる 唄い方も大好きですが、それ以上にこの曲の肝は リズムの頭の微妙なタメと云いましょうか、 この時期独特のビートルズグルーヴとでも云うんでしょうかね? そんなノリがもっと表に出てくれば、さらに素晴らしい演奏に なってたなあ、おしいなあ…と感じました。 ギターマジシャンさんならご理解いただけると思います。 あと、このアルバムの本領はやっぱりモノラルミックス だと思うんです。個人的にはモノというのは写真に近くて、 横方向に定位が広がるのと違って、レイヤーが縦に重なる 立体感/奥行感というところにも、このアルバムの凄さが 発揮されてると思います。そっち方向で新たに御研鑽されるのも、 また一考ではないかな...と思います。 ノリに対する考え方も全く違ってきたりしますので= =特にこの曲とドライヴマイカーあたり…。 さらなるご検討、お祈りします。 pipco1980 | URL | 2016/04/23/Sat 23:19 [編集]
![]() いつも、コメントありがとうございます。
> まずはお疲れさまでした なにしろ大好きな曲です。 エルヴィスの真似をするジョンの、満面の笑みが窺い知れる 唄い方も大好きですが、それ以上にこの曲の肝は リズムの頭の微妙なタメと云いましょうか、 この時期独特のビートルズグルーヴとでも云うんでしょうかね? そんなノリがもっと表に出てくれば、さらに素晴らしい演奏に なってたなあ、おしいなあ…と感じました。 ギターマジシャンさんならご理解いただけると思います。 初期のビートルズは、ライブバンドとして鍛えた底力があるうえに、 リンゴの独特のドラミング、ポールの躍動感あるベースが乗っかり、 ジョンの力強いギターに、ジョージのリフと、鉄壁の布陣でしたし、 さらに、おっしゃるとおり、グルーブ感があり、永遠の課題です。 > あと、このアルバムの本領はやっぱりモノラルミックス だと思うんです。個人的にはモノというのは写真に近くて、 横方向に定位が広がるのと違って、レイヤーが縦に重なる 立体感/奥行感というところにも、このアルバムの凄さが 発揮されてると思います。そっち方向で新たに御研鑽されるのも、 また一考ではないかな...と思います。 ノリに対する考え方も全く違ってきたりしますので= =特にこの曲とドライヴマイカーあたり…。 ビートルズもジョージ・マーティンも、モノミックスにこだわって、 ステレオ盤には、時間をかけなかったり、他人に任せたりしていて、 初CD化でも、フォーセールあたりまでが、モノラルの発売でした。 > さらなるご検討、お祈りします。 これからも、練習、研鑽を重ねていきます。 ギターマジシャン | URL | 2016/04/24/Sun 00:04 [編集]
![]() ギターマジシャンさん
私も大好きな曲です。 アルバム“ハード・デイズ・ナイト”のジョンの曲は全ていいですね。 映画では使用されませんでしたがトレーラームービーでは使用 されているので映画使用曲とも言える曲だし、違和感も無い 気が自分はします。(アメリカ盤ロングバージョンが使用されてます) ギターマジシャンさんの演奏は完璧でその予告映像が 頭に浮かびました。 マサジョン | URL | 2016/04/24/Sun 18:42 [編集]
![]() いつも、コメントありがとうございます。
> ギターマジシャンさん 私も大好きな曲です。 アルバム“ハード・デイズ・ナイト”のジョンの曲は全ていいですね。 ビートルズに捨て曲なし、というのが昔からの持論ですが、 このLPは、捨て曲どころか、全曲が良いアルバムですね。 > 映画では使用されませんでしたがトレーラームービーでは使用 されているので映画使用曲とも言える曲だし、違和感も無い 気が自分はします。(アメリカ盤ロングバージョンが使用されてます) 以前に、マサジョンさんが、特別編集予告編みたいな「僕が泣く」を、 紹介されていて、本編でも、この曲が流れても、自然な気がしました。 > ギターマジシャンさんの演奏は完璧でその予告映像が 頭に浮かびました。 まだまだ、完璧には程遠いですが、すごく励みになります。 ギターマジシャン | URL | 2016/04/24/Sun 19:58 [編集]
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