僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ
青春時代を渋谷で過ごした中年サラリーマンです。 昔のことを思い出そうとしたブログですが、最近はギター演奏が主体です。          旧タイトル「僕らの過ごした渋谷」
江部賢一の編曲で、AORの不朽の名曲「ウィア・オール・アローン」
先週末から、風邪をこじらせ、仕事へは休まず出かけたが、
帰宅するなり、アイスノン片手に、布団に横たわっていて、
オケは作れないし、扁桃腺が腫れ、いつもの悪声どころか、
音程を取って歌える状態ではなく、週末アップが危うくなる。

もともと不定期の更新だったから、こだわる必要などないし、
演奏もブログも休もうかと思ったが、入院したわけでもなく、
ソロギター演奏くらいなら、金曜の夜だけで何とかなるかと、
昔から愛用した、江部賢一のギター編曲集を引っ張り出す。

20歳前後に通った、渋谷河合楽器のジャズギター教室で、
アール・クルーのソロギター版の、「いそしぎ」を弾きたいと、
先生に言うと、コピー譜はないが、アレンジが似ているぞと、
江部賢一「華麗なるギター・ソロ・アルバム」を探してくれた。

映画音楽やポップスのヒット曲、ジャズのスタンダードなど、
幅広いジャンルの曲を、それまでの曲集に、ありがちだった、
単にメロディをアルペジオに載せた、つまらない編曲と違い、
テンションコードを入れつつ、原曲の雰囲気を再現していた。

ポピュラーギターの良いところは、クラシックギターに比べて、
自分が知っているメロディが多いから、初見で弾きやすいし、
原曲を思い浮かべて、演奏の強弱をつけるのも楽、もちろん、
クラシックギター専門家は、クラシックの曲でも同様だろうが。

当時の江部編曲では、邦題の「二人だけ」で掲載されている、
ボズ・スキャッグスの紛れもないAORの名曲、多くの人にも、
カバーされていて、一番有名なのは、リタ・クーリッジだろうが、
なぜか、こちらの邦題は、「みんな一人ぼっち」になっている。

今日の邦題は、「ウィア・オール・アローン」と、原題のままの、
カタカナ表記だが、「二人だけ」と「みんな一人ぼっち」とでは、
実際に曲を聴くまでは、まさか、これが同じ曲とは思わないし、
もしかすると、間違えて両方買わせる、あこぎな商法なのか。

自分にとって、カバー曲とは、原曲のヒットが一段落した頃に、
2匹目のドジョウを狙って、新人歌手とかに歌わせるものだと、
勝手にイメージしていて、例えば、佐野元春「SOMEDAY」を、
すぐに白井貴子がカバーした時、早すぎないかと思ったほど。

実際には、海外だと、さかんにカバー曲が出て、競作も多いし、
初期ビートルズも、無名バンドの名曲を探して、いち早くカバー、
日本でも洋楽のカバー曲では、数名の歌手が競うように出し、
本命盤だ何だのと、ジャケットに印刷されていたのを思い出す。

江部の解説欄には、「アダルト・ポップスの代表的アーティスト、
ボズ・スキャッグスのビックヒットです。」と書かれ、この曲集は、
奥付に発行年月日はないが、初版は81年頃と思われるから、
その当時は、まだAORの呼称が、一般的ではなかった模様。

「アダルト・オリエンテッド・ロック」、大人向けロックと訳すのか、
AORという言葉は、雑誌のレコード評にも、次第に使われ出し、
「AORって何なんだ」と批判的に言うと、音楽好きの友人でも、
「アレクサンダー・ラグタイム・バンドだろうが」と、ARBと勘違い。

AORの大御所、ボビー・コールドウェルがデビューした時から、
そんな言い方をしていたのかと思い、レコードの解説を出すと、
しっかりAORと書いてあるが、デビューLP紹介したFM番組や、
初来日のライブ放送の際、DJから、AORの単語が出たろうか。

ちなみに、ボビーの2枚目の解説には、AORの文字はないし、
この手の音楽を編曲や演奏で支えた、デヴィッド・フォスターと、
ジェイ・グレイドンのバンド、「エアプレイ」の解説にも出てなくて、
一般的ならば、ジャケ帯のコピーに、バンバン使ったように思う。

ちなみに、自分は、ボビー・コールドウェルは運が良かった人で、
ちょうど、ボズ・スキャッグスの新作が出ない、約3年間のうちに、
アルバムデビューし、2作目までヒット、ボズが、TOTOを従えて、
「ミドルマン」の名盤を出す隙をつき、地位を不動にできたかと。

そう皮肉を言いつつ、当時エアチェックしても、すぐにLPを買い、
1・2枚目ともに捨て曲なしの名盤で、特にデビュー作は全曲が、
シングルカットして良いほどの名曲だらけ、特にこの歳になると、
80年前後に聴いた曲は、違った輝きを持ち、愛聴盤以上となる。

ボズ・スキャッグスとなると、「二人だけ」より「ハード・タイムス」が、
印象的で、それも本人でなく、夕方のTV番組「ぎんざNOW」での、
木曜の洋楽コーナーで、最新ヒット曲のPVとカバー演奏があり、
この曲を、日本のバンドが何週も生演奏していて、格好良かった。

洋楽ヒット曲でも、ギターソロがある方が好きで、エンディングで、
弾きまくっている曲などあると、それで夢中になる性格だったから、
「トワイライト・ハイウェイ」がCMで流れ出し、サンタナのギターが、
クッ・クゥーンと聴こえたときは、本当、のけぞるくらいに感動した。

「ウィア・オール・アローン」でも、泣きのギターソロにすれば良いと、
思っていたが、たまたま見ていたテレビが、ボズの来日公演になり、
聴き流していたら、この曲で泣きのギター、びっくりして画面を見て、
マイケル・ランドゥがバックで来て、ソロを弾いていたのには驚いた。

似たようなことが、アニメ映画「千年女王」の特集番組の際もあり、
主題歌を歌う前にバンド紹介があると、ペイジズがコーラスにいる、
途中のギターソロも格好良くて、これは、ランドゥではないだろうが、
当時からビデオデッキを持っていれば、という悔しい経験は数多い。

今は、ジャズからロックから、ギター中心に聴くことは少なくなって、
ギターソロ云々には関係なく、名曲は名曲だよと、ボズのこの曲も、
好きだから、原曲のアレンジに似せた、江部のギター編曲も好きで、
それでも、ギターで弾くところは、やはりギターにこだわっているか。

原曲のテンポは、1拍が60で始まり、後半盛り上がると68程度で、
ソロギターには早すぎる気がして、50にしたら、かなり間の抜けて、
iTunesで、江部賢一本人の演奏を試聴したら、何とテンポは68と、
ほぼ原曲どおりで、原曲を大切に編曲し演奏もする姿勢が伺えた。

今の自分の指弾きのレベルでは、さすがに指がついていかないし、
消音や開放弦との音量の調節も不可能で、遅いままで再録すると、
左指が押弦する際の雑音、右爪の表面が別の弦に当たる雑音が、
すごく目立ち、ある程度、勢いで弾ききるほうがましと、やや早目に。

AORというか、洋楽ポップス史上、燦然と輝く名曲中の名曲である、
「ウィア・オール・アローン」を、愛用の江部賢一のギター編曲ですが、
音色の汚さは、エレガットのせいで、雑音やミスは、風邪のせいだと、
言い訳しつつ、やはり指弾きは練習が欠かせないと、反省してます。




スポンサーサイト





管理者にだけ表示を許可する


まいどです
ご無理なさっちゃあいけません!
そんなときはなにしろ眠るのが肝要、
ギター弾いてる場合じゃありませんよ!。
また良くなってから、ビートルズをじっくり聴かせてください。

渋谷河合は私も20代のはじめ頃、随分お世話になりましたよ!
上階にホールとスタジオがあって、会社とタイアップで
オーディションなんてのを、あそこで定期的にやってて、
あたしはその生バンド…やらされてましたよ。
ギターでもアンプでも、ショップステッカーを貼った
ステージ写真を提出すれば、なんでも貰えるって訊いて、
RolandのJC…を、のこのこ貰い受けにいったら、
ショップブランドの「テスコ」以外は駄目だって!。
結局、低調にご辞退申し上げましたけどね。

で、ギター演奏お疲れさまでした。
この曲は私は…はい!寝てください!
pipco1980 | URL | 2016/02/27/Sat 23:58 [編集]
Re: まいどです
いつも、コメントありがとうございます。



> ご無理なさっちゃあいけません!
そんなときはなにしろ眠るのが肝要、
ギター弾いてる場合じゃありませんよ!。
また良くなってから、ビートルズをじっくり聴かせてください。


お気づかいありがとうございます。
今週もおとなしくして、様子をみながら、更新を考えます。



> 渋谷河合は私も20代のはじめ頃、随分お世話になりましたよ!
上階にホールとスタジオがあって、会社とタイアップで
オーディションなんてのを、あそこで定期的にやってて、
あたしはその生バンド…やらされてましたよ。
ギターでもアンプでも、ショップステッカーを貼った
ステージ写真を提出すれば、なんでも貰えるって訊いて、
RolandのJC…を、のこのこ貰い受けにいったら、
ショップブランドの「テスコ」以外は駄目だって!。
結局、低調にご辞退申し上げましたけどね。



下の練習スタジオには、プロの方々もかなり来られて、
ケーシー・ランキンとか、スターダスト・レビューは、
何度も見かけましたが、ホールでオーディションとは、
ちょっと驚きで、あそこは発表会用と思っていました。

ジャズコーラスとテスコ製品では、あまりに大違いで、
あのアンプはクリーンサウンドも良いし、コーラスも、
エフェクターとは比べ物にならないほど、良い音です。



> で、ギター演奏お疲れさまでした。
この曲は私は…はい!寝てください!


いろいろお詳しいでしょうから、また別の機会にお聞かせください。
ギターマジシャン | URL | 2016/02/28/Sun 08:26 [編集]
こんばんは
ギターマジシャンさん

風邪が流行っているようで、無理をしないのがいちばんです。
若い頃のようにはいきませんから。

AORは私もミーハーなものでよく聞いておりました。
特に“ランディ・バン・ウォーマー”なんぞを。

エレアコじつにいいですねぇ。
じっと聞き入ってしまいました。

最高でした!
マサジョン | URL | 2016/03/02/Wed 20:12 [編集]
Re: こんばんは
いつもコメントありがとうございます。



> ギターマジシャンさん
風邪が流行っているようで、無理をしないのがいちばんです。
若い頃のようにはいきませんから。



実際に、昔のように、厚着をして布団にくるまって、
汗をかけば一晩で治ると思ったら、大間違いでした。




> AORは私もミーハーなものでよく聞いておりました。
特に“ランディ・バン・ウォーマー”なんぞを。


ランディって誰だろうと思い、先ほど検索してみたら、
アメリカンモーニングを歌った人のようで、この曲は、
コーヒーだかパンのCMで流れ、好きだった曲ですが、
ブレッド、デビッドゲイツあたりと思っていました。



> エレアコじつにいいですねぇ。
じっと聞き入ってしまいました。
最高でした!



たまには、ソロギター演奏も良いかな、と思いつつ、
ピック弾きのエレキとは、勝手が違い、ミスも多く、
それでも、誉めていただくと、練習意欲が湧きます。

ギターマジシャン | URL | 2016/03/02/Wed 21:07 [編集]
`80年代
ギターマジシャンさん、今晩は。

B.コールドウェル、D.フォスター&J.グレイドンのエアプレイ、そしてボズ、挙句ペイジズまで、80年代の美響アーティスト名のピックアップに、コメント読ませていただきながら、なんだか懐かしく&嬉しくなってしまいました!

私事ですが、‘80~81年は米国勤務でSFO在住しており、米国内出張では機内ヘッドフォン、社宅ではFM放送にて彼等を頻度多く聴いていました。
当時の他アーティスト挙げれば、クリストファー・クロス、ホール&オーツ、ブロンディ等々、媒体から常時流れていましたが、残念な特記事項としてB.マーレイとB.エヴァンスが亡くなった事、想い出します。

演奏については、セーハ時の指板引きずる雑音が入らなくなり、デジタルカルチャー進捗状況垣間見る次第。また爪の先まで意識が行き届いたアルアイレ奏法は、アンダンテなテンポ安定しミスタッチもなくGOODでした!
take10n | URL | 2016/03/12/Sat 23:16 [編集]
Re: `80年代
いつも、コメントありがとうございます。



> ギターマジシャンさん、今晩は。
B.コールドウェル、D.フォスター&J.グレイドンのエアプレイ、そしてボズ、挙句ペイジズまで、80年代の美響アーティスト名のピックアップに、コメント読ませていただきながら、なんだか懐かしく&嬉しくなってしまいました!



70年代、80年代は、本当に素晴らしいミュージシャンがたくさんいて、
懐かしく曲を聴いたり、語ったりすることが、自分でもすごく楽しいです。



> 私事ですが、‘80~81年は米国勤務でSFO在住しており、米国内出張では機内ヘッドフォン、社宅ではFM放送にて彼等を頻度多く聴いていました。
当時の他アーティスト挙げれば、クリストファー・クロス、ホール&オーツ、ブロンディ等々、媒体から常時流れていましたが、残念な特記事項としてB.マーレイとB.エヴァンスが亡くなった事、想い出します。



ベストヒットUSAを本場でお聴きになっていたわけで、今と違って、
まだまだ日本では情報の遅れがあったから、すごくうらやましいです。



> 演奏については、セーハ時の指板引きずる雑音が入らなくなり、デジタルカルチャー進捗状況垣間見る次第。また爪の先まで意識が行き届いたアルアイレ奏法は、アンダンテなテンポ安定しミスタッチもなくGOODでした!



セーハの移動については、音が切れるのを承知で、指を離して、
こする音を少なくしていますが、ストレッチした指が動いては、
雑音が出たり、右手の爪が当たったりと、課題がたくさんです。

ギターマジシャン | URL | 2016/03/12/Sat 23:35 [編集]
江部さんは素晴らしい
故人となられた江部さんを崇拝しております。この本お持ちなんですね。アマゾンなどで万単位で中古で出てますが、さすがに手が出ません。
弾きたい曲ですけど、今の私じゃむりですねえ。
黒板六郎 | URL | 2016/04/10/Sun 12:13 [編集]
Re: 江部さんは素晴らしい
いつも、コメントありがとうございます。



> 故人となられた江部さんを崇拝しております。この本お持ちなんですね。アマゾンなどで万単位で中古で出てますが、さすがに手が出ません。
弾きたい曲ですけど、今の私じゃむりですねえ。


このブログで、江部さんの編曲を取り上げるようになった頃は、
まだ健在で、ご本人のブログで、コンサートの告知をされたり、
新たな編曲も発表されていたのに、突然の訃報には驚きました。

「華麗なるギターソロアルバム」は何度か版を重ねたようですが、
今は絶版となり、ネットでも高額のようですが、いくつかの曲は、
ヤマハのソロギター曲集、ムックの現行本に、掲載されています。
ギターマジシャン | URL | 2016/04/10/Sun 17:49 [編集]



トラックバック
TB*URL





Copyright © 僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ. all rights reserved.