僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ
青春時代を渋谷で過ごした中年サラリーマンです。 昔のことを思い出そうとしたブログですが、最近はギター演奏が主体です。 旧タイトル「僕らの過ごした渋谷」
「ホワイトアルバム」は、インドまで出かけ瞑想修行をした際に、
作った曲が主体になっているそうで、そのせいか弾き語りも多く、
レコーディング前、ジョージの家に集まって作ったデモテープも、
弾き語りに近いものが多く、そこから編曲し、完成させていった。
インドでの作曲というと、ポールが作り、今もライブの定番曲の、
「ブラックバード」は、ギターの1弦が切れてしまったまま弾いて、
左手のポジション移動が変則的になったと、半ば都市伝説だが、
インドでは、ギター弦が手に入らないとか、そんなことあるのか。
仮に売っていなくても、ジョンやジョージが替えの弦の1本や2本、
持っていたろうし、2人のギターを借りて弾くこともできたはずで、
さらに言えば、同行した、ビーチ・ボーイズのマイク・ラヴだったり、
フォークギタリストのドノヴァンも、ギターや弦は持っていたろうに。
そのドノヴァンから、ジョンはスリーフィンガー奏法を教えてもらい、
「ホワイトアルバム」では、覚えたばかりの奏法を、得意になって、
披露したがったように、ギターの弾き語りの「ジュリア」だけでなく、
「ディア・プルーデンス」でも、エレキで、スリーフィンガーを弾いた。
組曲風メドレーのような、「ハッピネス・イズ・ア・ウォーム・ガン」も、
最初は、スリーフィンガー奏法で、弾き語りのように始まっていき、
そこへ、ドラムやベースが加わり、さらに、変拍子のメロディだとか、
コーラスのパートが出たり、かなり目まぐるしく、変化していく編曲。
ちょっと変わったタイトルは、マーティンが読んでいた銃の雑誌から、
拝借したそうで、その言葉自体も、スヌーピーの漫画が由来とされ、
「幸せは、あったかい子犬」だそうで、自分が小学生の頃に買った、
スヌーピーの「幸せは○○である」の絵本には、載っていなかった。
ジョンは、パクリとまではいかないが、曲作りに引用することが多く、
「ミスター・カイト」は、タイトルどころか、歌詞の大半も、サーカスの、
古いポスターから取っているし、「ルーシー・イン・ザ・スカイ~」でも、
息子のジュリアンが書いた絵のタイトルを、そのまま使ったそうだ。
マーティンの雑誌の詳細は不明だが、何だかよくわからない歌詞も、
その雑誌の記事から、けっこう引用しているんじゃと、思ってしまうし、
「Mother superior~」の部分は、ビートルズが設立したばかりの、
アップルの広報担当の、ディレク・テイラーの案だとも言われている。
スリーフィンガー奏法の部分は、教則本の模範演奏にしたいくらい、
丁寧で正確な演奏だが、続く部分は、ジョンの曲作りに特有である、
フレーズ優先の変拍子となり、メロディや歌詞の伸ばし具合に応じ、
1拍多くしたり、少なくしたのではと思えて、9拍子や12拍子になる。
さらに、9拍子と10拍子を、交互に繰り返したり、ドラムは4拍子で、
ギターとベースは3拍子という部分もあって、3と4の最小公倍数の、
12拍目で、つじつまがあうという、いわばポリリズムのパートもあり、
かなりリズムで遊んでいるが、合わせるベース、ドラムは大変だろう。
リズムの細かい部分を合わせるよう、何度も入念に打ち合わせたと、
スタッフの証言があって、おそらくは、ポールがかなり真剣になって、
リンゴと変拍子を合わせて、ジョージもカッティングを乗せただろうが、
作曲した当のジョンは、けっこうアバウトに、コードを弾いた気がする。
中山康樹は、「これがビートルズだ」の解説で、「曲をこねくりまわし、
あげくに自分の声までこねくりまわし、残ったものといえばこれだ。」
とばかり、厳しく批評しているが、自分は、この曲のジョンの歌声は、
すごくストレートで、ラップもどき、語るような部分も気に入っている。
「ペパーズ」や「マジカル・ミステリー・ツアー」の、テープ操作だとか、
オーケストラ、ホーンセクションのダビングを重ねた、音作りに比べ、
「ホワイトアルバム」は、全体にシンプル、まず、4人の演奏ありきで、
バンドサウンドが復活し、ライブでの再現も可能な曲が多いと感じる。
実際には、何度もやり直していたり、ポールは、楽器の大半を演奏し、
ダビングを繰り返し、1人で完成させた曲もあったり、4人全員が揃い、
演奏した曲ばかりではないが、前2作ほどのスタジオ作業はないから、
この頃に、TV出演くらいしてくれても良かったのではと、残念に思う。
ジョンの歌声も、ダブルトラックや、レスリースピーカーの加工も少なく、
歌い方こそは、甲高い声をあげたり、トッポ・ジージョのようになったり、
ちょっとくどい部分もあるが、これはこれで、ジョンの歌い方だよなあと、
すごく自分は好きなので、あんな言い方までされる筋合いはないのに。
この曲は、ピアノやオルガン、タンバリンを、後でダビングしているが、
YouTubeのリマスターで確認しても、ピアノの音は自分には聴こえず、
ただ、自分のギターだけで弾いた音は、どうも原曲と響きが違うので、
途中から、ギターと同じ和音を、ギターシンセのピアノの音で入れた。
68年発売の2枚組大作、「ホワイトアルバム」から、ジョンの作った曲、
「ハッピネス・イズ・ア・ウォーム・ガン」は、変拍子などのリズムに凝り、
次々と曲調が変わりながら、ジョンの歌は、わりと素直な地声なので、
なりきりジョンと本物のギャップがありすぎ、ちょっと落ち込む出来です。
作った曲が主体になっているそうで、そのせいか弾き語りも多く、
レコーディング前、ジョージの家に集まって作ったデモテープも、
弾き語りに近いものが多く、そこから編曲し、完成させていった。
インドでの作曲というと、ポールが作り、今もライブの定番曲の、
「ブラックバード」は、ギターの1弦が切れてしまったまま弾いて、
左手のポジション移動が変則的になったと、半ば都市伝説だが、
インドでは、ギター弦が手に入らないとか、そんなことあるのか。
仮に売っていなくても、ジョンやジョージが替えの弦の1本や2本、
持っていたろうし、2人のギターを借りて弾くこともできたはずで、
さらに言えば、同行した、ビーチ・ボーイズのマイク・ラヴだったり、
フォークギタリストのドノヴァンも、ギターや弦は持っていたろうに。
そのドノヴァンから、ジョンはスリーフィンガー奏法を教えてもらい、
「ホワイトアルバム」では、覚えたばかりの奏法を、得意になって、
披露したがったように、ギターの弾き語りの「ジュリア」だけでなく、
「ディア・プルーデンス」でも、エレキで、スリーフィンガーを弾いた。
組曲風メドレーのような、「ハッピネス・イズ・ア・ウォーム・ガン」も、
最初は、スリーフィンガー奏法で、弾き語りのように始まっていき、
そこへ、ドラムやベースが加わり、さらに、変拍子のメロディだとか、
コーラスのパートが出たり、かなり目まぐるしく、変化していく編曲。
ちょっと変わったタイトルは、マーティンが読んでいた銃の雑誌から、
拝借したそうで、その言葉自体も、スヌーピーの漫画が由来とされ、
「幸せは、あったかい子犬」だそうで、自分が小学生の頃に買った、
スヌーピーの「幸せは○○である」の絵本には、載っていなかった。
ジョンは、パクリとまではいかないが、曲作りに引用することが多く、
「ミスター・カイト」は、タイトルどころか、歌詞の大半も、サーカスの、
古いポスターから取っているし、「ルーシー・イン・ザ・スカイ~」でも、
息子のジュリアンが書いた絵のタイトルを、そのまま使ったそうだ。
マーティンの雑誌の詳細は不明だが、何だかよくわからない歌詞も、
その雑誌の記事から、けっこう引用しているんじゃと、思ってしまうし、
「Mother superior~」の部分は、ビートルズが設立したばかりの、
アップルの広報担当の、ディレク・テイラーの案だとも言われている。
スリーフィンガー奏法の部分は、教則本の模範演奏にしたいくらい、
丁寧で正確な演奏だが、続く部分は、ジョンの曲作りに特有である、
フレーズ優先の変拍子となり、メロディや歌詞の伸ばし具合に応じ、
1拍多くしたり、少なくしたのではと思えて、9拍子や12拍子になる。
さらに、9拍子と10拍子を、交互に繰り返したり、ドラムは4拍子で、
ギターとベースは3拍子という部分もあって、3と4の最小公倍数の、
12拍目で、つじつまがあうという、いわばポリリズムのパートもあり、
かなりリズムで遊んでいるが、合わせるベース、ドラムは大変だろう。
リズムの細かい部分を合わせるよう、何度も入念に打ち合わせたと、
スタッフの証言があって、おそらくは、ポールがかなり真剣になって、
リンゴと変拍子を合わせて、ジョージもカッティングを乗せただろうが、
作曲した当のジョンは、けっこうアバウトに、コードを弾いた気がする。
中山康樹は、「これがビートルズだ」の解説で、「曲をこねくりまわし、
あげくに自分の声までこねくりまわし、残ったものといえばこれだ。」
とばかり、厳しく批評しているが、自分は、この曲のジョンの歌声は、
すごくストレートで、ラップもどき、語るような部分も気に入っている。
「ペパーズ」や「マジカル・ミステリー・ツアー」の、テープ操作だとか、
オーケストラ、ホーンセクションのダビングを重ねた、音作りに比べ、
「ホワイトアルバム」は、全体にシンプル、まず、4人の演奏ありきで、
バンドサウンドが復活し、ライブでの再現も可能な曲が多いと感じる。
実際には、何度もやり直していたり、ポールは、楽器の大半を演奏し、
ダビングを繰り返し、1人で完成させた曲もあったり、4人全員が揃い、
演奏した曲ばかりではないが、前2作ほどのスタジオ作業はないから、
この頃に、TV出演くらいしてくれても良かったのではと、残念に思う。
ジョンの歌声も、ダブルトラックや、レスリースピーカーの加工も少なく、
歌い方こそは、甲高い声をあげたり、トッポ・ジージョのようになったり、
ちょっとくどい部分もあるが、これはこれで、ジョンの歌い方だよなあと、
すごく自分は好きなので、あんな言い方までされる筋合いはないのに。
この曲は、ピアノやオルガン、タンバリンを、後でダビングしているが、
YouTubeのリマスターで確認しても、ピアノの音は自分には聴こえず、
ただ、自分のギターだけで弾いた音は、どうも原曲と響きが違うので、
途中から、ギターと同じ和音を、ギターシンセのピアノの音で入れた。
68年発売の2枚組大作、「ホワイトアルバム」から、ジョンの作った曲、
「ハッピネス・イズ・ア・ウォーム・ガン」は、変拍子などのリズムに凝り、
次々と曲調が変わりながら、ジョンの歌は、わりと素直な地声なので、
なりきりジョンと本物のギャップがありすぎ、ちょっと落ち込む出来です。
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![]() 私も昔ね,これMTRで随分挑戦したんだけど、
自分の場合は完コピではなく、テキトーにアレンジしてたから、 シタールのドローンとかウォルラス・ストリングス(!)で 何となくそれっぽい雰囲気作りをしてみたものの、 やっぱり最期はシャウトしないとどうにもならなくて、 これが超難関で、ただただ怒鳴り散らしてるみたいで、 それに比べりゃあ優秀ですよ(笑!。パペットっぽい コーラスも最高キマってますしね!。 バランスのとれた良い出来だと思います!。 pipco1980 | URL | 2015/10/24/Sat 22:25 [編集]
![]() いつも、コメントありがとうございます。
> 私も昔ね,これMTRで随分挑戦したんだけど、 自分の場合は完コピではなく、テキトーにアレンジしてたから、 シタールのドローンとかウォルラス・ストリングス(!)で 何となくそれっぽい雰囲気作りをしてみたものの、 やっぱり最期はシャウトしないとどうにもならなくて、 これが超難関で、ただただ怒鳴り散らしてるみたいで、 それに比べりゃあ優秀ですよ(笑!。パペットっぽい コーラスも最高キマってますしね!。 バランスのとれた良い出来だと思います!。 シタールのドローンにウォルラス・ストリングスとは、 ビートルズがセルフカバーするみたいで、面白いです。 結局、ジョンの曲のカバーは、シャウトの出来が左右し、 昔から歌声に憧れて真似しながら、かなわないままです。 パペットコーラスという表現は、まさに言い当てていて、 セサミストリートとかで聴ける歌声に、そっくりですね。 ギターマジシャン | URL | 2015/10/25/Sun 00:01 [編集]
![]() ギターマジシャンさん こんばんは。
ホワイトアルバムの楽曲はシンプルになったものの 音が幾重にも重ねられて厚みがあるように感じます。 私には難曲ですが,いつもながらギターマジシャンさんの 演奏は完璧で驚きです。 マサジョン | URL | 2015/10/25/Sun 03:29 [編集]
![]() いつも、コメントありがとうございます。
> ギターマジシャンさん こんばんは。 ホワイトアルバムの楽曲はシンプルになったものの 音が幾重にも重ねられて厚みがあるように感じます。 おっしゃるとおり、弾き語りにしても、バンド演奏にしても、 ギターを重ね、ピアノ、パーカッション類をダビングしたり、 凝った作り方をしていて、音の厚み、広がりがすごいですね。 > 私には難曲ですが,いつもながらギターマジシャンさんの 演奏は完璧で驚きです。 完璧には程遠いですが、原曲の雰囲気に近づけるようにと、 ギターを何度もやり直したり、ダビングを重ねてみたりと、 ビートルズ本人と同じような、スタジオ作業をやっています。 ギターマジシャン | URL | 2015/10/25/Sun 07:26 [編集]
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