僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ
青春時代を渋谷で過ごした中年サラリーマンです。 昔のことを思い出そうとしたブログですが、最近はギター演奏が主体です。          旧タイトル「僕らの過ごした渋谷」
ボブ・ディランの影響が大と言われている「アイム・ア・ルーザー」
初期ビートルズの特徴の1つに、ジョンの吹くハーモニカがあり、
映画「ビートルズがやって来る」で、列車内での「恋する二人」や、
エンディングのコンサートの場面が、目に焼きついているから、
実際の曲数以上に、ハーモニカが大活躍したような印象がある。

最初に買ったビートルズのLP、日本編集のデビューアルバムも、
デビューシングル「ラブ・ミー・ドゥ」に、「プリーズ・プリーズ・ミー」、
「フロム・ミー・トゥ・ユー」と、「リトル・チャイルド」と、ハーモニカが、
目立つ曲が入っていて、初期はハーモニカだらけだと錯覚しそう。

当然、自分もハーモニカを手にするわけで、小学校の音楽で習う、
ドレミだけのハーモニカで練習するが、♯や♭の音が出ないから、
ジョンが使ったのは、どのメーカーの、どの機種だったのだろうと、
当時のバイブルだった「ビートルズ事典」や雑誌で、調べたりする。

ドイツ・ホーナー社のマリンバンドと、クロマチック・ハーモニカだと、
事典には書いてあって、マリンバンドは、ブルースハープの一種で、
それぞれのキーに合わせて、和音を鳴らせる配列で、それだけに、
曲によって、いくつも使い分けることになり、1個では用をなさない。

12音そろえる必要はないとしても、どの曲で、どのキーを使ったか、
一般的なキーのC・F・D・G・E・Aくらい、買わないといけないのか、
そんなのは無理だし、一番演奏したい「恋する二人」で使ったのは、
クロマチックらしくて、ホーナーのは高いから、トンボ製品を買った。

レバーを押すと、半音階が出るので、ドレミファから練習を始めて、
どこで息を吸うか、吐くか、レバーを押すのかと、けっこう難しいが、
何となく、「恋する二人」のイントロっぽくなると、気分は列車の中や、
ラストのステージで、ジョンのつもりで、ハーモニカを両手に抱えた。

一昨年から、中学時代以来となる、ビートルズのカバーを再開して、
ハーモニカはないかと、押入れやダンボール箱を探すが、どうやら、
処分してしまったようで、小学校のハーモニカやオカリナはあるのに、
何でまたと、悔やまれるが、楽譜や音楽雑誌同様、魔がさしたのか。

ギターシンセに、ハーモニカの音色もあったので、代用していたが、
今回、「アイム・ア・ルーザー」を演奏すると、和音でブカブカ鳴らし、
ハンドビブラートとか、音程を下げる吹き方のニュアンスが出せず、
他の楽器と同様、生音とシンセで似せる音が、あまりに違いすぎる。

今では、国産のクロマチックハーモニカでも、1万円以上するようで、
ブルースハープを、何個も買うお金もないし、普通の安いものでもと、
Amazonでベストセラー1位、教則CDも付いて2800円と、お得な、
トンボのメジャーボーイを買い、いざ届くと、これがブルースハープ。

どうして、ちゃんと調べて、買うことにしなかったのか、中学時代なら、
何度もカタログを見たり、楽器屋へ出かけ、あれこれ検討したのに、
ネットで安直に注文できるから、評価の☆印と値段だけで決めがち、
きちんとレビューも読まず、1人で早合点していると、反省した次第。

ただし、運の良いことに、このハーモニカは、標準のCキーなのだが、
ジョンが「アイム・ア・ルーザー」で使ったのも、同じキーだったようで、
ブルースハープでは、曲のキーの、4度上のキーのものを使うそうで、
Gキーのこの曲では、Cのハープで良いそうで、演奏には適していた。

「アイム・ア・ルーザー」は、4枚目のLP「フォーセール」の収録だが、
この曲を最後に、ハーモニカが活躍するような曲は、ほとんどなくて、
ポールが書いた「ロッキー・ラクーン」、「オール・トゥゲザー・ナウ」で、
効果音的に使われたくらいで、あまりに早い段階で、やめてしまった。

この曲のライブ映像では、ハーモニカを肩掛けホルダーにしていて、
アコギを弾きながら、吹いている姿は、まるでフォーク歌手のようで、
明らかに、ボブ・ディランを意識した感じ、嬉々として演奏する姿など、
「僕のディラン時代」とジョンが呼んだのも、うなずけると思ってしまう。

それで、この曲は、ディランの影響下にあると言われて、川瀬泰雄は
「真実のビートルズサウンド」で、「ディランの歌詞を知って、内省的・
個人的なものに変化した」と述べるが、「ゼアズ・ア・プレイス」という、
デビューLPの曲で、すでにジョンは、心の中の理想郷に触れていた。

中山康樹は、「歌い方やフレージングの、ヒントのようなものでは」と、
推測するが、いわゆるディラン節、かつて「ウイアー・ザ・ワールド」で、
ディラン本人が普通に歌ったら、ディランらしくない、音を外すように、
指示されたという、ちょっと棒読みがかった歌い方も、ジョンはしない。

ちなみに、自分が中学時代、この曲でなく、「悲しみをぶっとばせ」が、
弾き語りに近いスタイルと、内省的歌詞が、ディランの影響と言われ、
漠然と鵜呑みにしたが、今聴きかえすと、それも、どうかなという感じ、
ジョンの「ディラン時代」という言葉が、一人歩きしてしまった気もする。

「アイム・ア・ルーザー」は、ポールが上のハーモニーをつけていて、
ジョージも得意なチェットアトキンス奏法で、間奏を決めているから、
アコギにハーモニカのディラン風フォークが、ビートルズらしくなって、
このあたり、ポールとジョージの存在も大きかったのが、うがかえる。

ジョージが、得意のチェット・アトキンス奏法を、一番弾いていたのは、
この時期、「フォーセール」の頃で、アルバム全体が、カントリー調や、
フォーク調と、ぴったりの曲が多く、ちょうど出番もあったというところ、
すごく活き活きとして、ノリノリで、ジョージには、この路線が良い気も。

ジョンが、「僕のディラン時代」と呼び、ハーモニカもブルース風から、
フォーク風、ディラン風の吹き方となった、「アイム・ア・ルーザー」は、
久々に吹いたハーモニカが冷や汗もので、急に低音になるメロディも、
音程がままならず、それでも、懲りずに、なりきりジョンで歌っています。



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シンディング
ギターマジシャンさん こんばんは。

ジョンらしい曲ですね。
アメリカ用のテレビ番組“シンディング”で発売前に
この曲を演奏したと記憶しています。
ほんとに、ディランそっくりの雰囲気でしたね。

ギターマジシャンさんは全曲制覇の勢いで凄いです。
Cのハーモニカが文句無くかっこいいです。
ばっちりですね。
マサジョン | URL | 2015/10/03/Sat 18:41 [編集]
Re: シンディング
いつも、コメントありがとうございます。


> ギターマジシャンさん こんばんは。
ジョンらしい曲ですね。
アメリカ用のテレビ番組“シンディング”で発売前に
この曲を演奏したと記憶しています。
ほんとに、ディランそっくりの雰囲気でしたね。



先日、YouTubeで見つけた映像が、その「シンディング」だったようで、
ポールが歌詞を忘れてしまい、ジョンが笑いながら歌ったように見えますし、
ジョンは、アコギにハモニカホルダーという、フォーク歌手の王道ですね。




> ギターマジシャンさんは全曲制覇の勢いで凄いです。
Cのハーモニカが文句無くかっこいいです。
ばっちりですね。


全曲制覇は夢のまた夢ですが、今回ハーモニカは、怪我の功名でした。
ギターマジシャン | URL | 2015/10/03/Sat 20:28 [編集]
毎度です
ハーモニカ、とっても良かったですよ!

この曲も私の中では。ジョンのというよりも、
大げさではなくビートルズ10指に入る名曲だと思っています。
負け犬→眠い→疲れた...と続く自虐組曲!

アコギがとっても爽やかでいい感じですね。
エレキはリッケンですか?本来はあんまり抜けの良い
個体ではないはずですけど、64〜65年くらいの
明るい感じの音の響き方がとても心地よいです。
コンプのせいかな??

pipco1980 | URL | 2015/10/04/Sun 01:08 [編集]
Re: 毎度です
いつも、コメントありがとうございます。



> ハーモニカ、とっても良かったですよ!


ビブラートなどは、初心者レベルにも達していませんが、
ギターシンセを使うより、本物の音が出せたと思います。



> この曲も私の中では。ジョンのというよりも、
大げさではなくビートルズ10指に入る名曲だと思っています。
負け犬→眠い→疲れた...と続く自虐組曲!


「アイム・ア・ルーザー」「アイム・オンリー・スリーピング」から、
「アイム・ソー・タイヤード」と、おのれの心境を吐露した歌詞は、
おっしゃるとおり、内省的というより、自虐的で、本当、組曲ですね。



> アコギがとっても爽やかでいい感じですね。
エレキはリッケンですか?本来はあんまり抜けの良い
個体ではないはずですけど、64〜65年くらいの
明るい感じの音の響き方がとても心地よいです。
コンプのせいかな??


アコギは、フラマス12弦という説もあるので、コーラスを通しました。
エレキは、おっしゃるとおり、リッケンにコンプ、イコライザーを通し、
持っていないグレッチの音色に近づけるように、少しいじっています。
ギターマジシャン | URL | 2015/10/04/Sun 06:08 [編集]



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