僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ
青春時代を渋谷で過ごした中年サラリーマンです。 昔のことを思い出そうとしたブログですが、最近はギター演奏が主体です。 旧タイトル「僕らの過ごした渋谷」
ビートルズのコピーバンドまでいかなくても、ビートルズに憧れて、
楽器を始めた者ならば、同じ楽器を手にしたいと思ったはずで、
ジョンのファンならば、リッケンバッカー325は、まず外せないし、
ポールならば、ヘフナーのバイオリンベースこそ、必須アイテム。
ジョンは、アコギのギブソン・J160Eに、後期に使うエピフォンの、
カジノ、ポールも後期のリッケンバッカー4001ベースがあれば、
それで満足できるだろうし、リンゴは、モデルチェンジこそあるも、
ほぼビートルズ時代を通じて使ったのは、ラディック・ドラムセット。
ジョージは、初期には、グレッチ、特にカントリージェントルマンと、
リッケンバッカーの12弦ギターを使うが、グレッチ・テネシアンや、
エピフォン・カジノに、ギブソン・J160E、後期は、レスポールに、
ストラトキャスター、テレキャスターと、かなりギターを持ち替えた。
中学時代、バイブルだった「ビートルズ事典」を片手に、写真集や、
雑誌のピンナップを食い入るように見ては、楽器屋に足を運んで、
あれが欲しい、これが欲しいと夢見たが、ビートルズ研究が進み、
最近のビートルズ本を読むと、あっと思うようなことも、かなりある。
ポールがジャズベースを使ったとか、武道館ではカジノで弾いた、
「ひとりぼっちのあいつ」が、ジョンもジョージもストラトで録音とか、
一番びっくりしたのは、「ヘルプ」で、映画では、ジョンがJ160Eを、
抱えていたのに、実際の録音では、アコギの12弦ギターという話。
同じ映画の中の、「悲しみをぶっとばせ」で弾いていたフラマス製、
12弦ギターを「ヘルプ」で使ったのも驚きなら、その12弦にしても、
「ビートルズ事典」で、ギルド製と書いてあり、ずっと信じていたから、
フラマスって何、どこのメーカーなんだと、二重の意味で混乱する。
12弦ギターというと、エレキの12弦、リッケンバッカー360/12は、
ジョージが「ビートルズがやって来る」の撮影直前に、手に入れると、
サントラ盤も、次の「フォーセール」でも、新しい玩具をもらったように、
12弦ばかり弾いたイメージがあったが、実際は、6曲と3曲程度に。
「フォーセール」の「ワーズ・オブ・ラヴ」は、イントロや間奏リードが、
12弦ギターの印象的な曲なのだが、今回、自分で演奏してみると、
3弦のオクターブの音が鳴っていないようで、基本はユニゾンの音、
12弦ギターではなくて、6弦ギターをダビングしているように思える。
自分は、グレコ製のコピーモデルで、リッケン12弦を持っているが、
リアマイクが取れたり、ジャックのノイズもひどく、弦を交換するのも、
面倒くさいから、この何年か、ビートルズの曲をアップしているのに、
12弦は使わないまま、6弦ギターを2回重ね、音をごまかしている。
12弦ギターは、1弦と2弦は同じ音程、3弦から6弦は通常の弦に、
オクターブ上の音程となる弦を加えているから、6弦で録音する際、
3~6弦は、12フレット上の演奏をダビングして、さらに1~2弦も、
ユニゾンで重ねることで、12弦ギターで弾いた音に近づけている。
そうして、「ワーズ・オブ・ラヴ」を弾いてみると、3弦以下で弾く音を、
オクターブ上で重ねると、本物の音と違っていて、リマスターだとか、
ステレオ盤を、YouTubeで何種類か聴いてみると、耳をすませても、
3弦のオクターブ上の音は鳴っていなくて、12弦でない可能性が。
日経「全曲バイブル」の執筆者の1人で、主にPC波形分析担当の、
米村幸雄も自身のブログで、あくまでも個人の見解と断ったうえで、
執筆チームは、12弦ギターだとするが、オクターブ音の形跡がなく、
6弦ギターと主張していて、自分も、その可能性が大きいと思える。
ただ、「弦が切れてて、という証言が出たら、一溜まりもないが。」と、
半ば冗談めいて書いていて、自分がビートルズのギターに憧れた、
中学時代に、あれこれ資料を調べた際に、12弦ギターによっては、
3弦がオクターブでなく、ユニゾンのモデルもあると、読んだ覚えが。
ユニゾンの弦と、オクターブの弦では、当然、太さが違っているから、
ヘッド側ナットの溝の幅も違うわけで、ユニゾン弦のタイプを買ったら、
細いオクターブ弦では合わないだろうと、中学生なりに考えていたが、
逆にユニゾン弦を張って、ジョージがこの曲を弾いたのもありえる話。
また、この曲にまつわる謎が、デビュー前から、カバーしていた曲で、
もともと、ジョンとジョージのハモリで、ライブ演奏もしていたそうだが、
録音では、ジョンとポールのハモリへと変更していて、CDの解説にも、
そう書いてあるところ、やはりジョージが歌っているんじゃないか説も。
「これがビートルズ」の中山康樹も、「おそらくは、いや絶対にジョンと、
ジョージによるものだ。」とし、「全曲バイブル」では、3人のコーラスで、
トラック2に、最初に3人で歌い、トラック4に、さらに3人でダビングと、
マルチトラック表に書いてあるが、2声のまま、3人で歌うのだろうか。
いつも頼りにする、YouTubeのビートルズ・ヴォーカル・ハーモニーは、
低音がジョン、高音がポールと、ハモを解説し、寄せられたコメントの、
「上がジョージではないか?」、「下はジョンとジョージなのでは?」に、
「いいえ、ジョンとポールです。」と、きっぱりと断言するほど自信あり。
ジョンとポールのハモリは一体化するが、ジョージはアクが強いのか、
すぐにジョージと分かることが多くて、「ユー・キャント・ドゥ・ザット」や、
「ヘルプ」とかで、ポールとジョージが、バックコーラスとつけている際、
ポールの声が聴き取れないくらい、ジョージの声が目立って聴こえる。
ところが、これもビートルズ・マジックなのか、3声でハモッった途端に、
低音と真ん中の、どちらがジョンで、どちらがジョージが分からなくて、
ポールも本当に高音なのかと、迷うことがあり、「全曲バイブル」での、
3人のハモリが正解だとしたら、ジョージかポールか不明なのも納得。
ただ、BBCライブで、この曲が演奏され、これは、完全にポールの声、
さらに、自分が演奏して感じたのは、歌のバックで聴けるアルペジオは、
けっこう難しくて、ジョージには悪いが、これを歌いながら、1曲を通して、
ノーミスで弾ききるのは、ジョージには無理、ギターに専念しただろうと。
ジョンが敬愛したバディ・ホリーの曲、「ワーズ・オブ・ラヴ」のカバーは、
それゆえ、原曲に忠実だったようで、キーも同じにしたから、メロディが、
珍しく低くて、いつものつらい高音がないのに、自分の音域が狭いから、
低すぎて出ない状態で、それでも、なりきりジョンで歌い、演奏しました。
楽器を始めた者ならば、同じ楽器を手にしたいと思ったはずで、
ジョンのファンならば、リッケンバッカー325は、まず外せないし、
ポールならば、ヘフナーのバイオリンベースこそ、必須アイテム。
ジョンは、アコギのギブソン・J160Eに、後期に使うエピフォンの、
カジノ、ポールも後期のリッケンバッカー4001ベースがあれば、
それで満足できるだろうし、リンゴは、モデルチェンジこそあるも、
ほぼビートルズ時代を通じて使ったのは、ラディック・ドラムセット。
ジョージは、初期には、グレッチ、特にカントリージェントルマンと、
リッケンバッカーの12弦ギターを使うが、グレッチ・テネシアンや、
エピフォン・カジノに、ギブソン・J160E、後期は、レスポールに、
ストラトキャスター、テレキャスターと、かなりギターを持ち替えた。
中学時代、バイブルだった「ビートルズ事典」を片手に、写真集や、
雑誌のピンナップを食い入るように見ては、楽器屋に足を運んで、
あれが欲しい、これが欲しいと夢見たが、ビートルズ研究が進み、
最近のビートルズ本を読むと、あっと思うようなことも、かなりある。
ポールがジャズベースを使ったとか、武道館ではカジノで弾いた、
「ひとりぼっちのあいつ」が、ジョンもジョージもストラトで録音とか、
一番びっくりしたのは、「ヘルプ」で、映画では、ジョンがJ160Eを、
抱えていたのに、実際の録音では、アコギの12弦ギターという話。
同じ映画の中の、「悲しみをぶっとばせ」で弾いていたフラマス製、
12弦ギターを「ヘルプ」で使ったのも驚きなら、その12弦にしても、
「ビートルズ事典」で、ギルド製と書いてあり、ずっと信じていたから、
フラマスって何、どこのメーカーなんだと、二重の意味で混乱する。
12弦ギターというと、エレキの12弦、リッケンバッカー360/12は、
ジョージが「ビートルズがやって来る」の撮影直前に、手に入れると、
サントラ盤も、次の「フォーセール」でも、新しい玩具をもらったように、
12弦ばかり弾いたイメージがあったが、実際は、6曲と3曲程度に。
「フォーセール」の「ワーズ・オブ・ラヴ」は、イントロや間奏リードが、
12弦ギターの印象的な曲なのだが、今回、自分で演奏してみると、
3弦のオクターブの音が鳴っていないようで、基本はユニゾンの音、
12弦ギターではなくて、6弦ギターをダビングしているように思える。
自分は、グレコ製のコピーモデルで、リッケン12弦を持っているが、
リアマイクが取れたり、ジャックのノイズもひどく、弦を交換するのも、
面倒くさいから、この何年か、ビートルズの曲をアップしているのに、
12弦は使わないまま、6弦ギターを2回重ね、音をごまかしている。
12弦ギターは、1弦と2弦は同じ音程、3弦から6弦は通常の弦に、
オクターブ上の音程となる弦を加えているから、6弦で録音する際、
3~6弦は、12フレット上の演奏をダビングして、さらに1~2弦も、
ユニゾンで重ねることで、12弦ギターで弾いた音に近づけている。
そうして、「ワーズ・オブ・ラヴ」を弾いてみると、3弦以下で弾く音を、
オクターブ上で重ねると、本物の音と違っていて、リマスターだとか、
ステレオ盤を、YouTubeで何種類か聴いてみると、耳をすませても、
3弦のオクターブ上の音は鳴っていなくて、12弦でない可能性が。
日経「全曲バイブル」の執筆者の1人で、主にPC波形分析担当の、
米村幸雄も自身のブログで、あくまでも個人の見解と断ったうえで、
執筆チームは、12弦ギターだとするが、オクターブ音の形跡がなく、
6弦ギターと主張していて、自分も、その可能性が大きいと思える。
ただ、「弦が切れてて、という証言が出たら、一溜まりもないが。」と、
半ば冗談めいて書いていて、自分がビートルズのギターに憧れた、
中学時代に、あれこれ資料を調べた際に、12弦ギターによっては、
3弦がオクターブでなく、ユニゾンのモデルもあると、読んだ覚えが。
ユニゾンの弦と、オクターブの弦では、当然、太さが違っているから、
ヘッド側ナットの溝の幅も違うわけで、ユニゾン弦のタイプを買ったら、
細いオクターブ弦では合わないだろうと、中学生なりに考えていたが、
逆にユニゾン弦を張って、ジョージがこの曲を弾いたのもありえる話。
また、この曲にまつわる謎が、デビュー前から、カバーしていた曲で、
もともと、ジョンとジョージのハモリで、ライブ演奏もしていたそうだが、
録音では、ジョンとポールのハモリへと変更していて、CDの解説にも、
そう書いてあるところ、やはりジョージが歌っているんじゃないか説も。
「これがビートルズ」の中山康樹も、「おそらくは、いや絶対にジョンと、
ジョージによるものだ。」とし、「全曲バイブル」では、3人のコーラスで、
トラック2に、最初に3人で歌い、トラック4に、さらに3人でダビングと、
マルチトラック表に書いてあるが、2声のまま、3人で歌うのだろうか。
いつも頼りにする、YouTubeのビートルズ・ヴォーカル・ハーモニーは、
低音がジョン、高音がポールと、ハモを解説し、寄せられたコメントの、
「上がジョージではないか?」、「下はジョンとジョージなのでは?」に、
「いいえ、ジョンとポールです。」と、きっぱりと断言するほど自信あり。
ジョンとポールのハモリは一体化するが、ジョージはアクが強いのか、
すぐにジョージと分かることが多くて、「ユー・キャント・ドゥ・ザット」や、
「ヘルプ」とかで、ポールとジョージが、バックコーラスとつけている際、
ポールの声が聴き取れないくらい、ジョージの声が目立って聴こえる。
ところが、これもビートルズ・マジックなのか、3声でハモッった途端に、
低音と真ん中の、どちらがジョンで、どちらがジョージが分からなくて、
ポールも本当に高音なのかと、迷うことがあり、「全曲バイブル」での、
3人のハモリが正解だとしたら、ジョージかポールか不明なのも納得。
ただ、BBCライブで、この曲が演奏され、これは、完全にポールの声、
さらに、自分が演奏して感じたのは、歌のバックで聴けるアルペジオは、
けっこう難しくて、ジョージには悪いが、これを歌いながら、1曲を通して、
ノーミスで弾ききるのは、ジョージには無理、ギターに専念しただろうと。
ジョンが敬愛したバディ・ホリーの曲、「ワーズ・オブ・ラヴ」のカバーは、
それゆえ、原曲に忠実だったようで、キーも同じにしたから、メロディが、
珍しく低くて、いつものつらい高音がないのに、自分の音域が狭いから、
低すぎて出ない状態で、それでも、なりきりジョンで歌い、演奏しました。
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![]() |
|
![]() ギターマジシャンさん こんばんは。
“ビートルズ・フォー・セール”シリーズ好調ですね。 このアルバムになると360/12も使用頻度が少なくなります。 “Eight Days”、“Every Little”、“What You're Doing”ぐらいのようです。 ギターもハモリもいいですね。 うらやましいかぎりです。 マサジョン | URL | 2015/09/26/Sat 18:13 [編集]
![]() いつも、コメントありがとうございます。
> ギターマジシャンさん こんばんは。 “ビートルズ・フォー・セール”シリーズ好調ですね。 このアルバムになると360/12も使用頻度が少なくなります。 “Eight Days”、“Every Little”、“What You're Doing”ぐらいのようです。 ギターもハモリもいいですね。 うらやましいかぎりです。 おっしゃるとおり、「フォーセール」は、12弦の出番が3曲くらいになり、 次作以降、「涙の乗車券」「恋をするなら」の1曲ずつで、終わりのような。 この曲は、イントロの12弦のような、キラキラしたサウンドが出せなくて、 無理やり3本重ねてみたり、メロディが低くても歌えないという有様でした。 ギターマジシャン | URL | 2015/09/26/Sat 19:12 [編集]
![]() リッケン12弦と言えば、ロジャーマッギン!
ジョンもジョージもバーズの大ファンだったってことで、 1965年のHELP!アルバムは見事に「マッギン大会!」 ですけど、その少し前のこのFor Saleあたりでは、 まだそうした傾向ではなくて、手探り状態って感じでしょうかね!?私は昔の渋谷の川っぷちにあったギター工房の「PACO」 ってところで、Wネックを作ってもらったことが あったんですけど、ギターマジシャンさんに同じくで、 段々弦を張るのもめんどくさくなって、ほっぽってたら 誰かが持ってっちゃったみたいで、未だ行方不明です。 ああ、ジョージの「SG」ってのも、ナカナカ格好 良かったですけど、音的にはどれに使ったのか、サッパリ 分かりませんね…Rainかな??。 pipco1980 | URL | 2015/09/29/Tue 19:17 [編集]
![]() いつも、コメントありがとうございます。
> リッケン12弦と言えば、ロジャーマッギン! ジョンもジョージもバーズの大ファンだったってことで、 1965年のHELP!アルバムは見事に「マッギン大会!」 ですけど、その少し前のこのFor Saleあたりでは、 まだそうした傾向ではなくて、手探り状態って感じでしょうかね!?私は昔の渋谷の川っぷちにあったギター工房の「PACO」 ってところで、Wネックを作ってもらったことが あったんですけど、ギターマジシャンさんに同じくで、 段々弦を張るのもめんどくさくなって、ほっぽってたら 誰かが持ってっちゃったみたいで、未だ行方不明です。 12弦ギターを使ったのは、「ビートルズがやって来る」のジョージが先ですが、 バーズ、ロジャー・マッギンが、見事に12弦ならではのサウンドを作り上げて、 逆輸入ではないですが、ジョージも影響され、「恋をするなら」は、もろですね。 「パコ」は、山手線、東横線のガードが入り組んだあたりのビルに、ひっそりあり、 高校生にとっては、宮下公園側にあるESPより、中に入りやすい雰囲気でしたが、 ストラトやレスポールのコピーモデルを比較する雑誌や、パーツを買うのが精一杯、 工房で特注のギターを頼むなんて、夢のまた夢で、行方不明とはもったいないです。 > ああ、ジョージの「SG」ってのも、ナカナカ格好 良かったですけど、音的にはどれに使ったのか、サッパリ 分かりませんね…Rainかな??。 PVでは、レインやペーパーバックライターで弾いていますが、 実際の録音では、どうだったか、いろいろ謎は残ったままです。 ギターマジシャン | URL | 2015/09/29/Tue 20:50 [編集]
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