僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ
青春時代を渋谷で過ごした中年サラリーマンです。 昔のことを思い出そうとしたブログですが、最近はギター演奏が主体です。 旧タイトル「僕らの過ごした渋谷」
ビートルズ時代に、ジョンとポールが作った曲は、2人の共同名義、
レノン=マッカートニーとクレジットされ、どちらかが1人で作っても、
共作とすることが、デビュー当時からの約束で、解散まで続くのは、
2人の友情の証しと見るのは、自分の思い入れが過ぎるだろうか。
洋楽ポップスに多い、ソング・ライティング・チームのようにとらえて、
主にジョンが歌詞を、ポールが作曲担当と言われた時期もあったが、
お互いに歌詞も書けば、曲も作ったし、完全に共作した曲もあれば、
全部が単独、サビは片方、一部を手伝うなど、いくつかのパターン。
今日では、どの曲が共作か、単独か、メインで作ったのはどちらか、
細かいことまで、ジョンとポールのインタビューで、わかってきたが、
その時々で、言うことが違ったり、2人の記憶の食い違いもあって、
一番、2人の意見が分かれるのが、「イン・マイ・ライフ」だとされる。
解散後のインタビューで、「サビを、ポールに手伝ってもらった。」と、
ジョンが語ったので、単独曲ではないとされたが、後年、ポールは、
最初の歌詞しかできていなかったので、残りの歌詞と全メロディを、
自分が作ったと語り、逆に、ポールの単独曲に近いような物言いに。
このあたり、ジョン派とポール派で、ちょっとした論争もあるようだし、
ジョンはジョンで、ポールの作とされる「エリナー・リグビー」に関して、
歌詞の大半は自分が書いたと語り、まあ、どっちもどっちというのか、
それこそが、レノン=マッカートニー名義なのだろうと、勝手に納得。
中学時代に愛読した、ミュージックライフ編「ビートルズの軌跡」には、
72年のジョンのインタビューで、どのように曲を作ったかを語ったり、
ジョンの作品、ポールの作品、共作というリストまで載っていたので、
ファンになった早い段階で、別々に作っていたのは、もう知っていた。
ただ、2人きりのビートルズコピーバンドのジョージ役と、そのことで、
これは誰が作った曲などと話すことは、あまりなくて、そんなことより、
どちらが歌っているか、どの楽器を使っているかに、関心があったし、
その際、メインボーカルの方が作ったんだろうなと、漠然と思うくらい。
どちらが作ったにせよ、ジョンやポールが歌い、一体となってハモり、
そこへ、ジョージのコーラスが加わって、たまには、リンゴも歌ったり、
そして、何より、4人で演奏しているのだから、ビートルズの曲として、
聴けば良いだけなのだが、ビートルズ本を読むと、興味もわいてくる。
「フォーセール」のB面4曲目の小品、「エヴリー・リトル・シング」では、
CD解説に、ジョンの曲とあるも、ジョン自身が共作のリストに載せて、
中山康樹「これがビートルズ」は、共作で、アルバム1・2を競う名曲と、
「全曲バイブル」は、Aメロがジョン、サビがポールの完全な共作と書く。
サビでポールが加わるところも、メインボーカル=主に作った方という、
基本的な図式にあてはまるのだが、最近では、シングルヒットを狙い、
ポールが1人で作ったという説が出て、作曲していないジョンが歌った、
珍しい曲だとまで言われて、昔からのファンにとり、戸惑うことが多い。
ジョージが録音に遅刻して、代りにジョンがリードギターを弾いた説は、
昔からあるそうだが、ジョンは、まず、アコギを弾きながら、歌うわけで、
あとでリードギターをダビングするなら、その時にジョージが弾けば良く、
今すぐ、ミックスダウンまでする必要でもなければ、ジョンはないかと。
「全曲バイブル」には、イントロのリードギターだけになっている部分で、
ジョンが、カウント代わりに、アコギのボディを叩いたとあり、自分のは、
モノ版なので、気づきもしなかったが、YouTubeで、リマスターを聴くと、
コツコツ音がして、「ヘルプ」のパーカッションのような叩き方とは違う。
ボディを叩く音で、リードギターを弾いたと、言われるのも変な話だが、
ジョージの弾く12弦ギターの間奏と同時に、エレキの低音の音がして、
これは、オクターブ音がしないから、12弦とは別で、ジョンがエレキで、
リフを弾いたのは間違いないようで、エンディングでも、この音がする。
後日、ジョージが12弦を弾く時に、一緒にダビングしたかは不明だが、
ポールとされるピアノ、リンゴのティンパニの音も、あとから加えていて、
ビートルズで初となるティンパニの導入は、サビだけのアクセントとして、
ダ・ドーンと鳴っていて、とりあえず自分は、フロアタムの音で代用した。
低音の鍵盤を、単音で鳴らすピアノは、ティンパニと同時に弾くほかに、
Aメロの6小節のうち、2小節だけ弾いていて、愛用のバンドスコアでは、
いつも省略が多いのに、なぜか、1曲を通して、ピアノを採譜してあって、
一応そのとおり弾き、リマスターでも聴こえない部分は、音量を絞った。
この曲の一番の特徴は、何と言っても、ジョンとポールのハモリであり、
Aメロも、ジョンのダブルトラックではなく、ジョンとポールかもしれないし、
サビの、ポールが上、ジョンが下という、お約束のハモリが、すごく良く、
高いほうがジョンにも聴こえるという、2人の声が溶け合う見事なハモリ。
初期のビートルズは、本当に、この2人の魔法のようなハモリが特徴で、
艶があり、ドスのきいたジョン、ハイトーンだが、青くて、くぐもったポール、
その対照的な2人の声が、ハモった途端に、どちらか、わからなくなるし、
時に、上と下のパートを、スルリと入れ替える見事さが、もうたまらない。
ジョンが、自分の声を嫌い、声色を変えたり、エフェクトまで加えていくし、
ポールは野太い声を好むようになり、またハモリも複雑になってきたり、
初期のみずみずしいハモリは、「フォーセール」あたりが、最後だろうか、
この曲は、短い小品ながら、そのハモの魅力が、垣間見える曲の一つ。
地味な(?)「フォーセール」で、さらに印象の薄い、B面後半の曲ながら、
ポールがシングル用に作ったという説もある佳曲、ジョンが作曲しようが、
ポールが作曲しようが、2人がハモれば、そんなことなどどうでも良いと、
名曲「エヴリー・リトル・シング」を懲りずに、なりきりジョンで歌っています。
レノン=マッカートニーとクレジットされ、どちらかが1人で作っても、
共作とすることが、デビュー当時からの約束で、解散まで続くのは、
2人の友情の証しと見るのは、自分の思い入れが過ぎるだろうか。
洋楽ポップスに多い、ソング・ライティング・チームのようにとらえて、
主にジョンが歌詞を、ポールが作曲担当と言われた時期もあったが、
お互いに歌詞も書けば、曲も作ったし、完全に共作した曲もあれば、
全部が単独、サビは片方、一部を手伝うなど、いくつかのパターン。
今日では、どの曲が共作か、単独か、メインで作ったのはどちらか、
細かいことまで、ジョンとポールのインタビューで、わかってきたが、
その時々で、言うことが違ったり、2人の記憶の食い違いもあって、
一番、2人の意見が分かれるのが、「イン・マイ・ライフ」だとされる。
解散後のインタビューで、「サビを、ポールに手伝ってもらった。」と、
ジョンが語ったので、単独曲ではないとされたが、後年、ポールは、
最初の歌詞しかできていなかったので、残りの歌詞と全メロディを、
自分が作ったと語り、逆に、ポールの単独曲に近いような物言いに。
このあたり、ジョン派とポール派で、ちょっとした論争もあるようだし、
ジョンはジョンで、ポールの作とされる「エリナー・リグビー」に関して、
歌詞の大半は自分が書いたと語り、まあ、どっちもどっちというのか、
それこそが、レノン=マッカートニー名義なのだろうと、勝手に納得。
中学時代に愛読した、ミュージックライフ編「ビートルズの軌跡」には、
72年のジョンのインタビューで、どのように曲を作ったかを語ったり、
ジョンの作品、ポールの作品、共作というリストまで載っていたので、
ファンになった早い段階で、別々に作っていたのは、もう知っていた。
ただ、2人きりのビートルズコピーバンドのジョージ役と、そのことで、
これは誰が作った曲などと話すことは、あまりなくて、そんなことより、
どちらが歌っているか、どの楽器を使っているかに、関心があったし、
その際、メインボーカルの方が作ったんだろうなと、漠然と思うくらい。
どちらが作ったにせよ、ジョンやポールが歌い、一体となってハモり、
そこへ、ジョージのコーラスが加わって、たまには、リンゴも歌ったり、
そして、何より、4人で演奏しているのだから、ビートルズの曲として、
聴けば良いだけなのだが、ビートルズ本を読むと、興味もわいてくる。
「フォーセール」のB面4曲目の小品、「エヴリー・リトル・シング」では、
CD解説に、ジョンの曲とあるも、ジョン自身が共作のリストに載せて、
中山康樹「これがビートルズ」は、共作で、アルバム1・2を競う名曲と、
「全曲バイブル」は、Aメロがジョン、サビがポールの完全な共作と書く。
サビでポールが加わるところも、メインボーカル=主に作った方という、
基本的な図式にあてはまるのだが、最近では、シングルヒットを狙い、
ポールが1人で作ったという説が出て、作曲していないジョンが歌った、
珍しい曲だとまで言われて、昔からのファンにとり、戸惑うことが多い。
ジョージが録音に遅刻して、代りにジョンがリードギターを弾いた説は、
昔からあるそうだが、ジョンは、まず、アコギを弾きながら、歌うわけで、
あとでリードギターをダビングするなら、その時にジョージが弾けば良く、
今すぐ、ミックスダウンまでする必要でもなければ、ジョンはないかと。
「全曲バイブル」には、イントロのリードギターだけになっている部分で、
ジョンが、カウント代わりに、アコギのボディを叩いたとあり、自分のは、
モノ版なので、気づきもしなかったが、YouTubeで、リマスターを聴くと、
コツコツ音がして、「ヘルプ」のパーカッションのような叩き方とは違う。
ボディを叩く音で、リードギターを弾いたと、言われるのも変な話だが、
ジョージの弾く12弦ギターの間奏と同時に、エレキの低音の音がして、
これは、オクターブ音がしないから、12弦とは別で、ジョンがエレキで、
リフを弾いたのは間違いないようで、エンディングでも、この音がする。
後日、ジョージが12弦を弾く時に、一緒にダビングしたかは不明だが、
ポールとされるピアノ、リンゴのティンパニの音も、あとから加えていて、
ビートルズで初となるティンパニの導入は、サビだけのアクセントとして、
ダ・ドーンと鳴っていて、とりあえず自分は、フロアタムの音で代用した。
低音の鍵盤を、単音で鳴らすピアノは、ティンパニと同時に弾くほかに、
Aメロの6小節のうち、2小節だけ弾いていて、愛用のバンドスコアでは、
いつも省略が多いのに、なぜか、1曲を通して、ピアノを採譜してあって、
一応そのとおり弾き、リマスターでも聴こえない部分は、音量を絞った。
この曲の一番の特徴は、何と言っても、ジョンとポールのハモリであり、
Aメロも、ジョンのダブルトラックではなく、ジョンとポールかもしれないし、
サビの、ポールが上、ジョンが下という、お約束のハモリが、すごく良く、
高いほうがジョンにも聴こえるという、2人の声が溶け合う見事なハモリ。
初期のビートルズは、本当に、この2人の魔法のようなハモリが特徴で、
艶があり、ドスのきいたジョン、ハイトーンだが、青くて、くぐもったポール、
その対照的な2人の声が、ハモった途端に、どちらか、わからなくなるし、
時に、上と下のパートを、スルリと入れ替える見事さが、もうたまらない。
ジョンが、自分の声を嫌い、声色を変えたり、エフェクトまで加えていくし、
ポールは野太い声を好むようになり、またハモリも複雑になってきたり、
初期のみずみずしいハモリは、「フォーセール」あたりが、最後だろうか、
この曲は、短い小品ながら、そのハモの魅力が、垣間見える曲の一つ。
地味な(?)「フォーセール」で、さらに印象の薄い、B面後半の曲ながら、
ポールがシングル用に作ったという説もある佳曲、ジョンが作曲しようが、
ポールが作曲しようが、2人がハモれば、そんなことなどどうでも良いと、
名曲「エヴリー・リトル・シング」を懲りずに、なりきりジョンで歌っています。
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![]() 確実な情報は持ってないですけど、楽曲のクセからいって
ヴァースはジョンで、サビはポール…っていう説に同意ですね。 私もオヤジ二人ビートルズ大会は、以前良くやっていて、 もちろんアレンジは全く変えるんですけど、この歌の場合は どうしてもサビが唄い難いと言うか、馴染めなくて、 実はサビメロはむしろジョンが作りそうなフシを たくさんくっ付けて「唄い殴る」って形になってたように おもいます....もちろん唄う度に変わっちゃうんですがね。 ティンパニも...ちょっとイヤでしたね。 pipco1980 | URL | 2015/09/20/Sun 23:51 [編集]
![]() いつも、コメントありがとうございます。
> 確実な情報は持ってないですけど、楽曲のクセからいって ヴァースはジョンで、サビはポール…っていう説に同意ですね。 コード進行やメロディラインの癖があるので、間違いないのでしょうが、 ポールが似せて作ったり、ジョンは自分の節回しにできるので、謎です。 > 私もオヤジ二人ビートルズ大会は、以前良くやっていて、 もちろんアレンジは全く変えるんですけど、この歌の場合は どうしてもサビが唄い難いと言うか、馴染めなくて、 実はサビメロはむしろジョンが作りそうなフシを たくさんくっ付けて「唄い殴る」って形になってたように おもいます....もちろん唄う度に変わっちゃうんですがね。 ティンパニも...ちょっとイヤでしたね。 ビートルズの曲は、アレンジを変えたり、いろいろ料理しても、 そのメロディが引き立つ不思議さがありますが、メロディさえ、 ジャズの人とかが節回しを変えても、ビートルズらしさがあり、 ポールのラインをジョンっぽくするのも、すごく面白いですね。 ティンパニは、他の楽器同様、新しいおもちゃみたいだったのか、 このLPの別の曲でも使って、パーカッションも増えていきます。 ギターマジシャン | URL | 2015/09/21/Mon 08:45 [編集]
![]() ギターマジシャンさん こんにちは。
ジョンが歌うとジョンの曲になってしまいますが、詳細はどうあれ 二人の競作なんですね。ビートルズ・フォー・セールには 好きな曲が多いです。聞いているとハモリたくなって来ますね。 いつも見事な完コピを聞かせてもらいありがとうございます。 マサジョン | URL | 2015/09/21/Mon 16:53 [編集]
![]() いつも、コメントありがとうございます。
> ギターマジシャンさん こんにちは。 ジョンが歌うとジョンの曲になってしまいますが、詳細はどうあれ 二人の競作なんですね。ビートルズ・フォー・セールには 好きな曲が多いです。聞いているとハモリたくなって来ますね。 ジョンは、カバー曲だろうと、仮にポールの作曲だろうと、 自分の持ち歌にしてしまう、独特の歌唱力がありますよね。 フォーセールは、五分五分かは不明ですが、共作が多いし 二人の若々しいハモリが聴ける、貴重なLPだと思います。 > いつも見事な完コピを聞かせてもらいありがとうございます。 完コピには、まだまだですが、演奏していて、充実感があります。 ギターマジシャン | URL | 2015/09/21/Mon 19:04 [編集]
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