僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ
青春時代を渋谷で過ごした中年サラリーマンです。 昔のことを思い出そうとしたブログですが、最近はギター演奏が主体です。 旧タイトル「僕らの過ごした渋谷」
全曲がオリジナルとなった、「ビートルズがやって来る」に続く、
「フォーセール」は、年末商戦に間に合わせて発売するために、
アメリカやイギリスツアーの合間に、録音するという多忙さで、
曲が不足したのだろう、全14曲のうち、6曲がカバー曲となる。
ただ、アマチュア時代から、ライブバンドとして鍛えられたうえ、
デビュー後も、BBCライブで、レコードとは別に、カバー曲を、
数多く演奏していたから、これまで同様、持ち歌になっていて、
ジョンが絶叫する「ミスター・ムーンライト」など、名演といえる。
前後のアルバムが、映画のサントラ盤という、話題もあったり、
同時期のシングル盤が、「アイ・フィール・ファイン」だったから、
フォーク調の曲が主体の、「フォーセール」のオリジナル曲は、
地味に思われがちなのだが、珠玉の小品、隠れた名曲だらけ。
ビートルズのアルバムを、日本編集盤で集めていた自分には、
「セカンドアルバム」や「No.5」よりも、こっちが気に入っていて、
ジョージ役と二人きりの、ビートルズコピーバンドでも、演奏して、
ギター1本で、さまになる曲も多くて、好んで弾き語りをしていた。
それでも、LPで聴く宿命というか、B面の曲は、つい疎くなって、
まして、B面の後半となると、A・B面を続けて録ったカセットでも、
最後まで聴かないこともあって、印象が薄くなることは多々あり、
「パーティーはそのままに」は、かなりあとで、その良さに気づく。
「パーティに彼女が来ないし、落ち込んだ姿を見せたくないから、
僕はおさらばするよ。」と、いじけつつ、切々と歌うジョンの声が、
すごくせまってきて、サビでポールが高音になる部分も見事だし、
ジョージも得意のチェット・アトキンス奏法で、いいとこを見せる。
そのチェット奏法は、すでに「オール・マイ・ラビング」で弾いたが、
厳密には1拍ごとに低音弦を鳴らし、そこへメロディーや伴奏を、
高音弦で加えていく奏法に対して、ジョージは多少低音を弾くが、
コードをスリーフィンガーや、アルペジオのように弾いている感じ。
ジョージは、チェットと同じグレッチのギターを、愛用するほどで、
当然に憧れのギタリストで、コピーしたろうが、ビートルズの曲は、
ソロギター演奏ではないから、チェット奏法のエッセンスをもらい、
ロックにカントリーテイストを加えることで、曲をひきたてたと思う。
この曲のメロディは、2声のハモリになっていて、両方をジョンが、
多重録音で歌ったそうだが、いや、ポールが低音に回っている、
この低い声はジョージだと、諸説あるようで、自分では、昔から、
ビートルズは、いつも3人でハモッていると、単純に思っていた。
「テル・ミー・ホワイ」や「ひとりぼっちのあいつ」が、ジョン1人だと、
いつ頃から言われたのか、中学時代にバイブルのようにしていた、
「ビートルズ事典」でも、同じメロディを二度歌うダブルトラックには、
触れても、どれも、ジョン、ポール、ジョージのハモリとなっていた。
この10年くらい、中山康樹「これがビートルズだ」や、川瀬泰雄の、
「真実のビートルズサウンド」を読み、今まで何の疑問もないまま、
聴いていた曲に、ハモリや演奏の謎があるし、「全曲バイブル」で、
さらに細かい分析まで知って、本当に驚いたし、すごく面白かった。
ハモリにしても、誰が演奏したかにしても、いまだに結論が出ずに、
本によってバラバラな曲も多いが、外野があれこれ詮索するより、
ポールに、「これ弾いてます?歌ってます?」と、聞けば良いだけ、
サーの称号をもつ方に、そんな質問は、失礼に当たるのだろうか。
「これがビートルズ」では、ジョンが1人でデュエット、サビに移って、
高音部にポールが加わり、「ウー」のコーラスが、ジョン、ポールに、
ジョージの3声だと説明するが、「全曲バイブル」では、トラック3に、
ジョンの歌、トラック4にジョンとポールのコーラスとだけ載っている。
「全曲バイブル」のとおりだと、バックコーラスで、3声にできなくて、
さらにダビングか、ジョージが加わる必要があり、それより何より、
低音がジョージというのは無視され、ジョンとポールで歌ったとして、
メインのハモリは、ポールなのかジョンなのかと、疑問はまだ残る。
いつも頼りのYouTubeの、ビートルズ・ヴォーカル・ハーモニーは、
ハモリには議論があるが、自分の見解ではポールだろうと述べ、
ポールは、ジョンの声色を真似るのが得意だからと、結論付けて、
コーラスに加え、サビも一部3声とするが、それが誰かは触れず。
メロの低音は、普通にジョンの声に思えるし、ジョージだとすると、
もっと訛りが強いというか、歯を食いしばり、口を開けない感じで、
アクのある特徴的な声のはずで、ポールが真似したと言われると、
確かに、少しこもった声は、ポールが無理やり出す低い声のよう。
いろいろ悩むが、以前の「テル・ミー・ホワイ」のときと同じことで、
自分が歌う分には、本物が誰だろうと、全部自分1人の声になり、
どうでも良いわけで、ただ、バンドスコアは、コーラスも2声なのを、
ヴォーカル・ハーモニーを参考に、3声で歌い、音を厚くしておく。
ジョンのリズムギターについても一言、イントロとエンディングでは、
カーター・ファミリー奏法という、低音弦で主にルート音を弾いて、
コードをズンチャッとやる弾き方で、後に「ロッキー・ラクーン」でも、
ポールもやるが、ジョンのアコギの腕前も、この曲の聴かせどころ。
ビートルズのアルバムとしても、収録されたオリジナル曲としても、
一見地味な印象の「フォーセール」から、ジョンの歌声がせつなく、
ジョン、ポール、ジョージの誰だか謎の、ジョンの声色のハモりの、
「パーティーはそのままに」を、まさに、なりきりジョンで歌ってます。
「フォーセール」は、年末商戦に間に合わせて発売するために、
アメリカやイギリスツアーの合間に、録音するという多忙さで、
曲が不足したのだろう、全14曲のうち、6曲がカバー曲となる。
ただ、アマチュア時代から、ライブバンドとして鍛えられたうえ、
デビュー後も、BBCライブで、レコードとは別に、カバー曲を、
数多く演奏していたから、これまで同様、持ち歌になっていて、
ジョンが絶叫する「ミスター・ムーンライト」など、名演といえる。
前後のアルバムが、映画のサントラ盤という、話題もあったり、
同時期のシングル盤が、「アイ・フィール・ファイン」だったから、
フォーク調の曲が主体の、「フォーセール」のオリジナル曲は、
地味に思われがちなのだが、珠玉の小品、隠れた名曲だらけ。
ビートルズのアルバムを、日本編集盤で集めていた自分には、
「セカンドアルバム」や「No.5」よりも、こっちが気に入っていて、
ジョージ役と二人きりの、ビートルズコピーバンドでも、演奏して、
ギター1本で、さまになる曲も多くて、好んで弾き語りをしていた。
それでも、LPで聴く宿命というか、B面の曲は、つい疎くなって、
まして、B面の後半となると、A・B面を続けて録ったカセットでも、
最後まで聴かないこともあって、印象が薄くなることは多々あり、
「パーティーはそのままに」は、かなりあとで、その良さに気づく。
「パーティに彼女が来ないし、落ち込んだ姿を見せたくないから、
僕はおさらばするよ。」と、いじけつつ、切々と歌うジョンの声が、
すごくせまってきて、サビでポールが高音になる部分も見事だし、
ジョージも得意のチェット・アトキンス奏法で、いいとこを見せる。
そのチェット奏法は、すでに「オール・マイ・ラビング」で弾いたが、
厳密には1拍ごとに低音弦を鳴らし、そこへメロディーや伴奏を、
高音弦で加えていく奏法に対して、ジョージは多少低音を弾くが、
コードをスリーフィンガーや、アルペジオのように弾いている感じ。
ジョージは、チェットと同じグレッチのギターを、愛用するほどで、
当然に憧れのギタリストで、コピーしたろうが、ビートルズの曲は、
ソロギター演奏ではないから、チェット奏法のエッセンスをもらい、
ロックにカントリーテイストを加えることで、曲をひきたてたと思う。
この曲のメロディは、2声のハモリになっていて、両方をジョンが、
多重録音で歌ったそうだが、いや、ポールが低音に回っている、
この低い声はジョージだと、諸説あるようで、自分では、昔から、
ビートルズは、いつも3人でハモッていると、単純に思っていた。
「テル・ミー・ホワイ」や「ひとりぼっちのあいつ」が、ジョン1人だと、
いつ頃から言われたのか、中学時代にバイブルのようにしていた、
「ビートルズ事典」でも、同じメロディを二度歌うダブルトラックには、
触れても、どれも、ジョン、ポール、ジョージのハモリとなっていた。
この10年くらい、中山康樹「これがビートルズだ」や、川瀬泰雄の、
「真実のビートルズサウンド」を読み、今まで何の疑問もないまま、
聴いていた曲に、ハモリや演奏の謎があるし、「全曲バイブル」で、
さらに細かい分析まで知って、本当に驚いたし、すごく面白かった。
ハモリにしても、誰が演奏したかにしても、いまだに結論が出ずに、
本によってバラバラな曲も多いが、外野があれこれ詮索するより、
ポールに、「これ弾いてます?歌ってます?」と、聞けば良いだけ、
サーの称号をもつ方に、そんな質問は、失礼に当たるのだろうか。
「これがビートルズ」では、ジョンが1人でデュエット、サビに移って、
高音部にポールが加わり、「ウー」のコーラスが、ジョン、ポールに、
ジョージの3声だと説明するが、「全曲バイブル」では、トラック3に、
ジョンの歌、トラック4にジョンとポールのコーラスとだけ載っている。
「全曲バイブル」のとおりだと、バックコーラスで、3声にできなくて、
さらにダビングか、ジョージが加わる必要があり、それより何より、
低音がジョージというのは無視され、ジョンとポールで歌ったとして、
メインのハモリは、ポールなのかジョンなのかと、疑問はまだ残る。
いつも頼りのYouTubeの、ビートルズ・ヴォーカル・ハーモニーは、
ハモリには議論があるが、自分の見解ではポールだろうと述べ、
ポールは、ジョンの声色を真似るのが得意だからと、結論付けて、
コーラスに加え、サビも一部3声とするが、それが誰かは触れず。
メロの低音は、普通にジョンの声に思えるし、ジョージだとすると、
もっと訛りが強いというか、歯を食いしばり、口を開けない感じで、
アクのある特徴的な声のはずで、ポールが真似したと言われると、
確かに、少しこもった声は、ポールが無理やり出す低い声のよう。
いろいろ悩むが、以前の「テル・ミー・ホワイ」のときと同じことで、
自分が歌う分には、本物が誰だろうと、全部自分1人の声になり、
どうでも良いわけで、ただ、バンドスコアは、コーラスも2声なのを、
ヴォーカル・ハーモニーを参考に、3声で歌い、音を厚くしておく。
ジョンのリズムギターについても一言、イントロとエンディングでは、
カーター・ファミリー奏法という、低音弦で主にルート音を弾いて、
コードをズンチャッとやる弾き方で、後に「ロッキー・ラクーン」でも、
ポールもやるが、ジョンのアコギの腕前も、この曲の聴かせどころ。
ビートルズのアルバムとしても、収録されたオリジナル曲としても、
一見地味な印象の「フォーセール」から、ジョンの歌声がせつなく、
ジョン、ポール、ジョージの誰だか謎の、ジョンの声色のハモりの、
「パーティーはそのままに」を、まさに、なりきりジョンで歌ってます。
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![]() ギターマジシャンさん こんばんは。
カントリー風で大好きな曲です。 ジョンらしい曲だなと感じます。 この曲も“アイム・ア・ルーザー”のように生演奏してくれると ハモリもよく判りますが、複雑っぽいですね。 よく再現されていて凄いです。 マサジョン | URL | 2015/09/12/Sat 20:23 [編集]
![]() いつも、コメントありがとうございます。
> ギターマジシャンさん こんばんは。 カントリー風で大好きな曲です。 ジョンらしい曲だなと感じます。 ポールのベース、リンゴのドラムもカントリー風ですし、 ジョージの間奏が、さらに、そのテイストを出していて、 何よりも、ジョンの歌声が見事で、個性が光っています。 > この曲も“アイム・ア・ルーザー”のように生演奏してくれると ハモリもよく判りますが、複雑っぽいですね。 ライブ映像が残っている曲だと、ハモリもよくわかるし、 ギターのポジションなどもわかって、ありがたいですね。 > よく再現されていて凄いです。 この曲も、バンドスコアがかなり忠実で、うまくできました。 ギターマジシャン | URL | 2015/09/12/Sat 21:51 [編集]
![]() たしかに、この曲とか「みんないい子」「E.L.T(笑)」あたりは
印象が希薄と言うか、細かいディテールまではナカナカ 知り得ない部分があって、 >誰だか謎の、ジョンの声色のハモり...とっても面白かったです。 このころは、結構ジョージのハモリが重要なウェイトを 占めていたり、ポールが謎の動きをしたりして、本人らは 無邪気に遊んでたんでしょうが、後世になかなかの研究課題を 残してくれちゃったもんですね。 pipco1980 | URL | 2015/09/13/Sun 02:27 [編集]
![]() いつも、コメントありがとうございます。
> たしかに、この曲とか「みんないい子」「E.L.T(笑)」あたりは 印象が希薄と言うか、細かいディテールまではナカナカ 知り得ない部分があって、 >誰だか謎の、ジョンの声色のハモり...とっても面白かったです。 このころは、結構ジョージのハモリが重要なウェイトを 占めていたり、ポールが謎の動きをしたりして、本人らは 無邪気に遊んでたんでしょうが、後世になかなかの研究課題を 残してくれちゃったもんですね。 B面の最後のほうは、流して聴いてしまうことが多くて、 ビートルズに限らず、他のLPでも、印象が薄い曲が多く、 A面1曲目が、アルバムのつかみとしても大きいですよね。 録音がマルチトラックになると、ハモリのダビングに加え、 ポールは嬉々として、ピアノやパーカッションを演奏するし、 ジョージもギターを重ねたり、解析不能な箇所が増えます。 ギターマジシャン | URL | 2015/09/13/Sun 08:15 [編集]
![]() おお!キレイにハモれてますね~(*´∀`*)
少し歌い慣れてきてませんか?この曲も少しキーが高めだと思うのですが「無理に声を絞り出してる」感が全然無いですよ~( ゚д゚ ) MIXバランスもグッドです^^v ![]() いつも、コメントありがとうございます。
> おお!キレイにハモれてますね~(*´∀`*) 少し歌い慣れてきてませんか?この曲も少しキーが高めだと思うのですが「無理に声を絞り出してる」感が全然無いですよ~( ゚д゚ ) この曲は、高い音が、Aメロで一瞬だけソが出るのと、サビのラの音だけなので、 全体を通し、自分の歌える音程で、鶏を絞め殺した声にならずにすんでいますが、 今練習中の曲は、相変わらず高い音ばかりで、低めの曲を探したりしています。 > MIXバランスもグッドです^^v なるべく原曲の定位に近づけつつ、全体バランスはボーカル主体で、 ところどころ、楽器を目立たせるように、いろいろと試しています。 ギターマジシャン | URL | 2015/09/19/Sat 07:57 [編集]
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