僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ
青春時代を渋谷で過ごした中年サラリーマンです。 昔のことを思い出そうとしたブログですが、最近はギター演奏が主体です。 旧タイトル「僕らの過ごした渋谷」
デビュー当初のビートルズは、オリジナル曲が少ないこともあって、
1枚目・2枚目ともに、全14曲のうち、6曲がカバー曲を占めたが、
早くも3作目「ビートルズがやって来る」では、全曲がオリジナルで、
しかも、13曲のうち10曲もが、ジョンの単独の作曲になっている。
デビューから2年も経たずに、ジョンの才能が一気に爆発というか、
ものすごい成長を遂げ、中山康樹は、「これがビートルズ」の中で、
このアルバムをジョンの最高傑作とし、デビュー前から疾走し続け、
ピークに達したと賞賛する一方で、以後は下降していくとの辛口も。
ジョンは、ボーカリストとしても、デビュー時には、完成されていたし、
このアルバムでは、怒涛のごとく、自作の曲で独占状態にしたから、
次第にポールの曲が増えてきたり、後期に、ジョージも台頭すれば、
相対的に、ジョンは後退したと思われても、仕方ないのかもしれない。
まあ、映画「レット・イット・ビー」のやる気のないジョンは、例外として、
生みの苦しみもなく、次から次へ曲がわいてくるは、この頃だろうし、
「ヤァ!ヤァ!ヤァ!」撮影中、アップテンポの曲が欲しいと言われ、
「テル・ミー・ホワイ」をササッと作り、映画タイトルも決まれば同様に。
リンゴが何気なく発した、「ハード・デイズ・ナイト」の語呂が良いから、
映画のタイトルに決まると、じゃあ、その題名で曲を作ってくれとなり、
それで、あの傑作が作れてしまうジョン、次の映画「ヘルプ!」の時も、
タイトル曲を任されるし、ポールに抜かれてく(?)のは、まだまだ先。
映画「ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!」の、ラストシーン、
テレビ局コンサート1曲目が、アップテンポの「テル・ミー・ホワイ」で、
「なぜ泣くの?悪かったら謝るから」といった、情けない歌詞の割には、
元気はつらつの演奏、ジョンも笑顔で歌うという、不思議な気もする。
映画では、当然のようにジョンが歌い、ポール、ジョージのハモだが、
CD解説には、「3部のコーラス部分は、全てジョンが歌い~」とあり、
「これがビートルズだ」でも、「ひとり三重唱」「3人のジョン」と書かれ、
実際はどうか、自分には、低音は明らかに、ジョージの声に聴こえる。
愛用の「全曲バンドスコア」では、そのジョージのパートが省略され、
なぜか上下2声のハモリで書いてあり、コーラスの採譜の手抜きは、
このスコアでは、もう当たり前のことで、そんなときに頼りになるのが、
YouTubeのビートルズ・ヴォーカル・ハーモニーで、今回もお世話に。
その解説によれば、高音がポール、真ん中ジョン、低音ジョージと、
いつもの定位置だが、1回目の「~ lied to me」で、裏声になるのは、
そこだけ、ポールと高音が入れ替わったジョンで、高音、低音ともに、
ポール、ジョージに、ジョンがつけ加え、ダブルトラックにしたそうだ。
日経「全曲バイブル」には、4トラックのうち、2・3・4トラックを使って、
ジョンのボーカルを録音とあるから、全部のパートを歌った気もするし、
ただ、2・3トラックは、ジョンの声をダブルトラックにするためのもので、
そうなると、2つ同じ音程で歌う必要があって、3声にはならなくなる。
細かい話だが、そのダブルトラックのジョンの声は、映画で使うのと、
モノミックスでは違ったそうで、どちらも、ダブルトラックにはしないで、
ジョンの地声のままだが、映画では3トラックを、レコードのモノ版は、
2トラックの歌声を使って、ステレオ版は、両方重ねたダブルトラック。
ビートルズの場合、誰が歌ったか、どの楽器なのかも、謎が多いうえ、
なぜ、モノミックスとステレオで、別テイクだったり、音量バランスだの、
リバーブの掛かり具合が違っているのかも謎だし、映画のサントラも、
別のバージョン、シングルトラックと、わざとやっているのかと思うほど。
ネット検索すると、「Tell me~」のサビのコーラスが、全部ジョンで、
掛け合うように歌うところは、ポールとジョージになるという説もあって、
どちらにしても、自分が再現すれば、一人3重唱、ないし6重唱となり、
どれがジョンだろうとポールだろうと、全部同じ声になるだけなのだが。
歌にばかり触れているが、この曲では、演奏もかなり高度なレベルで、
ポールは、「オール・マイ・ラビング」でも披露した、ジャズ奏者が使う、
ランニング・ベースで伴奏していて、それに呼応するように、ドラムも、
シャッフルビートで、ビッグバンドのように、決めのフレーズを叩き込む。
ポールが、時にルート音を外して、自由に動き回るベースを弾いても、
マーティンのピアノがルート音を弾いて、それを補っているという話が、
全曲バイブルに出ていて、それを読むまで、ピアノが入っていることに、
全然気づかなくて、40年も聴いているのに、いまだに新発見がある。
当然ながら、愛用のバンドスコアには、ピアノのパートは出ていなくて、
YouTubeのステレオリマスターで、音を探るものの、音感がないから、
ギターシンセのピアノ音で、コード進行に沿って、主にルート音を弾き、
さらにダビングで、ギター用のコードのまま、ピアノの音で鳴らしておく。
歌について、あいかわらずの悪声、かすれ声、音痴という自分なので、
メロディでジョンだけになる部分は、そこさえも、6回くらい声を重ねて、
エコーも深くし、ごまかすべきだが、映画館で聴いたシングルトラックの、
ジョンの声が好きなので、批判をかえりみず、自分でもシングルにした。
ビートルズの初の主演映画の挿入歌で、そのサントラ盤となるLPから、
全13曲中、ジョンが単独で作った10曲の1つ、「テル・ミー・ホワイ」は、
ジョンの三重唱に、2人のコーラスと音の塊の曲で、ベースやドラムも、
ノリノリの勢いある曲を、懲りない、なりきりジョンで、6回を重ねてます。
1枚目・2枚目ともに、全14曲のうち、6曲がカバー曲を占めたが、
早くも3作目「ビートルズがやって来る」では、全曲がオリジナルで、
しかも、13曲のうち10曲もが、ジョンの単独の作曲になっている。
デビューから2年も経たずに、ジョンの才能が一気に爆発というか、
ものすごい成長を遂げ、中山康樹は、「これがビートルズ」の中で、
このアルバムをジョンの最高傑作とし、デビュー前から疾走し続け、
ピークに達したと賞賛する一方で、以後は下降していくとの辛口も。
ジョンは、ボーカリストとしても、デビュー時には、完成されていたし、
このアルバムでは、怒涛のごとく、自作の曲で独占状態にしたから、
次第にポールの曲が増えてきたり、後期に、ジョージも台頭すれば、
相対的に、ジョンは後退したと思われても、仕方ないのかもしれない。
まあ、映画「レット・イット・ビー」のやる気のないジョンは、例外として、
生みの苦しみもなく、次から次へ曲がわいてくるは、この頃だろうし、
「ヤァ!ヤァ!ヤァ!」撮影中、アップテンポの曲が欲しいと言われ、
「テル・ミー・ホワイ」をササッと作り、映画タイトルも決まれば同様に。
リンゴが何気なく発した、「ハード・デイズ・ナイト」の語呂が良いから、
映画のタイトルに決まると、じゃあ、その題名で曲を作ってくれとなり、
それで、あの傑作が作れてしまうジョン、次の映画「ヘルプ!」の時も、
タイトル曲を任されるし、ポールに抜かれてく(?)のは、まだまだ先。
映画「ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!」の、ラストシーン、
テレビ局コンサート1曲目が、アップテンポの「テル・ミー・ホワイ」で、
「なぜ泣くの?悪かったら謝るから」といった、情けない歌詞の割には、
元気はつらつの演奏、ジョンも笑顔で歌うという、不思議な気もする。
映画では、当然のようにジョンが歌い、ポール、ジョージのハモだが、
CD解説には、「3部のコーラス部分は、全てジョンが歌い~」とあり、
「これがビートルズだ」でも、「ひとり三重唱」「3人のジョン」と書かれ、
実際はどうか、自分には、低音は明らかに、ジョージの声に聴こえる。
愛用の「全曲バンドスコア」では、そのジョージのパートが省略され、
なぜか上下2声のハモリで書いてあり、コーラスの採譜の手抜きは、
このスコアでは、もう当たり前のことで、そんなときに頼りになるのが、
YouTubeのビートルズ・ヴォーカル・ハーモニーで、今回もお世話に。
その解説によれば、高音がポール、真ん中ジョン、低音ジョージと、
いつもの定位置だが、1回目の「~ lied to me」で、裏声になるのは、
そこだけ、ポールと高音が入れ替わったジョンで、高音、低音ともに、
ポール、ジョージに、ジョンがつけ加え、ダブルトラックにしたそうだ。
日経「全曲バイブル」には、4トラックのうち、2・3・4トラックを使って、
ジョンのボーカルを録音とあるから、全部のパートを歌った気もするし、
ただ、2・3トラックは、ジョンの声をダブルトラックにするためのもので、
そうなると、2つ同じ音程で歌う必要があって、3声にはならなくなる。
細かい話だが、そのダブルトラックのジョンの声は、映画で使うのと、
モノミックスでは違ったそうで、どちらも、ダブルトラックにはしないで、
ジョンの地声のままだが、映画では3トラックを、レコードのモノ版は、
2トラックの歌声を使って、ステレオ版は、両方重ねたダブルトラック。
ビートルズの場合、誰が歌ったか、どの楽器なのかも、謎が多いうえ、
なぜ、モノミックスとステレオで、別テイクだったり、音量バランスだの、
リバーブの掛かり具合が違っているのかも謎だし、映画のサントラも、
別のバージョン、シングルトラックと、わざとやっているのかと思うほど。
ネット検索すると、「Tell me~」のサビのコーラスが、全部ジョンで、
掛け合うように歌うところは、ポールとジョージになるという説もあって、
どちらにしても、自分が再現すれば、一人3重唱、ないし6重唱となり、
どれがジョンだろうとポールだろうと、全部同じ声になるだけなのだが。
歌にばかり触れているが、この曲では、演奏もかなり高度なレベルで、
ポールは、「オール・マイ・ラビング」でも披露した、ジャズ奏者が使う、
ランニング・ベースで伴奏していて、それに呼応するように、ドラムも、
シャッフルビートで、ビッグバンドのように、決めのフレーズを叩き込む。
ポールが、時にルート音を外して、自由に動き回るベースを弾いても、
マーティンのピアノがルート音を弾いて、それを補っているという話が、
全曲バイブルに出ていて、それを読むまで、ピアノが入っていることに、
全然気づかなくて、40年も聴いているのに、いまだに新発見がある。
当然ながら、愛用のバンドスコアには、ピアノのパートは出ていなくて、
YouTubeのステレオリマスターで、音を探るものの、音感がないから、
ギターシンセのピアノ音で、コード進行に沿って、主にルート音を弾き、
さらにダビングで、ギター用のコードのまま、ピアノの音で鳴らしておく。
歌について、あいかわらずの悪声、かすれ声、音痴という自分なので、
メロディでジョンだけになる部分は、そこさえも、6回くらい声を重ねて、
エコーも深くし、ごまかすべきだが、映画館で聴いたシングルトラックの、
ジョンの声が好きなので、批判をかえりみず、自分でもシングルにした。
ビートルズの初の主演映画の挿入歌で、そのサントラ盤となるLPから、
全13曲中、ジョンが単独で作った10曲の1つ、「テル・ミー・ホワイ」は、
ジョンの三重唱に、2人のコーラスと音の塊の曲で、ベースやドラムも、
ノリノリの勢いある曲を、懲りない、なりきりジョンで、6回を重ねてます。
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![]() ギターマジシャンさん こんばんは。
ジョンのリーダーシップが光るアルバムですね。 スカラ・シアターのステージシーンが浮かんできます。 私からすればこんな難曲を聞かせていただき嬉しい限りです。 ハモリがいいですねぇ。 マサジョン | URL | 2015/08/29/Sat 22:03 [編集]
![]() いつも、コメントありがとうございます。
> ギターマジシャンさん こんばんは。 ジョンのリーダーシップが光るアルバムですね。 ジョンがビートルズを引っ張っていた時期を象徴するアルバムで、 作曲もそうですが、ジョンの歌声が大きな要素だったと思います。 > スカラ・シアターのステージシーンが浮かんできます。 ビートルズスーツの4人が、すごく絵になっていました。 > 私からすればこんな難曲を聞かせていただき嬉しい限りです。 ハモリがいいですねぇ。 初期のビートルズは、何と言っても、コーラスワークが見事で、 サウンド志向で、ハモリも減る後期より、演奏して楽しいです。 ギターマジシャン | URL | 2015/08/29/Sat 23:55 [編集]
![]() タイトルとは打って変わって陽気な曲ですね。全然悪びれてない^^;
すみません・・・めっちゃ失礼なのですが、後半1:30辺りののコーラス?サイドボーカル?思わず吹き出しそうになりました^^;無理しすぎです・・・ ![]() いつも、コメントありがとうございます。
> タイトルとは打って変わって陽気な曲ですね。全然悪びれてない^^; 歌詞と曲調のちぐはぐさも、狙いだったのかもしれませんね。 > すみません・・・めっちゃ失礼なのですが、後半1:30辺りののコーラス?サイドボーカル?思わず吹き出しそうになりました^^;無理しすぎです・・・ 基本的に、1弦開放のミより高い音になると、まともに声が出ないし、 さらに、ラより上はファルセットでも無理なのに、そんな曲ばかりで、 やめとけば良いのに、というのが大方の感想だと、自分でも思います・・・。 ギターマジシャン | URL | 2015/08/31/Mon 23:50 [編集]
![]() ジョンが溌剌とすれば、ビートルズも輝く!って
典型例で、残念ながらポールが頑張ると、 ビートルズ不要!?って感じでバンドは萎みます…。 やっぱりラバーソールあたりからは、別のバンドなんだなあ って感慨を、この曲は強く感じさせますねえ。 ビートルズが最もビートルズだった、まさにその1曲ですね。 pipco1980 | URL | 2015/09/02/Wed 12:10 [編集]
![]() いつも、コメントありがとうございます。
> ジョンが溌剌とすれば、ビートルズも輝く!って 典型例で、残念ながらポールが頑張ると、 ビートルズ不要!?って感じでバンドは萎みます…。 ジョンがシャウトしてこそ、ビートルズのバンドらしさが光りますし、 ポールは、他の人の楽器を演奏したり、外部ミュージシャンも起用し、 バンドというよりも、ソロのサウンドに近くなるかもしれませんね。 > やっぱりラバーソールあたりからは、別のバンドなんだなあ って感慨を、この曲は強く感じさせますねえ。 ビートルズが最もビートルズだった、まさにその1曲ですね。 アイドルを脱皮して、サウンド嗜好になる「ラバーソール」は、 ついていけないと離れるファンも多かったと、よく言われますし、 アメリカ進出に映画出演と、この時期がライブバンド全開ですね。 ギターマジシャン | URL | 2015/09/02/Wed 19:16 [編集]
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