僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ
青春時代を渋谷で過ごした中年サラリーマンです。 昔のことを思い出そうとしたブログですが、最近はギター演奏が主体です。 旧タイトル「僕らの過ごした渋谷」
ビートルズを聴き始めたのは、74年、中2の夏休みの後半で、
ちょうど秋に転校してきた帰国子女と、ビートルズで意気投合、
彼がジョージ、自分がジョンになり、一緒にギターを弾いたり、
中学時代は、とにかく、ビートルズ一色の日々を過ごしていた。
中3の春、オールナイトニッポンで、近々ビートルズ特集をやり、
海賊盤などかけるみたいだと、ジョージが聞きつけてきたので、
それまでの、ラジオとテレコを繋ぐより、良い音で録音したいと、
買ってもらう予定だった短波放送ラジオを、ラジカセに変更する。
中学になっても、ほとんど9時過ぎには寝ていて、土曜8時の、
「刑事コロンボ」も深夜放送を見る感じで、9時の洋画劇場は、
「猿の惑星」や「イージーライダー」などの時に、必死で起きる、
そんな自分だったから、ラジオの深夜放送は、初めて聴いた。
公開スタジオには、憧れの、日本一のビートルズコピーバンド、
バッドボーイズが来ていて、リクエストにも応えていたようだが、
ほとんど中継されず、ラジオ局へ行ったら、全部聴けたのにと、
残念な反面、そうなると海賊盤の放送が聴けないと悩むところ。
今思えば、バッドボーイズの演奏は、生中継にしていなくても、
別の番組で放送したかもしれず、そうした情報には疎かったが、
とりあえず、目的だった海賊盤は、かなりの曲数が放送されて、
買ったばかりのラジカセを、操作ミスすることもなく、無事録音。
当時のビートルズの海賊盤は、勝手に編集したベスト盤とか、
ハリウッドボウルや武道館のライブ、ゲットバック・セッションが、
主流だったが、未発表曲集もいくつか出ていて、その中の名盤、
「イエロー・マター・カスタード」から、ラジオで数曲かけてくれる。
レコード用に録音しながら、没になった曲のうち、カバー曲とされ、
ジョンの歌う「アイ・ゴット・ア・ウーマン」、ポールの「ルシール」に、
ジョージの「クライング・ウェイティング・ホーピング」と、名演揃い、
さらに、ジョンがせつなく歌う、「つのる想い」がすごく気に入った。
当時、バイブルにしていた、「ビートルズ事典」の海賊盤リストや、
月刊誌「音楽専科」の海賊盤特集で、何度も内容を確認してから、
新宿のオムへ出かけて、「イエロー・マター・カスタード」を買って、
その後、正規盤は後回しにして、海賊盤を数枚ほど買い集めた。
ライブは、会場録音やテレビからだが、ゲットバック・セッションは、
明らかに、関係者の横流しだと思えるし、そうなると未発表曲集も、
テープが出回ったのかと想像していたら、20年近くもたってから、
「BBCライブ」が出て、大半の曲が収録されていて、すごく驚いた。
歌いまわしや、ギターソロに、編曲まで、海賊盤と同じだったから、
秘蔵音源テープが流出したのではなく、ラジオ放送されたものが、
海賊盤になっただけのことで、英国のリアルタイムのファンならば、
「あ、ラジオで聴いたやつだ。」と気づくはずだが、どうだったのか。
「イエロー~」の姉妹盤のようなジャケットの、「アウトテイクス」も、
レコードになった曲の没テイクだと言われ、2枚ほど出ていたが、
曲名を見比べると、BBCライブの曲ばかり、70年代の日本では、
誰もラジオ放送には、思いもよらなかったのか、気づかぬふりか。
未発表音源では、「アビーロード」の前に、「ホット・アズ・サン」が、
作られたのだが、テープを盗まれて、多額の金で取り戻した際に、
空港のX線検査で消去されてしまったと、まことしやかに語られて、
幻の音源のはずなのに、なぜか、海賊盤が何枚も作られていた。
「ピース・オブ・マインド」も、未発表曲と言われたが、音がひどく、
海賊盤だから仕方ないと思うなか、2枚組「アップルトラックス」は、
音質も良かったし、「イエロー~」も、普通に聴くには十分の出来、
ラジオのエアチェックが音源だったのだから、当然といえば当然。
「イエロー~」で一番気に入ったのは、ジョンが切々と歌い上げる、
「つのる想い」で、本当、ジョンは声色を作ったり、機械加工せず、
そのままの地声が一番良くて、特にダブルトラックにもしない頃で、
それだけに、BBCライブは、どの曲でも、ジョンの歌声が冴える。
「つのる想い」は、アマ時代からのレパートリーだから、77年発売、
ハンブルグのライブ盤の、「デビュー・ビートルズ・ライブ62」にも、
入っていたが、「会った途端に一目惚れ」という邦題になっていて、
思わず?マークで、英語の原題は同じなのに、何がどうしたのか。
LP「レット・イット・ビー」の過剰なプロデュースで、悪名高い(?)、
フィル・スペクターが在籍した、テディベアーズが原曲を歌った際、
「会った途端に一目惚れ」の邦題がつき、後にビートルズの弟分、
ピーター&ゴードンがカバーした時には、「つのる想い」だったとか。
「ビートルズ事典」では、海賊盤の曲目リストで、「つのる想い」だし、
ハンブルグのテープの存在を伝えた記事でも、「つのる想い」として、
紹介されていたから、自分には、この題名の方がしっくりくるのだが、
昔から、原曲に親しんだ人には、「会った~」が正しい題名になるか。
演奏も、自分にとっては、このBBCライブのテンポ、コーラスこそが
決定版となるが、デッカのオーディションで、この曲を演奏した時は、
もっとテンポが早くて、ジョンの歌い方も、どことなくロカビリー調で、
トニー・シェルダンのバックバンドだった頃の雰囲気に、すごく近い。
デッカが62年1月で、ハンブルグが同年12月だが、ハンブルグは、
曲のテンポもBBCと同じで、ドラムがリンゴになったせいもあるのか、
バンドの方向性が固まってきたのか、ただし、自分と同じ理由から、
デッカ版から、この曲を聴いた人には、BBCは違和感かもしれない。
当のジョン本人は、どうだったのか、75年発売「ロックンロール」は、
フィル・スペクターをプロデューサーに迎えた、カバー曲アルバムで、
ここでも、「つのる想い」を録音しているが、結果的には未収録となり、
今日ボーナストラックで聴けるものは、BBCともデッカとも全然違う。
この曲は未発表曲だから、愛用の全曲バンドスコアには載ってなく、
シンコーから出た「BBCライブ」にも、著作権の関係とかで未収録、
いつも楽譜に頼り切っている自分には、この曲は無縁となるところ、
どうしても歌いたくて、コードを弾き、それらしくコーラスをつけてみる。
ポールとジョージのコーラスは、ジョンの歌う主旋律をはさむように、
三声でハモるうえ、ポールが音を伸ばすとき、ジョージは下降したり、
かなり凝ったこともしているが、自分の音感では、音が取れないので、
コード進行に沿って、ウーとかワーとかハモる程度で、お茶をにごす。
肝心のジョンが歌うメロディにしても、ハモリと混ぜこぜで覚えていて、
音質の悪い海賊盤で聴いていたから、区別がつきにくかったのだと、
言い訳したいところだが、公式盤の曲でさえ、勘違いが多いのだから、
やはりハーモニー感覚が欠如していて、我ながら、よくそれで歌うなと。
ビートルズを聴き始めた、かなり早い段階で、出会った未発表曲で、
今日ではBBCライブで知られる曲、本当に、ジョンの歌声も見事なら、
コーラスも素晴らしくて、どうして、レコードに入れなかったのかと思う、
カバー曲「つのる想い」を、いつもながら、なりきりジョンで歌いました。
ちょうど秋に転校してきた帰国子女と、ビートルズで意気投合、
彼がジョージ、自分がジョンになり、一緒にギターを弾いたり、
中学時代は、とにかく、ビートルズ一色の日々を過ごしていた。
中3の春、オールナイトニッポンで、近々ビートルズ特集をやり、
海賊盤などかけるみたいだと、ジョージが聞きつけてきたので、
それまでの、ラジオとテレコを繋ぐより、良い音で録音したいと、
買ってもらう予定だった短波放送ラジオを、ラジカセに変更する。
中学になっても、ほとんど9時過ぎには寝ていて、土曜8時の、
「刑事コロンボ」も深夜放送を見る感じで、9時の洋画劇場は、
「猿の惑星」や「イージーライダー」などの時に、必死で起きる、
そんな自分だったから、ラジオの深夜放送は、初めて聴いた。
公開スタジオには、憧れの、日本一のビートルズコピーバンド、
バッドボーイズが来ていて、リクエストにも応えていたようだが、
ほとんど中継されず、ラジオ局へ行ったら、全部聴けたのにと、
残念な反面、そうなると海賊盤の放送が聴けないと悩むところ。
今思えば、バッドボーイズの演奏は、生中継にしていなくても、
別の番組で放送したかもしれず、そうした情報には疎かったが、
とりあえず、目的だった海賊盤は、かなりの曲数が放送されて、
買ったばかりのラジカセを、操作ミスすることもなく、無事録音。
当時のビートルズの海賊盤は、勝手に編集したベスト盤とか、
ハリウッドボウルや武道館のライブ、ゲットバック・セッションが、
主流だったが、未発表曲集もいくつか出ていて、その中の名盤、
「イエロー・マター・カスタード」から、ラジオで数曲かけてくれる。
レコード用に録音しながら、没になった曲のうち、カバー曲とされ、
ジョンの歌う「アイ・ゴット・ア・ウーマン」、ポールの「ルシール」に、
ジョージの「クライング・ウェイティング・ホーピング」と、名演揃い、
さらに、ジョンがせつなく歌う、「つのる想い」がすごく気に入った。
当時、バイブルにしていた、「ビートルズ事典」の海賊盤リストや、
月刊誌「音楽専科」の海賊盤特集で、何度も内容を確認してから、
新宿のオムへ出かけて、「イエロー・マター・カスタード」を買って、
その後、正規盤は後回しにして、海賊盤を数枚ほど買い集めた。
ライブは、会場録音やテレビからだが、ゲットバック・セッションは、
明らかに、関係者の横流しだと思えるし、そうなると未発表曲集も、
テープが出回ったのかと想像していたら、20年近くもたってから、
「BBCライブ」が出て、大半の曲が収録されていて、すごく驚いた。
歌いまわしや、ギターソロに、編曲まで、海賊盤と同じだったから、
秘蔵音源テープが流出したのではなく、ラジオ放送されたものが、
海賊盤になっただけのことで、英国のリアルタイムのファンならば、
「あ、ラジオで聴いたやつだ。」と気づくはずだが、どうだったのか。
「イエロー~」の姉妹盤のようなジャケットの、「アウトテイクス」も、
レコードになった曲の没テイクだと言われ、2枚ほど出ていたが、
曲名を見比べると、BBCライブの曲ばかり、70年代の日本では、
誰もラジオ放送には、思いもよらなかったのか、気づかぬふりか。
未発表音源では、「アビーロード」の前に、「ホット・アズ・サン」が、
作られたのだが、テープを盗まれて、多額の金で取り戻した際に、
空港のX線検査で消去されてしまったと、まことしやかに語られて、
幻の音源のはずなのに、なぜか、海賊盤が何枚も作られていた。
「ピース・オブ・マインド」も、未発表曲と言われたが、音がひどく、
海賊盤だから仕方ないと思うなか、2枚組「アップルトラックス」は、
音質も良かったし、「イエロー~」も、普通に聴くには十分の出来、
ラジオのエアチェックが音源だったのだから、当然といえば当然。
「イエロー~」で一番気に入ったのは、ジョンが切々と歌い上げる、
「つのる想い」で、本当、ジョンは声色を作ったり、機械加工せず、
そのままの地声が一番良くて、特にダブルトラックにもしない頃で、
それだけに、BBCライブは、どの曲でも、ジョンの歌声が冴える。
「つのる想い」は、アマ時代からのレパートリーだから、77年発売、
ハンブルグのライブ盤の、「デビュー・ビートルズ・ライブ62」にも、
入っていたが、「会った途端に一目惚れ」という邦題になっていて、
思わず?マークで、英語の原題は同じなのに、何がどうしたのか。
LP「レット・イット・ビー」の過剰なプロデュースで、悪名高い(?)、
フィル・スペクターが在籍した、テディベアーズが原曲を歌った際、
「会った途端に一目惚れ」の邦題がつき、後にビートルズの弟分、
ピーター&ゴードンがカバーした時には、「つのる想い」だったとか。
「ビートルズ事典」では、海賊盤の曲目リストで、「つのる想い」だし、
ハンブルグのテープの存在を伝えた記事でも、「つのる想い」として、
紹介されていたから、自分には、この題名の方がしっくりくるのだが、
昔から、原曲に親しんだ人には、「会った~」が正しい題名になるか。
演奏も、自分にとっては、このBBCライブのテンポ、コーラスこそが
決定版となるが、デッカのオーディションで、この曲を演奏した時は、
もっとテンポが早くて、ジョンの歌い方も、どことなくロカビリー調で、
トニー・シェルダンのバックバンドだった頃の雰囲気に、すごく近い。
デッカが62年1月で、ハンブルグが同年12月だが、ハンブルグは、
曲のテンポもBBCと同じで、ドラムがリンゴになったせいもあるのか、
バンドの方向性が固まってきたのか、ただし、自分と同じ理由から、
デッカ版から、この曲を聴いた人には、BBCは違和感かもしれない。
当のジョン本人は、どうだったのか、75年発売「ロックンロール」は、
フィル・スペクターをプロデューサーに迎えた、カバー曲アルバムで、
ここでも、「つのる想い」を録音しているが、結果的には未収録となり、
今日ボーナストラックで聴けるものは、BBCともデッカとも全然違う。
この曲は未発表曲だから、愛用の全曲バンドスコアには載ってなく、
シンコーから出た「BBCライブ」にも、著作権の関係とかで未収録、
いつも楽譜に頼り切っている自分には、この曲は無縁となるところ、
どうしても歌いたくて、コードを弾き、それらしくコーラスをつけてみる。
ポールとジョージのコーラスは、ジョンの歌う主旋律をはさむように、
三声でハモるうえ、ポールが音を伸ばすとき、ジョージは下降したり、
かなり凝ったこともしているが、自分の音感では、音が取れないので、
コード進行に沿って、ウーとかワーとかハモる程度で、お茶をにごす。
肝心のジョンが歌うメロディにしても、ハモリと混ぜこぜで覚えていて、
音質の悪い海賊盤で聴いていたから、区別がつきにくかったのだと、
言い訳したいところだが、公式盤の曲でさえ、勘違いが多いのだから、
やはりハーモニー感覚が欠如していて、我ながら、よくそれで歌うなと。
ビートルズを聴き始めた、かなり早い段階で、出会った未発表曲で、
今日ではBBCライブで知られる曲、本当に、ジョンの歌声も見事なら、
コーラスも素晴らしくて、どうして、レコードに入れなかったのかと思う、
カバー曲「つのる想い」を、いつもながら、なりきりジョンで歌いました。
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![]() |
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![]() ギターマジシャンさん こんばんは。
レア~ですね。 ボーカル、コーラスがよく再現されていてさすがだと思います。 いい曲ですよね。 ジョンはほんとにフィル・スペクターが好きなんですね。 マサジョン | URL | 2015/08/22/Sat 21:29 [編集]
![]() いつも、コメントありがとうございます。
> ギターマジシャンさん こんばんは。 レア~ですね。 正規盤には未収録の曲ですが、昔から好きな曲です。 > ボーカル、コーラスがよく再現されていてさすがだと思います。 いい曲ですよね。 バンドスコアがないので、なんちゃってコピーみたいな仕上がりですが、 もとのメロディがきれいなので、雰囲気だけでも出せればと演奏しました。 > ジョンはほんとにフィル・スペクターが好きなんですね。 ポールが怒った、「レット・イット・ビー」の過剰な編集作業についても、 ジョンは、「よくやってくれた」と評価し、その後も仕事をしてますよね。 ギターマジシャン | URL | 2015/08/22/Sat 22:20 [編集]
![]() いつもお世話になってますです。
私も初めて買った海賊版が、「イエローマターカスタード」と 「ハリウッドボウル'64」それに「Get Back Session」さらには 恐らくはコピー盤の『Two Virgins』…これらを一気に御苑の「DiskRoad」で購入しましたんで、とても懐かしいです。 まだBBCセッションなんてラジオ番組を知りませんから、 イエローマター〜の内容はとても不思議な世界観でしたね。 「夕日に赤い帆」とか、ポールの「愛なき世界」も 入ってましたしね。で、やっぱりとどめは仰るとおり 「つのる想い」...思わず一緒に唄っちゃいましたよ! いつもどうもです。 pipco1980 | URL | 2015/08/24/Mon 08:44 [編集]
![]() いつも、コメントありがとうございます。
> いつもお世話になってますです。 pipco1980さんのブログは、プロミュージシャンとして活躍された頃の話や、 近況の風物詩、懐かしい音楽と、いつも楽しみに、訪問させてもらってます。 > 私も初めて買った海賊版が、「イエローマターカスタード」と 「ハリウッドボウル'64」それに「Get Back Session」さらには 恐らくはコピー盤の『Two Virgins』…これらを一気に御苑の「DiskRoad」で購入しましたんで、とても懐かしいです。 当時の海賊盤の王道のような4枚ですし、ディスクロードも海賊盤の宝庫でした。 > まだBBCセッションなんてラジオ番組を知りませんから、 イエローマター〜の内容はとても不思議な世界観でしたね。 「夕日に赤い帆」とか、ポールの「愛なき世界」も 入ってましたしね。で、やっぱりとどめは仰るとおり 「つのる想い」...思わず一緒に唄っちゃいましたよ! 本当、ラジオ番組の演奏などとは、どこの本、雑誌にも出てなくて、 どういう選曲で、しかも没テイクになったのか、不思議だらけでした。 > いつもどうもです。 こちらこそ、ありがとうございます。 ギターマジシャン | URL | 2015/08/24/Mon 18:29 [編集]
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