僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ
青春時代を渋谷で過ごした中年サラリーマンです。 昔のことを思い出そうとしたブログですが、最近はギター演奏が主体です。 旧タイトル「僕らの過ごした渋谷」
ビートルズが来日したのは、49年も前の66年6月29日、
季節はずれの台風で、当初の予定時刻を大幅に過ぎて、
午前3時にようやく、羽田空港に到着、有名な場面となる、
日本航空のロゴのハッピを羽織り、タラップを降りてきた。
武道館コンサートは、6月30日、7月1日、2日で5公演、
7月3日の午前10時には、次の公演先へと羽田を発ち、
写真集「「ビートルズ東京~100時間のロマン」のとおり、
たった103時間の滞在、まさに台風のように通り過ぎた。
まさか、このあと、ビートルズがコンサート活動をやめて、
さらには解散して、この武道館公演が、ビートルズとして
唯一のコンサートになるとは、誰も思わなかっただろうし、
ジョンの存命中は、再結成、再来日を誰もが夢見ていた。
結果的に、最初で最後のコンサートになってしまったから、
日本で演奏が聴けたのは、約30分間、11曲のみであり、
最後の曲は、ポールが歌った「アイム・ダウン」だったから、
これがビートルズとしての最後の演奏、白鳥の歌となった。
この曲は、シングル盤のB面で、自分がLPを集めた頃は、
本国イギリス盤はもとより、アメリカ編集・日本編集盤にも、
収録されず、シングル盤でしか聴けない数曲の一つだが、
ライブの定番曲というせいもあってか、普通に知っていた。
ハンブルグ時代から、ライブの最後は、ポールの絶叫する、
「のっぽのサリー」でしめくくるのが、お決まりになっていて、
それに代るオリジナル曲を作ろうと、ポールが作詞・作曲し、
65~66年のライブは、ほとんどこの曲を最後に演奏した。
ビートルズ本だったか、ブログだったか、記憶が曖昧だが、
リバプール・ハンブルグの人たちでは、アマ時代のライブで、
最後に歌う「のっぽのサリー」で、ポールのキレまくる絶叫が、
今でも語り草になっているそうで、レコードの比でないとか。
そんなノリノリ、キレキレの曲に続けとばかりに、作ったから、
冒頭から、ポールが無伴奏で絶叫し、コーラスも叫んでいて、
間奏ギターをジョージが決めると、次にジョンがオルガンで、
鍵盤をスライドさせて、リンゴはボンゴまで叩きまくっている。
伝説の球場コンサートである、シェア・スタジアム・ライブは、
その記録映画が、ロードショー公開までされたように思うが、
確か、自分は、シネクラブ主宰の「ビートルズ復活祭」で見て、
全編上映したろうか、「アイム・ダウン」だけ、よく覚えている。
汗だくのジョンが、上着のボタンを外し、オルガンの前に座り、
その脇のマイクに、ジョージが寄ってきて、一緒にハモッたり、
オルガンのソロでは、ジョンが腕を突き上げたり、肘を使って、
鍵盤をスライドさせたり、パフォーマンスがすごく派手だった。
「アンソロジー」でリンゴが、「ジョンは完全にキレていた。」と、
何だか苦々しそうに回想しているが、ショーとしては見事だし、
ギターを燃やすジミ・ヘンドリックスに比べれば、おとなしいし、
ロックなんだから、何をいったい、リンゴは気に入らないのか。
そんなわけでもないのだろうが、日本公演に限らず、66年は、
ステージにオルガンが用意されていても、ジョンが弾くことなく、
YouTubeにあるドイツ公演でも、ジョンはカジノを抱えて演奏、
この時、ポールは、ジョンに歌詞を教わるも、2番から歌った。
歌詞を間違えるのは、ジョンが常習犯というイメージが強くて、
ポールは、そんなことないように思えるが、ライブ音源を探すと、
けっこう間違えたり、笑い出していて、レコード盤に記録された、
ジョンのミスが目立ちすぎるのと、2人の性格の印象のせいも。
「アイム・ダウン」が録音された日は、まさにポールの独壇場で、
たった1日で、「夢の人」、「アイム・ダウン」、「イエスタデイ」と、
立て続けに演奏し、歌ったそうで、「アイム・ダウン」で絶叫して、
一転、弦楽バックに、「イエスタデイ」を歌ったポールには脱帽。
自分と比べるのも失礼だが、「アイム・ダウン」のような絶叫は、
そもそも、高音が出ないのは別として、せいぜい2回歌うのが、
限度であって、その後、かすれた声さえ出なくなってしまうのに、
ポールの声帯はどうなっているのか、プロだと誰もそうなのか。
自分は、いつもリズム音痴だと、愚痴っているが、それ以上に、
実際の音痴も重症で、ハモリが濁って、何度も歌いなおしたり、
出だしの無伴奏で歌う部分が、音程がどんどん下がってしまい、
伴奏が入ったときに、半音から1音ずれて、ちょっとひどすぎた。
そこで、空いているトラックに、リズムギターを録音して、歌うが、
メロディーはAの音程なのに、コードはGを弾くから、つられて、
Gで歌う始末で、さらにと、メロディー・ラインまで空きトラックに、
ガイド用で録音したが、それでも音程が合わなくて、打つ手なし。
コーラスは、いつものように、バンドスコアだと省略されていて、
YouTubeの「ビートルズ・ヴォーカル・ハーモニー」を参考にして、
「I realy down」は2声、その後ろで、「down」と伸ばすのは、
3声にするが、ここはライブで省略されていたから、初めて歌う。
ジョージのリードギターは、ステレオでよく聴くと、右チャンのは、
ディレイで振り分けているようでいて、途中でフレーズが変わり、
ツインギターなのかと、不思議に思うと、歌をダビングする前の、
ベーシックトラックでも弾いた音が残って、そのままにした模様。
「アンソロジー」で聴けるベーシックトラックは、これとはまた別の、
リードギターのフレーズが聴けるので、ジョージは、ソロの最初と、
最後は、ある程度フレーズを決めるが、あとはアドリブのようで、
ドイツ公演では、ポールが「タックスマン」で弾いたようなフレーズ。
すでに、「リボルバー」の録音を終えて、ツアーに出ていたから、
「タックスマン」も完成していたはず、自分の曲のリードギターを、
ポールが弾いたのが、やや引っかかるものの、このフレーズは、
格好良いなあと、何気にコピーしたのかと、想像するもの楽しい。
ポールの武道館公演にちなんで、いろいろと演奏してはきたが、
最後にトリのつもりで選曲した「アイム・ダウン」は、企画倒れで、
ビートルズ日本公演の白鳥の歌が、鶏を絞め殺したような声で、
自分の歌えるキーを再確認すべきと、反省だらけとなりました。
季節はずれの台風で、当初の予定時刻を大幅に過ぎて、
午前3時にようやく、羽田空港に到着、有名な場面となる、
日本航空のロゴのハッピを羽織り、タラップを降りてきた。
武道館コンサートは、6月30日、7月1日、2日で5公演、
7月3日の午前10時には、次の公演先へと羽田を発ち、
写真集「「ビートルズ東京~100時間のロマン」のとおり、
たった103時間の滞在、まさに台風のように通り過ぎた。
まさか、このあと、ビートルズがコンサート活動をやめて、
さらには解散して、この武道館公演が、ビートルズとして
唯一のコンサートになるとは、誰も思わなかっただろうし、
ジョンの存命中は、再結成、再来日を誰もが夢見ていた。
結果的に、最初で最後のコンサートになってしまったから、
日本で演奏が聴けたのは、約30分間、11曲のみであり、
最後の曲は、ポールが歌った「アイム・ダウン」だったから、
これがビートルズとしての最後の演奏、白鳥の歌となった。
この曲は、シングル盤のB面で、自分がLPを集めた頃は、
本国イギリス盤はもとより、アメリカ編集・日本編集盤にも、
収録されず、シングル盤でしか聴けない数曲の一つだが、
ライブの定番曲というせいもあってか、普通に知っていた。
ハンブルグ時代から、ライブの最後は、ポールの絶叫する、
「のっぽのサリー」でしめくくるのが、お決まりになっていて、
それに代るオリジナル曲を作ろうと、ポールが作詞・作曲し、
65~66年のライブは、ほとんどこの曲を最後に演奏した。
ビートルズ本だったか、ブログだったか、記憶が曖昧だが、
リバプール・ハンブルグの人たちでは、アマ時代のライブで、
最後に歌う「のっぽのサリー」で、ポールのキレまくる絶叫が、
今でも語り草になっているそうで、レコードの比でないとか。
そんなノリノリ、キレキレの曲に続けとばかりに、作ったから、
冒頭から、ポールが無伴奏で絶叫し、コーラスも叫んでいて、
間奏ギターをジョージが決めると、次にジョンがオルガンで、
鍵盤をスライドさせて、リンゴはボンゴまで叩きまくっている。
伝説の球場コンサートである、シェア・スタジアム・ライブは、
その記録映画が、ロードショー公開までされたように思うが、
確か、自分は、シネクラブ主宰の「ビートルズ復活祭」で見て、
全編上映したろうか、「アイム・ダウン」だけ、よく覚えている。
汗だくのジョンが、上着のボタンを外し、オルガンの前に座り、
その脇のマイクに、ジョージが寄ってきて、一緒にハモッたり、
オルガンのソロでは、ジョンが腕を突き上げたり、肘を使って、
鍵盤をスライドさせたり、パフォーマンスがすごく派手だった。
「アンソロジー」でリンゴが、「ジョンは完全にキレていた。」と、
何だか苦々しそうに回想しているが、ショーとしては見事だし、
ギターを燃やすジミ・ヘンドリックスに比べれば、おとなしいし、
ロックなんだから、何をいったい、リンゴは気に入らないのか。
そんなわけでもないのだろうが、日本公演に限らず、66年は、
ステージにオルガンが用意されていても、ジョンが弾くことなく、
YouTubeにあるドイツ公演でも、ジョンはカジノを抱えて演奏、
この時、ポールは、ジョンに歌詞を教わるも、2番から歌った。
歌詞を間違えるのは、ジョンが常習犯というイメージが強くて、
ポールは、そんなことないように思えるが、ライブ音源を探すと、
けっこう間違えたり、笑い出していて、レコード盤に記録された、
ジョンのミスが目立ちすぎるのと、2人の性格の印象のせいも。
「アイム・ダウン」が録音された日は、まさにポールの独壇場で、
たった1日で、「夢の人」、「アイム・ダウン」、「イエスタデイ」と、
立て続けに演奏し、歌ったそうで、「アイム・ダウン」で絶叫して、
一転、弦楽バックに、「イエスタデイ」を歌ったポールには脱帽。
自分と比べるのも失礼だが、「アイム・ダウン」のような絶叫は、
そもそも、高音が出ないのは別として、せいぜい2回歌うのが、
限度であって、その後、かすれた声さえ出なくなってしまうのに、
ポールの声帯はどうなっているのか、プロだと誰もそうなのか。
自分は、いつもリズム音痴だと、愚痴っているが、それ以上に、
実際の音痴も重症で、ハモリが濁って、何度も歌いなおしたり、
出だしの無伴奏で歌う部分が、音程がどんどん下がってしまい、
伴奏が入ったときに、半音から1音ずれて、ちょっとひどすぎた。
そこで、空いているトラックに、リズムギターを録音して、歌うが、
メロディーはAの音程なのに、コードはGを弾くから、つられて、
Gで歌う始末で、さらにと、メロディー・ラインまで空きトラックに、
ガイド用で録音したが、それでも音程が合わなくて、打つ手なし。
コーラスは、いつものように、バンドスコアだと省略されていて、
YouTubeの「ビートルズ・ヴォーカル・ハーモニー」を参考にして、
「I realy down」は2声、その後ろで、「down」と伸ばすのは、
3声にするが、ここはライブで省略されていたから、初めて歌う。
ジョージのリードギターは、ステレオでよく聴くと、右チャンのは、
ディレイで振り分けているようでいて、途中でフレーズが変わり、
ツインギターなのかと、不思議に思うと、歌をダビングする前の、
ベーシックトラックでも弾いた音が残って、そのままにした模様。
「アンソロジー」で聴けるベーシックトラックは、これとはまた別の、
リードギターのフレーズが聴けるので、ジョージは、ソロの最初と、
最後は、ある程度フレーズを決めるが、あとはアドリブのようで、
ドイツ公演では、ポールが「タックスマン」で弾いたようなフレーズ。
すでに、「リボルバー」の録音を終えて、ツアーに出ていたから、
「タックスマン」も完成していたはず、自分の曲のリードギターを、
ポールが弾いたのが、やや引っかかるものの、このフレーズは、
格好良いなあと、何気にコピーしたのかと、想像するもの楽しい。
ポールの武道館公演にちなんで、いろいろと演奏してはきたが、
最後にトリのつもりで選曲した「アイム・ダウン」は、企画倒れで、
ビートルズ日本公演の白鳥の歌が、鶏を絞め殺したような声で、
自分の歌えるキーを再確認すべきと、反省だらけとなりました。
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![]() ギターマジシャンさん こんばんは。
この曲はキーが高すぎて私はどうにもなりませんが、上手く まとめられているのが流石です。 ポールの武道館で期待していたのが演奏されずガッカリでしたが、 ギターマジシャンさんの演奏で聞けて最高です。 マサジョン | URL | 2015/07/04/Sat 20:38 [編集]
![]() いつも、コメントありがとうございます。
> ギターマジシャンさん こんばんは。 この曲はキーが高すぎて私はどうにもなりませんが、上手く まとめられているのが流石です。 ポールの武道館で期待していたのが演奏されずガッカリでしたが、 ギターマジシャンさんの演奏で聞けて最高です。 先日の武道館でポール本人が歌ってくれれば、一番良かったのですが、 その代わりに自分で歌ってみようなどと思いついたのが、失敗でした。 いつも以上に、お粗末な歌声になってしまい、本当すみませんでした。 (と、反省しつつ、暖かいコメントに、また調子に乗りそうです…) ギターマジシャン | URL | 2015/07/04/Sat 22:26 [編集]
![]() こんにちは~^^
何度も聴いていますが、コメント遅くなりました。 いや~『敢闘賞』差し上げます☆ マサジョンさんも仰るとおり、いかんせん、このKeyではど~にもなりませんね^^; でも、しっかりグルーブ感が出ていると思います☆ もう、30年くらい前でしたか、某六本木のライブハウス(笑)で、トリに出てきたバンドがいまして、お世辞にも上手いとはいえない演奏でしたが、ポール君が歌う アイムダウン、のっぽのサリーのシャウトボーカルに店内のお客さんが『熱狂』したのを思い出しました^^> オマケに、アンコールも、アイムダウンだったのですが、腕時計を指しながら 「もう終電が無くなるので、僕らはもういかなくちゃ」ってパロってたのが さすがだな~と思いました^^ 益々のご活躍を☆ Mr・へぼい | URL | 2015/07/10/Fri 18:40 [編集]
![]() いつも、コメントありがとうございます。
> こんにちは~^^ 何度も聴いていますが、コメント遅くなりました。 いや~『敢闘賞』差し上げます☆ それより、せいぜい参加賞か、がんばった大賞のNG部門でしょう。 > マサジョンさんも仰るとおり、いかんせん、このKeyではど~にもなりませんね^^; でも、しっかりグルーブ感が出ていると思います☆ 演奏とハモリは、そこそこできたと思うので、それに救われて、 曲全体として、ノリ、グルーブが多少は出せたんだと思います。 > もう、30年くらい前でしたか、某六本木のライブハウス(笑)で、トリに出てきたバンドがいまして、お世辞にも上手いとはいえない演奏でしたが、ポール君が歌う アイムダウン、のっぽのサリーのシャウトボーカルに店内のお客さんが『熱狂』したのを思い出しました^^> やはり、歌がうまいかどうか、シャウトできるかがポイントで、 演奏はギター1本であっても、ボーカルの力で聞かせますよね。 > オマケに、アンコールも、アイムダウンだったのですが、腕時計を指しながら 「もう終電が無くなるので、僕らはもういかなくちゃ」ってパロってたのが さすがだな~と思いました^^ ライブハウスならではのコメントも見事ですね。 > 益々のご活躍を☆ へぼいさんも、弾き語りのペースがすごくて、楽しみに聴いています。 ギターマジシャン | URL | 2015/07/10/Fri 21:00 [編集]
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