僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ
青春時代を渋谷で過ごした中年サラリーマンです。 昔のことを思い出そうとしたブログですが、最近はギター演奏が主体です。          旧タイトル「僕らの過ごした渋谷」
66年の武道館で歌った、最新シングル盤「ペーパーバック・ライター」
ポールの武道館公演は、昨年に予定されていた時から、
特別なセットリストにしてくれるだろうと、期待されていて、
ビートルズの来日時と全く同じ曲で、第一部を行うなどと、
さすがにありえないことまで、ファンの夢は広がっていた。

何曲か、当時の曲をやってくれるだろう、初来日第一声に、
ジョンが歌った、「ロックン・ロール・ミュージック」はどうか、
最後にポールが歌った、「アイム・ダウン」なら、以前にも、
ライブで演奏しているから、可能性は大きいんじゃないか。

ファンのサイトでは、セットリストの予想は膨らんでいくが、
当たり前すぎることは、やらないのか、その2曲もなくって、
世界初公開の「アナザー・ガール」に、日本では初となる、
「バースデイ」を演奏してくれたが、武道館とは無縁の曲。

それでも、もともと、今回のアウト・ゼアーのセットリストで、
ビートルズの武道館公演と、共通している曲が2曲あり、
その「イエスタデイ」と、「ペーパーバック・ライター」は共に、
武道館でも演奏されたから、少しは期待に応えたことに。

「ペーパーバック・ライター」は、66年6月に発売となった、
シングル盤で、来日時は、まさに出来立てのホヤホヤで、
この年の夏以降、コンサート活動を中止してしまったから、
結果的には、最後の新曲披露、ライブ演奏の曲になった。

来日時、ビートルズは、「リボルバー」の録音を終えていて、
「ペーパーバック・ライター」も、その一連の作品となるから、
スタジオでの作業も多いのだが、B面「レイン」ほどではなく、
何とか再現できると、プロモーションの一環で演奏したとか。

その、スタジオでダビングを重ねた、複雑なハーモニーを、
3人のコーラスでは再現できるはずもなくて、武道館では、
貧弱なハモリだったと言われるのだが、海賊盤で聴いたり、
テレビ再放送を見た時も、自分は、特に違和感はなかった。

もともと、自分が、レコードのハモを、きちんと聴いてなくて、
「ペーパーバーック・ラーイター、ラーイター、ラーイター」と、
最後のライターの部分だけ、ずらして歌っていると思い込み、
中学時代の、二人きりのコピーバンドでも、そうやっていた。

今回、バンドスコアを見ながら聴いたら、「ペーパーバック、
ペーパーバック、ペーパーバック」と、歌い出しからずらして、
まるで、「カエルの歌」や「静かな湖畔」の、輪唱のようだし、
2巡目までは2声でハモって、5人分のハモリになっている。

輪唱を意識したのか、後半のハモリは、ララとかウーでなく、
「フレール・ジャック」と歌っていて、これはフランスの童謡で、
輪唱としても歌われる曲で、日本では、「グーチョキパー」で、
知られるメロディ、ポールの遊び心あふれるアイデアらしい。

バンドスコアは、肝心のここが、普通に「アー」になっていて、
イントロも5声でなく、4声なので、困ったときのYouTubeで、
ビートルズ・ヴォーカル・ハーモニーで確認して、歌ったが、
エンディングも5声で、そこはどうかと思いつつ、従っておく。

原曲は、ステレオで聴くと、イントロは主に左チャンネル側で、
メロディからは右チャンと、別のトラックに録音されたようで、
「全曲バイブル」によれば、4トラックに、延べ11人でハモり、
そのうえ、ADTで、ダブルトラック処理するなら、22人分に。

YouTubeの達人らは、ステレオの定位までも再現していて、
自分のMTRだと、ピンポン録音しながら、トラックをまとめ、
空トラックを作らないと無理なので、今回は定位は無視して、
5声のダブルで、10トラックにとどめ、センター中心に定位。

武道館公演を改めて聴くと、ジョンとポールのハモりで始め、
続くジョージは、輪唱でなく、「ライター、ライター」とハモって、
確かに簡略化しているが、驚いたのは、ジョンが主旋律で、
レコードではイントロもポールのはずと、何度も聴きなおす。

ジョン派の自分としては、ジョンの歌声が目立つのが嬉しく、
それだけで、レコードの再現でなくても、許せてしまうのだが、
たった3人であっても、そこにビートルズの音が厳然とあり、
自分がいくらダビングしても及ばない、本物の強みを感じた。

エンディングも、ジョンは、ファルセットのコーラスを歌って、
そのまま地声で、「ペーパーバックライター」と合いの手を、
続けていて、本来の2声ないし3声の、どの旋律とも違うが、
なぜか自分は、これで覚えていたので、追加で歌っておく。

演奏は、ジョンはグレッチ、ジョージはギブソンSGを弾いて、
ポールは、後期のトレードマークとなる、リッケンのベースを、
この曲から使ったそうで、さらに、印象的なギターのリフまで、
ポールがエピフォン・カジノで弾いたというのが、定説らしい。

確かに、ポールのコンサートの映像で、エピフォンを抱えて、
「これが、66年に弾いたオリジナルの楽器だよ。」と言って、
自らギターリフを弾いていたから、まぎれもない事実だろうし、
こんな風に、全部の曲の謎を、解明してはくれないだろうか。

ビートルズが66年の武道館で演奏した、当時の最新曲で、
49年ぶりとなる武道館でも、ポールが演奏してくれた曲の、
「ペーパーバック・ライター」は、高音ファルセットは厳しいし、
メロディの歌詞が発音しにくく、ろれつの回らない歌声です。



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こんにちは^^

この曲も武道館のあのシーンが浮かんできてしまいます。

後に、ビートルズ自身この曲をライブで演るかどうか
論争があったとポールが証言していますが、
当時のフィルムを見るたびに、彼等の演奏能力の高さ
を再認識せざろうえません。


>4トラックに、延べ11人でハモり、
そのうえ、ADTで、ダブルトラック処理するなら・・・

なるほど、これほどの労力を経てはじめて『分厚い』サウンドになるんですね。

ギターマジシャンさんの演奏も、なかなかどうして、厚みもあるし
グルーブ感が出ていて良かったですよ☆

Mr・へぼい | URL | 2015/06/07/Sun 11:21 [編集]
Re: タイトルなし
いつも、コメントありがとうございます。



> こんにちは^^
この曲も武道館のあのシーンが浮かんできてしまいます。



アンソロジーでは、7月1日の「ペーパーバック・ライター」が出てきますが、
78年に放送の6月30日版で、ポールのマイクが回転するのが印象的ですね。



> 後に、ビートルズ自身この曲をライブで演るかどうか
論争があったとポールが証言していますが、
当時のフィルムを見るたびに、彼等の演奏能力の高さ
を再認識せざろうえません。



スタジオ作業が中心となり、ライブの再現が困難になっていくと同時に、
どうせ歓声がうるさく演奏を聴いていないからと、意欲もなくなる中で、
ポールが、この曲をやる以上、ちゃんと練習をしようと、説得したとか。




> >4トラックに、延べ11人でハモり、
そのうえ、ADTで、ダブルトラック処理するなら・・・

> なるほど、これほどの労力を経てはじめて『分厚い』サウンドになるんですね。
ギターマジシャンさんの演奏も、なかなかどうして、厚みもあるし
グルーブ感が出ていて良かったですよ☆


「全曲バイブル」の分析は、どこまで実像に迫ってているのか、
まだまだ謎が残っていますが、ステレオの定位を考えてみても、
少なくとも、3人で3トラックに歌っているのは確実でしょうし、
自分の場合、とりあえず5声のハモリには、挑戦してみました。
ギターマジシャン | URL | 2015/06/07/Sun 15:58 [編集]
見事です
ギターマジシャンさん こんばんは。

レコードそのまま再現されていて見事です。
私も何度かチャレンジしましたが、コーラス、B、難しくてまとまらずです。
エプスタインさんが生存していた頃は宣伝を兼ねてライブに取り入れてましたね。
“アウト・ゼアー”が続く中、日本だけのための選曲は難しかったんでしょうね。
マサジョン | URL | 2015/06/08/Mon 21:42 [編集]
Re: 見事です
いつも、コメントありがとうございます。



> ギターマジシャンさん こんばんは。
レコードそのまま再現されていて見事です。
私も何度かチャレンジしましたが、コーラス、B、難しくてまとまらずです。



バンドスコアとYouTubeの解説のおかげで、時間をかけてダビングすれば、
中期までの曲、「リボルバー」の半分くらいは、演奏は再現できそうです。



> エプスタインさんが生存していた頃は宣伝を兼ねてライブに取り入れてましたね。



レコードの売り上げを伸ばすために、宣伝を兼ねてツアーを回ったので、
シングル曲やLPのいくつかは、レパートリーにしていたのでしょうね。



> “アウト・ゼアー”が続く中、日本だけのための選曲は難しかったんでしょうね。



あくまでも「アウト・ゼア」の流れの中での、武道館というくくりであって、
シェアスタジアムやカーネギーホールでも、昔どおりにはしないでしょうね。
ギターマジシャン | URL | 2015/06/08/Mon 23:15 [編集]
おはようございます。
いろんな見方ができるこの曲において、ハーモニーのこと、特に66年武道館演奏における話をここまでされる方はいないのではないでしょうか。
しかもジョンがメインのハーモニー。ほんとによかったです。
今回の録音も完成度が高くて素晴らしいです。
ST Rocker | URL | 2015/06/09/Tue 06:59 [編集]
Re: タイトルなし
いつも、コメントありがとうございます。



> おはようございます。
いろんな見方ができるこの曲において、ハーモニーのこと、特に66年武道館演奏における話をここまでされる方はいないのではないでしょうか。


中学時代に感じていたことや、今回演奏してみての苦労話など、
ほとんどが、思い込みだらけの話で、お恥ずかしい限りですが。



> しかもジョンがメインのハーモニー。ほんとによかったです。


これは、武道館公演を確認して、びっくりしました。



> 今回の録音も完成度が高くて素晴らしいです。


ボーカルの高音がきつくて出ていなかったり、発音のいい加減さと、
課題は多々ありますが、演奏に関しては、多少本物にせまれたかと。
ギターマジシャン | URL | 2015/06/09/Tue 19:33 [編集]



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