僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ
青春時代を渋谷で過ごした中年サラリーマンです。 昔のことを思い出そうとしたブログですが、最近はギター演奏が主体です。 旧タイトル「僕らの過ごした渋谷」
昨年、来日しながら、体調不良で、全公演が中止になった、
ポールが、リベンジで京セラドーム、東京ドームで公演して、
さらに、ビートルズとして初来日して以来、49年ぶりとなる、
武道館でライブを行い、特別なセットリストで演奏してくれた。
そのうちの1曲、「アナザー・ガール」は、ポール本人による、
「次は、世界初公開。」という、日本語のコメントはあったが、
曲名は言わなかったから、歌い出した途端に、会場は絶叫、
まさか、この曲を武道館で、しかも初公開とは、すごいことに。
「アナザー・ガール」は、ビートルズの2本目となる主演映画、
「ヘルプ! 4人はアイドル」の挿入歌で、謎のカルト教団に、
リンゴの指輪を狙われ、アルプスやバハマへ避難した際に、
バハマのビーチで演奏された曲で、その映像もすぐ浮かぶ。
映画「ヘルプ!」は、自分にとって、ビートルズとの出会いの、
新宿武蔵野館の3本立て上映の1つで、74年、中2の夏に、
友人に誘われて、「ビートルズがやって来る」、「ヘルプ!」、
「レット・イット・ビー」を見たことが、すべての始まりだった。
特に「ヘルプ」は、その少し前に見たフランスのコメディ映画、
「クレイジーボーイズ」シリーズみたいだと、気に入ったので、
友人にサントラ盤か何かないかと尋ねて、貸してくれたのが、
ベスト盤「オールディーズ」で、この1枚でノックアウトされた。
「オールディーズ」に、「アナザー・ガール」は入ってないから、
自分にとって、因縁の曲とするには、こじつけすぎるのだが、
初めて見て聴いた映画、3本のうちの1つの挿入歌だから、
早い段階で、耳にしたビートルズの曲というのは間違いない。
ビートルズに夢中になると、友人にLPを借りたり、自分でも、
LPを買ったり、ラジオから録音したし、きっかけの映画でも、
武蔵野館のフェアに翌年も行き、ビートルズ・シネ・クラブの、
上映会にも行ったり、テレビ放送も、カセットで音だけ録音。
ただ、自分を映画に誘ってくれた同級生は、ファンとは言え、
映画のリピーターになるほどではなく、その後、武蔵野館や、
シネクラブに一緒に行ったのは、中2の秋に海外から帰国し、
ビートルズの話題で意気投合した、ジョージ役となる同級生。
自分の通った公立中学に、ビートルズファンは何人いたのか、
映画に誘ってくれた友人、ジョージ役の友人以外は数名程度、
ビートルズの名前や、有名な曲くらいは知っていたのだろうが、
マニアックな話を語り合えるのは、本当、ジョージくらいだった。
中3のとき、音楽鑑賞クラブの部長になったが、部長の自分が、
ビートルズのLPを持って行っても、何でビートルズなんかをと、
男女揃って拒否されて、男子連中は、かぐや姫やら吉田拓郎、
女子連中だと、西城秀樹や郷ひろみの曲ばかりを流していた。
ビートルズのリアルタイム世代の人が、ビートルズ本だったか、
ブログだったか、ビートルズを聴く友人は、学年に数人くらいで、
少数派だったはずなのに、昨今は、何でこうも多くの人たちが、
ビートルズは青春だったみたいに言うのか、不思議がっていた。
自分たち、後追い世代はどうか、そもそも青春だという人自体、
はたしているのか、今回のポールの来日も、テレビニュースで、
何かと取り上げられたが、自分の職場では話題に出なかったし、
もともと音楽の話をする人が、自分の周囲にはほとんどいない。
今回の武道館公演は、チケット代金が高額で、批判もあったが、
それだけ支払っても、見に行きたいという、ファンを対象にして、
ポール本人も、世界初公開となった「アナザー・ガール」を始め、
日本初の曲を披露することで、ファンの気概に応えたのだろう。
武道館のポールは、「アナザー・ガール」で、映画の場面どおり、
ヘフナーのベースを弾いたが、今では、よく知られているように、
レコードでは、リードギターもポールが演奏していて、ジョージが、
上手すぎて(?)、下手うまギターにしたいポールが、やり直した。
映画の場面では、後半になると、各自が楽器を持ち替えていて、
あて振りだが、ジョンはドラム、ジョージがベース、リンゴはギター、
ポールは、何と水着の女性をギターに見立てて、抱きかかえて、
アイドルらしい楽しさはじけるPVだが、お馬鹿な感じも漂ってくる。
また、楽器を持ち替える前も、映像と録音とは別の楽器だそうで、
ジョンが弾くギブソンJ160Eは、録音ではジョージが弾いていて、
ジョンが使ったのはストラト、映像でジョージがリッケンバッカーで、
リードを弾くが、録音では、ポールがカジノで弾いたという具合。
この後、ビートルズは、テレビ番組用に、本格的にPVを作るが、
そちらでも、なぜか、実際に録音で使った楽器とは別にしていて、
見た目が映える楽器で、カメラに臨んだのか、同じ曲であっても、
何種類か作ったフィルムで、さらに楽器を変えていることもある。
自分は、J160E、カジノやヘフナーという、ビートルズファンには、
必須の楽器を持っていないから、リッケンバッカーを使う以外は、
ストラトかレスポール、アコギは、モーリスのエレアコ、エレガット、
ベースなんか、フレットレスしかなくて、音を似せるのに苦労する。
この曲のメロディは、ブルース色を意識したのか、フラット気味で、
A7のコードに対し、3度のC#でなく、Cナチュラルがメロディで、
それなら、Am7になりそうなところを、あえてA7で伴奏するから、
ルートと5度を強調し、メジャーでもマイナーでもない感じが出る。
いわゆるブルーノートという、西洋音階とは、はずれた音程では、
5度の音を微妙にフラットさせるが、ブルーノート・スケールだと、
3度、5度、7度をフラットさせるので、ポールの作ったメロディは、
ブルーノート・スケールとも言えるが、そんな理屈は不要だろう。
ビートルズが65年に主演した、映画「ヘルプ!」の挿入歌であり、
何と言っても、ポールが、ビートルズ、ウィングスの時代を通じて、
一度もライブ演奏していないのを、武道館で世界初公開した曲、
「アナザー・ガール」を、ジョン派の自分が、便乗して歌いました。
ポールが、リベンジで京セラドーム、東京ドームで公演して、
さらに、ビートルズとして初来日して以来、49年ぶりとなる、
武道館でライブを行い、特別なセットリストで演奏してくれた。
そのうちの1曲、「アナザー・ガール」は、ポール本人による、
「次は、世界初公開。」という、日本語のコメントはあったが、
曲名は言わなかったから、歌い出した途端に、会場は絶叫、
まさか、この曲を武道館で、しかも初公開とは、すごいことに。
「アナザー・ガール」は、ビートルズの2本目となる主演映画、
「ヘルプ! 4人はアイドル」の挿入歌で、謎のカルト教団に、
リンゴの指輪を狙われ、アルプスやバハマへ避難した際に、
バハマのビーチで演奏された曲で、その映像もすぐ浮かぶ。
映画「ヘルプ!」は、自分にとって、ビートルズとの出会いの、
新宿武蔵野館の3本立て上映の1つで、74年、中2の夏に、
友人に誘われて、「ビートルズがやって来る」、「ヘルプ!」、
「レット・イット・ビー」を見たことが、すべての始まりだった。
特に「ヘルプ」は、その少し前に見たフランスのコメディ映画、
「クレイジーボーイズ」シリーズみたいだと、気に入ったので、
友人にサントラ盤か何かないかと尋ねて、貸してくれたのが、
ベスト盤「オールディーズ」で、この1枚でノックアウトされた。
「オールディーズ」に、「アナザー・ガール」は入ってないから、
自分にとって、因縁の曲とするには、こじつけすぎるのだが、
初めて見て聴いた映画、3本のうちの1つの挿入歌だから、
早い段階で、耳にしたビートルズの曲というのは間違いない。
ビートルズに夢中になると、友人にLPを借りたり、自分でも、
LPを買ったり、ラジオから録音したし、きっかけの映画でも、
武蔵野館のフェアに翌年も行き、ビートルズ・シネ・クラブの、
上映会にも行ったり、テレビ放送も、カセットで音だけ録音。
ただ、自分を映画に誘ってくれた同級生は、ファンとは言え、
映画のリピーターになるほどではなく、その後、武蔵野館や、
シネクラブに一緒に行ったのは、中2の秋に海外から帰国し、
ビートルズの話題で意気投合した、ジョージ役となる同級生。
自分の通った公立中学に、ビートルズファンは何人いたのか、
映画に誘ってくれた友人、ジョージ役の友人以外は数名程度、
ビートルズの名前や、有名な曲くらいは知っていたのだろうが、
マニアックな話を語り合えるのは、本当、ジョージくらいだった。
中3のとき、音楽鑑賞クラブの部長になったが、部長の自分が、
ビートルズのLPを持って行っても、何でビートルズなんかをと、
男女揃って拒否されて、男子連中は、かぐや姫やら吉田拓郎、
女子連中だと、西城秀樹や郷ひろみの曲ばかりを流していた。
ビートルズのリアルタイム世代の人が、ビートルズ本だったか、
ブログだったか、ビートルズを聴く友人は、学年に数人くらいで、
少数派だったはずなのに、昨今は、何でこうも多くの人たちが、
ビートルズは青春だったみたいに言うのか、不思議がっていた。
自分たち、後追い世代はどうか、そもそも青春だという人自体、
はたしているのか、今回のポールの来日も、テレビニュースで、
何かと取り上げられたが、自分の職場では話題に出なかったし、
もともと音楽の話をする人が、自分の周囲にはほとんどいない。
今回の武道館公演は、チケット代金が高額で、批判もあったが、
それだけ支払っても、見に行きたいという、ファンを対象にして、
ポール本人も、世界初公開となった「アナザー・ガール」を始め、
日本初の曲を披露することで、ファンの気概に応えたのだろう。
武道館のポールは、「アナザー・ガール」で、映画の場面どおり、
ヘフナーのベースを弾いたが、今では、よく知られているように、
レコードでは、リードギターもポールが演奏していて、ジョージが、
上手すぎて(?)、下手うまギターにしたいポールが、やり直した。
映画の場面では、後半になると、各自が楽器を持ち替えていて、
あて振りだが、ジョンはドラム、ジョージがベース、リンゴはギター、
ポールは、何と水着の女性をギターに見立てて、抱きかかえて、
アイドルらしい楽しさはじけるPVだが、お馬鹿な感じも漂ってくる。
また、楽器を持ち替える前も、映像と録音とは別の楽器だそうで、
ジョンが弾くギブソンJ160Eは、録音ではジョージが弾いていて、
ジョンが使ったのはストラト、映像でジョージがリッケンバッカーで、
リードを弾くが、録音では、ポールがカジノで弾いたという具合。
この後、ビートルズは、テレビ番組用に、本格的にPVを作るが、
そちらでも、なぜか、実際に録音で使った楽器とは別にしていて、
見た目が映える楽器で、カメラに臨んだのか、同じ曲であっても、
何種類か作ったフィルムで、さらに楽器を変えていることもある。
自分は、J160E、カジノやヘフナーという、ビートルズファンには、
必須の楽器を持っていないから、リッケンバッカーを使う以外は、
ストラトかレスポール、アコギは、モーリスのエレアコ、エレガット、
ベースなんか、フレットレスしかなくて、音を似せるのに苦労する。
この曲のメロディは、ブルース色を意識したのか、フラット気味で、
A7のコードに対し、3度のC#でなく、Cナチュラルがメロディで、
それなら、Am7になりそうなところを、あえてA7で伴奏するから、
ルートと5度を強調し、メジャーでもマイナーでもない感じが出る。
いわゆるブルーノートという、西洋音階とは、はずれた音程では、
5度の音を微妙にフラットさせるが、ブルーノート・スケールだと、
3度、5度、7度をフラットさせるので、ポールの作ったメロディは、
ブルーノート・スケールとも言えるが、そんな理屈は不要だろう。
ビートルズが65年に主演した、映画「ヘルプ!」の挿入歌であり、
何と言っても、ポールが、ビートルズ、ウィングスの時代を通じて、
一度もライブ演奏していないのを、武道館で世界初公開した曲、
「アナザー・ガール」を、ジョン派の自分が、便乗して歌いました。
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![]() ギターマジシャンさん こんばんは。
武道館で世界初公開でしたが、今や欧州ツアーでレパートリー化してしまいました。もう、ジョンとの共作曲も入れないと新鮮味に欠けるかも。 武道館曲をアップしていただいき思い出がみがえります。 “ザ・ナイト・ビフォー”は練習しましたが“アナザー・ガール”は難しそうですね。 マサジョン | URL | 2015/05/30/Sat 21:03 [編集]
![]() いつも、コメントありがとうございます。
> ギターマジシャンさん こんばんは。 武道館で世界初公開でしたが、今や欧州ツアーでレパートリー化してしまいました。もう、ジョンとの共作曲も入れないと新鮮味に欠けるかも。 光栄な世界初公開でしたが、特別なレパートリーではなく、 その後は、当たり前のように、ツアーで演奏していますね。 > 武道館曲をアップしていただいき思い出がみがえります。 何と言っても、マサジョンさんは、あの場にいらしゃったので、 しばらくというか、ずっと語り草にできることだと思います。 > “ザ・ナイト・ビフォー”は練習しましたが“アナザー・ガール”は難しそうですね。 「ザ・ナイト・ビフォー」も映画の中で演奏された曲で、 ソールズベリー平原での場面が、すぐに浮かんできます。 是非とも、マサジョンさんのバンドでお聴かせください。 ギターマジシャン | URL | 2015/05/30/Sat 21:40 [編集]
![]() こんにちは~
いや~ 自然と体が動いちゃいます♪ ブルージーでノリノリでしたよ。 あと、この曲を聴くとどうしても、映画のあのシーンが 頭の中で「再生」されます。 おいらも、中学生の頃『三本立て』観てハマった口です^^; >マニアックな話を語り合えるのは、本当、ジョージくらいだった・・・ この話も共感もてます(笑) Mr・へぼい | URL | 2015/05/31/Sun 19:07 [編集]
![]() いつも、コメントありがとうございます。
> こんにちは~ いや~ 自然と体が動いちゃいます♪ ブルージーでノリノリでしたよ。 ジョンのエレキのリズムが、シャッフルブルースだし、 ポールの弾くリードギターも、ブルースのフレーズで、 フラット気味のメロディと、ブルージーな曲ですね。 > あと、この曲を聴くとどうしても、映画のあのシーンが 頭の中で「再生」されます。 おいらも、中学生の頃『三本立て』観てハマった口です^^; やっぱり、映像の印象って、すごく大きいでしょうし、 「ヤーヤーヤー」と「ヘルプ」は、すぐに浮かびます。 いつ頃まで、映画館での3本立てをやっていたのか、 後追い世代でも、自分が最後くらいなのかと思います。 > >マニアックな話を語り合えるのは、本当、ジョージくらいだった・・・ > この話も共感もてます(笑) ビートルズのコアなファンは、いそうでいなくって、 高校へ進み、同学年の人数が中学の3倍になっても、 1人いたくらいで、ジョージ役には及ばなかったです。 ギターマジシャン | URL | 2015/05/31/Sun 20:00 [編集]
![]() おはようございます。
この曲は、ポール本人をも含めて決してステージでは演奏されないと思ってきました。いや、ステージどころか再現すら不可能な曲のように思ってきました。 ですから、武道館もびっくりでした。 そしてこの曲を取り上げたギターマジシャンさんもあっぱれです。 決して思いつかないメロですね。 僕も歌ってみたいです。 ![]() いつも、コメントありがとうございます。
> おはようございます。 この曲は、ポール本人をも含めて決してステージでは演奏されないと思ってきました。いや、ステージどころか再現すら不可能な曲のように思ってきました。 ですから、武道館もびっくりでした。 そしてこの曲を取り上げたギターマジシャンさんもあっぱれです。 決して思いつかないメロですね。 僕も歌ってみたいです。 ポールは、今後も、精力的にコンサートを続けていきそうなので、 ジョンの曲も含め、新たなビートルズナンバーを演奏しそうです。 「アナザーガール」は、ギターの弾き語りでも成立する曲なので、 ST Rockerさんならば、すぐにでもレパートリーにされるのでは。 ギターマジシャン | URL | 2015/06/05/Fri 19:14 [編集]
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