僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ
青春時代を渋谷で過ごした中年サラリーマンです。 昔のことを思い出そうとしたブログですが、最近はギター演奏が主体です。          旧タイトル「僕らの過ごした渋谷」
全米をビートルズ旋風に巻き込み、日本上陸した「抱きしめたい」
リバプールの地元バンドに過ぎない、ビートルズがデビューし、
第2弾シングル「プリーズ・プリーズ・ミー」で、ロンドンに進出、
続く「シー・ラブズ・ユー」で、イギリス中が、彼らに夢中になり、
さらに「抱きしめたい」で、全米にビートルズ旋風を巻き起こす。

こうして、かなり、はしょって書いたら、あまりにも単純すぎて、
絵に描いたようなサクセスストーリーなのだが、とにもかくにも、
日本では、そのアメリカの大騒ぎを受け、デビューシングルを、
当初の「プリーズ・プリーズ・ミー」から、「抱きしめたい」へ変更。

この「抱きしめたい」という題名も、何かと問題ある邦題の中で、
見事な出来で、「アイ・ワント・トゥ・ホールド・ユア・ハンド」だと、
長すぎるし、直訳で、「君の手を握りしめたい」にでもしていたら、
「奥様お手をどうぞ」とかのポピュラー曲と、混同されるところ。

アメリカを視野に、作曲するように言われた、ジョンとポールが、
2人一緒、まさに、レノン=マッカートニーとして共作した曲だが、
シングル向けのヒット曲を書こうと思えば、それが作れてしまう、
何ともすごい才能で、そんな2人が同じバンドにいたのは奇跡。

さらに、その2人のハモリは、お互いの声質がまったく違うのに、
区別がつかないくらいに、溶け合って聴こえ、ハモリの上と下を、
絶妙に入れ替わったりするうえに、時にジョージの声が加わって、
厚みを増し、コーラスひとつ取っても、よくこのメンバーが揃った。

「抱きしめたい」では、ジョンとポールが、最後まで一緒に歌うが、
「I wanna hold your hand」の「hand」だけ、ジョンが裏声で、
高音部へ入れ替わるし、サビは、最初はユニゾンで、2回目では、
ポールが上でハモるが、単純な3度とか5度のハモリではない。

YouTubeのコンサートやTV映像では、マイクの調子のせいか、
ジョンの声ばかり聴こえるワシントン・ライブに、ポールが目立つ、
エド・サリバン・ショーがあるから、それぞれのハモリのパートが、
本人の歌声でよくわかり、スコアの間違いで苦労することもない。

ただ、ハモリの音程がわかったところで、2人が歌う初期の曲では、
声が溶け合うハモが困難で、中村康樹は「これがビートルズだ」で、
「2人の声は対照的だが、一緒に歌うと、なぜか一体感が生まれ、
どちらの声かわからなくなる。」と語り、「抱きしめたい」でも顕著。

中学時代の、ジョージ役と2人きりの、ビートルズコピーバンドで、
「抱きしめたい」のような有名曲に、あまり取り組まなかったのは、
全曲のコピーが目標、日本一のバンドを目指した見栄もあったが、
それ以上に、そうした曲だと、ぼろが出やすいということも大きい。

謝恩会以外では、人前で演奏していないから、観客も何もないが、
何よりも、自分にとって、原曲と比べ、あまりの落差が目立ち過ぎ、
特に初期のシングルヒット曲、ジョンとポールが一緒にハモる曲は、
ドスのきいたジョンの声と、こもったポールの声が、再現できない。

やはり、中山が、同書の中で、「相当に高度なコピーバンドでさえ、
あと数歩の次元で終わっているのは、ジョンの艶のある声、
それに対するポールとジョージの、青くキラキラと光り輝く声の、
合体が不可能だから。」と述べ、これは、誰もが痛感している話。

まあ、そうした声が似ているかの問題は、どうしようもないとしても、
さらに自分の場合は、英語の発音が問題で、「抱きしめたい」だと、
一番最初の「オー・イェー・アーイ」で、早くもカタカナ発音となって、
「ア・ワナ・ホーヨー・ハァーン」でも、まず、「ワナ」がしっくりこない。

「ハァーン」と伸ばすところは、完全にカタカナ英語の発音になって、
英語の授業で教わった、aとeの中間音で伸ばして歌うなどは無理、
もともと音痴で歌唱力がないから、音を伸ばして歌うのは苦手だし、
音程がふらつくのだが、明らかにカタカナで、自分でも聞き苦しい。

ビートルズの4人は、リバプール訛りがひどくて、ロンドンの人には、
何を言っているのか、聞き取れないこともあったと、本にあったし、
英語と米語の発音の違いもあるが、日本語のカタカナ発音となると、
訛り以前の問題で、英会話教材片手に特訓しても、歌では水の泡。

ただ、川瀬泰雄「真実のビートルズサウンド」や、ブログ記事で見る、
イントロのシンコペーションのせいで、曲を聞きながら歌おうとすると、
ずれてしまうとあるのは、リズム音痴の自分でも、そんなことはなくて、
多少音痴になりつつも、メロディは大丈夫だと、自分では思っている。

「プリーズ・プリーズ・ミー」ほど目立たないが、この曲でも、ジョンは、
歌詞を間違えていて、「You let me hold ~」を、「I let ~」にして、
「I wanana hold ~」を、なぜか一箇所だけ、「I want to~」と歌い、
常習者ぶりを発揮しているが、なぜ、やり直したり、編集しないのか。

「ビートルズ全曲バイブル」によれば、「抱きしめたい」の録音時から、
機材が4トラックになり、それまでの2トラックでの、左チャンが演奏、
右チャンが歌という、ステレオの定位が、歌がセンター、楽器が左で、
ジョージのリードギターを右と、振り分けて録音して、ミックスできた。

それ以上に、4トラで、ダビングが容易になって、歌の途中で聴ける、
半音進行のようなリフは、ジョンかジョージが、合間に弾くのではなく、
ジョージのギターと、さらにポールのベースまで、ダビングしたそうで、
追加ボーカルや手拍子と同じトラックに録音し、センターに定位した。

この曲の、ジョージの弾くリードギターは、なんとも奇妙なフレーズで、
「シー・ラブズ・ユー」と違って、ほぼ全編に渡り、弾き続けているうえ、
思いつきの手癖ではなく、かなり何度もやり直したり、テイクを編集し、
今日聴かれる形、完成形にしたそうで、一発録音からは、かなり進歩。

63年10月の録音、11月にイギリス、12月にアメリカで発売されるや、
ミリオンヒットとなり、日本でも、64年の2月、デビューシングルとなる、
初期の名曲中の名曲、「抱きしめたい」は、何よりも発音が難しいから、
オケだけ作って、しばらく放っておいたほどで、無理やりのアップです。



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最高です。
ギターマジシャンさん こんばんは。

ビートルズ世界制覇の曲で大好きです。
声質が違うのに区別がつかないところも魅力の一つですね。
クラップも、最後のハモリもバッチリですね。
私はいまだ、ハモリの練習中です。
マサジョン | URL | 2015/04/11/Sat 20:29 [編集]
Re: 最高です。
いつも、コメントありがとうございます。



> ギターマジシャンさん こんばんは。
ビートルズ世界制覇の曲で大好きです。


前作の「シー・ラブズ・ユー」も、ものすごい名曲でしたが、
「抱きしめたい」は、さらに上回り、世界制覇となりますね。



> 声質が違うのに区別がつかないところも魅力の一つですね。


本当に不思議なくらいに、対照的な2人の声が溶け合っていて、
それでいて、同じ声のダビングとは違った響きがする魅力です。


> クラップも、最後のハモリもバッチリですね。
私はいまだ、ハモリの練習中です。


録音した歌のトラックだけ再生すると、かなり音程がひどく、
もっと正しい音程でハモれるように、自分も練習を続けます。
ギターマジシャン | URL | 2015/04/11/Sat 22:09 [編集]
こんにちは~

雰囲気出ていて良かったですよ~♪

前回のシーラブズユーもそうですが、Beatlesの曲って
『ゴージャス』だなあって子供心に思っていました。
ではでは^^
Mr・へぼい | URL | 2015/04/12/Sun 16:37 [編集]
Re: タイトルなし
いつも、コメントありがとうございます。



> こんにちは~
雰囲気出ていて良かったですよ~♪
前回のシーラブズユーもそうですが、Beatlesの曲って
『ゴージャス』だなあって子供心に思っていました。
ではでは^^



歌のほうは、発声・発音・音程の3拍子と問題ありですが、
ギター演奏は、わりと原曲の雰囲気が出せたかと思います。

ビートルズは、初期の曲から、コード進行が凝っていたり、
コーラスが厚かったりするので、ゴージャス感がありますね。
ギターマジシャン | URL | 2015/04/12/Sun 18:46 [編集]
いつもながら?・・・ギターのチョーキングとボーカルの高音域でちょっと苦労してますね^^;高音域を鍛えるボイストレーニング方法ってあるんですかね~?俺は声が高いのがちょっとコンプレックスなんで、低い声が出せるトレーニングがあるならやってみたいです^^;

マジェ | URL | 2015/04/12/Sun 19:52 [編集]
Re: タイトルなし
いつも、コメントありがとうございます。



> いつもながら?・・・ギターのチョーキングとボーカルの高音域でちょっと苦労してますね^^;高音域を鍛えるボイストレーニング方法ってあるんですかね~?俺は声が高いのがちょっとコンプレックスなんで、低い声が出せるトレーニングがあるならやってみたいです^^;



昔から苦手なチョーキングは、ビートルズの曲でも苦労していて、
チューナーで音程を確認しながら、練習でもしないと駄目ですね。

ちょうど今日夕方のテレビで、カラオケが上手くなる新番組があり、
歌詞を「ノウノウ」にして、口を縦にすると、高い声が出やすいと、
解説していたのですが、自分の場合、まずは発声練習からですね。
ギターマジシャン | URL | 2015/04/12/Sun 23:27 [編集]
意外情報いっぱいですね
おはようございます。
ビートルズのハモりはさんざんやった僕ですけど、この曲はまだほとんどやったことがないんです、なぜか。
理由の一つは、簡単そうで全然簡単ではない感じがしていたからです。
その背景にはおっしゃるようなことがありましたか。ほんとに興味深いです。
僕の意見では、ポールは初期にはジョンぽい声を意識的に出していた気がします。それにしても融合しますよね。
演奏も今回も素晴らしく、堪能させてもらいました。
ST Rocker | URL | 2015/04/15/Wed 07:16 [編集]
Re: 意外情報いっぱいですね
いつも、コメントありがとうございます。

(出勤が早くなったので、返事が朝のうちにできず、すみません。)


> おはようございます。
ビートルズのハモりはさんざんやった僕ですけど、この曲はまだほとんどやったことがないんです、なぜか。
理由の一つは、簡単そうで全然簡単ではない感じがしていたからです。
その背景にはおっしゃるようなことがありましたか。ほんとに興味深いです。
僕の意見では、ポールは初期にはジョンぽい声を意識的に出していた気がします。それにしても融合しますよね。
演奏も今回も素晴らしく、堪能させてもらいました。




英語に堪能なST Rockerさんでも、取り組まれていないのですから、
自分が発音に苦労するのは当然というか、やはり無理がありました。

ポールがジョンの声を意識、というのは、以前もおっしゃっていて、
ST Rockerさんならではの持論でしょうし、どこかの記事だったか、
「世界一ジョンの歌真似のうまいポール」みたいに書く人もいます。

ST Rocerさんのブログは、ビートルズの記事が200近くになり、
他の政治、経済に、科学、グルメと、すごいことになっていますね。



ギターマジシャン | URL | 2015/04/15/Wed 19:25 [編集]
うん
かすれ気味に I want to hold your hands・・と 歌う
このさびの部分って 入れ替わったり する ハモリがあったのですね
知らなかった・・・レコードだけだと どうしても わかりにくいのです

これも よく聞いた 曲ですけれど ほんうに 今 聞いても 斬新です

やっと コンサートおわり 無事に なんだか きぬけ 
また これから ねじしめなおして 弾きたい!!(笑)
kao | URL | 2015/04/18/Sat 14:55 [編集]
Re: うん
いつも、コメントありがとうございます。



> かすれ気味に I want to hold your hands・・と 歌う
このさびの部分って 入れ替わったり する ハモリがあったのですね
知らなかった・・・レコードだけだと どうしても わかりにくいのです



自分も、ハモリについては、メロディごと勘違いしている曲もあり、
こうして演奏するようになり、本やYouTubeで知ることばかりです。


> これも よく聞いた 曲ですけれど ほんうに 今 聞いても 斬新です



ビートルズの曲は、何十年たっても新鮮ですし、今でも斬新ですが、
自分たちの世代だけが、そう思うのか、若い人に尋ねてみたいです。




> やっと コンサートおわり 無事に なんだか きぬけ 
また これから ねじしめなおして 弾きたい!!(笑)



お仲間たちとコンサートを企画し、プロの方を招聘したり、
プログラム、チケット、本番に打ち上げと、多忙でしたね。

kaoさんのブログで、プロギタリスト・与那嶺さんの演奏を、
何曲か公開されていますが、さすが、音色も技術も見事です。
ギターマジシャン | URL | 2015/04/18/Sat 21:10 [編集]



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