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僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ
青春時代を渋谷で過ごした中年サラリーマンです。 昔のことを思い出そうとしたブログですが、最近はギター演奏が主体です。          旧タイトル「僕らの過ごした渋谷」
LP未収録でシングルB面の隠れた名曲「アイル・ゲット・ユー」
ビートルズのLPには、シングル盤の曲を入れないことを、
原則としていたそうで、例外的に、デビューアルバムでは、
発売済みのシングル2枚の4曲に、新録音となる10曲で、
当時にしても、今にしても、それが一般的パターンだろう。

シングル盤がヒットしたら、便乗する形でアルバムを作り、
いわゆる捨て曲など、やっつけの録音で曲を水増しして、
それこそ、70年代の日本のフォークや、アイドル歌手は、
まさに、これで、LPを買っては、がっかりした経験が多い。

ビートルズの場合は、そういう、捨て曲がどうのではなくて、
せっかくLPを買っても、先にシングル盤で持っている曲と、
ダブっていて、二重に買わされた気になる、苦い経験から、
自分たちのLPは、ファンの立場で、全部新曲にしたそうだ。

後追いの自分からすると、ビートルズに捨て曲はないから、
LPにシングルの曲も入れてくれれば、全曲を集めるのが、
簡単なのに、これだと、シングルも買わなければいけなくて、
逆に不親切で、両方を買わせようとしていると思っていた。

ただ、本国イギリスは、ビートルズたちの意向に沿ったが、
アメリカも日本も、おそらく大半の国では、勝手に編集して、
シングル盤の曲も加えて、独自の選曲で、LPを出したから、
いくつかのシングルB面の曲を除いて、ほぼ全曲はLPに。

自分は日本編集盤で集めたから、主に未収録を集めたLP、
「ビートルズNo.5」や、シングル主体の本国の正式ベスト、
「オールディーズ」のおかげで、前期だと、「アイム・ダウン」、
「アイル・ゲット・ユー」に、「イエス・イット・イズ」だけの記憶。

その3曲は、中学の、2人きりのビートルズコピーバンドの、
ジョージ役の友人が、帰国子女で、主にアメリカ編集盤で、
全LPを持っていたから、どれかしらのLPに収録されていて、
テープに録音してもらって、早いうちから自分も聴いていた。

後期の曲は、本国では、EP盤2枚組の、6曲入りで出した、
「マジカル・ミステリー・ツアー」を、アメリカ盤ではA面に配置、
シングル5曲をB面にしたし、「レイン」、「ヘイ・ジュード」など、
後期シングルベスト盤的な、「ヘイ・ジュード」もアメリカ編集。

日本盤も、その2枚は、アメリカ編集のまま出していたから、
「ジ・インナー・ライト」と、「ユー・ノウ・マイ・ネーム」だけが、
後期の未収録曲で、それは、ラジオから録音した気がして、
ビートルズファンになった1年間で、テープやLPで全曲揃う。

ただ、あちこちのラジオで録音したり、友人から借りたLPは、
持っていない曲だけ、テープの余りに録音して、バラバラで、
まとまってテープに全曲を録音したのは、高1になった76年、
FM東京で、数週に渡った全曲放送で、通して聴けるように。

そんな、アルバム未収録かつシングル盤のB面という扱いの、
「アイル・ゲット・ユー」は、「オー・イェー」の掛け声に合わせ、
手拍子も加わるイントロで、初期ビートルズの魅力と特徴を、
ふんだんに取り入れたというか、ここから始まったとも言える。

「ゲット・ユー・イン・ジ・エンド」の仮タイトルで、当初の予定は、
A面候補だったが、同じ頃に作曲した「シー・ラヴズ・ユー」が、
とてつもない名曲だったから、B面に甘んじたという説もあり、
ジョンのハーモニカや、サビのコーラスも見事な、隠れた名曲。

ジョンが歌詞を間違えるのは有名で、この曲でもそうらしくて、
サビの「change your mind」を、「make you mine」と、
間違えたと、あちこちの記事にあるが、自分には、何となく、
違うかなという程度で、「make」なのかどうかは聴き取れない。

それよりは、すぐ次の「So you might」を、「 So I ~」だか、
「プリーズ・プリーズ・ミー」と同じように、吹き出すかしていて、
そのほうが、明らかに違うように歌っていると、目立っていて、
どちらにしても、歌詞を覚えない常習犯、ジョンの一面が出る。

「全曲バイブル」によると、ジョンはギブソンJ160Eのアコギ、
ジョージはグレッチを弾いたそうだが、ジョンの音は聴こえず、
テレビ出演の映像では、ジョンは、いつものリッケンバッカー、
ジョージも型違いのリッケンで、それは2台の音が鳴っている。

ジョージのギターは、レコード同様、リフを弾き続けているが、
ジョンは、コードを一定のパターンで、かき鳴らしているので、
自分の録音は、アコギでコードを弾いて、音量は小さくしたが、
原曲のモノミックスでなく、定位をずらし、少し聴こえるように。

バンドスコアでは、なぜだか、ギターがD♭のコードで始まり、
厳密に音程を拾うと、Dよりも低いということかもしれないが、
映像でも、ジョンは、普通にDやGを押さえているようだから、
バンドスコアから半音上げて、単純なコード、キーで演奏した。

ビートルズのイギリス本国でのアルバムには、未収録のうえ、
シングル盤のB面ながらも、決して捨て曲ではないどころか、
初期の魅力が満載の、隠れた名曲の「アイル・ゲット・ユー」を、
歌詞の間違いも意識しましたが、ジョンの歌声は難しいです。





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決まってます
ギターマジシャンさん こんばんは。
ハーモニカ、クラップ、ハモリ、決まってますね。
ばっちりの演奏でうらやましいです。
ポールとジョンのハモリが違和感なく出来ていて
とってもいいですね。
マサジョン | URL | 2015/03/28/Sat 20:42 [編集]
Re: 決まってます
いつも、コメントありがとうございます。



> ギターマジシャンさん こんばんは。
ハーモニカ、クラップ、ハモリ、決まってますね。
ばっちりの演奏でうらやましいです。
ポールとジョンのハモリが違和感なく出来ていて
とってもいいですね。




初期のビートルズの特徴である、ハーモニカ、クラップ、ハモリと、
3拍子そろった魅力ある曲で、その感じが多少でも再現できればと、
何とか演奏したり歌いましたが、ほめていただいて、感謝します。

マサジョンさんのブログ記事によりますと、ポールの武道館公演に、
見事に当選されたそうで、これからのレポートがすごく楽しみです。
ギターマジシャン | URL | 2015/03/28/Sat 22:45 [編集]
こんにちは^^

「アイル・ゲット・ユー」良かったですよ~☆
一緒に唄っちゃいました♪

この曲は「シー・ラヴズ・ユー」のB面だったので、A面と同じくらい
聴いた思い出深い曲です。
(初めて買ってもらたBeatlesのレコードでした)

たまに、カラオケでも唄うことも^^>

Mr・へぼい | URL | 2015/03/29/Sun 16:49 [編集]
Re: タイトルなし
いつも、コメントありがとうございます。


> こんにちは^^
「アイル・ゲット・ユー」良かったですよ~☆
一緒に唄っちゃいました♪


Mr.へぼいさんは、キーが高いから、ポールのパートでも、
楽々と歌えるでしょうし、ハモリも得意で、うらやましいです。



> この曲は「シー・ラヴズ・ユー」のB面だったので、A面と同じくらい
聴いた思い出深い曲です。
(初めて買ってもらたBeatlesのレコードでした)



実際にシングル盤で、B面のこの曲を聴かれていたとは、
後追いで知識ばかり先行する自分と比べ、真のマニアです。



> たまに、カラオケでも唄うことも^^>



こういった曲も、今はカラオケにあるのですね。
ギターマジシャン | URL | 2015/03/29/Sun 20:31 [編集]
おはようございます
おはようございます。
いつもギターマジシャンさんの文章のほうもとてもおもしろいです。
今回もLP、シングルの考え方や、各国版の考え方、とても興味深かったです。
さらにテイクも加えると、無限のチョイスの仕方もあるように思います。
これだけでも限りない話題になりますね。

今回も素晴らしい録音です。
ST Rocker | URL | 2015/04/01/Wed 07:04 [編集]
Re: おはようございます
いつも、コメントありがとうございます。
(出勤が早かったので、返信が夜になり、すみません。)


> おはようございます。
いつもギターマジシャンさんの文章のほうもとてもおもしろいです。
今回もLP、シングルの考え方や、各国版の考え方、とても興味深かったです。
さらにテイクも加えると、無限のチョイスの仕方もあるように思います。
これだけでも限りない話題になりますね。



イギリス、アメリカ、日本など各国で独自に編集されたLP、
バージョンの違いなどは、調べていくと、奥が深いものです。



> 今回も素晴らしい録音です。



歌は相変わらずですが、ギターは雰囲気が出せました。
ギターマジシャン | URL | 2015/04/01/Wed 20:29 [編集]



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