僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ
青春時代を渋谷で過ごした中年サラリーマンです。 昔のことを思い出そうとしたブログですが、最近はギター演奏が主体です。 旧タイトル「僕らの過ごした渋谷」
デビュー前後のビートルズは、カバー曲を数多く演奏して、
それは、まだ、オリジナル曲が少ないこともあっただろうが、
あまり知られていないレコードを、あれこれと探し出しては、
自分たちのレパートリーにする、楽しみもあったのだと思う。
デビュー前、ライブバンドとして、リバプールのキャバーン、
ハンブルクのスタークラブで演奏した際、ヒットしている曲、
スタンダードやミュージカルの曲に加えて、モータウンの曲、
ガールズバンドの曲も、見事に自分たち流に消化しカバー。
レコードデビュー後も、BBCのラジオ番組での生演奏では、
レコードには未収録のカバー曲を披露し、その数は数十曲、
かつては、海賊盤で数曲が聴けたが、94年に発売された、
「BBCライブ」と、2014年の続編で、ほぼ全貌が明らかに。
この録音から、ビートルズのライブバンドの実力がわかって、
ジョンの、「僕らの全盛期は、ハンブルク時代だった。」なる、
半ば皮肉をこめた発言も、あながち、嘘でもないと思えるし、
過酷な労働条件の中、演奏、編曲が鍛えられた時期だろう。
そんなライブバンドの魅力を、少しでも再現しようとしたから、
新人で予算をかけられないせいもあったが、デビューLPは、
10曲をたったの一日、10時間で録音して、オーバーダブは、
最小限にとどめ、一発録りという、ライブ感覚の作品にした。
すでにシングル盤で発売した、オリジナル曲が4曲あるから、
さらに新曲のオリジナルを4曲に、カバーを6曲演奏していて、
全14曲のうち、カバー曲は6曲で、これは2枚目のLPとなる、
「ウィズ・ザ・ビートルズ」や、4枚目「フォー・セール」でも同様。
半分ずつにしないのは、オリジナル曲を重視しているんだと、
少しは主張したかったのか、3枚目「ハード・デイズ・ナイト」は、
全曲オリジナルだが、映画撮影、ツアーで多忙だった時期の、
「フォー・セール」では、またカバーを披露し、同じ曲数にする。
ただ、こうしたカバー曲の割合まで、ビートルズやマーティンが、
意図的にしていたとしても、米盤、日本盤は、おかまいなしで、
独自に編集していたうえ、日本のデビュー作「ビートルズ!」は、
シングルヒット曲が中心で、カバー曲は、14曲のうち3曲のみ。
その曲は、「ベイビー・イッツ・ユー」、「ツイスト・アンド・シャウト」、
「プリーズ・ミスター・ポストマン」と、名曲名演を揃えているから、
逆に、日本盤「ビートルズNo.2」の7曲、「No.5」の6曲には、
カバーばっかりで、余った地味な曲を入れたという印象になる。
中学時代、ジョージ役と二人で、ビートルズ全曲コピーに挑戦、
ビートルズには捨て曲がないと、一通りの曲をさらっていたが、
やはりカバー曲となると、「ビートルズ!」の3曲ばかり演奏して、
「No.5」となると、収録のオリジナルも含め、疎遠になりがち。
CDの時代になり、英国編集盤のとおり、アルバム、曲が統一、
デビュー作「プリーズ・プリーズ・ミー」を、イギリスで出た曲順で、
ようやく自分も聴いたが、カバーも含めて、隠れた名曲だらけで、
ファンを自称しながら、いかに偏って聴いていたかを、反省した。
3曲目に出てくる「アンナ」は、ジョンのボーカルの魅力が満載で、
後期になって、加工してばかりいるジョンの声と違う、生の歌声、
しかも、このLPでは、まだダブルトラックの手法、歌声を重ねて、
音に厚みをつけることもしていないから、そのままの声が聴ける。
中山康樹は「これがビートルズだ」で、初期ビートルズの魅力は、
大半がジョンの歌声だと断言して、彼らに作曲の才能がなくても、
歌とコーラスだけで、十分やっていけたと語り、この人の発言は、
時に過大評価しすぎだと思う自分も、この件は、まったくの同感。
今は、YouTubeのおかげで、ビートルズがカバーした曲の原曲を、
すぐに探せて、この「アンナ」を聴いてみると、ドラムのパターンや、
ジョージの弾くフレーズも、原曲に忠実だが、ジョンの歌声だけは、
やはり独特で、これにより、ビートルズの曲として、成立している。
もちろん、他のカバー曲も含め、最初にビートルズを聴いたから、
後から聴く本物の方に、違和感を覚えるのは、仕方ないことで、
ついついビートルズを贔屓目にしがちだが、それを差し引いても、
ジョンが歌うカバーは、原曲を超えたと言えるものが多いと思う。
しゃがれ気味の声でに、ふりしぼるように歌い、独特の節回しで、
抑揚をつけるジョンの歌い方は、中学時代からずっと憧れていて、
元の声が違う以上、同じになるわけないが、物真似できないかと、
いろいろ声色を変えてみても、決して叶わないまま、今日に至る。
話はとぶが、自分の世代は、「アンナ」というと、甲斐バンドの曲、
「安奈」を思い浮かべるが、チューリップの財津ほどではなくても、
ビートルズのファンだった甲斐よしひろは、多少はジョンを意識し、
作曲したり、歌ったりしたのだろうかと、ついつい想像したくなる。
風邪気味で、のど飴をなめながら歌ったという、ジョンの歌声は、
どことなく、鼻詰まりにも聴こえて、今週、やや風邪っぽい自分は、
似てこないだろうかと、いつもだと、リードボーカルもコーラスも、
2回歌って重ねるところ、ジョンの部分だけは、重ねないことに。
ライブバンドの実力を詰め込んだ、ビートルズのデビュー作から、
他のカバー曲にまぎれがちな、隠れたカバーの名演とも言える、
「アンナ」を、いつもながら、音痴の悪声を反省することないまま、
ジョンになりきり、風邪気味のしゃがれ声で、シャウトしています。
それは、まだ、オリジナル曲が少ないこともあっただろうが、
あまり知られていないレコードを、あれこれと探し出しては、
自分たちのレパートリーにする、楽しみもあったのだと思う。
デビュー前、ライブバンドとして、リバプールのキャバーン、
ハンブルクのスタークラブで演奏した際、ヒットしている曲、
スタンダードやミュージカルの曲に加えて、モータウンの曲、
ガールズバンドの曲も、見事に自分たち流に消化しカバー。
レコードデビュー後も、BBCのラジオ番組での生演奏では、
レコードには未収録のカバー曲を披露し、その数は数十曲、
かつては、海賊盤で数曲が聴けたが、94年に発売された、
「BBCライブ」と、2014年の続編で、ほぼ全貌が明らかに。
この録音から、ビートルズのライブバンドの実力がわかって、
ジョンの、「僕らの全盛期は、ハンブルク時代だった。」なる、
半ば皮肉をこめた発言も、あながち、嘘でもないと思えるし、
過酷な労働条件の中、演奏、編曲が鍛えられた時期だろう。
そんなライブバンドの魅力を、少しでも再現しようとしたから、
新人で予算をかけられないせいもあったが、デビューLPは、
10曲をたったの一日、10時間で録音して、オーバーダブは、
最小限にとどめ、一発録りという、ライブ感覚の作品にした。
すでにシングル盤で発売した、オリジナル曲が4曲あるから、
さらに新曲のオリジナルを4曲に、カバーを6曲演奏していて、
全14曲のうち、カバー曲は6曲で、これは2枚目のLPとなる、
「ウィズ・ザ・ビートルズ」や、4枚目「フォー・セール」でも同様。
半分ずつにしないのは、オリジナル曲を重視しているんだと、
少しは主張したかったのか、3枚目「ハード・デイズ・ナイト」は、
全曲オリジナルだが、映画撮影、ツアーで多忙だった時期の、
「フォー・セール」では、またカバーを披露し、同じ曲数にする。
ただ、こうしたカバー曲の割合まで、ビートルズやマーティンが、
意図的にしていたとしても、米盤、日本盤は、おかまいなしで、
独自に編集していたうえ、日本のデビュー作「ビートルズ!」は、
シングルヒット曲が中心で、カバー曲は、14曲のうち3曲のみ。
その曲は、「ベイビー・イッツ・ユー」、「ツイスト・アンド・シャウト」、
「プリーズ・ミスター・ポストマン」と、名曲名演を揃えているから、
逆に、日本盤「ビートルズNo.2」の7曲、「No.5」の6曲には、
カバーばっかりで、余った地味な曲を入れたという印象になる。
中学時代、ジョージ役と二人で、ビートルズ全曲コピーに挑戦、
ビートルズには捨て曲がないと、一通りの曲をさらっていたが、
やはりカバー曲となると、「ビートルズ!」の3曲ばかり演奏して、
「No.5」となると、収録のオリジナルも含め、疎遠になりがち。
CDの時代になり、英国編集盤のとおり、アルバム、曲が統一、
デビュー作「プリーズ・プリーズ・ミー」を、イギリスで出た曲順で、
ようやく自分も聴いたが、カバーも含めて、隠れた名曲だらけで、
ファンを自称しながら、いかに偏って聴いていたかを、反省した。
3曲目に出てくる「アンナ」は、ジョンのボーカルの魅力が満載で、
後期になって、加工してばかりいるジョンの声と違う、生の歌声、
しかも、このLPでは、まだダブルトラックの手法、歌声を重ねて、
音に厚みをつけることもしていないから、そのままの声が聴ける。
中山康樹は「これがビートルズだ」で、初期ビートルズの魅力は、
大半がジョンの歌声だと断言して、彼らに作曲の才能がなくても、
歌とコーラスだけで、十分やっていけたと語り、この人の発言は、
時に過大評価しすぎだと思う自分も、この件は、まったくの同感。
今は、YouTubeのおかげで、ビートルズがカバーした曲の原曲を、
すぐに探せて、この「アンナ」を聴いてみると、ドラムのパターンや、
ジョージの弾くフレーズも、原曲に忠実だが、ジョンの歌声だけは、
やはり独特で、これにより、ビートルズの曲として、成立している。
もちろん、他のカバー曲も含め、最初にビートルズを聴いたから、
後から聴く本物の方に、違和感を覚えるのは、仕方ないことで、
ついついビートルズを贔屓目にしがちだが、それを差し引いても、
ジョンが歌うカバーは、原曲を超えたと言えるものが多いと思う。
しゃがれ気味の声でに、ふりしぼるように歌い、独特の節回しで、
抑揚をつけるジョンの歌い方は、中学時代からずっと憧れていて、
元の声が違う以上、同じになるわけないが、物真似できないかと、
いろいろ声色を変えてみても、決して叶わないまま、今日に至る。
話はとぶが、自分の世代は、「アンナ」というと、甲斐バンドの曲、
「安奈」を思い浮かべるが、チューリップの財津ほどではなくても、
ビートルズのファンだった甲斐よしひろは、多少はジョンを意識し、
作曲したり、歌ったりしたのだろうかと、ついつい想像したくなる。
風邪気味で、のど飴をなめながら歌ったという、ジョンの歌声は、
どことなく、鼻詰まりにも聴こえて、今週、やや風邪っぽい自分は、
似てこないだろうかと、いつもだと、リードボーカルもコーラスも、
2回歌って重ねるところ、ジョンの部分だけは、重ねないことに。
ライブバンドの実力を詰め込んだ、ビートルズのデビュー作から、
他のカバー曲にまぎれがちな、隠れたカバーの名演とも言える、
「アンナ」を、いつもながら、音痴の悪声を反省することないまま、
ジョンになりきり、風邪気味のしゃがれ声で、シャウトしています。
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![]() 失恋ソング・・・唯一 知ってる知ってる!!
アーサーも歌っていた曲???・・・ けれど 小さかったので、 あのね に 聞こえたのです 九州kao県では あのね=あんな って方言でいうのです(笑) >To love me like I love you. ここの文言が なんて すてきなんだろうって こんな彼を捨てていくなんて・・・ きっと ふしあわせになるわよなんて(^^) >いろいろ声色を変えてみても、決して叶わないまま、今日に至る。 いえいえ、年も重ねて 風邪も重ねて 積み重ねもあって・・・ ちゃんと !! 夢はかなうみたいです ♪ kao | URL | 2015/02/07/Sat 14:06 [編集]
![]() いつも、コメントありがとうございます。
> 失恋ソング・・・唯一 知ってる知ってる!! アーサーも歌っていた曲???・・・ 「アンナ」は、もともとアーサー・アレキサンダーの曲でして、 ジョンのお気に入りの歌手で、他の曲もカバーしたそうですが、 何と、kaoさんは、原曲の方もお聴きになっていたのですね。 > けれど 小さかったので、 あのね に 聞こえたのです 九州kao県では あのね=あんな って方言でいうのです(笑) 甲斐よしひろも九州の出身ですから、「安奈」の歌詞にも、 そんな意味がこめられていたのだろうかと、思えてきます。 > >To love me like I love you. ここの文言が なんて すてきなんだろうって こんな彼を捨てていくなんて・・・ きっと ふしあわせになるわよなんて(^^) ラブソング、特に失恋ソングでは、定番の歌詞ですが、 アーサーも、ジョンも、実にせつなく歌っていますね。 > >いろいろ声色を変えてみても、決して叶わないまま、今日に至る。 > いえいえ、年も重ねて 風邪も重ねて 積み重ねもあって・・・ ちゃんと !! 夢はかなうみたいです ♪ 雰囲気だけでも感じていただけたのなら、嬉しいです。 ギターマジシャン | URL | 2015/02/07/Sat 16:41 [編集]
![]() ボーカルいいですよ。
ベイビー・イッツス・ユーとならび大好きな曲です。 他のバンドと被るのを避けるためにレパートリーを増やしてたんですね。 ギタータブ譜がむつかしいです。 マサジョン | URL | 2015/02/08/Sun 14:59 [編集]
![]() いつも、コメントありがとうございます。
> ボーカルいいですよ。 風邪気味なので、少しごまかせました。 > ベイビー・イッツス・ユーとならび大好きな曲です。 ジョンの切々と歌い上げるのに、ぴったりな曲たちです。 > 他のバンドと被るのを避けるためにレパートリーを増やしてたんですね。 ビートルズは、アメリカのポップスにマニアックだったとかで、 知る人ぞ知る曲みたいのを探して、レパートリーにすることで、 自分たちだけが得意とするカバー曲を、増やしていたのですね。 > ギタータブ譜がむつかしいです。 ジョージのパートは、バンドスコアのTABでわかりにくく、 YouTubeのギター解説している映像を、参考にしました。 ギターマジシャン | URL | 2015/02/08/Sun 17:16 [編集]
![]() おはようございます。
最近はかなり初期のナンバーをやられていますね。 僕としてはこの曲は普段はあまり聴かないんですが、ギターマジシャンさんが語ると興味を覚えますね。 カバー曲ではあるものの、ジョンの素晴らしい声でビートルズたりうる、というわけですね。 その思いは録音にもしっかり出ていますよ。 ![]() いつも、コメントありがとうございます。
> おはようございます。 最近はかなり初期のナンバーをやられていますね。 僕としてはこの曲は普段はあまり聴かないんですが、ギターマジシャンさんが語ると興味を覚えますね。 カバー曲ではあるものの、ジョンの素晴らしい声でビートルズたりうる、というわけですね。 その思いは録音にもしっかり出ていますよ。 後期の曲は、オケが難しく、作れないものが多いので、 いったん初期の曲に戻って、少しずつやっていきます。 ビートルズのカバー曲は、ジョンの歌声が見事ですし、 ポールも、バラードからシャウトまで、すごいですね。 ギターマジシャン | URL | 2015/02/09/Mon 07:18 [編集]
![]() 「アンナ」と言えば甲斐バンドをイメージしてしまいます。やっぱこの曲を意識したんですかね~?
初期のBEATLESナンバーには本当に疎いもので、この曲も聴いたことが無いと思います^^; もっともっと~俺の知らないBEATLESを聴かせてください^^ ![]() いつも、コメントありがとうございます。
> 「アンナ」と言えば甲斐バンドをイメージしてしまいます。やっぱこの曲を意識したんですかね~? ほとんどの人は、「安奈」を思い浮かべると思います。 > 初期のBEATLESナンバーには本当に疎いもので、この曲も聴いたことが無いと思います^^; もっともっと~俺の知らないBEATLESを聴かせてください^^ 隠れた名曲や、埋もれがちな曲を取り上げていくので、 歌ばかりは今一歩ですが、是非おつきあいください。 ギターマジシャン | URL | 2015/02/13/Fri 01:07 [編集]
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