僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ
青春時代を渋谷で過ごした中年サラリーマンです。 昔のことを思い出そうとしたブログですが、最近はギター演奏が主体です。 旧タイトル「僕らの過ごした渋谷」
かれこれ20年くらい前になろうか、NHKの教育テレビで、
「ファイト!」という、対決・バトルみたいな番組が放送され、
ゴスペルの対決には、早稲田大学の学生サークルが出て、
印象深くて、覚えていたら、後にゴスペラーズでデビュー。
ビートルズのコピーバンド対決もあり、セミプロだったのか、
年配者のバンドと、東大あたりの学生バンドとが出演して、
当然ながら、実力は、年配バンドの方が、はるかに上だが、
学生は、とてもさわやかで、初期のビートルズを思わせた。
3本勝負みたいな形式での、アカペラ対決は、年配バンドが、
「恋をするなら」を、完璧なコーラスワークで決めたのに対し、
学生は、ドラムも含めて、楽器を携えて、輪になっての演奏、
アカペラというよりは、アンプラグドだが、すごく良い雰囲気。
その時、彼らが歌ったのが、初期の「アスク・ミー・ホワイ」で、
ああ、そう言えば、こんな曲があったなあ、隠れた名曲だよと、
初期というと、「抱きしめたい」、「シー・ラヴズ・ユー」ばかりが、
浮かぶが、それだけじゃないぞと、改めて気づかせてくれた。
この曲は、イギリスでは、デビューアルバムの収録なのだが、
日本編集盤では、「ビートルズNo.5」という地味なLP収録、
シングルA面や、めぼしい曲を、1・2枚目に入れてしまって、
そこへ未収録となった、いわば残り物で構成された感のLP。
ドイツ語で歌った、「抱きしめたい」と「シー・ラヴズ・ユー」に、
カバー曲をメインにした4曲入りEPや、未収録のカバー曲と、
ジャケ帯のコピーに、「初期の通向きアルバム」と書いてあり、
一般的なヒット曲は、「アイ・フィール・ファイン」があるくらい。
そんな、ある意味マイナーで、めったにかけたりしないLPに、
「アスク・ミー・ホワイ」は入っていたから、つい疎遠になって、
例えば、「イエス・イット・イズ」や、「アイル・ゲット・ユー」より、
聴くことは少なかったが、これは押しも押されぬ初期の名曲。
デビュー前から、ライブで演奏した、昔からのオリジナルだと、
何かで読んでいたから、この曲が入っている非公式ライブ盤、
ハンブルグのスタークラブの演奏は、デビュー前の61年頃に、
酔客相手に巡業した際の録音だとばかり、思い込んでいた。
若き日のビートルズの、未発表音源が見つかったと、77年に、
大々的に出た2枚組LPは、すぐに買ったが、数回聴いた程度、
棚から探すと、邦題も「デビュー!ビートルズ・ライブ’62」だし、
帯にも「デビュー直後のライブ」とあって、完全な勘違いだった。
考えてみれば、ドラムは、ピート・ベストではなく、リンゴだから、
少なくとも、デビュー曲の録音よりも後でなければ、おかしいし、
実際には、62年12月末なのだから、「アスク・ミー・ホワイ」も、
すでに、2枚目シングル盤のB面として、録音を終えていた頃。
アマ時代から、オリジナル曲も多く、すでに完成されていたなど、
単なる勘違いから、勝手に、ビートルズ神話を作り上げていて、
必要以上に4人を持ち上げるマニアを、いつも批判するくせに、
自分も、無意識に、崇め奉っていたようで、五十歩百歩だった。
このライブは、デビューしたビートルズが、自分たちを育んだ、
ハンブルグへの恩返し、凱旋公演の意味合いだと思いつつも、
これまた自分の思い込みで、もともとの契約が残っていたから、
最後のドサ周りとばかり、店にお別れしてきたのかもしれない。
若きビートルズを描いた映画、「バックビート」のラストシーン、
マッシュルームカットで小奇麗になった、ビートルズの面々が、
ハンブルグへ戻ってきて、駅でアストリッドと再会する場面は、
実際に、この時だったのだろうかと、これまた想像してしまう。
「アスク・ミー・ホワイ」は、冒頭から、3人でハモっているので、
例によって、各パートを混同していて、出だしの「I love you」、
「Ask me why」と歌うところは、ジョージの音程で覚えていて、
3声のうち、真ん中となる音を、なぜ、聴き取れたか、不思議。
さらに、ここは、「ユー・ウー・ウー・ウー」と、メロが上下するが、
それは、コーラスの二人だけで、ジョンは音を伸ばしたままで、
一息のまま、次のメロディも歌うと、YouTubeでお馴染みとなる、
ビートルズ・ヴォーカル・ハーモニーが、丁寧に解説してくれる。
細かいことだが、2番の歌詞が、LPとCDの歌詞カードで違い、
88年のCDは、「My happiness near makes me cry」で、
その「near」が、LPでは「dear」で、詩集では、「still」となって、
この時代になっても、歌詞カードの誤りが多いのは、ひどすぎ。
2枚目のシングル、「プリーズ・プリーズ・ミー」のB面にして、
デビュー前から披露していた名曲、「アスク・ミー・ホワイ」を、
なかなかジョンの歌声は出ないし、ポールの高音もきついと、
いつもながら、歌が課題だらけのまま、無理やりアップです。
「ファイト!」という、対決・バトルみたいな番組が放送され、
ゴスペルの対決には、早稲田大学の学生サークルが出て、
印象深くて、覚えていたら、後にゴスペラーズでデビュー。
ビートルズのコピーバンド対決もあり、セミプロだったのか、
年配者のバンドと、東大あたりの学生バンドとが出演して、
当然ながら、実力は、年配バンドの方が、はるかに上だが、
学生は、とてもさわやかで、初期のビートルズを思わせた。
3本勝負みたいな形式での、アカペラ対決は、年配バンドが、
「恋をするなら」を、完璧なコーラスワークで決めたのに対し、
学生は、ドラムも含めて、楽器を携えて、輪になっての演奏、
アカペラというよりは、アンプラグドだが、すごく良い雰囲気。
その時、彼らが歌ったのが、初期の「アスク・ミー・ホワイ」で、
ああ、そう言えば、こんな曲があったなあ、隠れた名曲だよと、
初期というと、「抱きしめたい」、「シー・ラヴズ・ユー」ばかりが、
浮かぶが、それだけじゃないぞと、改めて気づかせてくれた。
この曲は、イギリスでは、デビューアルバムの収録なのだが、
日本編集盤では、「ビートルズNo.5」という地味なLP収録、
シングルA面や、めぼしい曲を、1・2枚目に入れてしまって、
そこへ未収録となった、いわば残り物で構成された感のLP。
ドイツ語で歌った、「抱きしめたい」と「シー・ラヴズ・ユー」に、
カバー曲をメインにした4曲入りEPや、未収録のカバー曲と、
ジャケ帯のコピーに、「初期の通向きアルバム」と書いてあり、
一般的なヒット曲は、「アイ・フィール・ファイン」があるくらい。
そんな、ある意味マイナーで、めったにかけたりしないLPに、
「アスク・ミー・ホワイ」は入っていたから、つい疎遠になって、
例えば、「イエス・イット・イズ」や、「アイル・ゲット・ユー」より、
聴くことは少なかったが、これは押しも押されぬ初期の名曲。
デビュー前から、ライブで演奏した、昔からのオリジナルだと、
何かで読んでいたから、この曲が入っている非公式ライブ盤、
ハンブルグのスタークラブの演奏は、デビュー前の61年頃に、
酔客相手に巡業した際の録音だとばかり、思い込んでいた。
若き日のビートルズの、未発表音源が見つかったと、77年に、
大々的に出た2枚組LPは、すぐに買ったが、数回聴いた程度、
棚から探すと、邦題も「デビュー!ビートルズ・ライブ’62」だし、
帯にも「デビュー直後のライブ」とあって、完全な勘違いだった。
考えてみれば、ドラムは、ピート・ベストではなく、リンゴだから、
少なくとも、デビュー曲の録音よりも後でなければ、おかしいし、
実際には、62年12月末なのだから、「アスク・ミー・ホワイ」も、
すでに、2枚目シングル盤のB面として、録音を終えていた頃。
アマ時代から、オリジナル曲も多く、すでに完成されていたなど、
単なる勘違いから、勝手に、ビートルズ神話を作り上げていて、
必要以上に4人を持ち上げるマニアを、いつも批判するくせに、
自分も、無意識に、崇め奉っていたようで、五十歩百歩だった。
このライブは、デビューしたビートルズが、自分たちを育んだ、
ハンブルグへの恩返し、凱旋公演の意味合いだと思いつつも、
これまた自分の思い込みで、もともとの契約が残っていたから、
最後のドサ周りとばかり、店にお別れしてきたのかもしれない。
若きビートルズを描いた映画、「バックビート」のラストシーン、
マッシュルームカットで小奇麗になった、ビートルズの面々が、
ハンブルグへ戻ってきて、駅でアストリッドと再会する場面は、
実際に、この時だったのだろうかと、これまた想像してしまう。
「アスク・ミー・ホワイ」は、冒頭から、3人でハモっているので、
例によって、各パートを混同していて、出だしの「I love you」、
「Ask me why」と歌うところは、ジョージの音程で覚えていて、
3声のうち、真ん中となる音を、なぜ、聴き取れたか、不思議。
さらに、ここは、「ユー・ウー・ウー・ウー」と、メロが上下するが、
それは、コーラスの二人だけで、ジョンは音を伸ばしたままで、
一息のまま、次のメロディも歌うと、YouTubeでお馴染みとなる、
ビートルズ・ヴォーカル・ハーモニーが、丁寧に解説してくれる。
細かいことだが、2番の歌詞が、LPとCDの歌詞カードで違い、
88年のCDは、「My happiness near makes me cry」で、
その「near」が、LPでは「dear」で、詩集では、「still」となって、
この時代になっても、歌詞カードの誤りが多いのは、ひどすぎ。
2枚目のシングル、「プリーズ・プリーズ・ミー」のB面にして、
デビュー前から披露していた名曲、「アスク・ミー・ホワイ」を、
なかなかジョンの歌声は出ないし、ポールの高音もきついと、
いつもながら、歌が課題だらけのまま、無理やりアップです。
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![]() ギターマジシャンさん こんばんは。
デビューアルバムの中のオリジナル曲のなかでも好きな曲です。 ジョンっぽい曲ですね。 まだ演奏したことはありませんが挑戦してみたいと思います。 マサジョン | URL | 2015/01/24/Sat 21:47 [編集]
![]() いつも、コメントありがとうございます。
> ギターマジシャンさん こんばんは。 デビューアルバムの中のオリジナル曲のなかでも好きな曲です。 ジョンっぽい曲ですね。 まだ演奏したことはありませんが挑戦してみたいと思います。 自分も、デビュー作では、「ゼアズ・ア・プレース」と、 甲乙つけがたいくらい、すごく気に入っている曲でして、 メロディーといい、歌い方といい、ジョンならではです。 是非、マサジョンさんのバンドでも、取り上げください。 ギターマジシャン | URL | 2015/01/24/Sat 23:31 [編集]
![]() やっぱBEATLESの曲をカバーすると安定感が違いますね^^
でもこの曲・・・聴いたこと無いかもしれません( ゚д゚) デビュー前から演奏していたんですか・・・^^; ![]() いつも、コメントありがとうございます。
> やっぱBEATLESの曲をカバーすると安定感が違いますね^^ でもこの曲・・・聴いたこと無いかもしれません( ゚д゚) デビュー前から演奏していたんですか・・・^^; ビートルズは、かれこれ40年も聴いたり、口ずさんでいるので、 バンドスコアどおり演奏すれば、そこそこのレベルになりますね。 「アスク・ミー・ホワイ」は、収録の日本編集盤がマイナーですし、 英国盤でも、デビュー作の中の1曲なので、そう目立たないですね。 ギターマジシャン | URL | 2015/01/26/Mon 22:55 [編集]
![]() こんばんは。
しばらく後期の円熟した曲が続いていましたが、今回は一気にデビュー時の曲ですね。 若い頃の作品にしては凝っていますよね。 雰囲気をよく出していると思います。 こうなるとBaby It's Youと行きたいですねえ。 ST Rocker | URL | 2015/01/29/Thu 23:49 [編集]
![]() いつも、コメントありがとうございます。
> こんばんは。 しばらく後期の円熟した曲が続いていましたが、今回は一気にデビュー時の曲ですね。 若い頃の作品にしては凝っていますよね。 雰囲気をよく出していると思います。 デビュー作から、また何曲かずつ演奏していこうと思いますし、 初期の曲といっても、けっこう凝った作品も多く、難しいです。 > こうなるとBaby It's Youと行きたいですねえ。 演奏したい曲が多いので、一度アップした曲のリベンジは、 かなり先になると思いますが、再挑戦したい曲の一つです。 ギターマジシャン | URL | 2015/01/30/Fri 07:24 [編集]
![]() マジシャンさん こんばんは
私 これまったく知りません。 ビートルズ 毛が生えたみたいなファンでしたが それでも これは 聞いたことがないのです。 甘い声ですね その間に ギターがまた 切なく入ってくる・・・すてきです kao | URL | 2015/01/30/Fri 17:47 [編集]
![]() いつも、コメントありがとうございます。
> マジシャンさん こんばんは 私 これまったく知りません。 ビートルズ 毛が生えたみたいなファンでしたが それでも これは 聞いたことがないのです。 日本編集盤で聴いていた、自分達くらいまでのファンにとって、 あまりなじみのないLPの中に、ひっそりと入っていた曲です。 > 甘い声ですね その間に ギターがまた 切なく入ってくる・・・すてきです ジョンとポールの歌声、ハモリには、全然及びませんが、 せめてエコーをきかせて、雰囲気が出ればと、歌いました。 ギターマジシャン | URL | 2015/01/30/Fri 20:15 [編集]
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