僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ
青春時代を渋谷で過ごした中年サラリーマンです。 昔のことを思い出そうとしたブログですが、最近はギター演奏が主体です。          旧タイトル「僕らの過ごした渋谷」
ビートルズ最後の雄姿、ロンドンに響き渡った「ゲットバック」
76年3月、中学の卒業前の謝恩会に、ジョージ役と2人きりの、
ビートルズ・コピーバンドで出る際、クラス練習や準備の合間に、
個々の出し物を練習する時間もあったが、体育館や音楽室は、
ピアノやドラムのいるバンドが優先なので、2人で屋上へ出た。

どうせ2人だけだから、マイクもギターアンプも必要なかったし、
「これって、レット・イット・ビーみたいだよな。」と、盛り上がって、
謝恩会の曲なんか、そっちのけで、ビートルズが屋上で弾いた、
「ゲット・バック」や「ドント・レット・ミー・ダウン」とかを、練習した。

当時から、一連の撮影、演奏を、「ゲットバック・セッション」だの、
「ルーフトップ・コンサート」といった風に、呼んでいたのだろうか、
ただ知らないだけだったのかもしれないが、自分たちは、単に、
映画「レット・イット・ビー」の屋上の場面としか、言ってなかった。

そのうち、向かいの校舎から、先輩、先輩と、男子連中の声がし、
振り返ると、剣道部の後輩たちが、教室の窓から手を振っていて、
ちょっとスター気分で嬉しくなるが、ずっと憧れ続けた女子からの、
キャーキャーいう声援は、この時も、謝恩会本番でも、なかった。

「ゲット・バック」は、結果的に、ビートルズとして、最後のライブで、
映画でもラストシーンに演奏していて、LPでも最後の曲になるが、
シングルやLPのテイクは、屋上で3回演奏したものは使われず、
屋上ライブの数日前に、スタジオ録音したものだったと、最近知る。

映画の印象が強いから、あの屋上ライブが、最後の雄姿であって、
その後に解散してしまったと、中学時代には、思い込んでいたが、
「アビーロード」が後の録音だとか、まして、屋上ライブのすぐ翌日、
数曲を地下スタジオで、演奏、撮影していたとは、知るよしもない。

LPの「ゲットバック」は、屋上ライブの話し声を、曲の前後に編集し、
いかにもライブのようにしているので、映画のラストシーンのままと、
思っていたが、映画では、騒音の苦情を受けた警官が、乗り込み、
スタッフがアンプのスイッチを切り、ギターの音が途切れたりする。

映画は、口パクや、後から録音し直すことなく、ライブそのままだが、
レコードになったものは、屋上ライブと、スタジオライブが混在して、
映画のサントラ盤らしく、曲間のしゃべりが入るのも、別のテイクや、
まったく違う曲のときの話し声を挿入したと、これまた最近知った。

ただ、実際に最後のライブ演奏となった、「ゲットバック」の終了後、
楽器を抱えて、戻る直前のジョンの台詞を、LPに入れてくれたのは、
映画のラストシーンだったからだろうが、編集のフィル・スペクターに、
よくぞ残してくれた、最後に入れてくれたと、ジョン派の自分は感謝。

「グループを代表して、お礼申し上げます。僕らはオーディションに、
受かるでしょうか?」などと、ジョンは、得意の冗談をとばしているが、
ポールが、半ば強引にリーダーシップを発揮した、セッションにあり、
リーダーとしてのコメントを発した、ジョンの気概に、拍手を送りたい。

そうは言っても、映画を見る限り、ポールがグループを引っ張ろうと、
必死になって、やりすぎの感じもあるのに比べ、ジョンは、正反対で、
ヨーコと一緒にいれたら、別にどうでもよい、とばかりの、やる気なさ、
ジョージは、しっかりしてよ、ポールに取られちゃうよと、思ったのでは。

そのジョンが「ゲットバック」で、珍しく、リードギターを弾いているが、
解散後の「ビートルズ革命」で、「ポールは、人に親切にしたくなると、
ソロのパートをくれる。」と語って、アレンジもポール主導かよと思うし、
元々のリードギタリストの、ジョージへの配慮は、皆無なのだろうか。

ただ、この曲のサイドに回った、ジョージのカッティングは、格好良く、
テレキャスの、エッジを効かせた音色で、ズンチャ・ズンチャと刻んで、
イントロから、曲を印象付けて、疾走感が抜群だし、歌のバックでは、
拍の頭をミュート気味に弾く、歯切れ良いリズムで、全体を引っ張る。

リンゴのドラムも、ギャロップ風のスネアの叩き方で、あおってくるし、
ジョンが、オブリガードの合間に弾く、ロックの典型的なリフも見事で、
8ビートでガンガン弾く、ポールのベースと、全員一丸で駆け抜けて、
客演したビリー・プレストンのエレピも、ビートルズの曲に合っている。

ポールが、コンサートを再開して、もう一度、デビューした頃のように、
一緒になって演奏しよう、あの頃へと、ゲットバックしようと、したのは、
あながち、間違ってはいなかったと思うほど、この演奏は見事だったし、
次の「アビーロード」を聴いても、なんで解散したのか、不思議なほど。

そんなライブ演奏を、一人で多重録音すると、ドラムのノリが一定で、
全員で盛り上がる、グルーブ感がないなあと、不満に思ってしまうが、
その一定のリズムにさえ、リズムギターが遅れがちの、リズム音痴で、
特にイントロのジョージの微妙なニュアンスは、何度やり直してもダメ。

ジョンのリズムギターも同様で、ビートルズをコピーして、難しいのは、
ジョンやジョージのリズムを刻んだときの、絶妙なタイミングのノリで、
ポールのベースや、リンゴのドラムも同様、前ノリ、後ノリや、ハネとか、
4人それぞれに、見事なくらいのリズム感、ビート感で、真似しにくい。

昨年のポールの奇跡の来日を追った、ブログ仲間の記事に刺激され、
ビートルズを演奏、はては歌うようになって、早くも1年たったところへ、
今年の5月に再来日しながら、急病により中止となった、公演に関し、
ようやく、「来年は日本へ行くよ」と、ポール本人からのコメントが出る。

もう、しばらくの間は、ビートルズのことで、盛り上がってしまいそうで、
演奏を続けようと思ったし、ポール、まさにゲットバックだよ、頼むよと、
何度となく、くらった肩透かしに、慣れっこになりつつ、少なからず期待、
自分は行かないだろうが、武道館公演も実現してほしいと願っている。

映画のラストシーン、ビートルズが人前で演奏した、最後の曲となった、
「ゲットバック」を、ポールのコメントへ便乗し演奏、ジョンが戻ることは、
二度とないのだから、ポールは何度でも戻ってほしいと、祈りをこめて、
リズムギターより何より、ポールの高いボーカルが、一番きついです。



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ルーフトップ
ギターマジシャンさん こんばんは。

ゲット・バック最高です。
完全コピーですね。
この曲は単調で難しく難儀しています。
サイドのジョージのカッティングがこの曲のイメージを決めているように思いますが
なかなかこれも難しいです。
ポールも来年は来日しそうだし盛り上りましょう。
マサジョン | URL | 2014/12/13/Sat 21:44 [編集]
泣けますね
ギターマジシャンさん、
なんかこのシリーズを拝読すると最近は泣けてきます。
ギターマジシャンさんのビートルズへの思いがどんどん膨らんできて、そしていろんな風に進化している気がします。
そして今日の曲は、映画の圧巻屋上シーンを象徴する曲。
実は僕も曲を25歳くらいの時、会社のバンドでクリスマスパーティで演奏したんですよ。あの8ビートベースを弾きながらボーカルを。
でもそれだけやってもゲットバックにはならないんですね。
ギターマジシャンさんおっしゃる様々なパートがあのように素晴らしく揃わないと。
そうしたトータルのあの曲の雰囲気を最高に表しておられます。
本当にいいですよ。
僕も昨年来、いろんな思いが盛り上がってきています。
ST Rocker | URL | 2014/12/13/Sat 22:37 [編集]
Re: ルーフトップ
いつも、コメントありがとうございます。


> ギターマジシャンさん こんばんは。
ゲット・バック最高です。
完全コピーですね。
この曲は単調で難しく難儀しています。
サイドのジョージのカッティングがこの曲のイメージを決めているように思いますが
なかなかこれも難しいです。
ポールも来年は来日しそうだし盛り上りましょう。



リズムの変化や、コードチェンジも少ないので、単調ですが、
それだけに、微妙なニュアンスの再現が、すごく難しい曲で、
イントロから印象的な、ジョージのギターが決めてですよね。

これからも、マサジョンさんの、ポールの記事が楽しみです。
ギターマジシャン | URL | 2014/12/13/Sat 22:51 [編集]
Re: 泣けますね
いつも、コメントありがとうございます。


> ギターマジシャンさん、
なんかこのシリーズを拝読すると最近は泣けてきます。
ギターマジシャンさんのビートルズへの思いがどんどん膨らんできて、そしていろんな風に進化している気がします。



あの頃、ビートルズを聴いた世代の思ったことを、今振り返ることが、
ST Rockerさんにも共感していただき、記事を書く意欲がわきます。



> そして今日の曲は、映画の圧巻屋上シーンを象徴する曲。
実は僕も曲を25歳くらいの時、会社のバンドでクリスマスパーティで演奏したんですよ。あの8ビートベースを弾きながらボーカルを。
でもそれだけやってもゲットバックにはならないんですね。
ギターマジシャンさんおっしゃる様々なパートがあのように素晴らしく揃わないと。
そうしたトータルのあの曲の雰囲気を最高に表しておられます。
本当にいいですよ。



ビートルズの曲は、ジョンとポールの魔法のようなハモリは元より、
それぞれの楽器が出すニュアンス、全員のノリがあってこそですね。


> 僕も昨年来、いろんな思いが盛り上がってきています。


ST Rockerさんのブログの、ビートルズの分析や演奏も見事ですし、
昨年に続く、ポールのライブの記事も、すごく楽しみにしています。
ギターマジシャン | URL | 2014/12/13/Sat 23:04 [編集]
うちのバンドが「Harmonious Noise」を名乗る前、この曲もレパートリーにあったんですよね^^;でも、バンドが進化する途中で演奏曲から消えちゃいました・・・
ちょっとバンドの路線がハードな方向へ向いたせいでしょうか^^;
マジェ | URL | 2014/12/14/Sun 00:36 [編集]
Re: タイトルなし
いつも、コメントありがとうございます。


> うちのバンドが「Harmonious Noise」を名乗る前、この曲もレパートリーにあったんですよね^^;でも、バンドが進化する途中で演奏曲から消えちゃいました・・・
ちょっとバンドの路線がハードな方向へ向いたせいでしょうか^^;



マジェさんのバンドは、ハードロック、ジミ・ヘンドリックスや、
レイヴォーンの曲がメインというイメージですが、最初期の頃、
ひょい。さんと入れ替わった頃は、ジャンルも幅広かったですよね。

ギターマジシャン | URL | 2014/12/14/Sun 01:57 [編集]
初めてコピーした曲がこの曲だったので、
すごく懐かしいです。
メジャーとマイナーペンタが入れ変わるギターソロの構は、
すごく影響を受けました。
私にとってのビートルズはGet Backなんですよ(^_^)v
くまねねクー(よねちゃん) | URL | 2014/12/21/Sun 13:17 [編集]
Re: タイトルなし
いつも、コメントありがとうございます。



> 初めてコピーした曲がこの曲だったので、
すごく懐かしいです。
メジャーとマイナーペンタが入れ変わるギターソロの構は、
すごく影響を受けました。
私にとってのビートルズはGet Backなんですよ(^_^)v



ご自身作曲のインスト曲を、ハイテク満載で弾きまくる、よねちゃんさんが、
ビートルズのリードギターをコピーされていたとは、何だか、嬉しいですね。

おっしゃるとおり、ソロをよく聴いたら、メジャーとマイナーが入れ替わり、
自分で、好き勝手にアドリブしたら、そのあたりのニュアンスが難しいです。
ギターマジシャン | URL | 2014/12/21/Sun 14:26 [編集]



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