僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ
青春時代を渋谷で過ごした中年サラリーマンです。 昔のことを思い出そうとしたブログですが、最近はギター演奏が主体です。          旧タイトル「僕らの過ごした渋谷」
高中正義の初期傑作、ギターのハモリもすごい「レディ・トゥ・フライ」
フュージョン・ギタリスト、高中正義を、最初に聴いたのは、
76年の夏頃、ラジオから流れた、「スイート・アグネス」で、
これは、当時大人気のモデル、アグネス・ラムに便乗した、
企画もので、こういうことする人っているよな、という印象。

軽快なカッティングで、始まるイントロは、格好良かったし、
シンセとユニゾンのテーマも、すごくメロディックだったが、
サビもゆっくり弾くだけで、ギターのアドリブ・ソロもないし、
ギタリストのソロ作品としては、もの足りない感じだった。

その頃に、加藤和彦の「オールナイト・ニッポン」に呼ばれ、
最近は、スタジオの仕事が多いなど、語ったので、勝手に、
テレビの歌番組で、歌手の伴奏をするビッグバンドの人や、
スーツを着て、スタジオに出勤する姿とかを、イメージした。

それとは別の回だったろうが、加藤和彦も高中も在籍した、
サディスティック・ミカ・バンドの、ロンドンでのライブ音源を、
「カセットテープの録音で、音が悪いんだけれども」と言って、
かけていたから、、高中のギターも、そこで改めて聴いた。

ミキサーが録ったカセット音源だが、迫力ある演奏だからと、
LPで発売されて、自分も買って、組曲「黒船」に感動したし、
高中のギターや、後藤次利のチョッパーにも圧倒されたが、
逆に、「スイート・アグネス」は、もっと弾けるのにという気分。

77年、2枚目のLPが出て、雑誌ヤングギターのレビューで、
「ジェフ・ベックに聴かせたい」とあるから、ベック命の自分は、
もともと、ミカバンドでの演奏で、高中の実力を知っていたし、
お手並み拝見とばかり、次に買うのは、これにしようと考えた。

ちょうど、高2になった春、新玉川線開通記念に、渋谷から、
二子玉川まで、父母と乗車し、レコードでも買ってやろうかと、
父の言葉を、待ってましたとばかりに、目をつけていたLPを、
二子玉川の高島屋にはなくて、渋谷に戻って、買ってもらう。

雷鳴から始まる1曲目は、歌入りで、ベックのインスト路線と、
全然違うじゃないかと、いきなり、つまづくが、間奏になると、
スケールや、アルペジオを交えた、ロックとは違うフレーズで、
短いながらも、スリリングなソロ、これだけで、もう夢中になる。

聴きなれた「スイート・アグネス」や、ドッキリ番組でも流れた、
「マンボNO.5」のカバー演奏も、メロディは全部、ギターだが、
アドリブは少なくて、ツインギター、トリプルギターで音を重ね、
全体を、ギターミュージックとして、作り上げているという印象。

もっと早弾きとかしないのかと、思っていると、ケチャみたいな、
人間カラオケが始まり、曲をとばそうかとしたら、ベースが入り、
スケール練習のようなギターが、6本も重なる、早弾きに続き、
「レディ・トゥ・フライ」のテーマが奏でられると、もう身震いした。

最初に聴いた印象を引きずるから、何をおいても、この出だし、
ギター・オーケストレーションのように、重なってくるギターが、
しかも16分音符の早弾きという、とにかく感動しまくったので、
その後のライブで定番となる、イントロパターンは、なじめない。

発売当初にライブ演奏したかは不明だが、ミカバンドの仲間と、
サディスティックスを結成し、77年にテレビ番組で演奏したり、
78年にライブ録音した際、「レディ・トゥ・フライ」もやっているが、
当然ながら、ギターのハモりは、キーボードでも再現していない。

バックバンドに、ギターの名手、鳥山雄司や是方博邦がいても、
おそらく、ツインギターにアレンジして弾くこともなかったはずで、
何かの機会に演奏していて、YouTubeで見れないかと探すと、
ハモリ入りオケを作って、見事に再現する達人が、何人もいる。

ビートルズの演奏でも、同様だが、、本当に、原曲にそっくりで、
同じギターを使って、音色もそっくりな達人が、世の中には多く、
特に高中では、自分と同年代のフュージョン全盛期を過ごした、
アラフィフなのかなあと思い、自分もがんばろうと、励みになる。

みんな、あのイントロが好きなんだよなあと、嬉しくなってくるし、
倉庫から戻ってきた、高中のバンドスコアにも、載っているので、
24チャンネルあるMTRを使って、じっくりとオケを作ってみるが、
いわゆるスケール練習のようなフレーズが、まともに弾けない。

渋谷河合楽器のジャズギター教室では、バークリー教本を使い、
スケール練習は、徹底的に鍛えられたし、この高中正義の曲も、
イントロのハモリも出ている、ギターマガジンを先生が持ってきて、
どうだ、弾けるかと渡されて、昔から弾いている曲ですよと弾く。

ところが、イントロのスケールは、バークリーの運指とは違って、
早弾き自慢の自分が、ついていけず、楽勝のつもりのテーマも、
16分音符の休符が、全然合っていないし、裏拍がずれていくと、
かなり注意されて、何度も先生に合わせて、ノリの練習をした。

それだけ、練習をした曲だから、オケさえ作れば、一発録音で、
今週の演奏は余裕だと思っていたら、大間違いで、自分の中で、
昔は、うまかったつもりになっているうえ、当時のレベルに比べ、
かなり下がっているから、ギャップが倍増して、現実を思い知る。

地道にスケール練習から、やり直すが、アルペジオフレーズは、
中途半端に、スイープ奏法をかじったから、オルタネイトと混在、
かなり、もつれた演奏になってしまって、週1の更新に戻っても、
オケ作りに余裕が出るだけで、ギターが、うまくなるわけでない。

そのうえ、なまじオケに時間がかけれるから、音を加えようなど、
トライアングルを買ってきて、最後にダビングすると、家族からは、
うるさくて近所迷惑と言われ、必死に16分音符で叩いていると、
メロディが始まらず、何と、リードギターを消して、録音していた。

気を取り直して、ギターをやり直すが、高中のストラトサウンドは、
クリーンな音、コンプサウンドと言われるのに、自分のストラトは、
生音では、ベンチャーズのモズライトみたいで、イントロも含めて、
ベンチャーズか寺内タケシが、高中の曲をカバーしたみたいな音。

少しは歪ませると、今度はキンキンし、じゃあ、少しトーンを絞り、
こもってくる分、高音をイコライザーで上げてと、やればやるほど、
元々の高中の音からは、遠ざかる一方で、演奏のミスに加えて、
音色の方も、うまく再現できず、課題だらけの演奏になってしまう。

ところで、自分の演奏は、いつもカバーだから、YouTubeの題名も、
タイトルのみにしているが、カバーと知らず、検索でヒットしたまま、
再生したら、おいおい、何だこれは、という人も、いるそうなので、
せめて、これからアップしていく曲は、きちんと「カバー」とつける。

77年、高2の春に聴いた、かれこれ、37年前になる高中のLP、
数少ないCDで買い直した、愛聴盤でもある、「TAKANAKA」から、
感動したギターのハモリを、倉庫から戻ったバンドスコアを使い、
再現できると、皮算用したものの、かなりお粗末で、反省大です。



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高中を初めて聴いたのが76年ですか。俺はまだ8歳・・・ギターどころか音楽なんてものに全く興味のない鼻垂れ小僧だった頃ですな^^;
出だしの雰囲気や曲調にすごく時代感を感じましたわ( ゚д゚)
マジェ | URL | 2014/11/22/Sat 15:04 [編集]
Re: タイトルなし
いつも、コメントありがとうございます。


> 高中を初めて聴いたのが76年ですか。俺はまだ8歳・・・ギターどころか音楽なんてものに全く興味のない鼻垂れ小僧だった頃ですな^^;
出だしの雰囲気や曲調にすごく時代感を感じましたわ( ゚д゚)



ジャズロックが、日本でクロスオーバーと呼ばれてきて、
カシオペアも、スクエアもデビューしていない頃でして、
ベースもドラムも、昔の16ビートというリズムですね。

高中のギターは、当時としては、かなりのハイレベルで、
サウンド作りも見事で、よくぞ、あの時代にと思います。


ギターマジシャン | URL | 2014/11/22/Sat 17:47 [編集]
いい音ですね!本家にソックリです。
演奏もお見事で、ノリがとてもいいですね。

高中さん自分が音痴なので、その代わりにギターで歌うと言うのがいいですね。

リッチーエリックボーン | URL | 2014/11/22/Sat 23:47 [編集]
Re: タイトルなし
いつもコメント、ありがとうございます。



> いい音ですね!本家にソックリです。
演奏もお見事で、ノリがとてもいいですね。


オケの音は、わりと似た感じになったのですが、
ギターの音色は、フェイズアウトが出せません。

ギター教室の先生の言葉を思い出し、ノリには、
気をつけましたが、とにかく指がもつれました。



> 高中さん自分が音痴なので、その代わりにギターで歌うと言うのがいいですね。


デビューアルバムで、井上陽水とハモったり、その後の作品でも、
何曲か歌っていますが、ギターを歌わせようという考え方から、
フュージョンを牽引したインスト路線が、生まれたのでしょうね。

ギターマジシャン | URL | 2014/11/23/Sun 00:20 [編集]
我々の世代にとって、必ず通過したギタリスト。
しかも代表作の中でも最高傑作の曲。
私は、オリジナルアルバムの前に、Super Takanaka Live(1980)
を聞いたので、やはりそのバージョンが一番好きです。
なので、ここはギターマジシャンさんと少し違うかも知れませんね。

>その後のライブで定番となる、イントロパターンはなじめない。

もっとも、高中のソロは完全に書き譜なので、どのバージョンを聞いても同じ。
この歳になると、ソロメロディを聞いただけで懐かしくなるので、
それもアリだと思っています。
Aki | URL | 2014/11/27/Thu 22:42 [編集]
Re: タイトルなし
いつも、コメントありがとうございます。



> 我々の世代にとって、必ず通過したギタリスト。
しかも代表作の中でも最高傑作の曲。
私は、オリジナルアルバムの前に、Super Takanaka Live(1980)
を聞いたので、やはりそのバージョンが一番好きです。
なので、ここはギターマジシャンさんと少し違うかも知れませんね。

> >その後のライブで定番となる、イントロパターンはなじめない。



「スーパー~」は、井上陽水と共演したライブ演奏で
ものすごい名演だらけで、自分も気に入っていますが、
やはり、最初に聴いたアレンジに、軍配が上がります。

逆に、「ジョリージャイブ」からの曲は、ライブを、
先に聴いていたので、スタジオ盤より親しんでます。



> もっとも、高中のソロは完全に書き譜なので、どのバージョンを聞いても同じ。
この歳になると、ソロメロディを聞いただけで懐かしくなるので、
それもアリだと思っています。



多少アレンジを変え、アドリブのかけ合いもしますが、
基本、考えたソロを、本人が完コピで弾いていますよね。
ギターマジシャン | URL | 2014/11/28/Fri 00:05 [編集]
名曲ですよね~。
16ビートと言うよりはラテンですね(まあ、16なんですが^^;)
このテイクも裏拍のカウンターリズムを基調としたリズムに爽やかなギターが乗り、見事に仕上がってますね~。
ひょい。 | URL | 2014/11/29/Sat 16:45 [編集]
Re: タイトルなし
いつも、コメントありがとうございます。


> 名曲ですよね~。
16ビートと言うよりはラテンですね(まあ、16なんですが^^;)
このテイクも裏拍のカウンターリズムを基調としたリズムに爽やかなギターが乗り、見事に仕上がってますね~。



おっしゃるとおり、この曲のノリは、まさに、ラテンのリズムで、
高中は、マンボ、サルサ、サンバを、うまく取り入れていますね。

裏拍のノリを、かなりギター教室の先生から、注意されましたが、
いまだに、乗り切れないところがあり、民謡ノリの宿命のような。

ギターマジシャン | URL | 2014/11/29/Sat 20:21 [編集]



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