僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ
青春時代を渋谷で過ごした中年サラリーマンです。 昔のことを思い出そうとしたブログですが、最近はギター演奏が主体です。          旧タイトル「僕らの過ごした渋谷」
テープ速度操作と、逆回転ギターの「アイム・オンリー・スリーピング」
ビートルズは、66年8月末で、コンサート活動を中止するが、
もうメンバーらには、暗黙の了解だったのか、前年に出した、
「ラバーソウル」から、ライブでの再現は、困難な曲が増えて、
「リボルバー」では、スタジオ技術を駆使したアルバムとなる。

ライブの再現が困難といっても、歌や楽器をダビングしたり、
ストリングス、ホーンセクションを導入した、凝ったアレンジは、
4人では厳しいという程度だが、録音テープの回転操作とか、
逆回転となると、今日の技術でも、まったくの再現は無理かと。

テープの逆回転は、ジョンが間違えて、テープをセットしたら、
変な再生音が出て、それが気に入ったとされるが、一説には、
ジョージ・マーティンが冗談でやったそうで、ジョンとポールの、
「作曲は俺だ争い」に、マーティンまで編曲争いで参戦しそう。

テープの回転操作というと、「スターどっきり~」のスロー再生、
早送り、逆回しを繰り返した場面が、すぐに思い浮かぶように、
おそらく映像の世界では、昔からやっていて、「ウルトラQ」の、
タイトル画面は、文字をかき回してから、逆再生したのは有名。

早送り・スロー再生により、音声も甲高くなったり、低くなるから、
小学生の頃、口真似しては笑っていたが、それを効果音でなく、
音楽として成立するよう、導入したビートルズは見事なのだが、
最初は、面白がって、やってみたんだろうなと、想像してしまう。

リボルバー・セッションのうち、LPに先行発売の、シングル盤、
「レイン」で、テープの回転操作、逆回転の両方を披露したが、
セッションの初日の、「トゥモロー・ネバー・ノウズ」の段階では、
まだ導入されず、「レイン」録音後に、逆回転ギターをダビング。

「レイン」で試したら、面白かったので、ジョンは、もっとやろうと、
「トゥモロー~」に、当初のテープループに加え、逆回転により、
ギターをダビング、さらに「アイム・オンリー・スリーピング」でも、
テープ速度を変えて録音、ジョージに逆回転も弾かせたと思う。

「アイム~」は、テープを早く回し、リズムトラックを録音しておき、
元の速度にすると、ドラムも含めて、全体の音程が下がるので、
「眠たいよ」という歌詞の雰囲気どおり、間延びした感じが出て、
逆に歌は、テープを遅くして録音、甲高く再生されるようにした。

さらに、再生は、完全に元の速度にせず、半音下がるくらいに、
遅めにテープを回し、甲高くなるボーカルも、微妙に間延びして、
曲の持つ浮遊感を出したとされ、きっとすごいことなのだろうが、
そこまでやるのかな、ジョンは遊びたかったのかな、という感想。

ジョンは、自分の声が嫌で、いろいろ声を加工してしまうのだが、
この曲のテイク1では、アコギの弾き語りに、ポールのコーラスと、
タンバリンという演奏で、そのままのジョンのボーカルが聴けて、
この声に、自分はずっと憧れているのにと、残念に思ってしまう。

自分達も、新しくMTRを買ったり、DTMを覚えると、夢中になり、
しばし寝食を忘れるが、まるで、新しい玩具を手に入れたように、
ジョンは、テープの回転操作が楽しくて、特にこのLPで多用して、
やがて、テープを切り張りして、「レボリューション9」にまで発展。

逆回転のギターは、一時期、テレビのクイズ番組で、逆に歌い、
何の歌か当てるのが流行し.たが、やったことは、それと同じで、
普通にジョージがリードギターを弾いてから、それを逆回転させ、
聴こえる音を採譜、テープは逆のまま、その譜面通り録音する。

そうして、もともとのギターで弾いたのと、ほぼ同じフレーズが、
逆回転の音で再生されるのだが、ギターはピックや指で弾くと、
最初のアタック音が一番大きな音で、次第に減衰するところを、
逆回転では、小さな音から大きくなり、ぶつ切れて終わる音に。

ジョンであれば、単にテープを逆回転して、出てきた音を録音と、
「レイン」のエンディングの歌でやったのと、同じようにするところ、
ジョージは、ちゃんとしたリードのフレーズを、やりたかったのか、
9時間もかけて、録音と再生を繰り返しては、完成させたらしい。

言葉であれこれ説明するより、一目瞭然、ビートルズの演奏で、
「ンワ~ッ」という感じで、ギターの音が変化するのが、わかるし、
その後、ジミ・ヘンドリックスやクイーンの曲でも、使われたので、
ロックギターを弾く人なら、「ああ、あの音ね」と、お馴染みの音。

YouTubeの達人らは、実際にテープの速度を変えて、録音し、
逆回転も、テープをひっくり返したり、PC上でリバースさせるが、
自分は、MTR内蔵のリバースディレイでも、使いこなせなくて、
アタック音を消す効果を使い、フワーっとした雰囲気だけ出す。

実験的要素が多いとされる、「リボルバー」で、逆回転ギターに、
テープ速度の操作をした、「アイム・オンリー・スリーピング」は、
弾き語りでも成立する曲なので、中学時代から歌っていた曲で、
ちょっとトッポ・ジージョ気味にして、懲りずに、なりきっています。



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逆回転が見事です
生ギターで弾き語るジョンの気だるさが再現されてると思います。
やはりジョンの歌はいいですね。
この曲の肝とも言える逆回転が見事に決まってますね。
中期もバッチリですね。
マサジョン | URL | 2014/10/12/Sun 16:29 [編集]
Re: 逆回転が見事です
いつも、コメントありがとうございます。


> 生ギターで弾き語るジョンの気だるさが再現されてると思います。
やはりジョンの歌はいいですね。


テープの回転を変えて、気だるく歌うジョンも、よい感じですが、
アンソロジー2収録の、弾き語りに近いジョンの歌声は最高です。


> この曲の肝とも言える逆回転が見事に決まってますね。
中期もバッチリですね。


本来の逆回転ギターではなく、アタック音を消しただけですが、
何となく雰囲気は出たようで、ただフレーズのずれが課題です。


ギターマジシャン | URL | 2014/10/12/Sun 19:17 [編集]
こういう曲でしたか
こんばんは。
ギターマジシャンさんのビートルズのカバーにより、オリジナル曲は実はこんな曲だったんだ、と気付かされます。
この曲もそうした曲の一つです。
オリジナルを漫然と聴いていた時はなんか、子供っぽい曲のように感じていましたが、今回拝聴すると、かなり凝った曲であることがわかりました。

今回は僕はベースが好きです。
ST Rocker | URL | 2014/10/15/Wed 01:06 [編集]
Re: こういう曲でしたか
いつも、コメントありがとうございます。


> こんばんは。
ギターマジシャンさんのビートルズのカバーにより、オリジナル曲は実はこんな曲だったんだ、と気付かされます。
この曲もそうした曲の一つです。
オリジナルを漫然と聴いていた時はなんか、子供っぽい曲のように感じていましたが、今回拝聴すると、かなり凝った曲であることがわかりました。



演奏したりブログを書くために、ビートルズ本などで調べると、
忘れていたことがよみがえったり、新たな発見があったりして、
曲作りや録音に凝ったものが多いことに、あらためて驚きます。



> 今回は僕はベースが好きです。


曲中のブレイクで入るベースラインが、すごく特徴的ですが、
テイク1のジョンの弾き語り版では、アコギで弾いていたり、
ジョンとポールで、いろいろ試してたのが、わかってきます。
ギターマジシャン | URL | 2014/10/15/Wed 03:16 [編集]
心の内の世界へと
途中の ほわん ♪という 音がそなんでしょうか・・・

ミキシングが操作できるって いい意味では すごいですよね・・

ただ、 私は 独特だから 素朴な初期のビートルズが
いいのです。なぜかなぁ??
kao | URL | 2014/10/15/Wed 14:05 [編集]
Re: 心の内の世界へと
いつも、コメントありがとうございます。


> 途中の ほわん ♪という 音がそなんでしょうか・・・
ミキシングが操作できるって いい意味では すごいですよね・・
ただ、 私は 独特だから 素朴な初期のビートルズが
いいのです。なぜかなぁ??


おっしゃるとおり、逆回転ギターは、「ホワン」みたいに聴こえる部分です。

初期のストレートな形、4人で演奏し歌うビートルズが、確かに良いですし、
ジョンも自分達の一番良いのは、デビュー前のライブ時代と言ってたような。
ギターマジシャン | URL | 2014/10/15/Wed 21:30 [編集]



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