僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ
青春時代を渋谷で過ごした中年サラリーマンです。 昔のことを思い出そうとしたブログですが、最近はギター演奏が主体です。          旧タイトル「僕らの過ごした渋谷」
ウエスがオクターブで弾く、サックスのスタンダード「ウィスパー・ノット」
18歳から通った、渋谷河合楽器のジャズギター教室では、
バークリー教本で、スケール練習や、読譜の練習をしたが、
並行して、ジャズのスタンダードで、伴奏やアドリブの練習、
さらにクラシックギター教本、曲集で、基本から鍛えられた。

ジャズのスタンダードの練習は、まずは、高3の頃に買った、
渡辺香津美のジャズギター教本を使い、その第2巻も買い、
合わせて、香津美の「ジャズギター・コードワーク」も買って、
テンションコードを覚えたり、リズム伴奏の基礎を教わった。

やがて、歌本というか、メロディーとコード進行だけが載った、
ジャズの曲集で、スタンダードを、数多く練習することになり、
渋谷公園通りの先にあった、小さな管楽器専門店だったか、
先生に連れられ、プロも愛用するという、曲集を手に入れた。

灰色表紙の「ニューヒット・306・ミュージシャン・ソングス」と、
青表紙の「ニューヒット・ジャズ8・ミュージシャン・ソングス」で、
他にも何種類かあったのだが、先生から、その2冊があれば、
スタンダードは十分だと言われ、それを買い、早速練習する。

自費出版というか、海賊版みたいで、楽譜は手書きだったし、
曲の題名は、英数字のゴム印で押したらしく、ゆがんでいるし、
メロディだけの楽譜もあれば、イントロ付き、アドリブソロ用に、
コード進行だけ、別に書き出したものありと、バラバラだった。

ネット検索すると、「オールヒット・1001・ソングス」が元祖で、
プロミュージシャンから、ジャズファンまで、好評だったそうで、
「1001」というのは、「千夜一夜」のように、数多くという意味、
実際に収録した曲は、500曲程度だったと、紹介されていた。

「1002・ジャズ・ジャンボ・アルバム」の題で、分厚い楽譜が、
スイングジャーナル社から出たが、「1001」より1曲多いぞと、
名づけたのかもしれず、輸入版「リアルブック」を、箱に入れて、
国内販売した際も、「1001」と題し、定番のタイトルのようだ。

のちに、渋谷河合楽器の発表会で、サックスやピアノの生徒と、
合奏した際に、リハーサルに、「ニューヒット~」を持って行くと、
ジャズ研にいた頃に、御茶ノ水の楽器店で買ったとか、言われ、
ジャズ演奏するアマチュアの間では、有名な楽譜だったらしい。

ギター教室で、その楽譜を使う練習は、先生の伴奏に合わせ、
初見で、メロディを弾いたら、アドリブ、先生がアドリブに回ると、
まずは、4拍を刻んで伴奏、次第に、シンコペーションさせたり、
コードを展開したりと、ほとんど、二人のジャムセッションに近い。

いつも、伴奏のリズムがずれたり、アドリブの指癖を注意され、
コード無視で、キーさえ合えば良いと、やたら早弾きするのも、
悪い癖だから、8分音符だけにして、アルペジオでも良いから、
コードトーンのみ使って、アドリブするように、細かく矯正された。

ただ、ボキャブラリー不足でもないが、ジャズらしいフレーズを、
覚えないことには、単調なソロになるから、ウエス・モンゴメリー、
ジョージ・ベンソン、ジム・ホール、ジョー・パスらのコピー譜とか、
フルートのアドリブ入門を使って、移調して写譜する練習もした。

なかでも、ウエスは、香津美の教本2冊でも、6曲載っていたし、
日音から2冊、全音から1冊と、アドリブソロをコピーした曲集が、
出ていたから、3冊とも入手し、それらの曲が収録されたLPも、
十数枚ほど集めて、ウエスのアドリブソロを、かなりコピーした。

サックス奏者、ベニーゴルソンが作曲した、有名なスタンダード、
「ウィスパー・ノット」は、「306」にも載っていたが、演奏自体は、
本家の演奏や、管楽器の入ったコンボでの演奏は、知らなくて、
ウエスのソロデビュー作に入っていたものを、聴き込んでいた。

ウエスのギターは、特徴的なオクターブ奏法の効果もあってか、
サックスやトランペットのホーンの、ダイナミックスに負けないし、
まるで肉声のように、ピアニシモからフォルテの、抑揚も見事で、
他のギタリスト以上に、ホーンの曲を取り上げて、名演を残した。

息が続く限り、音を伸ばせるサックス、弓をゆっくりと引き続けて、
持続できるバイオリンと違って、ギターでは、はじいた弦の音が、
次第に減衰していくから、ゆったりしたフレーズは途切れがちで、
和音を加えたり、オブリガードで、細かいフレーズを足したくなる。

ロックギターであれば、音を歪ませたり、フィードバックまでさせ、
音を伸ばし続けるが、ウエスは、ジャズギターの生音のままで、
オクターブ奏法や、シングルトーンでも、親指だけで弾くことで、
独特の温かい音色で、抑揚をつけ、ホーンのニュアンスを出す。

ウエスが弾く「ウィスパー・ノット」の、アドリブコピー譜が載った、
全音楽譜出版「ウエス・モンゴメリー・ベスト」には、解説として、
「一音一音最大限に伸ばすとは、ゆったりと聴こえるが、瞬時に
次の音へ移る難しさがある。」とあり、これは弾いていて、実感。

ウエスのソロデビュー作、「ウエス・モンゴメリー・トリオ」収録の
「ウィスパー・ノット」は、先日アップした「サテンドール」と同様に、
オルガントリオの演奏なので、ウエスの演奏は、楽譜どおりで、
ベースやオルガンは、雰囲気が似るように、一発録音してます。



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