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僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ
青春時代を渋谷で過ごした中年サラリーマンです。 昔のことを思い出そうとしたブログですが、最近はギター演奏が主体です。          旧タイトル「僕らの過ごした渋谷」
そろそろ夏も終わりというのに、しつこくボサノバの名曲で「波」を
夏を感じる音楽と言えば、山下達郎や、チューブを筆頭に、
昔ながらの、ベンチャーズとか、ビーチボーイズも浮かぶし、
盆踊りはともかく、先日は、商店街でサンバ大会があったし、
ただ、自分には、サンバよりは、ボサノバが、夏のイメージ。

サンバやボサノバは、ブラジル音楽というだけで、どことなく、
暑い、常夏だ、と思ってしまうが、それでいて、常夏の国の、
ハワイだと、ハワイアン音楽は、夏と言うより、ビヤガーデン、
常磐ハワイアンセンターと、具体的なイメージへと直結する。

自分にとっては、ボサノバが夏の音楽というのは、ものすごく、
個人的な話で、高校の頃に、「サマー・ナイト・サウンド」という、
FMの特番が数回あり、テーマ曲のタイトルは不明なのだが、
ボサノバのリズムのインストで、これが、完全に刷り込まれた。

冒頭、トライアングルを主体に、パーカッションが演奏を始め、
「サマー・ナイト・サウンド」と、番組のタイトルコールが入ると、
ボサノバのリズムに合わせ、フルートがメロディを奏でるから、
夏の夜の音楽はボサノバだと、強い印象が、植えつけられた。

番組自体は、「ニューミュージックの旗手たち」の副題がつき、
因幡晃、岸田智史、庄野真代の曲がかかって、ボサノバとは、
まったく関係のない内容で、それぞれ、シングルヒットではなく、
LPから数曲かけるという、ちょっと通向きの構成も良かった。

そうして抱いたボサノバのイメージだが、ボサノバの代表曲も、
自分の場合、渡辺香津美のジャズギター教本に、出てた曲や、
ジャズミュージシャン、特にギタリストが演奏した曲に親しんで、
本場のボサノバ、特にギター弾き語りは、ほとんど聴いてない。

「イパネマの娘」、「黒いオルフェのテーマ(カーニバルの朝)」、
「オルフェのサンバ」、「波」が、すぐにメロディも浮かぶ曲だが、
当時買った、500円くらいの「ボサノバギター教本」に出ていた、
「おいしい水」「トリステーザ」などは、あまり練習もしなかった。

アントニオ・カルロス・ジョビンの名曲「波」は、ジャズギターで、
よく演奏されて、原曲のキーがD(ニ長調)という、ギターにとり、
弾きやすいキーで、管楽器が主体のジャズでは、B♭、E♭と、
ギターに苦手なキーが多いだけに、重宝がられるせいもある。

高校には軽音部がなく、クラシックギター、マンドリン部なので、
運動も苦手な自分は、帰宅部となったが、大学にはジャズ研、
ロック研、クロスオーバー同好会もあるから、どこかに入れば、
自分もバンドが組めると、新入生勧誘のイベントを見て回った。

ジャズ研では、先輩のコンボがジャズ・ブルースを延々と演奏し、
新入生も含め、持ってきた楽器で、何コーラスがアドリブするが、
キーがE♭のうえに、トランペットやサックスばかりで、萎縮して、
ロビーへ出ると、ギターの先輩達が、数名でセッションしていた。

高校の文化祭で、唯一フルアコでジャズを弾いていた人もいて、
ジャズ研では、セミアコの335に、フェイザーをつなぎ、「波」を、
演奏していて、文化祭では、まんまジャズギタリストだったのに、
クロスオーバーの影響か、ジャズ研なのにセミアコねえと、思う。

演奏の合間に、少し話ができたが、渡辺香津美の自宅へ行き、
ギターを教わるとか、スクールで、秋山一将に習っているとか、
ものすごい先輩だらけ、とても自分の居場所はないと思って、
ロック研を覗いたら、パープルとかを、完コピしている人ばかり。

ギター人口が多いのは、高校と同じで、有志でバンドを組んで、
文化祭に出ようにも、ベース、ドラムが見つからなかったのだが、
大学のロック研も、上級生のすご腕ギタリストが、ゴロゴロして、
新入生に、良いベース、ドラムはいないか、物色している状態。

クロスオーバー同好会は、松原正樹らのプロが、特注で作った、
エフェクターラックを、セミアコにつないで、ラリー・カールトンの、
「ルーム335」を楽々と弾く2年生がいて、4年生はリズムギター、
ここにも、自分が参加する余地はないと、がっかりしながら帰宅。

その1ヶ月前に、ドラム教室に入る友人に、ついていった勢いで、
渋谷河合楽器のジャズギター教室に申し込み、通い出したので、
とにかく自分は、河合楽器でギターをうまくなるしかない、いずれ、
バンドは組めるだろうと、大学でも帰宅部となり、練習に励んだ。

「波」つながりの思い出をもう一つ、やはり高校の文化祭で見て、
ほとんどプロだと思った先輩が、「世界遺産のテーマ」で有名な、
鳥山雄司で、81年に、フュージョンのソロアルバムを出した頃に、
テレビ番組で演奏するようだと、友人に教わり、楽しみに待った。

高校時代、テレキャスターで、ものすごい早弾きをしていたのに、
LPでは、メロディックに弾いていて、ライブなら弾きまくりだろうと、
期待したら、蝶ネクタイ姿で出てきて、セミアコで、「波」を演奏し、
ほとんどジャズに近くて、お茶の間に、早弾きは、向かないのか。

どちらにしても、ギタリストにとって、「波」は、身近な曲なようで、
ジャズギター教室でも、スタンダードの歌本で、いろいろ弾く時、
当然に練習し、当時、写譜を勉強したノートを見ると、伴奏用に、
自分なりに、テンションコードを考えて、先生に添削されていた。

年に1回程度出ていた、「アコースティック・ギター・マガジン」が、
99年に季刊化した際、連載開始のボサノバ講座、最初の曲に、
「ウェイブ」の題で載り、この曲は、ボサノバのコード進行が学べ、
基本は、1小節に1コードなので、課題曲に向くと、書いてある。

いつも愛用している、江部賢一のギター編曲集にも、載っていて、
こちらは、開放弦を生かせるよう、キーをDからEに上げているし、
低音とコード、メロディが、シンコペーションしているので、難しく、
「オルフェのサンバ」同様に、ドラム、ベースをダビングしておく。

ボサノバ創始者の1人、アントニオ・カルロス・ジョビンの「波」は、
原曲はピアノがメインだが、ギターで演奏されることも多い曲で、
江部賢一のソロギター編曲を、楽譜のとおり弾いているものの、
テンポは落として、バックの音も加えて、ミスをカバーしています。



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実は、大学時代通して活動していた、わがメインバンドの
キーボードが慶應の友人でした。

そのつながりで、一時、慶應大のモダンシャックスという
サークルに在籍していました。多分、ご存知だと思いますが。
慶應の学園祭でも演奏していました。
懐かしいです。

学園祭の時にすれ違っていたのでは‥‥
AKI | URL | 2014/08/31/Sun 09:43 [編集]
Re: タイトルなし
いつも、コメントありがとうございます。


> 実は、大学時代通して活動していた、わがメインバンドの
キーボードが慶應の友人でした。
そのつながりで、一時、慶應大のモダンシャックスという
サークルに在籍していました。多分、ご存知だと思いますが。
慶應の学園祭でも演奏していました。
懐かしいです。
学園祭の時にすれ違っていたのでは‥‥



モダンシャックスは、歴史のあるサークルなので、ビッグバンドのライト同様、
レベルが高かったと思いますし、そこで演奏されていたとは、すごいことです。

学園祭で見たバンドは、みな上手で、ギターのテクニックも半端じゃなくって、
憧れの目で見た、あの人達は、今頃、どうしているかと、思っていたのですが、
AKIさんのように、今でも演奏を続けている人が、きっと、多いのでしょうね。
ギターマジシャン | URL | 2014/08/31/Sun 11:04 [編集]
真に同タイトル「波」のアルバムは手許にあり、このインスト世界はなぜか
部屋の掃除の時に合っていたんですよね。フルートとペットの掛け合う曲
もあり、多分ですが私のボサノバの編曲の元は歌入りのものではなくこの
アルバムでしょう。ピアノのバッキングなソロを持つ曲も未発表のままあって
それもまた影響かなぁ~。

ライブ通いでのラテンは、パフォーマンスのせいか派手めの曲が多く、
ボッサの多くは弾き語り専扱いが少し寂しいんですよね。
でも、こうしたソロ演奏を聴かされるとまたたまらないですね。

作り手からすると、こうした曲も初期のビートルズも、3分に満たない
曲が多く、どれくらいの長さの曲が聴きやすいのか考えちゃいます。

ロッシー | URL | 2014/09/01/Mon 11:21 [編集]
Re: 波
いつも、コメントありがとうございます。


> 真に同タイトル「波」のアルバムは手許にあり、このインスト世界はなぜか
部屋の掃除の時に合っていたんですよね。フルートとペットの掛け合う曲
もあり、多分ですが私のボサノバの編曲の元は歌入りのものではなくこの
アルバムでしょう。ピアノのバッキングなソロを持つ曲も未発表のままあって
それもまた影響かなぁ~。



インストのボサノバは、何かしらの、BGMにうってつけでしょうし、
自分が最初に親しんだのも、英会話カセットのエレクトーンあたりです。

ロッシーさんは、作詞作曲されるから、歌ものをアップされていますが、
未発表曲などを、インストに仕上げられても、面白いような気がします。



> ライブ通いでのラテンは、パフォーマンスのせいか派手めの曲が多く、
ボッサの多くは弾き語り専扱いが少し寂しいんですよね。
でも、こうしたソロ演奏を聴かされるとまたたまらないですね。



おっしゃるとおり、熱いラテンのリズムか、ひっそり弾き語るボサノバと、
両極端になりがちですが、ソロギターや、コンボ演奏も、良いものですね。



> 作り手からすると、こうした曲も初期のビートルズも、3分に満たない
曲が多く、どれくらいの長さの曲が聴きやすいのか考えちゃいます。


河合楽器の発表会で、各楽器で延々とアドリブを回すつもりでいたら、
先生から、聴いているほうはつまらないからと言われ、短くしました。
ギターマジシャン | URL | 2014/09/01/Mon 18:39 [編集]



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