僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ
青春時代を渋谷で過ごした中年サラリーマンです。 昔のことを思い出そうとしたブログですが、最近はギター演奏が主体です。          旧タイトル「僕らの過ごした渋谷」
ジョンの三重唱とも言われる、完璧なハーモニー、「ノーウェア・マン」
「ラバー・ソウル」の録音は、前年の「フォー・セール」よりは、
ツアーやテレビ出演のスケジュールも、過密ではなかったし、
スタジオを自由に使える時間の余裕があったが、それでも、
クリスマス商戦に間に合うようにと、締め切りは迫っていた。

「フォー・セール」では、昔からライブで演奏した、カバー曲を、
6曲入れることで、しのいだが、オリジナルにこだわったのか、
前作「ヘルプ」で、数曲をカバーし、LPには、2曲を入れると、
以降、ゲットバック・セッションまで、カバーの公式録音はない。

ゲットバック・セッションにしても、おそらく、LP向けではなく、
曲作りやアレンジをめぐって、ぎくしゃくしがちな雰囲気の中、
懐かしい曲でもやろうと、演奏したのだろうし、カバー曲では、
もう、オリジナル曲との差がありすぎて、入れる余地がない。

ただ、いくらでも、珠玉のメロディが出てきそうなポールでさえ、
最終録音日、「ユー・ウォント・シー・ミー」が、やっと間に合い、
ジョンの「ガール」と合わせ、何とか、その日で完成させる始末、
そうそう、ハイレベルの曲ばかりを、次々と作れるわけもない。

そんな状況の中、曲は浮かばないし、いったいどうしようかと、
ジョンが、悩んでいたときに、その自分自身を客観的に見つめ、
「Nowhere」、どこにも居場所のない、という存在に気づいて、
作れたそうだが、歌詞が先行すれば、メロディはすぐ出たのか。

邦題の「ひとりぼっちのあいつ」は、そうした過程を考えると、
あながち間違いでもないのだが、以前には「ジス・ボーイ」が、
「こいつ」の邦題だったのに続き、「あいつ」かと、がっくりきて、
そもそも、「ラバー・ソウル」は、邦題がついた曲が、半数近い。

「ノーウェジアン・ウッド」を誤訳して、「ノルウェーの森」なのは、
記事にも書いたし、「ザ・ワード」の「愛のことば」はよしとしても、
「嘘つき女」に「浮気娘」、「君はいずこへ」やら「消えた恋」など、
意訳を通りこして、馬鹿にしてんのか、とセンスを疑いたくなる。

「ひとりぼっち~」は、武道館でも演奏されたが、当時の新譜、
「ラバー~」からは、たった2曲のみで、ライブでも再現できた、
数少ない曲であるだけに、3人のコーラスに、何の疑問もなく、
聴いたり、歌ってきたが、最近、1人三重唱の説を知り、驚く。

自分は、まったく知らなかったのだが、昔から、メロディ部分は、
ジョンによる1人三重唱と言われていたそうで、調べてみると、
手持ちのCD、87年の初CD化された際の、ライナーノートにも、
「ジョンの多重録音による三重唱」だと、しっかり書いてあった。

これに対して、そんなことはないと、ビートルズ本では反論され、
川瀬秦雄「真実のビートルズ・サウンド」では、「CDの解説には、
書いてあるが、3人のパートは、それぞれダブルで録音されて、
イコライジングで声質を似せてある。」と、やんわりと否定した。

中山康樹の「これがビートルズ」では、「あきらかにおかしい。
ポールもジョージも歌っていることは、すぐにわかる。」とあり、
日経BP「全曲バイブル」では、音像の配置図を載せたうえで、
「ありえない話である。」と、バッサリ、三重唱説を切り捨てる。

ちょっと散々な言われようだが、CD解説では、「ミドル部分は、
ポールとジョージのコーラス、エンディングの最高音を歌うのも、
ポール。」と続いていて、これについては、異論はないだろうし、
「♪アーランラン」のハモは、上がポール、下がジョージは確実。

終わる直前の1回だけ、ハモがさらに高音になるのは、実際、
ポールでないと出ない高さだし、サビ以降は、意見が一致だが、
一番最初のアカペラ部だけは、言われてみると、自分としても、
どれもジョンの声に思えてきて、三重唱の可能性も捨てがたい。

ボーカルは、1回だけのダビングだから、三重唱はないそうだが、
最初の部分を、ジョンは、主旋律のダブルトラックにはしないで、
下のハモの方をダビングで歌って、それが、ジョージのパートと、
うまくブレンドして、同じ声に聴こえるとか、可能性はなくもない。

上のハモは、ポールがジョンの声に似せてきたのが、妥当だが、
ジョージのパートは、一部聴き取れないくらい、低い部分があり、
バンドスコアでは省略されているほどで、その部分になったら、
ジョンは、ポールのパートを歌うとか、でも、そこまではしないか。

「全曲バイブル」の解析では、4チャンネルの2トラックを使って、
3人のコーラスとして、各トラックに録音されているので、3人で、
2回歌ったとしているが、先にハモだけ録音できそうな気もして、
これまた、ポールに、真実を教えて欲しくて、本当、謎が多い。

アカペラによる歌い出しは、よく音程が取れると、書かれるが、
ライブでは、ジョンがコードを鳴らし、ポールもベースを響かせ、
ジョンのカウントにより、3人で歌うから、びしっと決まって当然、
自分も、コードを鳴らしてから、MTRの録音スイッチを押した。

間奏のギターは、ディレイか何かでの、ダブリングかと思ったら、
ジョージが、「ジョンと一緒にユニゾンで弾いた。」と言ったそうで、
2本のストラトだと判明したが、あそこまでジャリジャリとした音は、
自分のストラトでは無理で、かなりイコライザーで、いじったのか。

間奏が、2人のユニゾンというのも、今回、調べて知ったのだが、
ここの部分は、コードを流して弾くと、何となく似た感じになるので、
ジョージ役の同級生と演奏するとき、自分も、単に伴奏ではなく、
それらしくコードを弾いたので、ユニゾンに近かったと、自画自賛。

中学時代の、ジョージと自分の二人きりでの、コピーバンドでは、
1人三重唱どころか、二人で二重唱だったし、いつもハモリでは、
音痴の自分は、自分が聴いて覚えているパートを、好きに歌い、
ジョージが合わせてくれたが、この曲は、主旋律を正しく歌えた。

ただ、ジョージのハモを聴いてしまうと、つられて音痴になるから、
それこそ、アカペラでは、耳を押さえて歌い、演奏に入ってからは、
ギターの音を聴いたり、さらには、間違えて覚えた部分があって、
なぜか、最後にメロディに戻ったときは、高音を歌う癖があった。

伴奏のギターは、単にアコギと思っていたら、12弦ギターだそうで、
さらに、ローコードではなく、4フレットより上を押さえ、そのうえに、
5・6弦は鳴らさないと、何だか、細かくて、いっそカポタストをつけ、
5・6弦を外して弾くほうが、楽じゃないかと思える、弾き方だった。

日本公演で演奏、ジョンの三重唱とも言われる、「ノーウェア・マン
(ひとりぼっちのあいつ)」を、なりきりジョンで、正真正銘の三重唱、
ダブルトラックだから、1人六重唱で、間奏のギターのジャリーンは、
なかなか音が似なくて、そもそも、声からして、似ていなかったです。




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やぼな質問ですが
なつかしい 一曲です。

この歌も やっぱり マジシャンさんの声なのですよねーーー

ジョンが多重って ありえそうなーーほど似てます

>「♪アーランラン」のハモは、上がポール、下がジョージは確実
ここは 笑ってしまいました。
たった この一か所だけでも きっと マニアにとっては 一日語っても語りつくせないほど いろんな枝葉になって 論議続くんだろうなって 
口角上がって 微笑んでしまいます。

ガールも好きだな 以前 録音して UPしていただいてますか?ね??
ね?
kao | URL | 2014/07/27/Sun 20:22 [編集]
Re: やぼな質問ですが
いつも、コメントありがとうございます。


> なつかしい 一曲です。
この歌も やっぱり マジシャンさんの声なのですよねーーー
ジョンが多重って ありえそうなーーほど似てます



自分は一人で録音するから、必然的に自分の声の多重になりますが、
ジョンは諸説あって、それでも、どれもジョンの声に思えてきます。



> >「♪アーランラン」のハモは、上がポール、下がジョージは確実
ここは 笑ってしまいました。
たった この一か所だけでも きっと マニアにとっては 一日語っても語りつくせないほど いろんな枝葉になって 論議続くんだろうなって 
口角上がって 微笑んでしまいます。



マニアの人たちは、2チャンネルや、ヤフー質問箱で、いろいろ語って、
それぞれの主張も興味深いし、何より、みんなビートルズが好きですね。




> ガールも好きだな 以前 録音して UPしていただいてますか?ね??
ね?



ガールは、インスト版を昨年の11月30日付けでアップしていますが、
実は、歌入りをやろうと思って、伴奏から作り直しているところです。

「ラバー・ソウル」は、全曲を演奏したいくらい、好きなアルバムでして、
とりあえずは、あと2~3曲を予定していて、歌とギターを練習中です。

ギターマジシャン | URL | 2014/07/27/Sun 22:51 [編集]
おはようございます
おはようございます。
毎回のことながら、曲にまつわるエピソード、そしてギターマジシャンさん自身の解説やエッセイ。すごいです。
この合唱だけでもそれだけの謎があるのですね。
今回もまた素晴らしい完成度です。
ST Rocker | URL | 2014/07/28/Mon 07:11 [編集]
Re: おはようございます
いつも、コメントありがとうございます。


> おはようございます。
毎回のことながら、曲にまつわるエピソード、そしてギターマジシャンさん自身の解説やエッセイ。すごいです。
この合唱だけでもそれだけの謎があるのですね。
今回もまた素晴らしい完成度です。



ビートルズは、40年聴いてきても、まだ、自分にとって新しい発見があり、
そのうえ、いまだ解明できていない謎もあって、本当に、興味がつきません。

自分の思い出だったり、調べてみたことを、未整理のまま、書き立てていて、
演奏も自己満足の域を出ないのですが、みなさんの励ましで、続けられます。
ギターマジシャン | URL | 2014/07/28/Mon 07:29 [編集]
ハーモニーは難しいです。
2声なら、なんとか聞き取れますが3声となると、わけわかりません。
現在、バンドでデイトリッパーやってるんですが、サビでバンマスさんの歌に、マジェさんがハモッていて、その上をハモろうとしたら、マジェさんと同じ音程でアレ??みたいな^^;
ひょい。 | URL | 2014/07/28/Mon 22:10 [編集]
Re: タイトルなし
いつも、コメントありがとうございます。


> ハーモニーは難しいです。
2声なら、なんとか聞き取れますが3声となると、わけわかりません。
現在、バンドでデイトリッパーやってるんですが、サビでバンマスさんの歌に、マジェさんがハモッていて、その上をハモろうとしたら、マジェさんと同じ音程でアレ??みたいな^^;




バンドスコアで音を確認しながら、何とか歌ってはいますが、
自分で耳コピしようとすると、全然音がわからない状態です。

3声以上は、ただの音の塊に聴こえて、どれが主旋律かも不明で、
子供の合唱コンを聴きに行った時、歌でなくラップに感じました。
ギターマジシャン | URL | 2014/07/28/Mon 23:42 [編集]
こんばんは~
すごく良かったですよ~♪

出たしのコーラス!バッチリですね☆
おいらはコードならしてルート音を「う~ん♪」とやらないと
コーラスできないんです^^>

>間奏のギターは、ディレイか何かでの、ダブリングかと思ったら、
ジョージが、「ジョンと一緒にユニゾンで弾いた。」と言ったそうで、
2本のストラトだと判明・・・

へ~ ストラトでユニゾンだったんですか~
でも、アノ音はなかなか作れませんよね^^;
Mr・へぼい | URL | 2014/07/30/Wed 19:36 [編集]
Re: タイトルなし
いつも、コメントありがとうございます。



> こんばんは~
すごく良かったですよ~♪
出たしのコーラス!バッチリですね☆
おいらはコードならしてルート音を「う~ん♪」とやらないと
コーラスできないんです^^>



ハモネプとかに出る人でも、音叉とか調子笛で音程を確認するので、
音痴の自分は、ジャーンとコードを鳴らしても、危なっかしいです。



> >間奏のギターは、ディレイか何かでの、ダブリングかと思ったら、
ジョージが、「ジョンと一緒にユニゾンで弾いた。」と言ったそうで、
2本のストラトだと判明・・・

へ~ ストラトでユニゾンだったんですか~
でも、アノ音はなかなか作れませんよね^^;



あそこまでジャリジャリするのは、かなりイコライザーを使うでしょうし、
ストラトも、USA製のフェンダーならば、もっと近い音になるようです。
ギターマジシャン | URL | 2014/07/30/Wed 21:22 [編集]



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