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僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ
青春時代を渋谷で過ごした中年サラリーマンです。 昔のことを思い出そうとしたブログですが、最近はギター演奏が主体です。          旧タイトル「僕らの過ごした渋谷」
寺内タケシで気に入った「スターダスト」を、二重奏と江部編曲で
ジャズのスタンダード曲というよりは、ポピュラーソング、
ムード音楽のおなじみ曲と呼んで良い、「スターダスト」を、
自分は、FM「ジェットストリーム」で流れた、寺内タケシの、
ソロアルバムからの演奏で、曲を知り、すごく気に入った。

おそらく、それまでに、どこかで耳にしたかもしれないが、
題名とともに、意識して聴いたのは、その寺内の演奏で、
ギターのみで、ダビングを重ねた伴奏にのせ、メロディを、
伸びやかに、アームで抑揚をつけて弾くのが、見事だった。

自分より年配の人が、「スターダスト」で思い浮かぶのは、
クレイジー・キャッツ、ザ・ピーナッツが出演した、TV番組、
「シャボン玉ホリデー」で、番組の最後、ミニコントとともに、
ザ・ピーナッツが歌う、エンディング・テーマかもしれない。

自分は、この番組を見た記憶がなく、小学生の頃だから、
9時前には寝ていたので、そのせいだろうと思っていたら、
日曜日の午後6時半の放送で、まさに家族団らんの時間、
自分が「サザエさん」が見たいと、主張したのかもしれない。

こんなとき、頼りになるYoutubeには、しっかり映像があって、
ザ・ピーナッツが、歌い始めると、植木等が、コメントしたり、
谷啓が、二人にちょっかいを出して、どつかれるパターン、
そのまま、ギター演奏に変わって、エンドロールが流れる。

このギター演奏は、ロス・インディオス・タバハラスのもので、
「マリア・エレーナ」で、一世を風靡した、兄弟デュオの二人、
ポピュラー曲の演奏も多いが、クラシックの超絶技巧の曲、
「熊蜂の飛行」「幻想即興曲」では、バカテクを披露していた。

寺内タケシのレコード評だったか、「スターダスト」について、
「ロス・インディオスの演奏でおなじみの~」と書かれていて
その時には、そんなものかと、漠然と思ったが、人気番組の、
テーマ曲なのだから、お茶の間にも浸透した、名演だった。

曲が気に入ると、弾きたくなるのは、昔から変わってなくて、
まだ、渋谷河合楽器ギター教室に、通っていない頃だから、
先生に相談できないが、通信教育、東京音楽アカデミーの、
ポピュラーギターコースのおまけLPに、ちょうど入っていた。

クラシックギターのコースとして、毎月届く、楽譜もレコードも、
ほとんど、手をつけないままに、ポピュラーギターのコースの、
「ステージのためのポピュラープログラム」も、継続して受講、
ますます、楽譜がたまっていき、だんだん自己嫌悪になった。

今思えば、東京音楽アカデミーは、いつのまにか、なくなり、
その教材やレコードも、入手困難なので、続けて良かったし、
さらに、「ワルカー教授の高等レッスン」も、受講しておけばと、
悔やまれるほどで、どんな曲を教われたのか、今も気になる。

ちなみに、英会話の教材、「家出のドリッピー」などで有名な、
アカデミー出版は、東京音楽アカデミーと、住所が同じなので、
ギターブームが去るなり、次なるビジネスとして、英会話へと、
方向転換したのだろうが、限定復刻版など、出してくれないか。

それで、高校の頃、少しは、たまった楽譜も役に立つとばかり、
日本のフラメンコギター界の草分け、伊藤日出男が編曲した、
「スターダスト」を練習し、ラジカセに、自分で伴奏を録音して、
二重奏にするのは、中学時代のビートルズから、やってること。

伊藤の編曲は、メロディの節回しが、ロス・インディオスほどは、
16分音符の装飾音をつけたり、つっこみ気味ではないのだが、
かなり意識した感じで、二重奏にしていること自体、そうだろうし、
みんなが親しんでいる形で、教材用に編曲したのかもしれない。

自分は、それを基にしつつ、寺内タケシのような、歌わせ方も、
何となく真似して弾き、そうしたことで、まだアドリブは無理でも、
メロディをフェイクしたり、自分の歌わせ方を、覚えたのだろうが、
調子に乗り、メロディを台無しにするところが、玉にキズとなる。

今回、なるべく楽譜に忠実に演奏したが、ところどころ、癖で、
寺内を気取って、やたらとフェイクしたり、小節の頭で弾く部分、
前の小節から弱起で弾く部分が、いいかげんになっていたり、
昔からのレパートリーだと、思い込みや悪癖がつきものと反省。

伴奏のギターは、ダラダラと、コードを鳴らしている感じになり、
それこそ、ギター教室の先生から、「俺が、あれだけ、伴奏を、
仕込んでやったのに、何やっているんだ。」と、言われそうで、
フォークギター同様、伴奏を馬鹿にし、さぼっていたのが明白。

習っていたのはジャズだから、いかにリズムギターの伴奏で、
スイングさせるかが課題、4ビートの場合、4分音符を1拍ごと、
ジャッ、ジャッとコードを刻み、3連符や、付点16分音符なら、
はねた感じが出せるのを、4分音符だけで、ノリを出していく。

ジャズ特有のテンションコードで、1拍ごとに、コードチェンジと、
リズムギターは、奥が深いのだが、単純にCコードを押さえて、
メトロノームに合わせ、テヌート気味、スタッカート気味にしたり、
前ノリ、後ノリにしたりと、リズムを引っ張っていく練習を徹底。

ジム・ホールが、ピアノのビル・エバンスと共演した際に弾いた、
ベースラインをまじえつつ、ドラム不要のごとくに、スイングする、
神業と思えるコードワークを、先生は、こともなげに弾いてくれて、
基本の4ビートをちゃんと刻めれば、たやすいことと、言っていた。

伴奏が下手で、言うのもなんだが、伊藤編曲のリズムギターは、
単純なコードが多いので、弾き比べで、いつもの江部賢一編曲、
テンションコードや、フィルインも入り、ジャズギターのソロのよう、
伊藤版で、省略されたイントロ、バースもあって、弾いて楽しい。

寺内タケシで知った、「スターダスト」を、お茶の間に浸透した形、
二重奏を、東京音楽アカデミーの伊藤日出男の編曲で演奏して、
さらに、江部賢一のギターならではの、ジャズっぽい編曲で弾き、
何かと、ジャズを習ったと公言する、片鱗を感じていただければ。






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ギターマジシャンさん こんにちは。

またまた、大好きな曲をありがとうございます。
この曲難しいですよね。
覚えたてのシタールを使うことで焦ったジョージが
見事にジョンの曲にはまってますね。
シタールの音も見事です。
マサジョン | URL | 2014/07/13/Sun 13:49 [編集]
Re: タイトルなし
いつも、コメントありがとうございます。


> ギターマジシャンさん こんにちは。
またまた、大好きな曲をありがとうございます。
この曲難しいですよね。
覚えたてのシタールを使うことで焦ったジョージが
見事にジョンの曲にはまってますね。
シタールの音も見事です。



マサジョンさんは、お名前のとおり、ジョン派でしょうから、
自分と同じで、ジョンのボーカル曲は、上位ランクですよね。

「ノルウェーの森」は、ジョンのアコギが、本当に見事で、
その再現は、かなり難しくて、小指がつりそうになります。

ジョージのシタール演奏は、このあと、本格化していきますが、
この曲のように、効果的に弾くほうが、合っている気がします。

ギターマジシャン | URL | 2014/07/13/Sun 18:31 [編集]



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