僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ
青春時代を渋谷で過ごした中年サラリーマンです。 昔のことを思い出そうとしたブログですが、最近はギター演奏が主体です。 旧タイトル「僕らの過ごした渋谷」
60年代、リアルタイムで、ビートルズを聴いていた世代と、
解散後の70年代、前期・中期・後期の曲を一度に聴いた、
自分たちとでは、当然に、各時期、各楽曲の印象は違うし、
こちらは、ある意味、結末を知りながら、さかのぼっている。
さらに、自分たちは、73年に出たばかりのベスト盤である、
通称、赤盤・青盤に親しんだから、その2つの区切りにより、
ビートルズの活動期間を、前期と後期と分けて考えがちで、
それは、「サージェント・ペパーズ」をもって、後期とされる。
コンサート活動をやめて、スタジオにこもったビートルズは、
その音楽が、「ペパーズ」から、大きな変貌を遂げたのだと、
自分は思い込んでいたが、リアルタイムで聴いていた場合、
前作の「リヴォルヴァー」から、変わったと感じる人も多い。
人によっては、さらに前の、「ラバー・ソウル」が出たときに、
それまのでの、いわばアイドル路線のような、歌と演奏が、
内省的な歌詞、一風変わったメロディになり、驚いたそうで、
こればかりは、後追いの自分には、想像するしかない世界。
「抱きしめたい」「シー・ラヴズ・ユー」のヒット曲で魅かれて、
映画「ビートルズがやって来る」、「ヘルプ」と観てきた人には、
モータウンを思わせるベースラインに、一種異様なハモりの、
「ドライブ・マイ・カー」で始まるアルバムは、衝撃だったとか。
映画やサントラ盤の邦題が、「四人はアイドル!」だったのに、
新作は、ゆがんだ写真のジャケット、ビートルズの文字もなく、
インドの楽器、シタールを使った曲に、フランス語で歌う曲と、
変化についていけないと、離れていくファンも多かったらしい。
自分は、映画は、「レット・イット・ビー」との、3本立だったし、
最初に友人に借りたアルバムも、「オールディーズ」なので、
「抱きしめたい」と同時に、中期の曲、「恋を抱きしめよう」や、
「デイ・トリッパー」「エリナー・リグビー」を、一緒に聴いている。
偶然なのか、ビートルズ活動中に出た、唯一のベスト盤は、
ちょうど、赤盤と同じ、「リヴォルバー」までの曲が収録されて、
後追いとなる世代としては、確かに、前期と中期との違いは、
聴いていても、わかるが、ここまでを、ひとくくりにしたくなる。
うろ覚えだが、「ペパーズ」、「ホワイト・アルバム」よりも先に、
青盤で、後期の曲も、まとめて聴いていたから、赤盤に比べ、
見てくれも音楽も、ガラッと変わったと、印象づけられもして、
ちょっと大人の音楽かと、やや敬遠したくなる部分があった。
疎外感というほどでもないが、自分が青盤で感じた違和感と、
似たような感情を、リアルタイム世代は、「ラバー・ソウル」で、
体験したろうし、それが、さらに「リヴォルバー」「ペパーズ」と、
たった1・2年で、大きく変わる彼らに、どう向き合っていたか。
逆に、66年、アイドルとして、来日公演をしたビートルズだが、
前年に「ラバーソウル」は発売され、「リヴォルバー」の録音も、
終えていた彼らに、昔の曲、何とかライブで再現できる新曲を、
聴衆の歓声の中、演奏することは、どんな気持ちだったろうか。
そんな「ラバーソウル」の冒頭の曲、「ドライブ・マイ・カー」は、
ヘフナーベースから、リッケンバッカーに持ち替えたポールが、
モータウンのベースサウンド、フレーズを取り入れ、ハモリも、
不協和音のようで、変わっていく音楽性を、高らかに告げた。
イントロも、バンドスコアでみると、歌の前が、8分の9拍子で、
ギター、ベース、ドラムと、順番にずれて加わるのが、難しくて、
バンド演奏なら、せーのと、半拍おいて、歌に入るのだろうが、
自分の録音では、ギターを早く弾き始めて、つじつま合わせ。
ジョンとポールの歌うメロディは、どっちが主旋律かが微妙だし、
Dのキーで、D、Gの伴奏に、ポールは4度G、ジョンは7度Cと、
不協和音となる音程で、さらに、ジョージが減3度のFで加わり、
クラクションの音を真似て歌う部分は、バラバラにさえ聴こえる。
途中のリードギターは、ポールが、スライドバーで弾いたそうで、
スライドというと、ジョージがソロ作、「マイ・スイート・ロード」で、
印象的なイントロを弾いているから、ジョージの十八番と思うが、
ポールの方が、いち早く弾いていて、自分は、最近知ったばかり。
このギターソロも、諸説入り乱れ、やはりジョージだという説から、
スライドは、最後のフレーズだけとか、ギターのチューニングを、
スライド用に変えて、1弦D、2弦C、3弦AのD7チューニングと、
本やネットで知るが、だいたいそんなチューニング法あったのか。
ギターソロで繰り返される、D音へのチョーキング風フレーズは、
よく聴くと、スライドバーのひっかかる音がするから、スライドで、
フレーズの最後、音程が下がるところは、つながらない音だから、
バーをはめていない人差し指、中指で弾くのかと、推理していく。
さらに、D7チューニングにしてみると、いくつかのフレーズでは、
スライドで弾くときに、同じポジションで次の弦を弾けば良いから、
楽になるが、逆になる場合もあり、ポールのやり方は不明のまま、
ただ、音程の下がる部分は、これで開放弦を鳴らせば、解決する。
最近のポールのライブを見ると、ギタリストは、全部をスライドで、
ブルースロックのように、和音と共に、ギュイーンと鳴らしていて、
レコードの音とは違うのだが、ポール本人から、チューニングや、
スライドと指で押さえる部分など、教わったりしないのかと思った。
それにしても、レコードは、一つ一つの音のミュートをきちんとして、
音程も正確なので、スライドで弾いているか、わからないほどで、
音感、耳の良さと、ギターのポジションを、きちんと把握している、
ポールは演奏家としての才能も、際立っていたと、つくづく感じた。
専門的な話ばかり続いたので、ちょっと軽めのエピソードを一つ、
中学時代、ラジオで、ビートルズの電話リクエスト特集を聴くと、
街頭インタビューもあり、トラックの運転手さんに、声をかけると、
「ドライブ・マイ・カー」をリクエストして、仕込みがバレバレだった。
「ラバー・ソウル」の1曲目、「ドライブ・マイ・カー」、この辺りから、
MTRの再現も難しくなり、苦手な歌は、ハーモニーも乱れがちで、
合っているかどうかも不明、クラクションを真似る「♪ビビップ」は、
高い声が出ず、タイヤがパンクして、空気がもれていくようです。
解散後の70年代、前期・中期・後期の曲を一度に聴いた、
自分たちとでは、当然に、各時期、各楽曲の印象は違うし、
こちらは、ある意味、結末を知りながら、さかのぼっている。
さらに、自分たちは、73年に出たばかりのベスト盤である、
通称、赤盤・青盤に親しんだから、その2つの区切りにより、
ビートルズの活動期間を、前期と後期と分けて考えがちで、
それは、「サージェント・ペパーズ」をもって、後期とされる。
コンサート活動をやめて、スタジオにこもったビートルズは、
その音楽が、「ペパーズ」から、大きな変貌を遂げたのだと、
自分は思い込んでいたが、リアルタイムで聴いていた場合、
前作の「リヴォルヴァー」から、変わったと感じる人も多い。
人によっては、さらに前の、「ラバー・ソウル」が出たときに、
それまのでの、いわばアイドル路線のような、歌と演奏が、
内省的な歌詞、一風変わったメロディになり、驚いたそうで、
こればかりは、後追いの自分には、想像するしかない世界。
「抱きしめたい」「シー・ラヴズ・ユー」のヒット曲で魅かれて、
映画「ビートルズがやって来る」、「ヘルプ」と観てきた人には、
モータウンを思わせるベースラインに、一種異様なハモりの、
「ドライブ・マイ・カー」で始まるアルバムは、衝撃だったとか。
映画やサントラ盤の邦題が、「四人はアイドル!」だったのに、
新作は、ゆがんだ写真のジャケット、ビートルズの文字もなく、
インドの楽器、シタールを使った曲に、フランス語で歌う曲と、
変化についていけないと、離れていくファンも多かったらしい。
自分は、映画は、「レット・イット・ビー」との、3本立だったし、
最初に友人に借りたアルバムも、「オールディーズ」なので、
「抱きしめたい」と同時に、中期の曲、「恋を抱きしめよう」や、
「デイ・トリッパー」「エリナー・リグビー」を、一緒に聴いている。
偶然なのか、ビートルズ活動中に出た、唯一のベスト盤は、
ちょうど、赤盤と同じ、「リヴォルバー」までの曲が収録されて、
後追いとなる世代としては、確かに、前期と中期との違いは、
聴いていても、わかるが、ここまでを、ひとくくりにしたくなる。
うろ覚えだが、「ペパーズ」、「ホワイト・アルバム」よりも先に、
青盤で、後期の曲も、まとめて聴いていたから、赤盤に比べ、
見てくれも音楽も、ガラッと変わったと、印象づけられもして、
ちょっと大人の音楽かと、やや敬遠したくなる部分があった。
疎外感というほどでもないが、自分が青盤で感じた違和感と、
似たような感情を、リアルタイム世代は、「ラバー・ソウル」で、
体験したろうし、それが、さらに「リヴォルバー」「ペパーズ」と、
たった1・2年で、大きく変わる彼らに、どう向き合っていたか。
逆に、66年、アイドルとして、来日公演をしたビートルズだが、
前年に「ラバーソウル」は発売され、「リヴォルバー」の録音も、
終えていた彼らに、昔の曲、何とかライブで再現できる新曲を、
聴衆の歓声の中、演奏することは、どんな気持ちだったろうか。
そんな「ラバーソウル」の冒頭の曲、「ドライブ・マイ・カー」は、
ヘフナーベースから、リッケンバッカーに持ち替えたポールが、
モータウンのベースサウンド、フレーズを取り入れ、ハモリも、
不協和音のようで、変わっていく音楽性を、高らかに告げた。
イントロも、バンドスコアでみると、歌の前が、8分の9拍子で、
ギター、ベース、ドラムと、順番にずれて加わるのが、難しくて、
バンド演奏なら、せーのと、半拍おいて、歌に入るのだろうが、
自分の録音では、ギターを早く弾き始めて、つじつま合わせ。
ジョンとポールの歌うメロディは、どっちが主旋律かが微妙だし、
Dのキーで、D、Gの伴奏に、ポールは4度G、ジョンは7度Cと、
不協和音となる音程で、さらに、ジョージが減3度のFで加わり、
クラクションの音を真似て歌う部分は、バラバラにさえ聴こえる。
途中のリードギターは、ポールが、スライドバーで弾いたそうで、
スライドというと、ジョージがソロ作、「マイ・スイート・ロード」で、
印象的なイントロを弾いているから、ジョージの十八番と思うが、
ポールの方が、いち早く弾いていて、自分は、最近知ったばかり。
このギターソロも、諸説入り乱れ、やはりジョージだという説から、
スライドは、最後のフレーズだけとか、ギターのチューニングを、
スライド用に変えて、1弦D、2弦C、3弦AのD7チューニングと、
本やネットで知るが、だいたいそんなチューニング法あったのか。
ギターソロで繰り返される、D音へのチョーキング風フレーズは、
よく聴くと、スライドバーのひっかかる音がするから、スライドで、
フレーズの最後、音程が下がるところは、つながらない音だから、
バーをはめていない人差し指、中指で弾くのかと、推理していく。
さらに、D7チューニングにしてみると、いくつかのフレーズでは、
スライドで弾くときに、同じポジションで次の弦を弾けば良いから、
楽になるが、逆になる場合もあり、ポールのやり方は不明のまま、
ただ、音程の下がる部分は、これで開放弦を鳴らせば、解決する。
最近のポールのライブを見ると、ギタリストは、全部をスライドで、
ブルースロックのように、和音と共に、ギュイーンと鳴らしていて、
レコードの音とは違うのだが、ポール本人から、チューニングや、
スライドと指で押さえる部分など、教わったりしないのかと思った。
それにしても、レコードは、一つ一つの音のミュートをきちんとして、
音程も正確なので、スライドで弾いているか、わからないほどで、
音感、耳の良さと、ギターのポジションを、きちんと把握している、
ポールは演奏家としての才能も、際立っていたと、つくづく感じた。
専門的な話ばかり続いたので、ちょっと軽めのエピソードを一つ、
中学時代、ラジオで、ビートルズの電話リクエスト特集を聴くと、
街頭インタビューもあり、トラックの運転手さんに、声をかけると、
「ドライブ・マイ・カー」をリクエストして、仕込みがバレバレだった。
「ラバー・ソウル」の1曲目、「ドライブ・マイ・カー」、この辺りから、
MTRの再現も難しくなり、苦手な歌は、ハーモニーも乱れがちで、
合っているかどうかも不明、クラクションを真似る「♪ビビップ」は、
高い声が出ず、タイヤがパンクして、空気がもれていくようです。
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![]() 今住んでいる地域では電波が入らないのですが、以前京都市内近郊に住んでいた頃はよくFM802という大阪ローカルFMを聴いていました。交通情報のコーナーのBGMがこの曲とTheCarsのDRIVEで、ピッタリな選曲だな~と思いましたね。
この曲も若干キーが高めですかね?マジシャンさんがこめかみに青筋を立てながらシャウトしてる姿が想像できます( ̄ー ̄) ![]() いつも、コメントありがとうございます。
> 今住んでいる地域では電波が入らないのですが、以前京都市内近郊に住んでいた頃はよくFM802という大阪ローカルFMを聴いていました。交通情報のコーナーのBGMがこの曲とTheCarsのDRIVEで、ピッタリな選曲だな~と思いましたね。 カーズ「ドライブ」は、MTV時代の名曲で、ドライブつながりで、 ビートルズと一緒に交通情報のBGMというのも、面白いですね。 > この曲も若干キーが高めですかね?マジシャンさんがこめかみに青筋を立てながらシャウトしてる姿が想像できます( ̄ー ̄) 脳の血管が切れるんじゃないかというくらい、声をふりしぼっていて、 曲の最初と最後では、声が枯れて変わっていて、発声練習が必須ですね。 ギターマジシャン | URL | 2014/07/06/Sun 18:35 [編集]
![]() こんにちは^^
今回も高難易度の楽曲ですね☆ イントロからノックアウトですよ。 すごく雰囲気でてるし、ソフトで心地良くて ギターマジシャンさんらしい演奏だと思います♪ Mr・へぼい | URL | 2014/07/06/Sun 18:59 [編集]
![]() いつも、コメントありがとうございます。
> こんにちは^^ 今回も高難易度の楽曲ですね☆ イントロからノックアウトですよ。 すごく雰囲気でてるし、ソフトで心地良くて ギターマジシャンさんらしい演奏だと思います♪ 変拍子っぽいイントロは、多少とも雰囲気が出せたと思っていますが、 歌はかなり苦しくて、もっとシャウトできるよう、練習していきます。 ギターマジシャン | URL | 2014/07/06/Sun 20:53 [編集]
![]() この曲は出だしが難しいのですね!
キーも凄く高そうで、ポールの歌は困りものですね^^ ソロはおっしゃる通りよく聞くとスライドなんですね。 誰が弾いてたのも謎との事、 ポールだとしたらギターも上手いですね。 リッチーエリックボーン | URL | 2014/07/07/Mon 19:04 [編集]
![]() いつも、コメントありがとうございます。
> この曲は出だしが難しいのですね! キーも凄く高そうで、ポールの歌は困りものですね^^ 8分の1拍子早くギターを弾かないと、ドラムのタイミングと合わず、 歌の出だしと、ずれてしまうのですが、単に自分のリズム感の悪さが、 問題なだけで、演奏よりも、キーの高いのが、とにかくきついですね。 > ソロはおっしゃる通りよく聞くとスライドなんですね。 誰が弾いてたのも謎との事、 ポールだとしたらギターも上手いですね。 イントロとエンディングは、ジョージが弾いて、間奏はポールというのが、 一般的に言われていますが、こればっかりは、ポールのみぞ知る感じです。 ギターマジシャン | URL | 2014/07/07/Mon 21:38 [編集]
![]() ギターマジシャンさん
おはようございます。 最近ポールがコンサ―トで取り上げる曲ですね。 最近ポールは実験室音楽をライブで再現するのですごいですよね。 それにしてもこの曲のギター演奏の解析、すごいです。 そして、ならばこそポールの実力もすごいですね。 そしてギターマジシャンさん、今回も素晴らしいです。 ハモリもいいですね。 ST Rocker | URL | 2014/07/08/Tue 06:33 [編集]
![]() いつも、コメントありがとうございます。
> ギターマジシャンさん おはようございます。 最近ポールがコンサ―トで取り上げる曲ですね。 最近ポールは実験室音楽をライブで再現するのですごいですよね。 当時のスタジオ技術を駆使し、ダビングを重ねて作り上げたサウンドを、 現在の機材では、ライブで再現できるように、時代が追いつきましたね。 > それにしてもこの曲のギター演奏の解析、すごいです。 そして、ならばこそポールの実力もすごいですね。 すでに、スライドギターをマスターしていたことも、すごいですし、 ギターの変則チューニングなどと、楽器を知り尽くしていましたね。 > そしてギターマジシャンさん、今回も素晴らしいです。 ハモリもいいですね。 演奏は、いつものように、バンドスコアのおかげで、雰囲気が出ますが、 ハモりは、毎度ながら、お恥ずかしい限りで、ST Rockerさんのように、 もっと歌いこんで、レパートリーと呼べるよう、仕上げていきたいです。 ギターマジシャン | URL | 2014/07/08/Tue 07:22 [編集]
![]() 鍵コメの方へ
いつも、コメントありがとうございます。 お探しの楽譜は、自分も見たことがないのですが、少し調べてみます。 ギターマジシャン | URL | 2014/07/11/Fri 06:34 [編集]
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