僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ
青春時代を渋谷で過ごした中年サラリーマンです。 昔のことを思い出そうとしたブログですが、最近はギター演奏が主体です。          旧タイトル「僕らの過ごした渋谷」
最近のポールが歌い続ける、「エイト・デイズ・ア・ウィーク」
昨年末に、奇跡の来日公演を行った、ポールのコンサートは、
春先に始まった、アウト・ゼア・ツアーと同様、オープニングは、
ビートルズ、ウイングス、その後のソロを通じ、初披露となる、
「エイト・デイズ・ア・ウィーク」と、ビートルズの曲での幕開け。

ツアーのセットリストを見ると、多少、曲の変更はあるものの、
全37曲のうち、ビートルズ・ナンバーが、23曲も占めていて、
それまでの来日公演にもまして、ビートルズの曲ばかり歌い、
逆に、ウイングスの曲は、どうなったのかと、心配するくらい。

70年代、再結成の質問ばかりで、うんざりした、ジョージが、
「ビートルズを見たいなら、ウイングスのライブへ。」と言って、
それを、もれ聞いたポールは、「ウイングスを聴きたい人が、
ウイングスのライブへ。」と反論したと、当時の雑誌で読んだ。

ただ、これも、ビートルズ時代に、ジョンが放った有名な一言、
歓声ばかりあげ、音楽を聴かない観客を、どう思うか聞かれて、
「曲が聴きたければ、家でレコードを。ビートルズが見たいなら、
コンサートへ。」の、自虐とも皮肉ともとれる発言が、元ネタか。

実際、70年代のウイングスは、自分達はビートルズでないと、
主張するごとく、ウイングスのLP未収録の、新曲を演奏しても、
ビートルズの曲は数曲のみ、弾き語りの「イエスタデイ」とか、
「ロング・アンド・ワインディング~」と、ポールのソロに近い曲。

自己のバンド、ウイングスを大切にしたい、という気持ち以上に、
ビートルズの曲には、ジョンの歌声が欠かせず、バンドとしても、
ジョージのギター、リンゴのドラムがなければ、成立しないのを、
ポール自身が、一番わかっていたのではと、勝手に推測する。

そんなポールが、90年の待望の来日、東京ドームの公演では、
十数曲のビートルズナンバーを披露して、その後のライブ盤でも、
初演となるビートルズの曲が、入れ替わり立ち代り、増え続け、
ポールも丸くなったと思ったが、さらに、今やサービス精神旺盛。

それにしても、ポールが元々メインで歌った曲なら、いざしらず、
ジョンが歌った「ミスター・カイト」や、ジョージの曲「サムシング」、
さらには、曲の最初から最後まで、ジョンとハモリ続けたような、
「エイト・デイズ・ア・ウィーク」も歌うのだから、本当驚いてしまう。

実際に会場で、ポールが歌うビートルズナンバーを聴いたとき、
自分は90年のみだが、鳥肌がたったり、涙ぐんだりしたのだが、
自宅でライブの映像を見ると、ジョンの声がないなあ、これだと、
ポールがセルフカバーした感じだよと、つい注文をつけてしまう。

特に、今回の「エイトデイズ~」は、ジョン派の自分からすると、
原曲は二人で歌っているものの、ジョンがメインボーカルという、
イメージで聴いたから、ポールの声ばかりでは違和感があるが、
普通に聴く人にとっては、これで原曲どおりに感じるのだろうか。

さらに細かいケチをつけると、ドラムがマイクをくわえんばかりに、
歌っていて、まさか、こいつ、ドラムのくせに、ジョンのパートを、
ハモっているんじゃないだろうなと、疑惑の目を向けてしまって、
せっかくのビートルズの曲を、楽しむことができない自分がいる。

昔、ビートルズのコピーバンドが、「アイ・アム・ザ・ウォルラス」を、
見事に再現しているのをテレビで見たら、何とリードボーカルは、
ドラムだったので、こいつら、ふざけんなよ、カバー曲ならともかく、
コピーバンドを名乗る以上、各パートをわきまえろと、妙に憤った。

このあたり、自分がジョン役で、コピーバンドを目指したことから、
必要以上に厳しい目で見てしまったのだが、今の自分はというと、
似ていない声で、ジョンになりきったうえに、ポールのハモリだの、
ポールの曲まで歌うのだから、両方のファンから、どやされそう。

「エイト・デイズ・ア・ウィーク」は、「ビートルズ・フォー・セール」の、
B面の1曲目で、おそらく世界で初の、フェイドインから始まる曲、
エンディングで音が小さくなる、フェイドアウトは、昔からあったが、
イントロで、だんだん音が大きくなる、発想の転換は、この曲から。

「アンソロジー1」には、いくつかのテイクが収録されているので、
イントロをコーラスにしてみたり、サビのメロディを変えてみたりと、
スタジオで試行錯誤しながら、曲を作り上げるのがわかるのだが、
完成形を聴いてきた自分は、他の曲同様、これしかないと感じる。

曲の題名の由来は、かつては、「ハード・デイズ・ナイト」と同様、
リンゴが何気なく発した言葉とされていたが、その後、ポールは、
タクシーの運転手さんが、週に8日も働かされるくらい、忙しいと、
こぼしたことからヒントを得たと言い、リンゴの手柄ではなくなった。

たぶん勘違いだろうが、ジョンは、映画「ヘルプ」の当初の題名が、
「エイト・アームズ・トゥ・ホールド・ユー」だったから、主題歌として、
主にポールが作った曲だと語り、どっちが書いた曲かだけでなく、
題名やら、作った時期も、二人の記憶が、くい違うことも多々ある。

どちらにしても、当時のビートルズは、題名のまんまに、忙しくて、
1年間に、アルバムを2枚、シングル盤を4枚も出す契約のうえ、
コンサートツアー、テレビ、ラジオ出演、映画の撮影に追われて、
その中でのレコーディング、まさに、実感をこめて歌ったのだろう。

「フォーセール」のジャケット写真でも、その忙しさが伝わるほど、
疲れきった表情を浮かべていると、ビートルズ本に書かれるが、
撮影の時だけ、愛想笑いくらいは、浮かべることもできたはずで、
いっそ、この雰囲気を、ジャケットでも表現しようと考えたのでは。

「ビートルズ・フォー・セール」、国内盤「ビートルズ’65」収録の、
「エイト・デイズ・ア・ウィーク」を、いつもの、自己満足なりきりで、
5月の再来日公演が急病で中止となった、ポールになり代って、
そのうえ、ジョンのパートを強調しつつ、こりずに歌ってみました。




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こんばんは^^
今回は何がくるのか、毎回楽しみにしています☆

>このあたり、自分がジョン役で、コピーバンドを目指したことから、
必要以上に厳しい目で見てしまったのだが、今の自分はというと・・・

以前から思っていたのですが、このビートルズ特集は、単にカバーバンドというより
すでに、ギターマジシャンの世界観が出来上がっていると感じていました。

それは、単に声が似てるとか、演奏のテクニックがどうのということではなく、
冒頭のエッセイが物語っているように、当時の空気感やファンの願望などなど、
一食短に『マインド』として演奏に込められているような気がします。

聴いていてホント心地よいです♪
Mr・へぼい | URL | 2014/06/08/Sun 19:14 [編集]
いいですねぇ
ギターマジシャンさん こんばんは。
5月の再来日分、歌っていただきありがとうございます。
もうバランス最高です。
ポールは、最後のビートルズと判っていて歌えなくなるまで
ジョンとジョージの曲をセットリストに加えてくれることを
切に願っています。
マサジョン | URL | 2014/06/08/Sun 19:17 [編集]
Re: タイトルなし
いつも、コメントありがとうございます。



> こんばんは^^
今回は何がくるのか、毎回楽しみにしています☆


しばらくは、初期から中期の曲に取り組んでいきますが、
順番もバラバラだったりするので、おつきあいください。



> >このあたり、自分がジョン役で、コピーバンドを目指したことから、
必要以上に厳しい目で見てしまったのだが、今の自分はというと・・・

> 以前から思っていたのですが、このビートルズ特集は、単にカバーバンドというより
すでに、ギターマジシャンの世界観が出来上がっていると感じていました。
それは、単に声が似てるとか、演奏のテクニックがどうのということではなく、
冒頭のエッセイが物語っているように、当時の空気感やファンの願望などなど、
一食短に『マインド』として演奏に込められているような気がします。
聴いていてホント心地よいです♪



40年もの間、ビートルズを聴いて、ビートルズ本を読んでいるので、
おっしゃるとおり、自分にとってのビートルズ像なるものが構築され、
その範疇で、記事を書いたり、歌っていて、まさに自分の世界観です。

そんな記事を読んだり、演奏を聴いていただけて、すごく嬉しいです。
ギターマジシャン | URL | 2014/06/08/Sun 22:05 [編集]
Re: いいですねぇ
いつも、コメントありがとうございます。



> ギターマジシャンさん こんばんは。
5月の再来日分、歌っていただきありがとうございます。
もうバランス最高です。



マサジョンさんは、国立競技場と武道館の両方のチケットを手に入れ、
楽しみにされていたので、本当に無念だったでしょうし、こんな歌で、
代わりにはならないでしょうが、お聴きいただいて、ありがたいです。



> ポールは、最後のビートルズと判っていて歌えなくなるまで
ジョンとジョージの曲をセットリストに加えてくれることを
切に願っています。


ポールは、毎回、ビートルズの曲を、新たに加えてくれるので、
気がつけば、213曲をやっていたなんて、ありえる話ですよね。
ギターマジシャン | URL | 2014/06/08/Sun 22:12 [編集]
おはようございます
おはようございます。
このところ初期の、しかもジョンの魅力一杯の曲を取り上げておられるので楽しみです。
ジョンのカラーが一杯なのにポールが歌いそしてバンドメンバーが歌うことへのギターマジシャンさんのお気持ち、よくわかります。

今回もよい気分で聴かせていただきました。
素晴らしいです。
ST Rocker | URL | 2014/06/09/Mon 07:02 [編集]
Re: おはようございます
いつも、コメントありがとうございます。


> おはようございます。
このところ初期の、しかもジョンの魅力一杯の曲を取り上げておられるので楽しみです。
ジョンのカラーが一杯なのにポールが歌いそしてバンドメンバーが歌うことへのギターマジシャンさんのお気持ち、よくわかります。


ジョンが二度と歌えるわけはないので、ポールに歌ってもらうしかないのですが、
ジョンの歌声がないことが、すごく残念で、ついつい不満をもらしてしまいます。


> 今回もよい気分で聴かせていただきました。
素晴らしいです。


ほとんど自己満足に近いのですが、気持ちを込めて歌っています。
ギターマジシャン | URL | 2014/06/09/Mon 07:10 [編集]
ギターマジシャンさん こんばんは♪

「このあたり、自分がジョン役で・・・・、
・・・・両方のファンから、どやされそう」
のくだりは、つい笑っちゃいました。

お気持ちはよくわかります^^
でも、今もなお世界中にファンを持つビートルズ。
聴くにしろ歌うにしろ、それぞれの楽しみ方があっていいと思います。

ギターマジシャンさんの演奏や歌もすっかり板について、
ご自身のカラーが出ていますよ♪

楽しみにしていますので、これからも続けてくださいね!
ちゃらこ | URL | 2014/06/10/Tue 21:04 [編集]
Re: タイトルなし
いつも、コメントありがとうございます。


> ギターマジシャンさん こんばんは♪
「このあたり、自分がジョン役で・・・・、
・・・・両方のファンから、どやされそう」
のくだりは、つい笑っちゃいました。
お気持ちはよくわかります^^
でも、今もなお世界中にファンを持つビートルズ。
聴くにしろ歌うにしろ、それぞれの楽しみ方があっていいと思います。
ギターマジシャンさんの演奏や歌もすっかり板について、
ご自身のカラーが出ていますよ♪
楽しみにしていますので、これからも続けてくださいね!



ジョンの声がどうした、パートがどうしたと文句たれているそばから、
そう言うお前は何をやってるんだと、自己矛盾している言動ですよね。

自身のカラーと言っていただけるのなら、開き直って、ジョンに倣い、
「ビートルズが聴きたければCDを、ギターマジシャンのカバーが、
聴きたければ、このブログを」と、これまた、非難の嵐の発言ですね。

ロッシーさんが歌った音源が、怒涛のごとく、YouTubeにアップされ、
次は、ちゃらこさんの歌入れした音源の番だと、楽しみにしています。
ギターマジシャン | URL | 2014/06/10/Tue 23:38 [編集]
セーハ・コード
ギターマジシャンさん今日は。

中学時代、芸能雑誌!?「平凡」の付録楽譜で此の楽曲弾いていて、彼等と何か音感雰囲気が違う事感じていました。

後にタブ譜入手時に其の原因判明したのですが、人差し指セーハ・コードで弾いていたからでした。以降、イントロとエンディングの此の押弦法に魅了され、アコースティックでは多少難儀するフェイドインから、フォルテするフェイドアウトも模倣し、レパートリー楽曲となってました。

多少エコー効いている原曲風味醸し出され、愉しそうな雰囲気も漂っていて、イイ・カンジで聴かせて頂きました!
take10n | URL | 2014/06/13/Fri 13:00 [編集]
Re: セーハ・コード
いつも、コメントありがとうございます。


> ギターマジシャンさん今日は。
中学時代、芸能雑誌!?「平凡」の付録楽譜で此の楽曲弾いていて、彼等と何か音感雰囲気が違う事感じていました。
後にタブ譜入手時に其の原因判明したのですが、人差し指セーハ・コードで弾いていたからでした。以降、イントロとエンディングの此の押弦法に魅了され、アコースティックでは多少難儀するフェイドインから、フォルテするフェイドアウトも模倣し、レパートリー楽曲となってました。




自分も、アイドル歌手目当てで買った平凡・明星の、付録の歌本を見て、
コードを覚えたりしましたが、ビートルズの曲も、載っていたのですね。

アコギで、そっと弾きながら、音を大きくしていったり、小さくしたり、
自分でフェイドイン、フェイドアウトするのは、友人もやっていました。



> 多少エコー効いている原曲風味醸し出され、愉しそうな雰囲気も漂っていて、イイ・カンジで聴かせて頂きました!


初期のジョンとポールのハモリは、本当愉しそうに、二人が歌っていて、
自分もそうしようと思いつつ、キーが高く、つらい感じになりがちです。
ギターマジシャン | URL | 2014/06/13/Fri 21:23 [編集]



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