僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ
青春時代を渋谷で過ごした中年サラリーマンです。 昔のことを思い出そうとしたブログですが、最近はギター演奏が主体です。 旧タイトル「僕らの過ごした渋谷」
ビートルズの初主演映画の、サントラ盤の意味もあったLP、
「ビートルズがやって来る」は、映画用の新曲をA面に入れ、
B面は、映画とは別の新曲となり、LPだったから、当然、
レコードをひっくり返し、一呼吸置き、改めて聴くことになる。
シングル盤のA面、B面の曲の決定は、ヒットを左右したし、
LPでも、曲順をどうするか、A・B面の最初を何にするかは、
ビートルズに限らずとも、かなり考え抜いて、選んだろうが、
シングル曲を収録しない分、それに匹敵する曲を配置した。
LP「ビートルズがやって来る」のB面も、インパクトを狙って、
リンゴのドラムの一打を受けた、ジョンの叫ぶような歌声が、
伴奏なしのブレイクから始まり、A面の12弦ギターと同様、
のっけから、ハッとするような展開は、ビートルズの独壇場。
以前も記事にしたように、ビートルズの曲のイントロというと、
いきなり歌から始まる曲も多いが、ドラムから始まる曲にも、
ちょっと思いつくだけで、ヒット曲の「シー・ラヴズ・ユー」とか、
「サムシング」と、ドラムのフレーズが、曲を印象づけている。
リンゴの力強い一撃に続けて、ジョンが雄たけびのごとくに、
「エニータイマットオー!」と歌い、それを受け、ポールが叫び、
さらに、ジョンが追うという、見事な二人の掛け合いとなるが、
ビートルズ本では、ポールは、ジョンのように歌ったとされる。
中山康樹「これがビートルズ」では、「ポールがジョン化して、
いまだに気づいていない人が多い。」と書かれ、川瀬泰雄の、
「真実のビートルズ・サウンド」も同様で、「ジョンとそっくりで、
聴き分けることができないくらい、似ている。」と、述べている。
これまでブログで、ジョンとポールの二人が、ハモった時に、
どっちが上で、どっちが下か、わからないくらいに溶け合うと、
自分も書いてきたが、別々に歌っている、この曲の場合には、
どう聴いても、2番目がポールなのは、一目(一聴)瞭然かと。
さらにビートルズ本では、2番目だけを、ポールが歌ったのは、
音程が高すぎて、ジョンには出なかったからと、言っているが、
それならば、キーを下げて演奏すれば、良いだけの話であり、
ほんのさわりだけでも、掛け合いたかったのだと、想像したい。
ビートルズ解散後に出た、回想録「ビートルズ革命」の中で、
「ゲット・バック」のギターソロを弾いたことについて、ジョンは、
「ポールは、人に親切にしたくなると、ソロパートをくれた。」と、
語っていたが、それは、そのままジョンにも当てはまると思う。
アルバム13曲のうち、自分の曲が10曲も、占めてしまって、
何となくポールの出番を取ってしまったような、気まずさから、
「なあ、ポール、ここ歌ってみてくれないか。」と、持ちかけて、
ポールも、「本当?歌う、歌う。」と、のってきたのではないか。
そもそも、当時の二人だったら、気まずさとか、親切は無関係、
ここは、二人で歌うほうが効果的と、どちらかが感じた途端に、
ハモったり、掛け合うことは、ごく自然に決まってきただろうし、
それが、どの曲でも、ものの見事に的を射ていると思っている。
何かの記事で、ポールは、ジョンの声色を真似るのが得意で、
それゆえ、ハモった時に見分けがつかないと、書かれていて、
真似るというよりは、ハモるために、寄せていったのだろうが、
この曲では、「これって、ジョンみたいでしょ。」と、遊んだ気も。
この曲は、実際に録音が始まったのに、未完成だったそうで、
他の曲の録音をはさんで、中間部を作曲したというのだから、
一発録りだったデビュー作に比べ、後期ほどでないにしても、
スタジオで、試行錯誤しつつ、曲を作る時期が始まっていた。
「全曲バイブル」に、使用したギターは、ジョンがガットギター、
ジョージがリッケンの12弦とあり、確かにガットギターの音も、
聴こえるが、アコギのコードストロークも鳴っているように思え、
そもそも、ジョンはガットギターを、弾くこともあったのだろうか。
持っているCDは、モノミックスなので、YouTubeに出ている、
ステレオバージョンやリマスターを聴くと、12弦ギターの音も、
両チャンネルから、ずれて鳴ってて、重ねているように感じるし、
単なるリバーブの反響なのか、自分は、とにかく2回演奏した。
12弦ギターのフレーズは、すごく単純で、ドレミファに近いが、
裏拍から、あおるように入ってくるから、すごく疾走感があって、
リンゴがハイハットを開いたまま、叩き続けるドラムと合わさり、
曲のスピード感を印象付けて、編曲についても、さすがと思う。
「ビートルズがやって来る」の、B面あたまを飾る印象的な曲、
リンゴのドラムから、ジョン、ポールの叫びへと、バトンされる
「エニイ・タイム・アット・オール」ですが、ジョンのドスのきいた、
シャウトとは正反対、か細い声のイントロになってしまいました。
「ビートルズがやって来る」は、映画用の新曲をA面に入れ、
B面は、映画とは別の新曲となり、LPだったから、当然、
レコードをひっくり返し、一呼吸置き、改めて聴くことになる。
シングル盤のA面、B面の曲の決定は、ヒットを左右したし、
LPでも、曲順をどうするか、A・B面の最初を何にするかは、
ビートルズに限らずとも、かなり考え抜いて、選んだろうが、
シングル曲を収録しない分、それに匹敵する曲を配置した。
LP「ビートルズがやって来る」のB面も、インパクトを狙って、
リンゴのドラムの一打を受けた、ジョンの叫ぶような歌声が、
伴奏なしのブレイクから始まり、A面の12弦ギターと同様、
のっけから、ハッとするような展開は、ビートルズの独壇場。
以前も記事にしたように、ビートルズの曲のイントロというと、
いきなり歌から始まる曲も多いが、ドラムから始まる曲にも、
ちょっと思いつくだけで、ヒット曲の「シー・ラヴズ・ユー」とか、
「サムシング」と、ドラムのフレーズが、曲を印象づけている。
リンゴの力強い一撃に続けて、ジョンが雄たけびのごとくに、
「エニータイマットオー!」と歌い、それを受け、ポールが叫び、
さらに、ジョンが追うという、見事な二人の掛け合いとなるが、
ビートルズ本では、ポールは、ジョンのように歌ったとされる。
中山康樹「これがビートルズ」では、「ポールがジョン化して、
いまだに気づいていない人が多い。」と書かれ、川瀬泰雄の、
「真実のビートルズ・サウンド」も同様で、「ジョンとそっくりで、
聴き分けることができないくらい、似ている。」と、述べている。
これまでブログで、ジョンとポールの二人が、ハモった時に、
どっちが上で、どっちが下か、わからないくらいに溶け合うと、
自分も書いてきたが、別々に歌っている、この曲の場合には、
どう聴いても、2番目がポールなのは、一目(一聴)瞭然かと。
さらにビートルズ本では、2番目だけを、ポールが歌ったのは、
音程が高すぎて、ジョンには出なかったからと、言っているが、
それならば、キーを下げて演奏すれば、良いだけの話であり、
ほんのさわりだけでも、掛け合いたかったのだと、想像したい。
ビートルズ解散後に出た、回想録「ビートルズ革命」の中で、
「ゲット・バック」のギターソロを弾いたことについて、ジョンは、
「ポールは、人に親切にしたくなると、ソロパートをくれた。」と、
語っていたが、それは、そのままジョンにも当てはまると思う。
アルバム13曲のうち、自分の曲が10曲も、占めてしまって、
何となくポールの出番を取ってしまったような、気まずさから、
「なあ、ポール、ここ歌ってみてくれないか。」と、持ちかけて、
ポールも、「本当?歌う、歌う。」と、のってきたのではないか。
そもそも、当時の二人だったら、気まずさとか、親切は無関係、
ここは、二人で歌うほうが効果的と、どちらかが感じた途端に、
ハモったり、掛け合うことは、ごく自然に決まってきただろうし、
それが、どの曲でも、ものの見事に的を射ていると思っている。
何かの記事で、ポールは、ジョンの声色を真似るのが得意で、
それゆえ、ハモった時に見分けがつかないと、書かれていて、
真似るというよりは、ハモるために、寄せていったのだろうが、
この曲では、「これって、ジョンみたいでしょ。」と、遊んだ気も。
この曲は、実際に録音が始まったのに、未完成だったそうで、
他の曲の録音をはさんで、中間部を作曲したというのだから、
一発録りだったデビュー作に比べ、後期ほどでないにしても、
スタジオで、試行錯誤しつつ、曲を作る時期が始まっていた。
「全曲バイブル」に、使用したギターは、ジョンがガットギター、
ジョージがリッケンの12弦とあり、確かにガットギターの音も、
聴こえるが、アコギのコードストロークも鳴っているように思え、
そもそも、ジョンはガットギターを、弾くこともあったのだろうか。
持っているCDは、モノミックスなので、YouTubeに出ている、
ステレオバージョンやリマスターを聴くと、12弦ギターの音も、
両チャンネルから、ずれて鳴ってて、重ねているように感じるし、
単なるリバーブの反響なのか、自分は、とにかく2回演奏した。
12弦ギターのフレーズは、すごく単純で、ドレミファに近いが、
裏拍から、あおるように入ってくるから、すごく疾走感があって、
リンゴがハイハットを開いたまま、叩き続けるドラムと合わさり、
曲のスピード感を印象付けて、編曲についても、さすがと思う。
「ビートルズがやって来る」の、B面あたまを飾る印象的な曲、
リンゴのドラムから、ジョン、ポールの叫びへと、バトンされる
「エニイ・タイム・アット・オール」ですが、ジョンのドスのきいた、
シャウトとは正反対、か細い声のイントロになってしまいました。
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![]() ギターマジシャンさん こんにちは。
いい選曲ですね。大好きな曲です。 スピード感があって映画にぴったりだと思いますが 映画には間に合いませんでしたね。 マサジョン | URL | 2014/06/01/Sun 15:27 [編集]
![]() いつも、コメントありがとうございます。
> ギターマジシャンさん こんにちは。 いい選曲ですね。大好きな曲です。 スピード感があって映画にぴったりだと思いますが 映画には間に合いませんでしたね。 マサジョンさんがブログで紹介されていた、編集バージョンは、 映画のエンディングに音を重ねてあり、すごく合っていたので、 今回歌っていても、頭の中に、エンドロールが流れていました。 ギターマジシャン | URL | 2014/06/01/Sun 17:01 [編集]
![]() この曲のサビはジョンだけが歌ってると思ってました。
ギターマジシャンさんの言われる通り、 ポールが同時に歌ってますね。初めて知りました。 今のマジシャンさんがビートルズの箱バンを見られたら、 なにがしか、刺激を感じられそうですね。 リッチーエリックボーン | URL | 2014/06/01/Sun 21:59 [編集]
![]() いつも、コメントありがとうございます。
> この曲のサビはジョンだけが歌ってると思ってました。 ギターマジシャンさんの言われる通り、 ポールが同時に歌ってますね。初めて知りました。 自分も、ビートルズ本で、やたらと強調されなければ、 気づかないままだったかもしれず、それだけ似てますね。 > 今のマジシャンさんがビートルズの箱バンを見られたら、 なにがしか、刺激を感じられそうですね。 キャバーンやスタークラブの箱バンだった、実際のビートルズは、 海賊盤などで、当時の若さあふれる演奏を聴くことができますし、 それを模した店の、箱バンのコピーバンドの、完コピ演奏なども、 今ではYouTubeで見れて、自宅にいながら、盛り上がっています。 ギターマジシャン | URL | 2014/06/01/Sun 22:39 [編集]
![]() おはようございます。
今回も紹介文、なるほど、とじっくり読ませていただきました。 ポールがジョンの声に似せる・・・のくだりはもしかしたら僕の記事かな、なんてちゃっかり考えてしまいました(笑) ギターマジシャンさんは最近初期の曲をずっとやっておられ、すっかりものにされてますね。 今回もとてもいいノリでやっておられます。 ST Rocker | URL | 2014/06/02/Mon 06:58 [編集]
![]() いつも、コメントありがとうございます。
> おはようございます。 今回も紹介文、なるほど、とじっくり読ませていただきました。 ポールがジョンの声に似せる・・・のくだりはもしかしたら僕の記事かな、なんてちゃっかり考えてしまいました(笑) ポールの声の件、どこかで読んだか、聞いたかしたと思いましたが、 ネットで検索しても、ヤフーなどの質問箱に散見していたくらいで、 まさか身近な方の記事だったとは、思い出せなくて、失礼しました。 > ギターマジシャンさんは最近初期の曲をずっとやっておられ、すっかりものにされてますね。 今回もとてもいいノリでやっておられます。 後期の曲は、オケを作るだけでも、じっくり取り組む必要があり、 そのうちに、1ヶ月に1曲くらいにして、やっていきたいですが、 当面は、とにかく、初期から中期を、どんどん仕上げていきます。 ギターマジシャン | URL | 2014/06/02/Mon 07:15 [編集]
![]() イエ~イ♪
goodですよ! 疾走感抜群! ノリノリです☆ おいらも、気分イイとき(晩酌後に)たま~に唄いますが 「エニータイマットオー!」← ココが声でまへん^^; ドスの効いたシャウトってなかなかできませんよ(うんうん。) でも、それ以外は、すごくビートルズっぽくて良かったです^^V Mr・へぼい | URL | 2014/06/02/Mon 21:30 [編集]
![]() いつも、コメントありがとうございます。
> イエ~イ♪ goodですよ! 疾走感抜群! ノリノリです☆ おいらも、気分イイとき(晩酌後に)たま~に唄いますが 「エニータイマットオー!」← ココが声でまへん^^; ドスの効いたシャウトってなかなかできませんよ(うんうん。) でも、それ以外は、すごくビートルズっぽくて良かったです^^V Mr.へぼいさんも、ビートルズの曲を得意にされていて、 自分よりも、高音がすっと出るので、うらやましいです。 ジョンの声は、どうやってみても、似せるのが難しいうえ、 高音シャウトとなると、お手上げで、か細い声のままです。 ギターマジシャン | URL | 2014/06/02/Mon 23:12 [編集]
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