僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ
青春時代を渋谷で過ごした中年サラリーマンです。 昔のことを思い出そうとしたブログですが、最近はギター演奏が主体です。 旧タイトル「僕らの過ごした渋谷」
昨年末の、「奇跡の来日」の興奮も、覚めやらないうちに、
ポールは再度来日することとなり、改修で取り壊し予定の、
国立競技場の最後の日々を飾る、野外コンサートに加え、
ビートルズとして唯一演奏した場所、武道館公演を企画。
これでもかと言うくらい、話題は尽きず、ブログ仲間たちも、
記事で取り上げ、盛り上がっていた矢先、来日した途端に、
体調不良となり、公演中止が決定、必死でチケットを取り、
楽しみにしていたファンたちの落胆は、計り知れないくらい。
ただ、ポールの年齢を考えると、ちょっとした肺炎とかでも、
命に関わる事態になりかねないから、ここは回復を祈って、
またの来日を待ちたいし、ことポールのコンサートとなると、
ある意味、待たされることには、自分たちは、もう慣れっこ。
映画「ターミネーター」での、シュワルツェネッガーよろしく、
ポールも「アイル・ビー・バック」と言うのか、定かでないが、
そもそも、この言葉は、64年の、ビートルズの3枚目のLP、
B面最後の曲のタイトルだから、昔からファンにはお馴染み。
初の主演映画、「ビートルズがやって来る」のサントラ盤の、
意味合いもあって作られた3枚目のアルバムは、本国では、
映画の曲をA面に、まったく別の新曲をB面に分けて収録、
米盤は、映画の曲にオーケストラ曲を加え、完全サントラ盤。
日本では、ジャケット写真を映画の場面に、変更しているが、
曲目としては、イギリスと同じ内容、自分は国内盤どころか、
英盤、米盤とも持っていなかったから、特にB面の曲などは、
ラジオから録音するとかして、バラバラに聴いたように思う。
その後、FM東京で、全LPを放送したので、通して聴けたが、
このアルバムは、カバー曲なし、全13曲がオリジナル曲で、
しかも10曲は、ジョンの作品、それも、ほぼ単独作品という、
ジョン・レノンの才能が爆発したごとく、ジョン色に染まってる。
そうした中、たった3曲のポールの作品も、すごく光っていて、
ビートルズ本では、ここがジョンの最盛期、ポールが次第に、
頭角を現していくなどと、分析しているが、その二人が揃って、
同じバンドにいたのは、本当に、奇跡としか言いようがない。
アルバム最後を飾るのが、ジョンの「アイル・ビー・バック」で、
「ア・ハード・デイズ・ナイト」で始まるLPは、A面が映画の曲、
B面が新曲としつつ、「家へ帰れば」「アイル・ビー・バック」と、
ある意味、コンセプト・アルバムっぽいと、評されることもある。
この「アイルー・ビー・バック」は、恋人との別れを歌っていると、
歌詞から思えるのだが、幼い頃に失踪した、ジョンの父親が、
映画の撮影中に、連絡してきたことから、父について歌ったと、
言われていて、いったい、ジョンはどんな気持ちだったろうか。
まるで、菊池寛の「父帰る」や、ドラマにでも出てきそうな話で、
自分を捨てた父が、有名になった息子を知り、名乗り出てくる、
育ててくれた伯母は、厳しいながらも、愛情を注いでくれたが、
最愛の母、ジュリアを事故でなくしている、そんな矢先の再会。
自分は、フロイトでもユングでもないから、専門家がするような、
精神分析などはできないが、ワイドショーが好みそうな設定で、
あまりに絵に描いたような再会をした、ジョンの心中を思ったら、
どうにも、やるせない気持ちになり、いたたまれなくなってくる。
心の叫びがロックだと、使い古された言葉を出す気などないが、
自分の気持ちを、楽曲という形に昇華していくことで、自分さえ、
第三者のように見つめることができて、ふっきれていくのではと、
日記をつけることで気持ちを整理する、自分の経験で推察する。
ジョンは、この曲を、デル・シャノンの曲のコード進行を借りたと、
語ったそうで、それは「悲しき街角」のことだと、言われていて、
その原題こそ「Runaway」、まさに、「家出」した父と符合するし、
それを思って、コードをかき鳴らしながら、作曲したのだろうか。
今では、アンソロジーや海賊盤で、未発表テイクが聴けるので、
演奏を仕上げていく過程がわかり、最初は8分の6拍子で演奏、
次に通常の4拍子にしたが、どちらも、ジョンはリッケンのエレキ、
ジョージはエレキの12弦ギターを弾き、かなり硬質なサウンド。
最終的にジョンのフォークギター、ジョージのガットギターという、
アコースティックサウンドとなるのは、「アンド・アイ・ラヴ・ハー」と、
同じような流れで、最初から完成形を聴いている、自分たちには、
これ以外はなかっただろうというほど、イントロから何から見事に。
ジョンの単独作と言われてるが、例によって、ポールの話では、
一緒に作ったそうで、まあ、ハモっているから、そうなのでしょう、
おっしゃるとおりです、良かったですねと、ジョン派の自分だと、
だんだん底意地悪い反応をしてしまうが、実際に、ありえる話。
ジョンは、同じコード進行で、ポールも曲を作ったんだと、語って、
どの曲か言っていないが、たぶん同じアルバムのポールの曲、
「今日の誓い」と踏んでいて、二人で一緒に作っていたからこそ、
そんなこともあるのだと、仲の良いライバルだった二人に納得。
ポールの回復と再来日を願いつつ、二度と戻ってくることのない、
ジョンとの違いに、皮肉な運命を感じて、そのジョンに代わって、
3枚目のアルバムの、最後を飾る名曲「アイル・ビー・バック」を、
いつもの悪声、音痴をものともせずに、なりきって歌っています。
ポールは再度来日することとなり、改修で取り壊し予定の、
国立競技場の最後の日々を飾る、野外コンサートに加え、
ビートルズとして唯一演奏した場所、武道館公演を企画。
これでもかと言うくらい、話題は尽きず、ブログ仲間たちも、
記事で取り上げ、盛り上がっていた矢先、来日した途端に、
体調不良となり、公演中止が決定、必死でチケットを取り、
楽しみにしていたファンたちの落胆は、計り知れないくらい。
ただ、ポールの年齢を考えると、ちょっとした肺炎とかでも、
命に関わる事態になりかねないから、ここは回復を祈って、
またの来日を待ちたいし、ことポールのコンサートとなると、
ある意味、待たされることには、自分たちは、もう慣れっこ。
映画「ターミネーター」での、シュワルツェネッガーよろしく、
ポールも「アイル・ビー・バック」と言うのか、定かでないが、
そもそも、この言葉は、64年の、ビートルズの3枚目のLP、
B面最後の曲のタイトルだから、昔からファンにはお馴染み。
初の主演映画、「ビートルズがやって来る」のサントラ盤の、
意味合いもあって作られた3枚目のアルバムは、本国では、
映画の曲をA面に、まったく別の新曲をB面に分けて収録、
米盤は、映画の曲にオーケストラ曲を加え、完全サントラ盤。
日本では、ジャケット写真を映画の場面に、変更しているが、
曲目としては、イギリスと同じ内容、自分は国内盤どころか、
英盤、米盤とも持っていなかったから、特にB面の曲などは、
ラジオから録音するとかして、バラバラに聴いたように思う。
その後、FM東京で、全LPを放送したので、通して聴けたが、
このアルバムは、カバー曲なし、全13曲がオリジナル曲で、
しかも10曲は、ジョンの作品、それも、ほぼ単独作品という、
ジョン・レノンの才能が爆発したごとく、ジョン色に染まってる。
そうした中、たった3曲のポールの作品も、すごく光っていて、
ビートルズ本では、ここがジョンの最盛期、ポールが次第に、
頭角を現していくなどと、分析しているが、その二人が揃って、
同じバンドにいたのは、本当に、奇跡としか言いようがない。
アルバム最後を飾るのが、ジョンの「アイル・ビー・バック」で、
「ア・ハード・デイズ・ナイト」で始まるLPは、A面が映画の曲、
B面が新曲としつつ、「家へ帰れば」「アイル・ビー・バック」と、
ある意味、コンセプト・アルバムっぽいと、評されることもある。
この「アイルー・ビー・バック」は、恋人との別れを歌っていると、
歌詞から思えるのだが、幼い頃に失踪した、ジョンの父親が、
映画の撮影中に、連絡してきたことから、父について歌ったと、
言われていて、いったい、ジョンはどんな気持ちだったろうか。
まるで、菊池寛の「父帰る」や、ドラマにでも出てきそうな話で、
自分を捨てた父が、有名になった息子を知り、名乗り出てくる、
育ててくれた伯母は、厳しいながらも、愛情を注いでくれたが、
最愛の母、ジュリアを事故でなくしている、そんな矢先の再会。
自分は、フロイトでもユングでもないから、専門家がするような、
精神分析などはできないが、ワイドショーが好みそうな設定で、
あまりに絵に描いたような再会をした、ジョンの心中を思ったら、
どうにも、やるせない気持ちになり、いたたまれなくなってくる。
心の叫びがロックだと、使い古された言葉を出す気などないが、
自分の気持ちを、楽曲という形に昇華していくことで、自分さえ、
第三者のように見つめることができて、ふっきれていくのではと、
日記をつけることで気持ちを整理する、自分の経験で推察する。
ジョンは、この曲を、デル・シャノンの曲のコード進行を借りたと、
語ったそうで、それは「悲しき街角」のことだと、言われていて、
その原題こそ「Runaway」、まさに、「家出」した父と符合するし、
それを思って、コードをかき鳴らしながら、作曲したのだろうか。
今では、アンソロジーや海賊盤で、未発表テイクが聴けるので、
演奏を仕上げていく過程がわかり、最初は8分の6拍子で演奏、
次に通常の4拍子にしたが、どちらも、ジョンはリッケンのエレキ、
ジョージはエレキの12弦ギターを弾き、かなり硬質なサウンド。
最終的にジョンのフォークギター、ジョージのガットギターという、
アコースティックサウンドとなるのは、「アンド・アイ・ラヴ・ハー」と、
同じような流れで、最初から完成形を聴いている、自分たちには、
これ以外はなかっただろうというほど、イントロから何から見事に。
ジョンの単独作と言われてるが、例によって、ポールの話では、
一緒に作ったそうで、まあ、ハモっているから、そうなのでしょう、
おっしゃるとおりです、良かったですねと、ジョン派の自分だと、
だんだん底意地悪い反応をしてしまうが、実際に、ありえる話。
ジョンは、同じコード進行で、ポールも曲を作ったんだと、語って、
どの曲か言っていないが、たぶん同じアルバムのポールの曲、
「今日の誓い」と踏んでいて、二人で一緒に作っていたからこそ、
そんなこともあるのだと、仲の良いライバルだった二人に納得。
ポールの回復と再来日を願いつつ、二度と戻ってくることのない、
ジョンとの違いに、皮肉な運命を感じて、そのジョンに代わって、
3枚目のアルバムの、最後を飾る名曲「アイル・ビー・バック」を、
いつもの悪声、音痴をものともせずに、なりきって歌っています。
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![]() ギターマジシャンさん こんにちは。
“ハード・デイズ・ナイト”は全曲オリジナルで殆どがジョンの作品なので、 アルバムとしては統一感があるような気がします。 このアルバムは13曲で1曲少ないため、最後に“アイ・コール・ユア・ネーム” を入れれば14曲だったんですけどね。 マサジョン | URL | 2014/05/25/Sun 11:13 [編集]
![]() いつも、コメントありがとうございます。
> ギターマジシャンさん こんにちは。 “ハード・デイズ・ナイト”は全曲オリジナルで殆どがジョンの作品なので、 アルバムとしては統一感があるような気がします。 このアルバムは13曲で1曲少ないため、最後に“アイ・コール・ユア・ネーム” を入れれば14曲だったんですけどね。 ジョンの曲がメインとなることで、全体がジョン色に統一されたうえに、 ポールの3曲が、アクセントとなり、ビートルズのLPになってますね。 A・B面合わせても30分のLPで、おっしゃるとおり、ジョンの曲の、 「アイ・コール~」を入れてもらえば、さらに良かったかもしれません。 ギターマジシャン | URL | 2014/05/25/Sun 13:25 [編集]
![]() ギターマジシャンさん、こんばんは♪
ポールの日本公演中止は本当に残念な出来事でしたね。 ポールの回復と再来日を願いつつ、二度と戻ってくることのない、 ジョンとの違いに、皮肉な運命を感じて・・・ ホントにそうですね。 ジョンの代わりに歌われたギターマジシャンさんの気持ち、 天国のジョンにも、ポールにも、もちろん私にも届いてますよ。 ちゃらこ | URL | 2014/05/25/Sun 23:11 [編集]
![]() いつも、コメントありがとうございます。
> ギターマジシャンさん、こんばんは♪ ポールの日本公演中止は本当に残念な出来事でしたね。 ポールの回復と再来日を願いつつ、二度と戻ってくることのない、 ジョンとの違いに、皮肉な運命を感じて・・・ ホントにそうですね。 ジョンの代わりに歌われたギターマジシャンさんの気持ち、 天国のジョンにも、ポールにも、もちろん私にも届いてますよ。 ポールのコンサートは、もともとチケットも取っていませんでしたが、 どんな曲をやるのか、武道館はどうするのか、など盛り上がっていて、 BS放送やDVDを楽しみにしていたので、かなりがっかりしました。 ジョンの分まで、ポールは現役でビートルズの曲を歌ってほしいですね。 Rossyさんのブログで、ちゃらこさんが歌入れされているのを拝見して、 いよいよ、新曲が怒涛のごとく、アップされていくのかと、期待します。 (ちゃらこさんのブログには、機材の写真のほうが、載っていますね) ギターマジシャン | URL | 2014/05/26/Mon 01:29 [編集]
![]() おはようございます。
ポール再来日の顛末とファンの心理に関する記述、まずぐっときました。 昨日、ポールの2009NYの映画を観て、あの残念さを払しょくしてきましたよ。 さて、このアイルビーバック。 こんな背景が潜んでいる曲とは知りませんでした。 ジョンの内省的なことと文学性ですね。素晴らしいです。 コード進行はビートルズ以前のオールディーズに似た雰囲気もありますね。 今回のギターマジシャンさんのプロデュースも素敵です。 歌もバッチリですよ。 ![]() いつも、コメントありがとうございます。
> おはようございます。 ポール再来日の顛末とファンの心理に関する記述、まずぐっときました。 昨日、ポールの2009NYの映画を観て、あの残念さを払しょくしてきましたよ。 ST Rockerさんのブログも、ポールの来日や公演中止について、述べられていて、 公開されたばかりの映画をご覧になって、気持ちを整理されたを知りました。 > さて、このアイルビーバック。 こんな背景が潜んでいる曲とは知りませんでした。 ジョンの内省的なことと文学性ですね。素晴らしいです。 コード進行はビートルズ以前のオールディーズに似た雰囲気もありますね。 ジョンの父親の件は知っていましたが、この曲がそれを歌ったのは、 最近買ったビートルズ本で読んで驚き、いろいろ思いをはせました。 > 今回のギターマジシャンさんのプロデュースも素敵です。 歌もバッチリですよ。 歌については、まだまだ音程も発声も、本当にお恥ずかしい限りでして、 毎週歌っていけば、もう少し良くなるのではと、続けているところです。 ギターマジシャン | URL | 2014/05/26/Mon 07:18 [編集]
![]() ボーカルがビートルズになりきってますよ。
記事をず~っと読みながら、このテイクを流してたんですが、途中まで原曲だと思ってました・・・急にハッ!として、そんなわけないギターマジシャンさんのテイクなんだと気がつきました^^; ![]() いつも、コメントありがとうございます。
> ボーカルがビートルズになりきってますよ。 記事をず~っと読みながら、このテイクを流してたんですが、途中まで原曲だと思ってました・・・急にハッ!として、そんなわけないギターマジシャンさんのテイクなんだと気がつきました^^; 自己満足のなりきりビートルズですが、過大に評価していただき、 半ばリップサービスと思いつつも、頬がゆるんでしまう自分です。 演奏は昔からやっていたし、ギターもこの数年練習していますが、 歌はまだまだ下手くそで、ブログ仲間の温かい反応に救われてます。 ギターマジシャン | URL | 2014/05/26/Mon 21:14 [編集]
![]() こんにちは^^
毎回演奏聴きながら、紹介文を読むのが楽しみです♪ 「アイル・ビー・バック」も隠れた名曲ですよね。 今回の演奏も「ジョンになりきって」と宣言しておられる通り 演奏と歌になんの違和感もありません。 素晴らしい演奏です♪ Mr・へぼい | URL | 2014/05/27/Tue 08:18 [編集]
![]() いつも、コメントありがとうございます。
> こんにちは^^ 毎回演奏聴きながら、紹介文を読むのが楽しみです♪ 「アイル・ビー・バック」も隠れた名曲ですよね。 ビートルズのアルバムは、いわゆる捨て曲は、ほとんどないですし、 シングルカットしても、おかしくない、隠れた名曲が多いですよね。 > 今回の演奏も「ジョンになりきって」と宣言しておられる通り 演奏と歌になんの違和感もありません。 素晴らしい演奏です♪ そこまで、ほめていただくと、うかれて、調子に乗りそうなので、 何とか自制してますが、メインであるギターの練習を続けながら、 ビートルズの曲も、オケを作って、歌い続けてみたいと思います。 ギターマジシャン | URL | 2014/05/27/Tue 18:56 [編集]
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