僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ
青春時代を渋谷で過ごした中年サラリーマンです。 昔のことを思い出そうとしたブログですが、最近はギター演奏が主体です。 旧タイトル「僕らの過ごした渋谷」
ビートルズのデビューLP、「プリーズ・プリーズ・ミー」は、
14曲のうち10曲が、たった1日、約10時間で録音され、
しかも、スタジオが閉まる時刻に、もう1曲必要だとなり、
いつも演奏している、「ツイスト・アンドシャウト」を選んだ。
元々ジョンが、声をふりしぼる曲だが、風邪気味のうえに、
朝から歌い続け、ジョンの声は限界に近づいていたので、
一発でOKテイクにしようと、全員一体となる渾身の演奏、
ジョンも最後とばかり、まさにシャウトの、ものすごい歌声。
ただ、自分が、このエピソードを知ったのは、90年に出た、
「ビートルズ・レコーディング・セッション」の、記録だろうが、
一発録音よりも、どのようにダビングをしていったのかと、
後期の曲に興味があったので、そう印象に残らなかった。
2004年に出た、中山康樹の「これがビートルズだ」とか、
08年の川瀬泰雄「真実のビートルズ・サウンド」といった、
比較的、最近(?)の、ビートルズ本で、やたら強調されて、
そんなにすごかったのかと、後付けで、刷り込まれた感じ。
そう思って、曲を聴きなおすと、ジョンの声は、しゃがれて、
風邪で喉をやられて、声がひっくり返る時に、近い感じだし、
ライブで聴ける歌声に比べて、声がまともに出ていないが、
限界ぎりぎり、つばをとばさんばかりの、迫力のシャウト。
それにしても、ビートルズは、中学時代に、自分の全てで、
ものすごく聴きこんだし、当時のビートルズ本も買ったが、
この歳になっても、まだまだ新しい発見が、自分にはあり、
実際は周知の事実であっても、すごく新鮮で楽しんでいる。
この曲に関わる、有名なエピソードに、イギリス王室主催の、
ロイヤル・バラエティ・ショーで、最後の曲として演奏する際、
ジョンが言った、「安い席の方は、拍手を。そのほかの方は、
宝石を、ジャラジャラ鳴らして。」の、ウィットに富んだ台詞。
自分が勝手に想像した、楽屋での会話となるが、ジョンが、
「ああ、お偉いさん達に、一泡吹かせてやろうぜ。」と笑うと、
「そうそう、ジョン、言ってやって、言ってやって。」とジョージ、
「無理だって、できっこないよ、口先ばっかり。」とは、ポール。
そこへ、マネージャーのブライアン・エプスタインが現れて、
「みんな、楽しそうじゃないか、何をやるって?ジョン?」
「あ、いや、ちょっと洒落たジョークの一つでもと思って。」
「ほう、ひとつ聞かせてもらおうじゃないか。」と、眉間に皺。
「貧乏人は、どうせ手ぶらだから、手拍子でもしておいて。
豚に真珠の着飾った、お偉い方は、血税で奪った宝石を、
ジャラジャラしてくださいと、ちょっと皮肉をこめようかと。」
「いいねえ、税金は高すぎるからね。」と、うなづくジョージ。
「どこが、いいんだね?」と、にらまれ、ジョージは黙りつつ、
ジョンに目配せ、エプスタインは次に、「ポールはどう思う?」
「ちょっと下品かな、これじゃ、僕まで一緒にされちゃうよ。」
いつもながら、優等生のポールへ、ジョンは、あきれた視線。
「何だよ、そんなにうるさく言うなら、演奏しないで、帰るから。
だいたい、髪を切って、スーツにネクタイまでして、そのうえ、
言いたいことの、ひとつも言えないなんて、やってられない。」
不満をあらわにするジョンを、エプスタインは、必死に説得。
「なあ、ジョン、気持ちは、良くわかるさ。ただ、御前演奏だぞ。
もう少し、言い方に気をつけないと。例えばだな、『みなさん、
手拍子をお願いします。貴賓席の方々は、お召しの宝石が、
ついつい、音をたてるでしょうが。』くらいで、どうだろうかね。」
「はいはい、よくわかりました、そうします。」と、生返事をして、
あの台詞となり、言い終わったあとの、いたずらっ子のような、
ジョンの「どや顔」の視線の先には、仏頂面のエプスタインが、
冷や汗かきつつ、立っていたのではと、いろいろ想像できる。
自分にとっての、ジョン・レノンは、こうした茶目っ気があって、
皮肉屋の気分屋、ユーモアもあり、ちょっと知的だったりする、
そんな愛すべきジョンで、愛と平和の使者みたいに言われる、
ジョンの姿には、いまだに自分は慣れずに、別次元のように。
「ツイスト・アンド・シャウト」は、アマのハンブルク時代から、
得意にしていたカバー曲だが、後に、曲の途中から始めたり、
短いバージョンの、ライブテイクが多い中、この御前演奏では、
レコードと同じフルコーラス、Youtubeでも、その勇姿が見れる。
中学時代は、宝石のエピソードくらいは、知っていただろうが、
この曲に限らず、まずは、曲自体の良さに、ひかれるわけで、
ジョンのシャウトに、ポールとジョージの掛け合いも見事だし、
間奏のギターのハモリも格好良いから、当然レパートリーに。
ジョン役の自分と、ジョージ役の同級生との、二人きりだった、
ビートルズ・コピーバンドなので、コーラスは一人二役したり、
一人で掛け合いして、そこへハモるとかで、お粗末だったが、
自分達は、けっこういい感じだと、この曲も、得意にしていた。
ジョンとジョージ共に、基本的には、イントロと同じパターンを、
歌のバックでも弾いていて、ジョージは低音弦が主体のリフを、
ジョンはコードを鳴らしているが、自分たちのコピーバンドでは、
二人で何となくコードを弾いても、かなり雰囲気が出てたかと。
間奏のギター、ベースのハモる部分は、原曲のホーンパートを、
ビートルズなりに、アレンジしたそうで、とにかく格好良いので、
コードは、なかなか音が取れず、歌本に頼っていた自分らでも、
この間奏は、ジョージと耳コピし、二人で、その気になっていた。
ビートルズの語り草となる録音の最後の曲、閉店ギリギリでの、
喉がつぶれる程のジョンの絶叫と、それを支える演奏も見事な、
「ツイスト・アンド・シャウト」を、ジョンの歌声を意識しようにも、
高音が出ない、しゃがれ声や無声音で、必死に叫んでいます。
14曲のうち10曲が、たった1日、約10時間で録音され、
しかも、スタジオが閉まる時刻に、もう1曲必要だとなり、
いつも演奏している、「ツイスト・アンドシャウト」を選んだ。
元々ジョンが、声をふりしぼる曲だが、風邪気味のうえに、
朝から歌い続け、ジョンの声は限界に近づいていたので、
一発でOKテイクにしようと、全員一体となる渾身の演奏、
ジョンも最後とばかり、まさにシャウトの、ものすごい歌声。
ただ、自分が、このエピソードを知ったのは、90年に出た、
「ビートルズ・レコーディング・セッション」の、記録だろうが、
一発録音よりも、どのようにダビングをしていったのかと、
後期の曲に興味があったので、そう印象に残らなかった。
2004年に出た、中山康樹の「これがビートルズだ」とか、
08年の川瀬泰雄「真実のビートルズ・サウンド」といった、
比較的、最近(?)の、ビートルズ本で、やたら強調されて、
そんなにすごかったのかと、後付けで、刷り込まれた感じ。
そう思って、曲を聴きなおすと、ジョンの声は、しゃがれて、
風邪で喉をやられて、声がひっくり返る時に、近い感じだし、
ライブで聴ける歌声に比べて、声がまともに出ていないが、
限界ぎりぎり、つばをとばさんばかりの、迫力のシャウト。
それにしても、ビートルズは、中学時代に、自分の全てで、
ものすごく聴きこんだし、当時のビートルズ本も買ったが、
この歳になっても、まだまだ新しい発見が、自分にはあり、
実際は周知の事実であっても、すごく新鮮で楽しんでいる。
この曲に関わる、有名なエピソードに、イギリス王室主催の、
ロイヤル・バラエティ・ショーで、最後の曲として演奏する際、
ジョンが言った、「安い席の方は、拍手を。そのほかの方は、
宝石を、ジャラジャラ鳴らして。」の、ウィットに富んだ台詞。
自分が勝手に想像した、楽屋での会話となるが、ジョンが、
「ああ、お偉いさん達に、一泡吹かせてやろうぜ。」と笑うと、
「そうそう、ジョン、言ってやって、言ってやって。」とジョージ、
「無理だって、できっこないよ、口先ばっかり。」とは、ポール。
そこへ、マネージャーのブライアン・エプスタインが現れて、
「みんな、楽しそうじゃないか、何をやるって?ジョン?」
「あ、いや、ちょっと洒落たジョークの一つでもと思って。」
「ほう、ひとつ聞かせてもらおうじゃないか。」と、眉間に皺。
「貧乏人は、どうせ手ぶらだから、手拍子でもしておいて。
豚に真珠の着飾った、お偉い方は、血税で奪った宝石を、
ジャラジャラしてくださいと、ちょっと皮肉をこめようかと。」
「いいねえ、税金は高すぎるからね。」と、うなづくジョージ。
「どこが、いいんだね?」と、にらまれ、ジョージは黙りつつ、
ジョンに目配せ、エプスタインは次に、「ポールはどう思う?」
「ちょっと下品かな、これじゃ、僕まで一緒にされちゃうよ。」
いつもながら、優等生のポールへ、ジョンは、あきれた視線。
「何だよ、そんなにうるさく言うなら、演奏しないで、帰るから。
だいたい、髪を切って、スーツにネクタイまでして、そのうえ、
言いたいことの、ひとつも言えないなんて、やってられない。」
不満をあらわにするジョンを、エプスタインは、必死に説得。
「なあ、ジョン、気持ちは、良くわかるさ。ただ、御前演奏だぞ。
もう少し、言い方に気をつけないと。例えばだな、『みなさん、
手拍子をお願いします。貴賓席の方々は、お召しの宝石が、
ついつい、音をたてるでしょうが。』くらいで、どうだろうかね。」
「はいはい、よくわかりました、そうします。」と、生返事をして、
あの台詞となり、言い終わったあとの、いたずらっ子のような、
ジョンの「どや顔」の視線の先には、仏頂面のエプスタインが、
冷や汗かきつつ、立っていたのではと、いろいろ想像できる。
自分にとっての、ジョン・レノンは、こうした茶目っ気があって、
皮肉屋の気分屋、ユーモアもあり、ちょっと知的だったりする、
そんな愛すべきジョンで、愛と平和の使者みたいに言われる、
ジョンの姿には、いまだに自分は慣れずに、別次元のように。
「ツイスト・アンド・シャウト」は、アマのハンブルク時代から、
得意にしていたカバー曲だが、後に、曲の途中から始めたり、
短いバージョンの、ライブテイクが多い中、この御前演奏では、
レコードと同じフルコーラス、Youtubeでも、その勇姿が見れる。
中学時代は、宝石のエピソードくらいは、知っていただろうが、
この曲に限らず、まずは、曲自体の良さに、ひかれるわけで、
ジョンのシャウトに、ポールとジョージの掛け合いも見事だし、
間奏のギターのハモリも格好良いから、当然レパートリーに。
ジョン役の自分と、ジョージ役の同級生との、二人きりだった、
ビートルズ・コピーバンドなので、コーラスは一人二役したり、
一人で掛け合いして、そこへハモるとかで、お粗末だったが、
自分達は、けっこういい感じだと、この曲も、得意にしていた。
ジョンとジョージ共に、基本的には、イントロと同じパターンを、
歌のバックでも弾いていて、ジョージは低音弦が主体のリフを、
ジョンはコードを鳴らしているが、自分たちのコピーバンドでは、
二人で何となくコードを弾いても、かなり雰囲気が出てたかと。
間奏のギター、ベースのハモる部分は、原曲のホーンパートを、
ビートルズなりに、アレンジしたそうで、とにかく格好良いので、
コードは、なかなか音が取れず、歌本に頼っていた自分らでも、
この間奏は、ジョージと耳コピし、二人で、その気になっていた。
ビートルズの語り草となる録音の最後の曲、閉店ギリギリでの、
喉がつぶれる程のジョンの絶叫と、それを支える演奏も見事な、
「ツイスト・アンド・シャウト」を、ジョンの歌声を意識しようにも、
高音が出ない、しゃがれ声や無声音で、必死に叫んでいます。
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![]() ギターマジシャンさん こんにちは。
バック・ステージでの彼らの話ですね。私もギターマジシャンさんの話とほぼ同じ会話があったと思います。 ステージでは20才過ぎのジョンが、“宝石ジャラジャラ”のセリフを言うのですが、その時のジョンの顔が何とも照れ顔で可愛くて何を言っても許される感がありました。 マサジョン | URL | 2014/04/20/Sun 14:45 [編集]
![]() いつも、コメントありがとうございます。
> ギターマジシャンさん こんにちは。 バック・ステージでの彼らの話ですね。私もギターマジシャンさんの話とほぼ同じ会話があったと思います。 ステージでは20才過ぎのジョンが、“宝石ジャラジャラ”のセリフを言うのですが、その時のジョンの顔が何とも照れ顔で可愛くて何を言っても許される感がありました。 出演に乗り気でなかったジョンは、「クソったれと言ってやる」と息巻き、 エプスタインが、そんなことしないように懇願したという話を読んだので、 そこから、楽屋の会話を想像したのですが、自分のイメージする4人とは、 映画「ビートルズがやって来る」での、日本語吹替えに影響されています。 当時、最年長のリンゴ、ジョンも23歳で、大卒新人サラリーマンの年齢、 すごく初々しかったし、あの照れた顔は、まさに愛すべきジョンの姿です。 ギターマジシャン | URL | 2014/04/20/Sun 17:36 [編集]
![]() ついにこの曲の登場ですね! シャウト期待しちゃいました。
このアルバムは色んなファーストアルバムの例に洩れず、 さすがのビートルズでも、短時間レコーディングだったんですか。 ギターマジシャンさんの録音はコーラスや楽器の分離が良く、 各楽器がとてもいい音ですね。 リッチーエリックボーン | URL | 2014/04/20/Sun 21:47 [編集]
![]() いつも、コメントありがとうございます。
> ついにこの曲の登場ですね! シャウト期待しちゃいました。 リッチーエリックボーンさんに、初期ロックンロールの曲をと、 コメントいただいてから、かれこれ3ヶ月たってしまいましたが、 まだまだ自分のボーカルでは、シャウトするのが、きついです。 > このアルバムは色んなファーストアルバムの例に洩れず、 さすがのビートルズでも、短時間レコーディングだったんですか。 スタジオを何日間も使わせては、もらえなかったのでしょうね。 > ギターマジシャンさんの録音はコーラスや楽器の分離が良く、 各楽器がとてもいい音ですね。 初期のビートルズは、モノミックスだったり、擬似ステレオや、 歌と楽器が両チャンネルに分かれたステレオだったりするので、 定位をどうするか迷うのですが、一般的な配置にしてみました。 ギターマジシャン | URL | 2014/04/20/Sun 22:07 [編集]
![]() ギターマジシャンさん
こんばんは。 「1日の最後」としてのギターマジシャンさんの文章が身に沁みます。 本当に渾身の1曲でしたもんね。 ビートルズはこの記念すべき「1日」で既にライブバンドとしての実力をしっかり表していますね。 そしてギターマジシャンさんの録音も見事です。 ![]() いつも、コメントありがとうございます。
> ギターマジシャンさん こんばんは。 「1日の最後」としてのギターマジシャンさんの文章が身に沁みます。 本当に渾身の1曲でしたもんね。 ビートルズはこの記念すべき「1日」で既にライブバンドとしての実力をしっかり表していますね。 そしてギターマジシャンさんの録音も見事です。 シングル盤が売れてきたので、急遽LP発売となったときにも、 「いつもライブでやっているから」と、曲数に困ることはなく、 あと1曲追加となっても、引き出しの多かったビートルズが、 ジョンをもりたて、ライブバンドの渾身の演奏となりましたね。 ギターマジシャン | URL | 2014/04/21/Mon 00:19 [編集]
![]() シェキナ・ベイビーと言えば内田裕也さん思い出しますが、ギターマジシャンさんのシェキナ・ベイビー、少しハスキーで、大人のシェキナですね^^。
このテイクはギタープレイと言うよりも、バンドとしてのアンサンブルがいいですね。 ドラム、ベースでノリを作って、そこへギター、ボーカル、コーラスが絡んでくる。 とても心地よいアンサンブルでした。 ![]() いつも、コメントありがとうございます。
> シェキナ・ベイビーと言えば内田裕也さん思い出しますが、ギターマジシャンさんのシェキナ・ベイビー、少しハスキーで、大人のシェキナですね^^。 Youtubeには、若き日の内田裕也が、この曲をカバーした演奏があり、 本当に、「シェキナベイビー」とやっていたのだと知り、驚きました。 > このテイクはギタープレイと言うよりも、バンドとしてのアンサンブルがいいですね。 ドラム、ベースでノリを作って、そこへギター、ボーカル、コーラスが絡んでくる。 とても心地よいアンサンブルでした。 ビートルズの演奏は、特に初期の場合、コーラス主体のバンドという感じで、 その伴奏も自分達がでやっているから、アンサンブル重視という気がします。 ギターマジシャン | URL | 2014/04/22/Tue 22:02 [編集]
![]() こんにちは~^^
イントロはじまったときから、自然に体が揺れてきましたよ~♪ すごいいい感じのしあがりですね☆ ごきげんです♪♪♪ Mr・へぼい | URL | 2014/04/30/Wed 17:27 [編集]
![]() いつも、コメントありがとうございます。
> こんにちは~^^ イントロはじまったときから、自然に体が揺れてきましたよ~♪ すごいいい感じのしあがりですね☆ ごきげんです♪♪♪ コーラスから始まる短いバージョンと違って、ギターイントロから始まる、 レコードのバージョンの方が、ノリ良いので、そちらで演奏してみました。 まだまだ、歌の方は、ちゃんと声が出ないままですが、気合で歌ってます。 ギターマジシャン | URL | 2014/04/30/Wed 19:13 [編集]
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