僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ
青春時代を渋谷で過ごした中年サラリーマンです。 昔のことを思い出そうとしたブログですが、最近はギター演奏が主体です。 旧タイトル「僕らの過ごした渋谷」
ジョンが内省的な歌詞を書くのは、「フォーセール」以降で、
ボブ・ディランの影響と言われ、「アイム・ア・ルーザー」とか、
「悲しみをぶっとばせ」が、その一例として、よく挙げられるが、
すでに、デビューアルバムでも、そうした歌詞を書いている。
ライブバンドの実力を、そのままレコードに込めようと意図し、
たった1日、朝から晩までの、約10時間で10曲を仕上げた、
伝説のレコーディングと語られる、デビューアルバムにあって、
その最初に演奏されたのが、ジョン作「ゼアズ・ア・プレイス」。
「悲しみなどない、そんな場所がある。」と、歌われた内容で、
一緒に歌詞を書いたというポールは、現実の場所ではなくて、
頭の中、知的なものを指すと語ったが、心の中にある理想郷、
どこかにあるはずの場所と、どこにもない場所は、表裏一体。
トマス・モアの小説で、理想的国家の名前の「ユートピア」が、
ラテン語の「No」と「Place」の造語であることに、通じているし、
同義の「Nowhere」へと発展して、あの名曲になるのではと、
ジョンの歌詞の世界を、勝手に先読みしてしまいたくなる作品。
アマチュアの頃から、一緒に作詞・作曲をしていたポールに、
歌詞はきちんと書きとめておくように、アドバイスしたらしいし、
思いついた文章を、メモに書いて、ポケットにたまったからと
随筆「イン・ヒズ・オウン・ライト」を著す、ジョンの文才を感じる。
この曲のメロディを、「プリーズ・プリーズ・ミー」の姉妹曲とか、
そっくりだと書いている本もあって、昔から聴いている自分は、
どこが似ているのか、多少コード進行が同じなのかと思うが、
実際、当のビートルズ本人が、そう思っていた節があるらしい。
この曲のリハーサルテイクの録音が残っていて、あろうことか、
ジョージが、「プリーズ・プリーズ・ミー」のイントロのフレーズを、
弾いてるそうで、「いくらでも、新曲が作れるとか言ってるけど、
これなんか、同じような曲じゃないか。」と思って、弾いたのか。
架空の話だが、目ざとく、ジョンあたりが、それを聴きつけて、
「なんだ、ジョージ、皮肉かよ。」「いや、そんなことないけど。」
「ああ、わかった、もうイントロは、ギターを弾かなくていいから、
俺のハーモニカでも入れよう。」なんて、やりとりがあったかも。
その横から、ポールが、「ねえ、自分が作曲できないからって、
人の曲のあらを探すなんて、良くないと思うよ。」といった風に、
優等生らしく発言でもして、ジョージは、ポールを疎ましく感じて、
映画「レット・イット・ビー」の確執は、この頃に始まったかと想像。
そんなやりとりが、あったかはともかく、この別テイクを聴いたら、
ジョージは、歌の部分のバッキングを、リフやコードを織り交ぜ、
いろいろと工夫しながら、少しずつ、完成させていくのがわかり、
それこそ、「プリーズ~」とは、別にしようと努力した感じがする。
自分の持っているCDは、昔のもので、初期はモノラルなのだが、
Youtubeでリマスター盤を聴いたら、ジョンとジョージのギターが、
左右に分離して、よく聴こえて、歌のバックでも、がんばっていて、
コードを鳴らすジョンのギターとは、まったく違うことをしている。
愛用している全曲バンドスコアでは、いつものことだが、この曲も、
ジョージのギターは、ほとんど省略され、ハーモニカのフレーズを、
単音でユニゾンする部分のみ載っているが、そこも、単音でなく、
オクターブ奏法だろうし、雰囲気だけでもと、多少はリフを耳コピ。
ビートルズのデビュー作、「プリーズ・プリーズ・ミー」に収録され、
日本編集盤は、「ビートルズNo.2!」、アメリカはシングルB面と、
各国の扱いが違っているが、間違いなく、初期の名曲と呼べる、
「ゼアズ・ア・プレイス」を、歌詞をかみしめつつ、なりきってます。
ボブ・ディランの影響と言われ、「アイム・ア・ルーザー」とか、
「悲しみをぶっとばせ」が、その一例として、よく挙げられるが、
すでに、デビューアルバムでも、そうした歌詞を書いている。
ライブバンドの実力を、そのままレコードに込めようと意図し、
たった1日、朝から晩までの、約10時間で10曲を仕上げた、
伝説のレコーディングと語られる、デビューアルバムにあって、
その最初に演奏されたのが、ジョン作「ゼアズ・ア・プレイス」。
「悲しみなどない、そんな場所がある。」と、歌われた内容で、
一緒に歌詞を書いたというポールは、現実の場所ではなくて、
頭の中、知的なものを指すと語ったが、心の中にある理想郷、
どこかにあるはずの場所と、どこにもない場所は、表裏一体。
トマス・モアの小説で、理想的国家の名前の「ユートピア」が、
ラテン語の「No」と「Place」の造語であることに、通じているし、
同義の「Nowhere」へと発展して、あの名曲になるのではと、
ジョンの歌詞の世界を、勝手に先読みしてしまいたくなる作品。
アマチュアの頃から、一緒に作詞・作曲をしていたポールに、
歌詞はきちんと書きとめておくように、アドバイスしたらしいし、
思いついた文章を、メモに書いて、ポケットにたまったからと
随筆「イン・ヒズ・オウン・ライト」を著す、ジョンの文才を感じる。
この曲のメロディを、「プリーズ・プリーズ・ミー」の姉妹曲とか、
そっくりだと書いている本もあって、昔から聴いている自分は、
どこが似ているのか、多少コード進行が同じなのかと思うが、
実際、当のビートルズ本人が、そう思っていた節があるらしい。
この曲のリハーサルテイクの録音が残っていて、あろうことか、
ジョージが、「プリーズ・プリーズ・ミー」のイントロのフレーズを、
弾いてるそうで、「いくらでも、新曲が作れるとか言ってるけど、
これなんか、同じような曲じゃないか。」と思って、弾いたのか。
架空の話だが、目ざとく、ジョンあたりが、それを聴きつけて、
「なんだ、ジョージ、皮肉かよ。」「いや、そんなことないけど。」
「ああ、わかった、もうイントロは、ギターを弾かなくていいから、
俺のハーモニカでも入れよう。」なんて、やりとりがあったかも。
その横から、ポールが、「ねえ、自分が作曲できないからって、
人の曲のあらを探すなんて、良くないと思うよ。」といった風に、
優等生らしく発言でもして、ジョージは、ポールを疎ましく感じて、
映画「レット・イット・ビー」の確執は、この頃に始まったかと想像。
そんなやりとりが、あったかはともかく、この別テイクを聴いたら、
ジョージは、歌の部分のバッキングを、リフやコードを織り交ぜ、
いろいろと工夫しながら、少しずつ、完成させていくのがわかり、
それこそ、「プリーズ~」とは、別にしようと努力した感じがする。
自分の持っているCDは、昔のもので、初期はモノラルなのだが、
Youtubeでリマスター盤を聴いたら、ジョンとジョージのギターが、
左右に分離して、よく聴こえて、歌のバックでも、がんばっていて、
コードを鳴らすジョンのギターとは、まったく違うことをしている。
愛用している全曲バンドスコアでは、いつものことだが、この曲も、
ジョージのギターは、ほとんど省略され、ハーモニカのフレーズを、
単音でユニゾンする部分のみ載っているが、そこも、単音でなく、
オクターブ奏法だろうし、雰囲気だけでもと、多少はリフを耳コピ。
ビートルズのデビュー作、「プリーズ・プリーズ・ミー」に収録され、
日本編集盤は、「ビートルズNo.2!」、アメリカはシングルB面と、
各国の扱いが違っているが、間違いなく、初期の名曲と呼べる、
「ゼアズ・ア・プレイス」を、歌詞をかみしめつつ、なりきってます。
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![]() ギターマジシャンさん
おはようございます。 この曲を取りあがている人を見たことがありませんでした。 この曲に対する思いも、演奏もお見事です。 素晴らしいです。 ![]() いつも、コメントありがとうございます。
> ギターマジシャンさん おはようございます。 この曲を取りあがている人を見たことがありませんでした。 この曲に対する思いも、演奏もお見事です。 素晴らしいです。 多少マニアックな、隠れた名曲の一つだと思いますが、 昔から、ファンの間では、かなり評判の良い曲なので、 歌詞に対する思いも含めて、ブログにアップしました。 ギターマジシャン | URL | 2014/04/14/Mon 07:30 [編集]
![]() ブラボー!
おいらも大好きな曲です。 歌に演奏にジョンの魂とギターマジシャンの想いが 凝縮されたかのようです☆ 良かった~♪ Mr・へぼい | URL | 2014/04/18/Fri 06:45 [編集]
![]() いつも、コメントありがとうございます。
> ブラボー! おいらも大好きな曲です。 歌に演奏にジョンの魂とギターマジシャンの想いが 凝縮されたかのようです☆ 良かった~♪ ジョンに対する自分の想いは、空回りしたり、暴走しがちですが、 こうして記事や演奏に、温かいコメントをいただき、嬉しいです。 Mr.へぼいさんのブログは、いろいろなジャンルの弾き語りを、 次々と更新されていて、いつも楽しく拝聴させてもらっています。 ギターマジシャン | URL | 2014/04/18/Fri 07:18 [編集]
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