僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ
青春時代を渋谷で過ごした中年サラリーマンです。 昔のことを思い出そうとしたブログですが、最近はギター演奏が主体です。          旧タイトル「僕らの過ごした渋谷」
芳志戸幹雄や小原聖子が紹介した曲、「まどろみ」「風にゆられて」
クラシックギターのレパートリーと言い、思い浮かぶのは、
ソルやタレガの曲、別格の「禁じられた遊び」あたりだが、
巨匠セゴビアは、民族楽器とみられがちなギター音楽を、
クラシック音楽へと高めるため、作曲家へ作品を委嘱した。

ポンセ、タンスマン、テデスコらの、組曲や大作を送り出し、
その演奏に感銘を受けた作曲家たちから、ギター作品の、
献呈もされたりし、ヴィラ・ロボスやロドリーゴによる作品も、
今日の重要なレパートリーとなり、ギターの裾野を広げた。

そもそも、ソルやタレガの、今日演奏されている代表曲も、
セゴビアが、コンサートや録音で、取り上げた曲が大半で、
コンサートホールで通用するよう、楽器そのものを改良し、
ナイロン弦を開発、奏法も含めて、あらゆる下地を作った。

そんなセゴビアも、編曲は行ったが、自身の作曲となると、
いくつかの小品を残すのみ、ソルやタレガがギターを弾き、
多くの作曲もしたのとは異なり、演奏活動に主体を置いて、
このあたりは、クラシック音楽家と同次元を意識したのか。

その影響でもないが、クラシックギタリストは演奏家となり、
イエペスや、ジュリアン・ブリーム、ジョン・ウィリアムスらは、
作曲をしたのか、近年になって、「サンバースト」で有名な、
アンドリュー・ヨークや、ローラン・ディアンスらが自作自演。

セゴビアと同時代にも、「大聖堂」「森に夢見る」で有名な、
バリオスは演奏もしたし、人気の高い「11月のある日」の、
レオ・ブローウェルは、前衛的難曲を、昔から出していたが、
少数派に近く、その曲が一般に演奏されるのも、かなり後。

日本では、村治佳織が弾いた、ポピュラー曲の編曲もする、
佐藤弘和が、「現代ギター」誌上で、多くの作品を発表して、
「シンプル・ソング」などの曲集もあるが、あとは江部賢一が、
ポピュラー編曲集に、いくつか自作曲を載せている程度か。

自分のクラシックギターの原点と、しつこく書いているのが、
荘村清志が講師だったNHK「ギターひこう」で、その荘村は、
面識のないまま、作曲家の武満徹を訪ねて、作曲を依頼し、
その熱意にかられ、「フォリオス」が生まれ、親交が続いた。

ポピュラー曲のギター編曲集、「ギターのための12の歌」は、
献呈された荘村だけでなく、多くのギタリストが録音を残す、
珠玉の作品となり、荘村と同年代の芳志戸幹雄の二人へ、
三善晃が、「二台のギターのためのプロターズ」を作曲した。

三善は、さらに芳志戸のために、「エピターズ」を作曲したし、
新しいレパートリーを生み出そうとした、セゴビアに倣う如く、
若手ギタリストたちが、自作曲ではないが、作曲家に委嘱し、
吉松隆が、山下和仁、福田進一へ作曲する流れにもなった。

前回、カルリの曲名と勘違いしてた、「まどろみ」という曲も、
そうした流れの曲かと、これまで気にも留めていなかったが、
作曲した山岸麿夫を検索すると、芳志戸が師事した作曲家、
数多くのギター作品を残し、大半を芳志戸が初演したそうだ。

それで、芳志戸が講師の際、「ギターをひこう」のテキストに、
「まどろみ」が載ったようで、開放弦の響きを、生かした曲は、
初級向だが、味わいがあり、自分は3拍子ということもあり、
サティ「ジムノペディ」に似ている気がして、気に入っている。

それで、さらなる勘違いしていた話、同じサティっぽい曲で、
小原聖子が講師の「ギターをひこう」の、「風にゆられて」を、
「まどろみ」と同一曲と、思い込んだから、カルリの曲の方を、
「まどろみ」に、山岸「まどろみ」を、「風に~」だと思っていた。

ちなみに、「風にゆられて」の作曲者、伊東福雄はギタリスト、
芳志戸・山岸と逆というか、小原聖子の弟子で、演奏もする、
数少ない自作自演のクラシックギタリスト、小原への献呈か、
弟子の曲だから、テキストに載せたのか、そのへんは不明。

どちらの曲も、開放弦の響きが生きているが、自分は昔から、
開放弦は苦手で、もともとは、クラシックギターを始めた頃に、
最初は開放を含む、第1ポジションで、入門の曲から覚えて、
次第に、第2・第5と上がるから、開放弦を馬鹿にしていた。

開放弦を使うのは、初心者だと、ろくに練習もせず、とばして
フォークのローコードも同様、ハイポジのセーハこそが偉い、
ジャズで、テンションコードを覚えると、その傾向は増長して、
指を寝かせる癖もあり、開放弦を響かせるのは、下手なまま。

99年頃、久々にアコギをやると、単純なCのコードさえ苦労、
1弦と3弦の開放弦を、2・4弦を押さえる指で消音していて、
ポコポコした音に愕然、雑音が出ないよう、指を寝せる癖が
初心者の曲さえ、まっとうに弾けないほど、悪癖となっていた。

その癖は、クラシックギターをやり直した、昨年にも再認識し、
指を立てる努力をしてるが、別の理由でも、開放弦は嫌いで、
押さえて弾く場合との、音色の違いが歴然とし、ハイポジから、
戻ったときは、音色、音量のバランスに、すごく苦労している。

芳志戸幹雄、小原聖子が、「ギターをひこう」で取り上げた曲、
同時代の作曲家によるギター曲、「まどろみ」「風にゆられて」、
テンポはわからないが、「ジムノペディ」みたいと勝手に解釈し、
さらに、ゆったりとして、開放弦の響きを意識し、弾きました。







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まどろみは確かに「ジムノペディ」に似てますね。
ベース音の後にコード、ベース音の後にコードの繰り返しですが
なかなか安定感があるコードが来ないので、まるで悪い女に
引っかかってるみたいです。
こういう時は、もうとことん行ったれ!と深い追いするのですが
最後のトニック聴いて安堵するときには恋愛(曲)も終わってる・・・
ってパターンですね(笑)
ひょい。 | URL | 2014/04/05/Sat 22:57 [編集]
Re: タイトルなし
いつも、コメントありがとうございます。


> まどろみは確かに「ジムノペディ」に似てますね。
ベース音の後にコード、ベース音の後にコードの繰り返しですが
なかなか安定感があるコードが来ないので、まるで悪い女に
引っかかってるみたいです。
こういう時は、もうとことん行ったれ!と深い追いするのですが
最後のトニック聴いて安堵するときには恋愛(曲)も終わってる・・・
ってパターンですね(笑)



おっしゃるとおり、ジムノペディに似ている曲なのですが、
あちらが、安定して解決するコードの繰り返しなのに対し、
不協和音が入ったり、ベースの進行も不安定な感じですね。
ギターマジシャン | URL | 2014/04/05/Sat 23:28 [編集]
風にゆられて・・・
この曲2つ ジムノペディの感じにほんとうに にていますねーー
まどろみながらゆれる感じ~
かんたんなようで

そう 開放弦・・つまり 右指の加減が難しく
どん!と無神経に出やすいし、コントロールが自分にはできません。

※芳志戸さんの話題がタイムリーで 
先日ご紹介したkazuさんは愛弟子さんだったらしい。
渡辺範彦さんと芳志戸さんとそして庄村さん。
若くしてお亡くなりになってらしておしいお二人。

楽譜をとおして その方が見えてくるって面白いですよね。
そうした時に、そういえばセゴビアは 作曲までは手掛けていない
マンゴレは 作曲をしていますよね。
教育を受けて 才能を開花し、成長した人間と 
天性の素質をもち たたき上げで成長した
ギタリストとの違いも あるような気がします。
kao | URL | 2014/04/06/Sun 10:36 [編集]
Re: 風にゆられて・・・
いつも、コメントありがとうございます。


> この曲2つ ジムノペディの感じにほんとうに にていますねーー
まどろみながらゆれる感じ~
かんたんなようで


記憶の中で、二つの曲を一緒にしていたくらい、
どちらもジムノペディに似た雰囲気の曲ですね。



> そう 開放弦・・つまり 右指の加減が難しく
どん!と無神経に出やすいし、コントロールが自分にはできません。


セーハした和音から、開放弦の和音に移るときなどは、
そのギャップに、自分でも驚いて、びびったりします。




> ※芳志戸さんの話題がタイムリーで 
先日ご紹介したkazuさんは愛弟子さんだったらしい。
渡辺範彦さんと芳志戸さんとそして庄村さん。
若くしてお亡くなりになってらしておしいお二人。



海外で活躍されている、kazu suwaさんのことを教わり、
Youtubeを見ていましたが、お弟子さんだったのですね。



> 楽譜をとおして その方が見えてくるって面白いですよね。
そうした時に、そういえばセゴビアは 作曲までは手掛けていない
マンゴレは 作曲をしていますよね。
教育を受けて 才能を開花し、成長した人間と 
天性の素質をもち たたき上げで成長した
ギタリストとの違いも あるような気がします。



クラシックに限らず、ジャズやロックでも、英才教育の人と、
独学で天才的な人、その中間など、それぞれ個性があります。
ギターマジシャン | URL | 2014/04/06/Sun 12:02 [編集]



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