僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ
青春時代を渋谷で過ごした中年サラリーマンです。 昔のことを思い出そうとしたブログですが、最近はギター演奏が主体です。 旧タイトル「僕らの過ごした渋谷」
中2で見た、荘村清志が講師の教育TV「ギターをひこう」が、
自分のクラシックギターの原点と、何度となく書いているが、
その前、中1の時、最初のギターと一緒に買ってもらたのが、
以前の講師である阿部保夫の「NHKギター教室~教則編」。
その教本も、番組のテキストでも、カルカッシの練習曲から、
ソルの練習曲へと進むから、カルカッシが初級だと思ったし、
荘村のテキストでは、初級編にカルカッシ、中級編にソルと、
分かれていたので、自分の中のイメージが、できあがった。
当然ながら、ソルも初級向けの曲があるし、以前の記事に、
書いたように、カルカッシの「25の練習曲・作品60」なんか、
前半の曲でさえ、今の自分には、全然弾けない難曲ばかり、
中級者の試金石となるレベルで、全然初級どころではない。
現代ギターの88年増刊号、「ソル/エチュードのすべて」に、
約120ある練習曲の難易度が出て、初級から上級と幅広く、
ソル本人も、練習曲集の題名を、難易度や曲の目的などで、
エチュード、エクササイズ、レッスン、ピースと、分けたそうだ。
巨匠セゴビアは、その作品群の中から、20曲を選びだして、
自らの運指をつけ、一部は音程も変えて、出版しているが、
選曲は、上級向けの作品番号6に集中して、晩年のソルが、
初級用に作曲した作品60からは、1曲も採用されていない。
現代ギター「ソル~」の付録楽譜は、29曲が選ばれていて、
作品44からは皆無、作品60から、第25番の1曲があるが、
この29曲は、セゴビアとイエペスが選んだ曲を載せたようで、
単に、イエペス編の「25の練習曲」にあるから、という程度か。
セゴビアのお目にかなった20曲以外は、あまり演奏されず、
それどころか、ソル以外の作曲者による練習曲、アグアドや、
カルリ、コスト、ジュリアーニが、比較的、録音が少ないのを、
セゴビアの功罪とするのは、あまりに神格化しすぎだろうか。
ところで、ソルの練習曲集は、全12曲、全24曲が大半で、
これは西欧の十二進法による、決まった数かと解釈したが、
そのソルや、カルカッシにも、「25の練習曲」があるわけで、
イエペス編のソル練習曲集も25曲で、また勝手な思い込み。
ただ、偶然だろうが、カルカッシ、ソルの「25の練習曲」とも、
どちらも作品番号は、60になっているから、これまた60とは、
60秒、60分に通じていると、勝手に深読みしてしまいそうで、
ちょっとしたことでも、言葉遊び、数字遊びに繋げる悪い癖。
80年前後、渋谷河合楽器で、ジャズギターを習っていた頃、
ジャズのバークリー教本と、合わせて使った、鈴木巌による、
「演奏家を志す人のためのクラシック・ギター教本」全3巻は、
ソルの練習曲が、1巻の最初から、カルカッシと共に出てくる。
上級編と呼べる第3巻も、カルカッシやソルの練習曲があり、
ソルは最後の最後、教本の集大成として、掲載された3作品、
タレガ「アラビア風奇想曲」、ソル「グラン・ソロ」、「魔笛~」の、
直前にまであって、最上の練習曲という、お墨付きの1曲か。
その鈴木教本には、初級向けの作品60からも、5曲載って、
セゴビア、イエペスからは、冷遇されがちな(?)作品60だが、
このあたりから、取り組むのが、自分にはちょうど良いレベル、
特に20番は、ソルの有名な練習曲「月光」を彷彿させる佳曲。
この曲は、二声、対旋律を学ぶ章にあるが、低音と高音とを、
分けて弾くことより、最初の2小節に出てくる、プリング・オフ、
ハンマリング・オンの、リガード奏法がやっかいで、4弦で弾く、
低音を伸ばしたまま、2弦ではリガード奏法で、高音を奏でる。
低音を押さえるから、左指は大きく動かせなくて、ただでさえ、
苦手なリガードの音量は、か細くなる一方で、次の音が突然、
大きく鳴るのは変だから、全体的に、小さい音へとそろえるが、
右手のタッチがコントロールできずに、急に大きい音が出たり。
特に、親指で弾く時に、大音量になったり、逆に小さすぎたり、
もともと、自分の右手親指の、コントロールには問題があって、
関節が硬く、逆反りできないのも原因なのか、トレモロ奏法も、
メロディより、低音部ばかり目立ってしまうのが、悪癖の一つ。
これは、何度もブログに書いては、一向に上達しないままだが、
簡単な練習曲を活用し、完璧な左右のタッチのコントロールを、
身につけないことには、実力を省みないまま、中級以上の曲を、
ごまかしながら演奏できても、まったくの自己満足に過ぎない。
技術的に、初心者向けではあるが、ソルが晩年に書いたゆえ、
音楽的に充実した内容とされる、作品60「25の練習曲」から、
リガード奏法と、対旋律を学べる、中級レベルに近い練習曲、
第20番を、音量のコントロールを気にしつつ、演奏しました。
自分のクラシックギターの原点と、何度となく書いているが、
その前、中1の時、最初のギターと一緒に買ってもらたのが、
以前の講師である阿部保夫の「NHKギター教室~教則編」。
その教本も、番組のテキストでも、カルカッシの練習曲から、
ソルの練習曲へと進むから、カルカッシが初級だと思ったし、
荘村のテキストでは、初級編にカルカッシ、中級編にソルと、
分かれていたので、自分の中のイメージが、できあがった。
当然ながら、ソルも初級向けの曲があるし、以前の記事に、
書いたように、カルカッシの「25の練習曲・作品60」なんか、
前半の曲でさえ、今の自分には、全然弾けない難曲ばかり、
中級者の試金石となるレベルで、全然初級どころではない。
現代ギターの88年増刊号、「ソル/エチュードのすべて」に、
約120ある練習曲の難易度が出て、初級から上級と幅広く、
ソル本人も、練習曲集の題名を、難易度や曲の目的などで、
エチュード、エクササイズ、レッスン、ピースと、分けたそうだ。
巨匠セゴビアは、その作品群の中から、20曲を選びだして、
自らの運指をつけ、一部は音程も変えて、出版しているが、
選曲は、上級向けの作品番号6に集中して、晩年のソルが、
初級用に作曲した作品60からは、1曲も採用されていない。
現代ギター「ソル~」の付録楽譜は、29曲が選ばれていて、
作品44からは皆無、作品60から、第25番の1曲があるが、
この29曲は、セゴビアとイエペスが選んだ曲を載せたようで、
単に、イエペス編の「25の練習曲」にあるから、という程度か。
セゴビアのお目にかなった20曲以外は、あまり演奏されず、
それどころか、ソル以外の作曲者による練習曲、アグアドや、
カルリ、コスト、ジュリアーニが、比較的、録音が少ないのを、
セゴビアの功罪とするのは、あまりに神格化しすぎだろうか。
ところで、ソルの練習曲集は、全12曲、全24曲が大半で、
これは西欧の十二進法による、決まった数かと解釈したが、
そのソルや、カルカッシにも、「25の練習曲」があるわけで、
イエペス編のソル練習曲集も25曲で、また勝手な思い込み。
ただ、偶然だろうが、カルカッシ、ソルの「25の練習曲」とも、
どちらも作品番号は、60になっているから、これまた60とは、
60秒、60分に通じていると、勝手に深読みしてしまいそうで、
ちょっとしたことでも、言葉遊び、数字遊びに繋げる悪い癖。
80年前後、渋谷河合楽器で、ジャズギターを習っていた頃、
ジャズのバークリー教本と、合わせて使った、鈴木巌による、
「演奏家を志す人のためのクラシック・ギター教本」全3巻は、
ソルの練習曲が、1巻の最初から、カルカッシと共に出てくる。
上級編と呼べる第3巻も、カルカッシやソルの練習曲があり、
ソルは最後の最後、教本の集大成として、掲載された3作品、
タレガ「アラビア風奇想曲」、ソル「グラン・ソロ」、「魔笛~」の、
直前にまであって、最上の練習曲という、お墨付きの1曲か。
その鈴木教本には、初級向けの作品60からも、5曲載って、
セゴビア、イエペスからは、冷遇されがちな(?)作品60だが、
このあたりから、取り組むのが、自分にはちょうど良いレベル、
特に20番は、ソルの有名な練習曲「月光」を彷彿させる佳曲。
この曲は、二声、対旋律を学ぶ章にあるが、低音と高音とを、
分けて弾くことより、最初の2小節に出てくる、プリング・オフ、
ハンマリング・オンの、リガード奏法がやっかいで、4弦で弾く、
低音を伸ばしたまま、2弦ではリガード奏法で、高音を奏でる。
低音を押さえるから、左指は大きく動かせなくて、ただでさえ、
苦手なリガードの音量は、か細くなる一方で、次の音が突然、
大きく鳴るのは変だから、全体的に、小さい音へとそろえるが、
右手のタッチがコントロールできずに、急に大きい音が出たり。
特に、親指で弾く時に、大音量になったり、逆に小さすぎたり、
もともと、自分の右手親指の、コントロールには問題があって、
関節が硬く、逆反りできないのも原因なのか、トレモロ奏法も、
メロディより、低音部ばかり目立ってしまうのが、悪癖の一つ。
これは、何度もブログに書いては、一向に上達しないままだが、
簡単な練習曲を活用し、完璧な左右のタッチのコントロールを、
身につけないことには、実力を省みないまま、中級以上の曲を、
ごまかしながら演奏できても、まったくの自己満足に過ぎない。
技術的に、初心者向けではあるが、ソルが晩年に書いたゆえ、
音楽的に充実した内容とされる、作品60「25の練習曲」から、
リガード奏法と、対旋律を学べる、中級レベルに近い練習曲、
第20番を、音量のコントロールを気にしつつ、演奏しました。
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![]() |
|
![]() 練習曲 いい曲が多いですよね。
そして 真摯に向き合うといい練習になるのだと思います。 確かに 指のコントロール メロディーを生かす奏法が 難しいです。 無粋な私は 音をポコーンと出してしまうので、いつも しかられます。 ただ、私は どうしてもsorはあまり好きになれず、敬遠していたのですが、 掲載されているように現代ギターの付録版で 練習曲集を手にして 偶然その中の曲をロンドンのsuwaさんが弾いていて 気に行ってしまいました。。 アドレス 掲載しておきます。 op6 NO8ですね https://www.youtube.com/watch?v=mD_acLFg5wM それにしても 年初の話通り 練習曲も しっかり 続いてらっしゃる 私もがんばらねば ・・2月とても体の調子が悪く へこんでいました。 ![]() いつも、コメントありがとうございます。
> 練習曲 いい曲が多いですよね。 そして 真摯に向き合うといい練習になるのだと思います。 確かに 指のコントロール メロディーを生かす奏法が 難しいです。 無粋な私は 音をポコーンと出してしまうので、いつも しかられます。 ただ、私は どうしてもsorはあまり好きになれず、敬遠していたのですが、 掲載されているように現代ギターの付録版で 練習曲集を手にして 偶然その中の曲をロンドンのsuwaさんが弾いていて 気に行ってしまいました。。 アドレス 掲載しておきます。 op6 NO8ですね https://www.youtube.com/watch?v=mD_acLFg5wM suwaさんは、以前に、kaoさんがブログで紹介されていて、 その端正な演奏に感動しましたが、このソルも見事な演奏ですね。 ソルの作品6の8番といったら、セゴビア選の第1番となる曲で、 多くの人が取り組まれていますが、練習曲と思えない出来です。 > それにしても 年初の話通り 練習曲も しっかり 続いてらっしゃる 私もがんばらねば ・・2月とても体の調子が悪く へこんでいました。 カルカッシが難しすぎ、初級向けの練習曲へと、さかのぼっていますが、 何よりも、体調がすべてで、そんなときは無理せず、休むのも良いかと。 ギターマジシャン | URL | 2014/03/30/Sun 02:04 [編集]
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