僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ
青春時代を渋谷で過ごした中年サラリーマンです。 昔のことを思い出そうとしたブログですが、最近はギター演奏が主体です。          旧タイトル「僕らの過ごした渋谷」
映画「モダン・タイムス」のテーマ曲、「スマイル」で、届いた笑顔
ソチオリンピックでの浅田真央は、有終の美と呼べよう、
メダルには届かないものの、日本中に感動を届けてくれ、
それ以上に、「笑顔ってすばらしいと伝えたい。」と語った、
エキシビジョンの「スマイル」は、まさに笑顔が伝わった。

チャップリンの「モダン・タイムス」の、最後にも流れる曲、
「スマイル」は、チャップリン自身の作曲による、名曲で、
ユーモアとペーソスを織り交ぜた、チャップリンの映画に、
ふさわしく、哀愁があって、反面、明るさも感じるメロディ。 

小学生の頃、東宝が、「ビバ!チャップリン」と銘打って、
いくつもの作品を続けて上映した際、少年マガジンだか、
特集記事があり、「モダン・タイムス」のオートメーション、
「黄金狂時代」のドタ靴を食べる場面に、大笑いしていた。

それで、チャップリンの映画が見たいと、父と出かけたし、
レコードを買ってもらったり、「ビバ・チャップリン」特集の、
ムック本だの買って、チャップリンに夢中になったのだが、
なかでも、淀川長治の解説や、思い出話が、気に入った。

その頃は、日曜洋画劇場の時間には、寝ていたのだから、
「さよなら、さよなら」の名台詞など、まだ知らなかったが、
文章から、すごく愛情が伝わってきたし、その前後あたり、
チャップリンの特集番組で、独特の語りに触れたと思う。

映画の最後、店を追い出され、無一文同然で嘆く少女を、
チャップリンが励ます場面に触れて、「スマイル、スマイル、
お笑いなさいな、チャップリンは言うんですね。」といった、
語り口は、こちらまで、励まされているように、聞えてくる。

さらに解説は続き、当時の映画だと、画面の向こう側へと、
去っていくことは、彼らの良くない結末、希望もない未来を、
暗示するのが、暗黙の了解だったところを、チャップリンは、
堂々と、意気揚々と歩いていき、その常套句を崩している。

たとえ、厳しく辛い未来でも、立ち向かって行くんだという、
チャップリンのメッセージが、そこにあると、淀川は述べて、
その場面で流れる曲、「スマイル」を、演技の曲に使用した、
浅田真央のメッセージは、その思いを見事に継承している。

就職当時、愛読した、わたせせいぞう「ハートカクテル」に、
主人公の父がパイロットで、恋を飛行機の操縦にたとえて、
息子にアドバイスする話があり、普通、ありえない設定だが、
あの色彩あふれる絵柄の世界では、何でも納得してしまう。

主人公は、今の恋愛を、「当分、離陸できないと思うけれど、
笑顔だけは、大丈夫だよ。」と語って、かつて、自分の父が、
麦畑に不時着した時でさえ、大丈夫とばかり、笑顔を向け、
墜落した飛行機を背に、撮った記念写真を眺めるという話。

パイロットの父とか、不時着し、写真を撮るなんていうのは、
まさに、漫画や小説の出来事だが、「笑顔だけは大丈夫」の、
その台詞は、すごく心に残って、槙原敬之「どんなときも」の、
「鏡の前、笑ってみる、まだ平気みたいだよ」にも、つながる。

そんな「スマイル」を、江部賢一が、見事にギターに編曲し、
冒頭の数小節は、ハーモニクスで、メロディを奏でているが、
かなり難しく、テンポは下がる一方、それで繰り返しの時は、
アポヤンドでメロディを歌い上げるよう、勝手に変えてみる。

また、後半に、ラグタイムピアノのように、スイングするのは、
チェット・アトキンス奏法のように、ミュート気味に音を切り、
かなり自分流の解釈にしたが、クラシックギターの曲でなく、
ポピュラーギターなので、これくらいは、許してもらえるかと。

この編曲の模範演奏がないから、途中で、2拍子、3拍子と、
フェルマータを入れつつ、変化したり、スイングになる際に、
テンポも変えていくのが良いのか、そもそも、冒頭からして、
「テンポ・ルバート」とあるから、かなり解釈で分かれてくる。

とりあえず、チャップリンの映画のテンポを、思い出しつつ、
演奏してみたが、ハーモニクス奏法で、つっかえてしまうし、
いつものことで、自分の得意というか、弾きやすいテンポへ、
収束していくから、かなり、ゆっくりの演奏になってしまった。

ちなみに、浅田は、最近の歌手のカバー・バージョンを用い、
軽快なテンポだし、昔からの名演、ナット・キング・コールは、
ミディアム・テンポで、マイケル・ジャクソンもカバーしていて、
こちらは、スローバラード風と様々で、ますます迷ってしまう。

チャップリンの不朽の名作、「モダン・タイムス」のテーマ曲で、
浅田真央が、エキシビジョンでも取り上げた曲、「スマイル」を、
いつも愛用している、江部賢一による、珠玉のギター編曲で、
「笑顔の素晴らしさ」のメッセージを、自分にも向け弾きました。



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