僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ
青春時代を渋谷で過ごした中年サラリーマンです。 昔のことを思い出そうとしたブログですが、最近はギター演奏が主体です。          旧タイトル「僕らの過ごした渋谷」
今年のクリスマス演奏は、ソロギ版「戦場のメリークリスマス」
今年のクリスマスには、どんな曲を演奏しようかと思い、
せっかく、クラシックギターを練習し続けているのだから、
名曲「戦場のメリークリスマス」を、佐藤弘和が編曲して、
村治佳織が演奏した楽譜で弾いてみると、難しすぎた。

「戦場のメリークリスマス」というと、映画そのものよりも、
当時聴いてた、「ビートたけしのオールナイトニッポン」の、
ロケ現地からのレポートや、大島監督、坂本龍一らとの、
あること・ないことの、ギャグエピソードの方が、印象的。

「オレたちひょうきん族」の中で、ビートたけし本人が出て、
「戦場のメリーさんの羊」という、パロディをやったのにも、
ゲラゲラ笑っていて、映画本編を見たのは、その数年後、
いろいろ含蓄に富む、難しいストーリーだと、初めて知る。

そして、何よりも、映画そのものよりも、音楽が印象的で、
特にラストシーンに流れる、テーマ曲が、全部さらってく、
たけしの台詞、「メリー・クリスマス、ミスター・ローレンス」、
それと相まって、すべてを総括するごとく、心に残った。

「戦場のメリークリスマス」は、映画の中で流れるのは、
シンセの多重録音だが、作曲者の坂本龍一、本人が、
ピアノソロで演奏し、その編曲の楽譜も出版されていて、
どちらも捨てがたい演奏で、メロディが光っているせいか。

シンセの場合は、風の音が少しずつ、強まってくるよう、
イントロがフェイドインしてくるが、ピアノは、リリカルに、
転がるような和音と、その上で、繰り返すアルペジオが、
水模様が広がったり、花びらが開くような光景が浮かぶ。

このあたり、ピアノの高音のイメージは、教育テレビでの、
理科の番組で、土の中から芽が出たり、雨が降ったりと、
スロー再生する場面で、何かと、ピアノが高い音域を使い、
ティントロ、ティントロと鳴っていたのが、刷り込まれたか。

そのイントロを、佐藤弘和の編曲は、うまく取り入れてて、
ハイポジションでセーハしたり、開放弦を鳴らしたりして、
和音を響かせながら、アルペジオのフレーズを続けるし、
テーマでも、最初は低音、次にオクターブ上げたりする。

ピアノの弾けない自分は、それゆえ、すごくピアノ曲へ、
憧れがあり、何とか、その音をギターで再現できないか、
良い編曲はないかと思うが、この佐藤編曲の「戦メリ」は、
見事で、それだけに難易度も高くて、ほとんど弾けない。

「ジングルベル」や、「サンタが街にやってくる」といった、
定番のクリスマス・ソングを、ソロギターの編曲で弾くか、
「聖母と御子」といった、純粋なクラシックギターの曲で、
クリスマスを思わせる曲にしようか、あれこれ思い悩む。

そうこうするうち、ブロとものマジェさんに、嬉しいことに、
「戦場のメリークリスマス」を、リクエストしていただき、
待ってましたとばかり、ここは、佐藤編曲に挑戦するも、
クラシックの基礎ができていないから、難易度が高すぎ。

クリスマスぎりぎりまではと、練習を続けてみたものの、
すぐに上達するわけもなく、いつものごまかし半分となる、
その程度のレベルにさえ達しなくて、残りが数日となって、
この編曲は無理、昔練習した、南澤大介の編曲にする。

リットー「ソロ・ギターのしらべ」は、2000年から始まり、
10冊以上もの続編が、今も出版される、ベストセラーで、
おそらく、「ソロギ」という呼び方は、この楽譜集のヒットで、
一般的になったというほど、大きな流れを作ったシリーズ。

「メリー・クリスマス・ミスター・ローレンス」の、原題表記で、
2作目に収録されていて、この後、メジャーデビューする、
押尾コータローによる、タッピング奏法の編曲が出るまで、
ギターで演奏するには、この編曲が一般的だったと思う。

原曲は、キーがD♭となっているのを、半音下げ、Cとして、
後半の行進するような部分を省略していたり、イントロや、
テーマの繰り返しを省略しているが、ソロギ・シリーズは、
楽譜を1ページに収める方針なので、そうなったのだろう。

それでも、すごく原曲の感じ気が出ている、見事な編曲で、
せっかくだから、ギターの1フレットに、カポタストをつけて、
キーは、ピアノ演奏と同じD♭にしたが、そうは言っても、
ギターとピアノでは、基本的に使う音域が、オクターブ違う。

そもそもピアノの方が、低い音域も、高い音域も広いが、
最初に覚える、ドレミファで弾く音域、メロディで使われる、
中心的な音域が、ギターは、ピアノより1オクターブ低くて、
それだけでも、編曲したときに、雰囲気が変わってしまう。

無理やり、高い音で始めると、途中で、高音が出なくなり、
これは、女性コーラスを無理やり、男が歌うようなものか、
それに加えて、ピアノの低音部は、ギターより低く出るから、
こちらは、ギターがオクターブ上にしたりと、編曲は苦労。

自分がギターを弾くから、こうした苦労も含めて、楽しいし、
ピアノやオーケストラの音を、どこまで再現できてる編曲か、
あるいはギター特有の響きへと、見事に料理した編曲かと、
市販の楽譜や、プロの演奏するCDを、買い集めてしまう。

ただ、ギターを弾かない人、ギター音楽に興味ない人には、
原曲のピアノ演奏、オーケストラ演奏で、何が不満なのか、
無理やりギターで弾いて、何がしたいんだと思われがちで、
このあたり、あまりにギタリスト目線でいるのは、反省もの。

「絶対音階」という本には、移調について書かれた箇所で、
音には色彩があるので、キーが変わると、その色も変わる、
なぜ作曲家が、わざわざ、そのキー、音程を指定したのか、
それを考えれば、別の調に変えることは、信じられないと。

それもあって、今回、カポタストをつけることで、坂本龍一が、
シンセでも、ピアノでも、そのキーで弾いた、D♭にするが、
♭が多い調にすることで、不安感が増すとか、言われても、
絶対音感どころか、相対音階もない自分には、わからない。

まあ、こうした理屈みたいなことは、抜きにして、音楽自体、
演奏自体が素晴らしければ、万事良しとすべきであろうし、
これからも、自分はギターを弾き続け、時にピアノなどには、
嫉妬しながら、ギターならではの編曲、演奏を目指していく。

クリスマス向け演奏が、年寄りの長話になってしまったが、
坂本龍一も出演した映画、「戦場のメリークリスマス」から、
クリスマスの定番、癒し系の定番曲ともなった、テーマ曲を、
南澤大介の編曲で、クラシックギター(ガット)の演奏です。



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リクエストに応えていただき感謝^^
いや~リクエストが叶って嬉しいです^^
この曲、割と単純なメロディーの繰り返しでありながら、何か心に染みるものがあるんですよね・・・ピアノの音色とは違った良さがあってガットギターの戦メリも良いです(*´д`*)
俺もエレキギターで春畑道哉Verを真似てみようかとチャレンジしてますが・・・難しいです・・・今年のクリスマスには間に合いません( ̄∀ ̄);
マジェ | URL | 2013/12/23/Mon 02:44 [編集]
Re: リクエストに応えていただき感謝^^
いつも、コメントありがとうございます。


> いや~リクエストが叶って嬉しいです^^


こちらこそ、リクエストしていただいて、すごく嬉しいです。



> この曲、割と単純なメロディーの繰り返しでありながら、何か心に染みるものがあるんですよね・・・ピアノの音色とは違った良さがあってガットギターの戦メリも良いです(*´д`*)


ソロギの楽譜には、「心に染み込むイントロ、神秘的なテーマなど、
たぐいまれなる完成度」の見出しがあり、まさにそのとおりですね。


> 俺もエレキギターで春畑道哉Verを真似てみようかとチャレンジしてますが・・・難しいです・・・今年のクリスマスには間に合いません( ̄∀ ̄);


春畑が弾いていたとは知らなくて、早速Youtubeで確認しましたが、
生音で原曲に忠実に演奏してから、歪ませた音の弾きまくりとなり、
いかにもギタリストがやりましたという感じで、すごく良いですね。
ギターマジシャン | URL | 2013/12/23/Mon 07:38 [編集]
主婦をしていたら・・
年末おしゃべり主婦をして 家のことなどにかまけているうちに
まぁ もう3タイトル読み落としています。
佐藤弘和さんの編曲はどれもすてきです。私もいくつか挑戦しますが難しのもあって・・・南澤大介さんって初めてです。
移調すると原曲のイメージがくずれてしまうものもあり、勇気がいりますね。
でも 移調しないと弾けないものもあって guitarrakaoは リコーダさんとduoしたとき、全部ハ長調にしてとねだったことがあって 「私はF管なの」と あきれられたことがあります。

戦場のクリスマス 映画は 私には今一つだったんだけど 音楽は最高で 
私にとって坂本龍一は エナジーフローと一緒に 大好きな作曲家です。

さて、いよいよあと一週間です。
本当に素敵な曲をたくさん聞かせていただいて 刺激的な一年でした。
どうぞすてきな クリスマスをお過ごしくださいね。
kao | URL | 2013/12/23/Mon 12:20 [編集]
Re: 主婦をしていたら・・
いつも、コメントありがとうございます。


> 年末おしゃべり主婦をして 家のことなどにかまけているうちに
まぁ もう3タイトル読み落としています。
佐藤弘和さんの編曲はどれもすてきです。私もいくつか挑戦しますが難しのもあって・・・南澤大介さんって初めてです。
移調すると原曲のイメージがくずれてしまうものもあり、勇気がいりますね。
でも 移調しないと弾けないものもあって guitarrakaoは リコーダさんとduoしたとき、全部ハ長調にしてとねだったことがあって 「私はF管なの」と あきれられたことがあります。



佐藤弘和は編曲も見事ですが、シンプルエチュード、季節の歌など、
いかにもギターという曲も作っていて、作曲・編曲のベテランです。

南澤大介は、基本的にアコギ、スティール弦のギターを弾くので、
クラシックギターを弾く人には、あまり知られていないようです。

他の楽器と合わせるとき、特に移調楽器では、キーが難しいですし、
メロディが、その楽器の音域に入るようにしないと、だめですよね。






> 戦場のクリスマス 映画は 私には今一つだったんだけど 音楽は最高で 
私にとって坂本龍一は エナジーフローと一緒に 大好きな作曲家です。



ピアノソロの名曲も多いし、うって変わって、若かりし頃の演奏、
フュージョンや、あのYMOでの活動も、素晴らしいと思います。


> さて、いよいよあと一週間です。
本当に素敵な曲をたくさん聞かせていただいて 刺激的な一年でした。
どうぞすてきな クリスマスをお過ごしくださいね。


ありがとうございます。
kaoさんも、よいクリスマスを。
ギターマジシャン | URL | 2013/12/23/Mon 12:50 [編集]
染み入る演奏で、クリスマスにピッタリですね。
しかし移調の話ですが、「音には色彩があるのでキーが変わると、その色も変わる、なぜ作曲家が、わざわざ、そのキー、音程を指定したのか、それを考えれば、別の調に変えることは、信じられないと。」
絶対音感あるひとには、そういう風に感じるんですね!
私ら凡人には、まったく理解できない話で、音楽の繊細な部分をまったく分かってないんだとガックリしました^^;
ひょい。 | URL | 2013/12/28/Sat 12:20 [編集]
Re: タイトルなし
いつも、コメントありがとうございます。


> 染み入る演奏で、クリスマスにピッタリですね。
しかし移調の話ですが、「音には色彩があるのでキーが変わると、その色も変わる、なぜ作曲家が、わざわざ、そのキー、音程を指定したのか、それを考えれば、別の調に変えることは、信じられないと。」
絶対音感あるひとには、そういう風に感じるんですね!
私ら凡人には、まったく理解できない話で、音楽の繊細な部分をまったく分かってないんだとガックリしました^^;



絶対音階といっても、440Hzを基準音とする、西洋音階であり、
世界中に存在する民族音楽とは、まったく別個のものだと思うので、
ある意味、クラシック音楽という象牙の塔の中の話じゃないのかと、
絶対音階も、相対音階もない自分には、やっかみ半分、考えてます。

ギターマジシャン | URL | 2013/12/28/Sat 14:48 [編集]



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