僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ
青春時代を渋谷で過ごした中年サラリーマンです。 昔のことを思い出そうとしたブログですが、最近はギター演奏が主体です。 旧タイトル「僕らの過ごした渋谷」
アコースティックギターが2本というと、フォークグループ、
かぐや姫や風が思い浮かぶし、ビートルズの曲にしても、
映画のワンシーン、「アンド・アイ・ラブ・ハー」の演奏は、
ジョンのアコギと、ジョージのガットが、見た目も印象的。
クラシックギター界では、200年も前に、カルリ、ソルが、
二重奏曲を作曲しているし、タレガは弟子と合奏したり、
リョベートの編曲、さらに両巨匠、ジョン・ウィリアムスと、
ジュリアン・ブリームの、「世紀のギター・デュオ」も有名。
フュージョン界では、超絶早弾きの、アル・ディ・メオラと、
フラメンコの巨匠パコ・デ・ルシアが、火花を散らした名演、
「地中海の舞踏」があり、そこへクロスオーバー創始者の
ジョン・マクラフリンが参加した、スーパー・ギター・トリオ。
マクラフリンは、同じくクロスオーバーギターの元祖となる、
ラリー・コリエルと、70年に「スペイセス」で、共演したり、
そのコリエルは、75年に、若手スティーブ・カーンを従え、
全編アコギのLPを出し、スーパーギター~にもよく客演。
日本でのギター・デュオは、癒し系の代表格、ゴンチチや、
デパペペが有名だが、佐橋佳幸と小倉博和のユニットの、
山弦は、前者に比べて、かなりフュージョンに近い印象で、
そのサウンド作りに加え、アドリブの有無も大きな要因か。
山弦を知ったのは、アコギのソロ演奏に、はまった99年、
季刊「アコースティック・ギター・マガジン」が、創刊した時、
その前身になるのか、年に1回出ていた、ムックの3冊も、
探して買った中に、デビュー前のデモ音源や楽譜がある。
当時は、ソロギターを弾きたかったので、二重奏の山弦は、
ほとんど気にとめていなかったが、3年前にブログを始めて、
MTRで演奏を録音する際、せっかく楽譜があるのだからと、
デビュー盤をツタヤで借りたら、そのサウンドがまさに好み。
ギター2本の曲もあれば、バンドをバックにした曲もあるが、
基本、ギターのダビングはしなくて、右チャンネルに佐橋、
左に小倉と、定位もほとんど変えずに、全曲を通していて、
このあたり、ギタリスト2人によるユニットというこだわりか。
インタビューで、基本は、2本のギターで出来上がってて、
ベースやキーボードも入った曲も、2本のギターのからみ、
リズムのアクセントや、コードの響きなど消えないようにと、
ピアノの左手は、強く弾かないよう指示したと、語っていた。
デビュー作のアルバムタイトルでもある、「JOY RIDE」は、
ジャコ・パストリアスの代表曲、「ザ・チキン」を思わすリフを、
左のギターが弾くと、右のギターは、16ビートを刻み続けて、
同じコードのまま、左のギターは、オクターブ奏法のテーマ。
サビでメジャー7へと転調すると、バッキングの右ギターは、
山下達郎「スパークル」のような、軽快なカッティングとなり、
フュージョングループのフルーツケーキが、得意としたような、
爽やかに歌うメロディが展開し、フュージョン王道のような音。
中間、イントロのリフを繰り返し、右のギターはアドリブソロ、
これが、ブルースに近いソロだが、ただ二人のルーツからは、
ロックは、さらっと流したようで、どちらかというとスタッフとか、
リズム&ブルース出身のフュージョンが、影響しているのか。
エンディングで弾きまくる左のギターも、ブルースフレーズが、
続くのだが、ジョージ・ベンソンの弾く、ペンタ系のフレーズに、
すごく似ていて、山弦の二人は、60年、61年生まれだから、
自分と同年代で、似たような音楽を聴いてきたのだ、と感じる。
持っている楽譜は、ギター譜のみなので、メトロノームを使い、
左のギターを、後半アドリブを除いて録音、続けて右を弾くが、
自分の演奏だと、2本のギターでは、からみを大切どころか、
スカスカで、リズムも全然合っていない、ちぐはぐのサウンド。
前回同様、ベースギターをダビングするが、チョッパーなしで、
コードのルート音を弾くのが、精一杯で、まだスカスカなので、
ギターシンセで、ピアノの音を足すが、ギターが弾くコードを、
そのまま流す程度で、本物の緻密なバンド陣とは、ほど遠い。
原曲のドラムは、ドラムセットよりも、パーカッションが中心で、
コンガなどのラテン・パーカッションが通して、鳴っていたり、
かなり凝った演奏だが、当然ながら、そんな余力はないから、
MTR内蔵の16ビートを延々と鳴らし、とにかく完成させた。
このバッキングを聴きながら、再度ギターを録音し直す方が、
ノリが良くなるかと思いつつ、かえって、16ビートの裏とかが、
ずれてしまうのを、これまでも経験しているので、やめておき、
エンディングのアドリブだけ、原曲よりも、少し長く弾きまくる。
前回、久々のピック弾きで苦労したが、アコギも久々に弾くと、
スティール弦が押さえにくくて、コードの音が、全部鳴らないし、
特に、低音弦は太いから、アドリブソロでも、ポコポコした音で、
練習する課題が増える一方で、困りつつも、楽しみも増える。
佐橋佳幸、小倉博和のアコースティックギターデュオ、山弦の、
98年デビュー作から、アルバムタイトル曲、「JOY RIDE」を、
80年代前後の、フュージョンミュージック全盛のサウンドへと、
回帰していくような、懐かしい思いに浸りながら、演奏しました。
かぐや姫や風が思い浮かぶし、ビートルズの曲にしても、
映画のワンシーン、「アンド・アイ・ラブ・ハー」の演奏は、
ジョンのアコギと、ジョージのガットが、見た目も印象的。
クラシックギター界では、200年も前に、カルリ、ソルが、
二重奏曲を作曲しているし、タレガは弟子と合奏したり、
リョベートの編曲、さらに両巨匠、ジョン・ウィリアムスと、
ジュリアン・ブリームの、「世紀のギター・デュオ」も有名。
フュージョン界では、超絶早弾きの、アル・ディ・メオラと、
フラメンコの巨匠パコ・デ・ルシアが、火花を散らした名演、
「地中海の舞踏」があり、そこへクロスオーバー創始者の
ジョン・マクラフリンが参加した、スーパー・ギター・トリオ。
マクラフリンは、同じくクロスオーバーギターの元祖となる、
ラリー・コリエルと、70年に「スペイセス」で、共演したり、
そのコリエルは、75年に、若手スティーブ・カーンを従え、
全編アコギのLPを出し、スーパーギター~にもよく客演。
日本でのギター・デュオは、癒し系の代表格、ゴンチチや、
デパペペが有名だが、佐橋佳幸と小倉博和のユニットの、
山弦は、前者に比べて、かなりフュージョンに近い印象で、
そのサウンド作りに加え、アドリブの有無も大きな要因か。
山弦を知ったのは、アコギのソロ演奏に、はまった99年、
季刊「アコースティック・ギター・マガジン」が、創刊した時、
その前身になるのか、年に1回出ていた、ムックの3冊も、
探して買った中に、デビュー前のデモ音源や楽譜がある。
当時は、ソロギターを弾きたかったので、二重奏の山弦は、
ほとんど気にとめていなかったが、3年前にブログを始めて、
MTRで演奏を録音する際、せっかく楽譜があるのだからと、
デビュー盤をツタヤで借りたら、そのサウンドがまさに好み。
ギター2本の曲もあれば、バンドをバックにした曲もあるが、
基本、ギターのダビングはしなくて、右チャンネルに佐橋、
左に小倉と、定位もほとんど変えずに、全曲を通していて、
このあたり、ギタリスト2人によるユニットというこだわりか。
インタビューで、基本は、2本のギターで出来上がってて、
ベースやキーボードも入った曲も、2本のギターのからみ、
リズムのアクセントや、コードの響きなど消えないようにと、
ピアノの左手は、強く弾かないよう指示したと、語っていた。
デビュー作のアルバムタイトルでもある、「JOY RIDE」は、
ジャコ・パストリアスの代表曲、「ザ・チキン」を思わすリフを、
左のギターが弾くと、右のギターは、16ビートを刻み続けて、
同じコードのまま、左のギターは、オクターブ奏法のテーマ。
サビでメジャー7へと転調すると、バッキングの右ギターは、
山下達郎「スパークル」のような、軽快なカッティングとなり、
フュージョングループのフルーツケーキが、得意としたような、
爽やかに歌うメロディが展開し、フュージョン王道のような音。
中間、イントロのリフを繰り返し、右のギターはアドリブソロ、
これが、ブルースに近いソロだが、ただ二人のルーツからは、
ロックは、さらっと流したようで、どちらかというとスタッフとか、
リズム&ブルース出身のフュージョンが、影響しているのか。
エンディングで弾きまくる左のギターも、ブルースフレーズが、
続くのだが、ジョージ・ベンソンの弾く、ペンタ系のフレーズに、
すごく似ていて、山弦の二人は、60年、61年生まれだから、
自分と同年代で、似たような音楽を聴いてきたのだ、と感じる。
持っている楽譜は、ギター譜のみなので、メトロノームを使い、
左のギターを、後半アドリブを除いて録音、続けて右を弾くが、
自分の演奏だと、2本のギターでは、からみを大切どころか、
スカスカで、リズムも全然合っていない、ちぐはぐのサウンド。
前回同様、ベースギターをダビングするが、チョッパーなしで、
コードのルート音を弾くのが、精一杯で、まだスカスカなので、
ギターシンセで、ピアノの音を足すが、ギターが弾くコードを、
そのまま流す程度で、本物の緻密なバンド陣とは、ほど遠い。
原曲のドラムは、ドラムセットよりも、パーカッションが中心で、
コンガなどのラテン・パーカッションが通して、鳴っていたり、
かなり凝った演奏だが、当然ながら、そんな余力はないから、
MTR内蔵の16ビートを延々と鳴らし、とにかく完成させた。
このバッキングを聴きながら、再度ギターを録音し直す方が、
ノリが良くなるかと思いつつ、かえって、16ビートの裏とかが、
ずれてしまうのを、これまでも経験しているので、やめておき、
エンディングのアドリブだけ、原曲よりも、少し長く弾きまくる。
前回、久々のピック弾きで苦労したが、アコギも久々に弾くと、
スティール弦が押さえにくくて、コードの音が、全部鳴らないし、
特に、低音弦は太いから、アドリブソロでも、ポコポコした音で、
練習する課題が増える一方で、困りつつも、楽しみも増える。
佐橋佳幸、小倉博和のアコースティックギターデュオ、山弦の、
98年デビュー作から、アルバムタイトル曲、「JOY RIDE」を、
80年代前後の、フュージョンミュージック全盛のサウンドへと、
回帰していくような、懐かしい思いに浸りながら、演奏しました。
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![]() 80年代にラジオから流れてくる音楽を聴きながら勉強しているフリをしていた光景が思い浮かびました。
アコギでクリアな音像でこのような難易度の高い曲を弾きこなすには凄い練習が必要だと思いますが、それを乗り越える楽しみが出来た的なポジティブ思考がまた素晴らしいです! よねちゃん | URL | 2013/11/10/Sun 12:22 [編集]
![]() いつも、コメントありがとうございます。
> 80年代にラジオから流れてくる音楽を聴きながら勉強しているフリをしていた光景が思い浮かびました。 この手のフュージョンは、一時期あちこちでかかっていて、 天気予報などでも、BGMに使われることが多かったです。 > アコギでクリアな音像でこのような難易度の高い曲を弾きこなすには凄い練習が必要だと思いますが、それを乗り越える楽しみが出来た的なポジティブ思考がまた素晴らしいです! アコギで弾く場合、リードの音が、ポコポコしてしまうのも課題ならば、 リズムも、1~3弦ばかりなぞって、低音が鳴らないのも、まずくって、 やるべきことが増えますが、その分、うまくなれると言い聞かせてます。 ギターマジシャン | URL | 2013/11/10/Sun 14:19 [編集]
![]() ギターマジシャンさん
こんばんは。 ギター2台での演奏の妙味ですね。 そしてこの曲は大人っぽい雰囲気でいいですね。 さすがです。 ST Rocker | URL | 2013/11/10/Sun 19:09 [編集]
![]() いつも、コメントありがとうございます。
> ギターマジシャンさん こんばんは。 ギター2台での演奏の妙味ですね。 そしてこの曲は大人っぽい雰囲気でいいですね。 さすがです。 山弦は、2台のギターが、互いにリードを取ったり、 そのからみが絶妙なので、弾いていても楽しいです。 この曲は、自分にとって、80年代フュージョンに、 すごく近い雰囲気を感じて、懐かしく演奏しました。 ギターマジシャン | URL | 2013/11/10/Sun 22:05 [編集]
![]() 15年間の休止中、特に幼子を抱えた頃の方は私のリストにない。
で、「山弦」は初めて知りました。 YouTubeで他の方の演奏も聞きながら、1週間スパンでこれだけ の演奏を聴かせてくれるなんて凄いなぁ~。 前回までの作品は、作品の質が私の及ぶ範囲を超えていて何も 言えなかったのですが、確かにこの手のサウンドは染みつきで私の 中にもあるもので、心地よすぎます。 ![]() いつも、コメントありがとうございます。
> 15年間の休止中、特に幼子を抱えた頃の方は私のリストにない。 で、「山弦」は初めて知りました。 自分も、ソロギターが気になって、ムックを買わなければ、 山弦とは、出会うこともなく、すごく偶然の出会いでした。 > YouTubeで他の方の演奏も聞きながら、1週間スパンでこれだけ の演奏を聴かせてくれるなんて凄いなぁ~。 もともと、いろいろな曲を、何十年も弾いてきたので、 今はその貯金を、食いつぶしている感じではあります。 > 前回までの作品は、作品の質が私の及ぶ範囲を超えていて何も 言えなかったのですが、確かにこの手のサウンドは染みつきで私の 中にもあるもので、心地よすぎます。 80年前後の、ニューミュージックやAORにも近く、 自分は、すごくツボにはまったサウンドになってます。 ギターマジシャン | URL | 2013/11/11/Mon 07:22 [編集]
![]() この方が小倉さんか~~という 感想
専門的なことは さっぱりわかりませんが、 当時の流行やそして 大きなスパンはあったとしてもも 今も同じ歴史の中で 己を守り続け位置づく クラッシックとは違って、 私には この手のリズムというか 音が 流行の最先端を取り入れて、 常に 進化洗練させながら、作っていく音の群れのように聞こえます。 世相を浮き彫りにするほどの流動&躍動感がある。 時代=山弦 桑田さんや大貫さんが好きなんですけれど、 身近でいながらコスモ的 そういう類の 時代先取りを行く センス臭覚を感じます。 へんな例えですけど あ、そうそう 山弦って 弦がいっぱい 山もり だって初めて知りました。(笑) kao | URL | 2013/11/16/Sat 10:19 [編集]
![]() いつも、コメントありがとうございます。
> この方が小倉さんか~~という 感想 山弦の二人、佐橋、小倉の名前は、あちらこちらで、 見受けられるし、必ず演奏も聴いているものですね。 > 専門的なことは さっぱりわかりませんが、 当時の流行やそして 大きなスパンはあったとしてもも 今も同じ歴史の中で 己を守り続け位置づく クラッシックとは違って、 私には この手のリズムというか 音が 流行の最先端を取り入れて、 常に 進化洗練させながら、作っていく音の群れのように聞こえます。 世相を浮き彫りにするほどの流動&躍動感がある。 時代=山弦 桑田さんや大貫さんが好きなんですけれど、 身近でいながらコスモ的 そういう類の 時代先取りを行く センス臭覚を感じます。 へんな例えですけど ロック、フォーク、さらにジャズ、フュージョンなども、 それぞれの時代の音を取り入れて、発展してきた音楽で、 山弦や、彼らが伴奏するJPopにも言えることですね。 > あ、そうそう 山弦って 弦がいっぱい 山もり だって初めて知りました。(笑) ステージに弦楽器を、山のように並べる、山盛りだと、 一風変わったグループ名の由来は、そこだったのかと。 ギターマジシャン | URL | 2013/11/16/Sat 17:21 [編集]
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