僕らが聴いてきたギター音楽 60~80年代を過ごした渋谷あれこれ
青春時代を渋谷で過ごした中年サラリーマンです。 昔のことを思い出そうとしたブログですが、最近はギター演奏が主体です。          旧タイトル「僕らの過ごした渋谷」
初級教則本の定番、コスト「舟唄」で、基礎からやり直し
先日届いた、「セゴビアとその同時代人たち第12集」は、
副題が、「タレガと高弟たち、その門下生」とあるように、
貴重なタレガ本人の演奏に加え、SP盤でしか聴けない、
弟子の演奏が多数収録されて、編集者の熱意を感じる。

冒頭4曲は、弟子のうち出世頭(?)、リョベートの演奏で、
すでにCD化された曲だそうだが、自分は、おそらく初めて、
リョベート本人の演奏を聴いたので、これが、あの有名な、
カタロニア民謡の編曲者にして、ギタリストかと感慨深い。

ポンセ作「メキシコ民謡」は、以前聴いたセゴビアに比べ、
倍速に近い、すごいテンポで、早弾きが大好きな自分でも、
時として、山下和仁や木村大の早さに、やり過ぎと思うが、
それ以上に、リョベートの、スピード違反の早さには驚いた。

有名な「舟唄」を始め、初級の教則本では、おなじみとなる、
コストの曲から、「華麗なる練習曲」を演奏しているのだが、
これまた、すごいスピードで、自分は、原曲を知らないから、
正しいテンポは不明だが、おそらく、ここまで早くないはず。

最近買った、DVD「山下和仁・鳥の歌」でも、コストの曲の、
「タランテラ」を、ごく当然のように、ものすごい早さで弾くが、
山下は、テデスコの「タランテラ」を、セゴビア、渡辺範彦ら、
名手の倍速で弾いていたから、どれも原曲テンポは無視か。

ただ、コストの曲が、ゆっくりというのは、自分の思い込みで、
「舟唄」は、「名曲てんこもり」で、模範演奏が聴けたところ、
自分のテンポは、わりと、ゆっくりだったし、「かなしみ」だと、
自分は、半分以下の遅さで、長年弾いていたと、わかった。

どうも自分が得意というか、無意識におさまるテンポがあり、
上級向けの練習曲などを、初見で、スラスラ演奏できるのに、
どこが上級なのかと、ちょっと、うぬぼれてたら、大勘違いで、
指定速度の半分で、弾いていたにすぎず、そりゃ弾けるよと。

最近では、模範演奏のCDが付いた教則本、曲集も多いし、
さらに、Youtubeで、プロやアマの演奏が、参考となるが、
自分がギターを始めた頃は、クラシックで、楽譜があるから、
そのとおり弾けば良いだけと、レコードを、そう探しもしない。

就職して、電子ピアノを買い、少しは鍵盤を弾けるようにと、
バイエル、ツェルニー、ブルグミューラーらの教本、曲集を、
買い集めたときも、ただ、その楽譜を見て、練習するだけで、
教則本や練習曲は、そういうものだと、演奏は聴いてない。

これが、ロックだと、まず本人の演奏を聴いて、気に入ると、
耳コピするなり、楽譜を探し、音色までも、似せようとするし、
何より、本物のレコード、テープに合わせて、練習するのに、
クラシックギターで、レコードに合わせて弾くことは、しない。

自分の中で、クラシックは、まず作曲者の楽譜が基本であり、
それぞれの解釈の演奏を、参考にすることはあったとしても、
例えば、セゴビアの演奏を、テンポ、歌いまわしまで真似し、
寸分たがわぬ、コピーを披露しようとは、考えたことさえない。

ただ、セゴビアトーンと呼ばれる、太く美しい音色は憧れるし、
セゴビア節といわれる、抑揚をつけた、その歌いまわしには、
少しでも近づけたいが、やりすぎにならないよう、気をつけて、
自分の音、歌い方を探すのが、自分のクラシックへの姿勢。

今の自分のクラシックギターのレベルでは、ちょっと難しいと、
音色や、歌い回しに、気を配る余裕はなく、まさに「舟唄」など、
初級レベルの曲で、テンポもゆっくりだと、雑音をおさえながら、
響きの美しく出るタッチを探して、ミスも最小限にできそうだ。

「NHKギター教室ー教則編」に、単純な半音階練習があり、
人差し指から小指へと押さえて、0から9フレットへ上昇して、
また下降するのだが、こんなのは楽勝だと思っていたところ、
1弦で10秒、全弦を1分以内とされ、まったく追いつかない。

「この練習ができないのに、大曲を弾きたがる人がいますが、
基礎テクニックが充分でないのに~」と、著者・阿部保夫が、
述べているし、鈴木巌の教本にも、何度となく出る話なので、
基礎練習をしつつ、初級の曲で、音色、表現を身につけよう。

中1の73年に、キカイダーの変身ポーズが、やりたいからと、
初めてのギターを買ってもらったとき、同時に買った教則本、
阿部保夫の「NHKギター教室ー教則編」に、出ていた曲で、
荘村清志の「ギターをひこう」、鈴木巌の教本にも載る名曲。

ソルの後輩で、アグアド、ジュリアーニと並び、教則本には、
多数の練習曲が掲載される、コストの作品である「舟唄」を、
本来は、もう少し軽快なリズムで、漕ぐように演奏するところ、
自分が昔から弾いているテンポで、丁寧に音色を探しました。



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素晴らしいです
ギターマジシャンさん
こんばんは。
今日は少し暑かったですけど、よい天気だったですね。

演奏も録音環境も素晴らしく、ただただ聴き入りました。
友人にも紹介したいです。
ST Rocker | URL | 2013/09/29/Sun 18:53 [編集]
Re: 素晴らしいです
いつも、コメントありがとうございます。


> ギターマジシャンさん
こんばんは。
今日は少し暑かったですけど、よい天気だったですね。


真夏と違って、昼間の暑さは、逆に心地よいくらいに感じます。



> 演奏も録音環境も素晴らしく、ただただ聴き入りました。
友人にも紹介したいです。



これくらいのテンポだと、音色に気をつけて、丁寧に弾けるので、
初級の曲を、少しずつ速度を上げて、早いテンポの中級の曲でも、
タッチのコントロールができるように、練習したいと思ってます。

それでも、まだまだブログ仲間以外の方に、聴いていただくには、
レベル不足で、検索とかに引っかからないように、念じています。
ギターマジシャン | URL | 2013/09/29/Sun 19:36 [編集]
TONE
セゴビアトーン確かにそう言われてましたね。
男性的と言うか音の太いレスポールをアンプ直で鳴らしたと表現したら良いのか・・・?
とにかく弦の振動の違いが他のギタリストと違いますよね。左手の筋力なのか、右手指の第一関節が違うのか・・・。
私は腎臓が悪く、指のむくみが酷くて、コードすら押さえることが困難な状況ですので、ゆっくりリハビリしてます。

PS.続編の読みはさすがですね、その通りなんです。脱帽。。。



Les Paul L-5 | URL | 2013/09/29/Sun 22:42 [編集]
舟歌で ゆらりゆられて 今宵も 夢心地に ありがとうございます
kaoの楽しみな日曜日の夜がやってきました。
珍しく ゆっくりな曲にもどられて・・・
前半の三度ずつ 移動していく音のつなぎ 甘く切なくって
後半部 三声のそろった音色もきれいだし

そう、きっとあのタレガの門下のCDに影響が大きかったのではと思います。
実は私も興奮しています(笑) あんなに層が厚い演奏技術
 どの人の演奏もしっかりタレガの流れをちゃんと受け継いでいる

マジシャンさんのバルカローレは甘く なんだか 月夜の下で
波にゆられて聞こえました。

バルカローレ 舟歌 
私もsoroとduoで なんども弾いた曲です、
ABAの展開で Bの部分がとても 表情があって好きです。

> テンポもゆっくりだと、雑音をおさえながら、
響きの美しく出るタッチを探して
ほんとうに そうです。音を余裕の中で さぐっていけるし、
つぎのフレーズから次のフレーズに移動する その歌わせ方にも
心が動きます。

>自分の音、歌い方を探すのが、自分のクラシックへの姿勢
これがとても大事だと思います。
私も若い頃ほんとうに若い頃 一度真似したことがあるのですが、
セゴビアでも タレガでも もう 生まれて育っていく過程の中に
独特の文化が注入されていて それを日本人である自分が 真似することはむずかしいなぁと悟っています。音楽性が壊れてしまいます。

ちなみに あのセゴビアも デビューの時に、
タレガの編曲集と自編のバッハを弾いたようですが、
タレガ門下生には認めてもらえなかったらしいです。

むしろ、自分の中にある 音楽性、それから感性をひき出してあげたから
こそ 秀でたのだとおもいますから、私も(笑)がんばるぞ~~なんて 


kao | URL | 2013/09/29/Sun 22:45 [編集]
Re: TONE
いつも、コメントありがとうございます。


> セゴビアトーン確かにそう言われてましたね。
男性的と言うか音の太いレスポールをアンプ直で鳴らしたと表現したら良いのか・・・?
とにかく弦の振動の違いが他のギタリストと違いますよね。左手の筋力なのか、右手指の第一関節が違うのか・・・。


解説など読むと、斜めに爪と指先の両方で弦に当てるとか、
いろいろ書いてありますが、あの一見ごつい指先の技かと。




> 私は腎臓が悪く、指のむくみが酷くて、コードすら押さえることが困難な状況ですので、ゆっくりリハビリしてます。


自分は、昨年は糖尿病、今年はコレステロールで、健診に引っかかりましたが、
ギター演奏には、今のところ、支障なく、運動不足の解消が、課題となります。


> PS.続編の読みはさすがですね、その通りなんです。脱帽。。。


続編も楽しみですが、無理をなさらぬよう、何よりご自愛ください。
ギターマジシャン | URL | 2013/09/30/Mon 00:03 [編集]
Re: 舟歌で ゆらりゆられて 今宵も 夢心地に ありがとうございます
いつも、コメントありがとうございます。


> kaoの楽しみな日曜日の夜がやってきました。
珍しく ゆっくりな曲にもどられて・・・
前半の三度ずつ 移動していく音のつなぎ 甘く切なくって
後半部 三声のそろった音色もきれいだし

> そう、きっとあのタレガの門下のCDに影響が大きかったのではと思います。
実は私も興奮しています(笑) あんなに層が厚い演奏技術
 どの人の演奏もしっかりタレガの流れをちゃんと受け継いでいる

kaoさんも、早々にブログで、あのCDを取り上げておられましたが、
オールスターのように、弟子たちの演奏が続いて、影響されました。


> マジシャンさんのバルカローレは甘く なんだか 月夜の下で
波にゆられて聞こえました。

> バルカローレ 舟歌 
私もsoroとduoで なんども弾いた曲です、
ABAの展開で Bの部分がとても 表情があって好きです。


クラシックギターを弾く人は、必ず一度は演奏した曲でしょうし、
二重奏や、四重奏もあるようで、まさに定番と呼べる曲ですね。



> > テンポもゆっくりだと、雑音をおさえながら、
響きの美しく出るタッチを探して
> ほんとうに そうです。音を余裕の中で さぐっていけるし、
つぎのフレーズから次のフレーズに移動する その歌わせ方にも
心が動きます。



自分のレベルが上がれば、さらに早いテンポでも、余裕を持ち、
音を探せるのではと、基礎練習にも、やる気がわいてきます。



> >自分の音、歌い方を探すのが、自分のクラシックへの姿勢
> これがとても大事だと思います。
私も若い頃ほんとうに若い頃 一度真似したことがあるのですが、
セゴビアでも タレガでも もう 生まれて育っていく過程の中に
独特の文化が注入されていて それを日本人である自分が 真似することはむずかしいなぁと悟っています。音楽性が壊れてしまいます。

> ちなみに あのセゴビアも デビューの時に、
タレガの編曲集と自編のバッハを弾いたようですが、
タレガ門下生には認めてもらえなかったらしいです。

> むしろ、自分の中にある 音楽性、それから感性をひき出してあげたから
こそ 秀でたのだとおもいますから、私も(笑)がんばるぞ~~なんて 



セゴビアの演奏には、好みが分かれますが、何と言っても別格ですし
参考にしながら、どこまで、自分の音を出せるか、何より練習します。
ギターマジシャン | URL | 2013/09/30/Mon 00:34 [編集]
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このコメントは管理人のみ閲覧できます
| | 2013/10/01/Tue 16:25 [編集]
Re: タイトルなし
鍵コメ様へ

いつも、コメントありがとうございます。

創作活動の再開を楽しみに待っています!
ギターマジシャン | URL | 2013/10/01/Tue 18:31 [編集]
DTRソフトも使えますよ
 プログを拝見させていただいています。ギターをリタイア後始めてまだ半年の初心者でまだ単旋律の曲しか練習していないレベルです。
 GuitarPro6という打ち込みソフトを購入して練習しています。メトロノームだと音符の出入りで音の鳴るタイミングが狂いますが、楽曲をののままか、または、音符のテンポのみをいれて、パソコンで演奏を流し、それをメトロノーム代わりに使ってテンポを揃えて演奏するように練習しています。機械なのでタイミングと音の粒は見事に正確にあっています。速度は自由に設定できるので練習の進度に合わせて使っています。メニューによっては連続して徐々に段々早く演奏するようにもでき、自分の正確に弾ける限度が分かります。タイムの練習にはこのやり方がお勧めです。プロの演奏速度には合わせるのはできませんがこれは自分の速度に合わせることが出来、自己の弾く音符の間のばらつきがすぐに分かります。先生によると音符の時間の間を正確無比に弾けるかが上達のキーポイントだそうでこれで日々練習しています。これが甘い人は上達が不可能だそうです。
荒井信一 | URL | 2013/10/04/Fri 03:17 [編集]
Re: DTRソフトも使えますよ
コメントをありがとうございます。


>  プログを拝見させていただいています。ギターをリタイア後始めてまだ半年の初心者でまだ単旋律の曲しか練習していないレベルです。
>  GuitarPro6という打ち込みソフトを購入して練習しています。メトロノームだと音符の出入りで音の鳴るタイミングが狂いますが、楽曲をののままか、または、音符のテンポのみをいれて、パソコンで演奏を流し、それをメトロノーム代わりに使ってテンポを揃えて演奏するように練習しています。機械なのでタイミングと音の粒は見事に正確にあっています。速度は自由に設定できるので練習の進度に合わせて使っています。メニューによっては連続して徐々に段々早く演奏するようにもでき、自分の正確に弾ける限度が分かります。タイムの練習にはこのやり方がお勧めです。プロの演奏速度には合わせるのはできませんがこれは自分の速度に合わせることが出来、自己の弾く音符の間のばらつきがすぐに分かります。先生によると音符の時間の間を正確無比に弾けるかが上達のキーポイントだそうでこれで日々練習しています。これが甘い人は上達が不可能だそうです。



自分は、昔ながらのメトロノームや、電子メトロノームを使って練習し、
使っているMTRでも、メトロノームが鳴らせるのですが、なかなか、
正確なリズムが取れず、40年弾いてきても、リズム音痴が治らない、
まさに、リズムの甘さこそ、レベルアップできない原因のひとつです。

荒井さんがお使いの、GuitarPro6は、いろいろ使い道があるようで、
自分のパソコンの性能と、予算がうまくいけば、試してみたいですね。

これからも、よろしくお願いします。
ギターマジシャン | URL | 2013/10/04/Fri 07:23 [編集]



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